Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

安野光雅による「大きな森の小さな家」

2018-03-13 09:12:41 | お絵かき
ローラ・インガルス・ワイルダー,‎ 安野光雅 絵・監訳「小さな家のローラ」朝日出版社(2017/3).

高校生のとき英語で読んだ覚えがあるのだが,シリーズの The Long Winter だったかもしれない.定かでない.安野さんは On the Banks of Plum Creek を読んで英文の絵本を作ることを思いつかれたそうだ,あとがきにある紆余曲折の末,絵が多すぎる完訳本が出来上がった.

安野画伯の絵は,リアルな絵とイラスト的な絵の間に分布しているが,この本では大部分がイラスト的 (というかデザイン的).余白を生かした,描く苦労を感じさせない水彩だ.たくさんの絵があるのに,ローラ以下の登場人物は,金髪か/茶髪か,髭があるか/ないかなどで描き分けられているだけで,どんな顔をしているかわからない
すごい.ただし最後に写真をもとにしたらしい,一家が大人になってからの絵がある.
ワナの仕組み,先込め銃などの説明図はリアルに描かれている.

翻訳は「知人の佐藤由紀に協力してもらい」とある.他にも福音館・講談社・角川など,少なくとも 4 訳本があるようだ.

絵本ナビにインタビューがある.本には小さな家のアイソメが描いてあるが,そのために作ったというミニチュアの写真がある.丸太の壁はマッチの軸製だそうだ.

図書館で借りたのだが,自分用に欲しくなっている.
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