1994 年のヤン・ガルバレクとグレゴリオ聖歌合唱カルテットのヒリヤード・アンサンブルのコラボ アルバム Officium はECMレーベルで最大の150万枚のセールスを記録したそうだ.これはその続編 Officium Novum に基づいた 2010 年の演奏会.
人のことは言えないが,ずいぶん歳とったなぁ.
個人的には,睡眠導入効果あり.
ポール・ブレイにもグレゴリオ聖歌に触発された Modern Chant というのがあったと思って,Youtube を漁ったが見当たらず.グレゴリオ聖歌とは無関係のように聞こえた...と記憶している.
コルトレーンの次は tp, b とソロが続き,ds ソロがあってこれで終わりかと思うとさにあらず,ts, as の後にまた p が登場するという変な構成.アート・ブレイキーの ds ソロがカッコいい.
セプテットで入れ代わり立ち代り延々とソロが続くのに辟易された方もおられたようだ.
この曲は演奏してもとても面白い!
You needn't はお前は要らない,すなわち,お前はクビだという意味だと聞いたことがある.後から歌詞が付けられているが,そちらは Love is over みたいな内容.
1957 録音.Thelonious Monk – piano, Ray Copeland – trumpet, Gigi Gryce – alto saxophone, Coleman Hawkins – tenor saxophone, John Coltrane – tenor saxophone, Wilbur Ware – double bass, Art Blakey – drums
このころは学生でスイングジャーナルを隅から隅まで読んでいた.Lonely Woman の最初のカバーが MJQ だったかもしれない.
ジョン・ルイス (MJQ のピアニスト/音楽監督) がオーネット・コールマンを強力にプロモートしたことは有名だが,パーシー・ヒース (b) は Shape of Jazz to Come (Lonely Woman を含む) の一つ前のアルバム Tommorow is the Question ではコールマンと共演している*.一方ミルト・ジャクソン(vib)は,マイルスなどと同様にコールマンに批判的だった.だから全員が喜んでこの曲を演奏・録音したとは思えない.
採譜した VILLE V. 氏の好み?が反映されているとは思うが,小節線がない.サティのジムノペティみたい.
最後の
The melody is performed very freely without a strict tempo.
Chords are suggested only (no chordal instrument on the recording).
というメモが,フリージャズのフリーたる所以なのだろうが,けっこうよく考えられた曲に見える.