Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ネット小説の紙本デビュー「椅子を作る人」

2017-08-19 08:52:10 | 読書
山路 こいし, (鈴木 康士 イラスト),新紀元社 (2017/7).

Amazon の内容紹
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モーニングスターブックス初のオリジナルコンテスト・第1回「モーニングスター大賞」受賞作!

「殺したんでしょう? 哀れな子鹿を」
ふたりの男の奇妙な友情が織りなす、サスペンス&ミステリー

これは『座るもののない椅子』を作り続ける男の物語
イギリスの小さな町で起きた痛ましい轢き逃げ事件。幼い命を奪ったその事件をきっかけに、家具店店主チェス・ボールドウィンの心は次第に壊れていく。狂気を抱えた男と、連続殺人犯《サセックスの椅子職人》を追う元FBI捜査官との間に生まれる奇妙な友情。そして、その結末とは……。
*****

少女趣味なイラストと漫才師みたいなペンネームに,何だろうと思って図書館で借用.
「モーニングスター」については新紀元社のホームページに書いてあった.「モーニングスターブックス」は小説投稿サイト「小説家になろう」発のライトノベル新レーベルだそうだ.しかしこの作品は「ライト」ではないと思う.
もともとの小説投稿サイトもまだ閲覧可能.各章の投稿の日付からいろいろ想像できたりする.

底流はクラシック音楽で,章のタイトルは,ドラマティック,フェネブル,コン・フォーコ,スケルツァンド,ソステヌート,...である.とつぜん主人公がヤッシャ・ハイフェッツの椅子を作ると言いだしたりして驚かされる.

主人公の心が「次第に壊れていく」過程がいまいち納得できないのは,こういうジャンルの「お約束」に不慣れなせいかもしれない.
文章に味わいが乏しい.
でも,楽しめた.

☆☆★
コメント (1)
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reading

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