四元康祐「前立腺歌日記」中,著者はリハビリのひまに任せてのネットサーフィンで,「ベイビューホテル事件」を知る.
著者・四元さんが見たページは Yahoo! ジオシティーズ終了にともない,見ることができなくなった.国会図書館のサイトから原論文,林博史「マニラ戦とベイビューホテル事件」自然・人間・社会 : 関東学院大学経済学部総合学術論叢 (52):2012.1 p.49-83 をダウンロードできるのかと思ったら,紙コピーの郵送を申し込むシステムらしい.内容は「前立腺...」にほとんど引用されているだろうと,そこで探求中止.
この「前立腺...」によれば,事件そのものは,1945 年 2 月,マニラ市街を日本軍が占拠し,それを圧倒的な兵力で連合軍が占拠した状況で起きた.日本軍が高級ホテルに,各國の大使館が立ち並ぶ地区から婦女子ばかり数百人を強制連行・監禁し,強姦を繰り返したというものだ.被害者には欧米諸国の白人女性が含まれ,多くは20代以下であったという.
監禁された女性たちはひたすら性暴力の対象にされただけで,全員が解放された.日本兵士たちは一方では一般市民を性別・国籍を問わず見境いなく虐殺したと言われ,これは「特異な現象」らしい.
女性たちに同情的な日本兵も中には存在した.しかし助けを求める女性たちに対する言葉は「兵士たちはここで死ぬ.だからなんでも好きなことができる.自分たちは兵士を止めることはできない」というものだった.
四元さんは,こう語る彼らの胸のうちをのぞいてみたいと思い,「ニッポンの稲田」という小説を仕上げる.「前立腺...」にはそのあらすじが書いてある.「止めることはできない」と語った兵士のひとりが登場し,ストーリーは2050 年の近未来 SF へと発展する.稲田とは何か...それは小説 (のあらすじ) を読めばわかる.小説そのものはまだ出版されていないらしい.
なぜ「前立腺歌日記」に延々とベイビューホテル事件の記述が...とも思うが,「日記」とはそういうものなんだろう.
著者・四元さんが見たページは Yahoo! ジオシティーズ終了にともない,見ることができなくなった.国会図書館のサイトから原論文,林博史「マニラ戦とベイビューホテル事件」自然・人間・社会 : 関東学院大学経済学部総合学術論叢 (52):2012.1 p.49-83 をダウンロードできるのかと思ったら,紙コピーの郵送を申し込むシステムらしい.内容は「前立腺...」にほとんど引用されているだろうと,そこで探求中止.
この「前立腺...」によれば,事件そのものは,1945 年 2 月,マニラ市街を日本軍が占拠し,それを圧倒的な兵力で連合軍が占拠した状況で起きた.日本軍が高級ホテルに,各國の大使館が立ち並ぶ地区から婦女子ばかり数百人を強制連行・監禁し,強姦を繰り返したというものだ.被害者には欧米諸国の白人女性が含まれ,多くは20代以下であったという.
監禁された女性たちはひたすら性暴力の対象にされただけで,全員が解放された.日本兵士たちは一方では一般市民を性別・国籍を問わず見境いなく虐殺したと言われ,これは「特異な現象」らしい.
女性たちに同情的な日本兵も中には存在した.しかし助けを求める女性たちに対する言葉は「兵士たちはここで死ぬ.だからなんでも好きなことができる.自分たちは兵士を止めることはできない」というものだった.
四元さんは,こう語る彼らの胸のうちをのぞいてみたいと思い,「ニッポンの稲田」という小説を仕上げる.「前立腺...」にはそのあらすじが書いてある.「止めることはできない」と語った兵士のひとりが登場し,ストーリーは2050 年の近未来 SF へと発展する.稲田とは何か...それは小説 (のあらすじ) を読めばわかる.小説そのものはまだ出版されていないらしい.
なぜ「前立腺歌日記」に延々とベイビューホテル事件の記述が...とも思うが,「日記」とはそういうものなんだろう.