Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

物理本の断捨離

2019-04-15 10:49:46 | 科学
1950 年代末に編集された「岩波講座・現代物理学」.大学院生時に自由が丘の古書で購入した.

第2版で,第1版増補,総索引,月報も揃っている.お宝古書としての価値は...どうなんだろう?
当時の豪華 ! 執筆陣には,講義を受けた先生も含まれている.以下敬称略.湯川は目玉だが,朝永はノーベル賞前.相対論を自習したのは冨山のこの本だった.原島.戸田の統計力学,高橋の振動と回路あたりはなるほど.橋口,磯部,関なども.武谷の原子炉を批判的に精読したいという気もする.etc. etc....
断捨離の決意が鈍りそう.でもここ 10 年は積ん読で,死ぬまでこの状態だろう.

それぞれが下左の写真のような表紙の薄い冊子で,それが 3-4 冊ずつ 14 回にわたって下右のような箱に入って配本された.しかし配本の順序と,冒頭のリストの項目 (I A 力学...II A 原子分子の量子力学...など) の対応がアット・ランダムで,どの箱に何が入っているかさっぱりわからない.
大学図書館では項目ごとに製本されていた.


今でも通用する巻もあれば,電子計算機のように当時ははこんなことを考えていたのか...と,感慨に耽けさせる巻もある.
物理の教科書の執筆,科学史研究にはお役に立つと思う.月報には執筆者のエッセイが載っていて,これが面白い !

拙宅までお越しいただける方 (優先),あるいは着払いの宅急便で受け取られる方 は,いらっしゃいませんか?
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