Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

描かれた人々 なかた美術館

2018-11-10 09:38:04 | お絵かき
尾道商店街の和作忌・街頭展を見た足で,なかた美術館へ.特別展「描かれた人々」は,教科書にあるような絵はないが,その代わりにあまりお目に掛かることがない絵が.フライヤーの絵がセサンヌとわかる人はほとんどいないのではないか.画家になることを認めようとしない父を説得するために,モノクロの小さな石版画から描き起こしたという意味のことが解説されていた.



小さい,親しみやすい絵が多い.右はボーシャン,紙芝居の一場面みたい.中の可愛いのはヴァン・ドンゲン.この美術館にはアイズビリの絵を集めていて,ここにも5点展示されていた.左のはその一つ.


左は藤田嗣治「二人の友達」.実はここにアップしたのは,ヤフオク出品の画集をコピーしたもの,この原画が展示されていたと思うが,自信はない.ウェブによれば,1918年32歳の彼は似たような絵を何枚か描いている.右は松岡美術館「2人の子どもと鳥かご」(この絵は展示されていなかった).後年の彼の絵とは画風が全く違うが,こちらの方が心が休まる.

溝上豊太郎「K先生の肖像」: K先生とは小林和作で,解説にあるように,画家が画家を描くときの緊張が感じられる.バックには和作タッチの風景画が画中画.
その小林和作による「小西武子肖像」はこの作家にはめずらしい肖像画だそうだ.

なんと入ってから出るまで J 子とふたりのための貸切状態 ! 東京のすし詰め美術館が嘘みたい.

コントラバスとチェンバロによるコンサートが12/23(日)に予定されている.
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和作忌・街頭展

2018-11-08 21:27:50 | お絵かき
洋画家・小林和作(1988-1974)は尾道市名誉市民.1976年から和作忌には1.5キロの尾道の商店街のショーウィンドウを展示空間とする街頭展が続いている.展示される絵画作品は尾道美術協会,チャーチル会、彷友会の (わが認識ではプロ・セミプロの) 作家による.

今年は11/11(日)まで.あいにく木曜日は閉店が多く,絵を見に行ったのやらシャッターを見に行ったのやら...というわけで,駅側の400メートル (一番街と中商店街) だけ見てUターンした.

絵画を優遇している店もあり,そうでない店もあり... こうして写真にしてみると,大福と絵が並んでいたり,後ろに仏壇があったり,お客さんがうごいていたり,絵の中に絵があるみたい.
どの絵 (あるいは,どの画家) がどの店...と,どう割り振ったのか興味があるところ.













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サイエンス・カフェのフライヤー

2018-11-08 09:23:10 | 科学
広大のT先生のご仲介で,福山のギャラリーでトークすることになった.

サイエンス・カフェ初体験は10年前だったが,また同じテーマということになった.ファシリティターさんが助けてくださるとのこと.

羅秀夢(ラシューム)は築約70年の住居をリノベーションして生まれたギャラリーと本屋さん.サイエンス「カフェ」とはいうものの,飲食の提供は制限されているそうだ.

店主さんのフライヤー(ちらし・びら?)案には,ブルーバックスのカバーデザインが使われていたが,願い下げにしていただいた.この案で使った絵は今は亡き(潰れた)画廊主催の小品コンテストで入選した作品.ブルーバックスの表紙は,スピーカーの正体を知らせるためには必要らしい.
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祝 織部賞

2018-11-07 08:37:41 | エトセト等
2018.11.02 付の古田織部美術館・お知らせページ(2018.11.02)に,第2回織部賞受賞者:瀧口喜兵爾氏(陶芸家)の記事.J 子はネットで滝口氏の御真影を探し出し,「この方のお皿なら家にある」.

トップの半ダースは日本橋三越における,氏の個展で買ったもの.20年以上前だったかも.丸いお顔はなんとなく覚えているが,黒い短髪だった.
会場に展示されていたものは売約済みだったので,同じサイズのものを作っていただいた.忘れた頃に届いた.

正月に使うくらいで,お宝として大切にいたしましょう.



破れ障子が美しい !
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大学祭 Comin' Home セッション

2018-11-06 09:01:48 | ジャズ



大学祭のジャズ研「ジャズ喫茶」でのOB/OGセッションは今年で10年目と思う.
ぼくが幹事役をつとめてきたのだが,終活の一環として,幹事役を辞退することにした.キリがいいし.


幹事役がやったことといえば,

1 喫茶プログラムに一枠もらう.
2 メール,SNSで参加を呼びかける.
3 曲目とキーを決め,楽譜をメール,SNSで回す. 当日用に印刷した楽譜を用意する.
4 当日集まった人たちを対象に,直前に 曲順,テーマを取る人,ソロ順,イントロ・エンディングなどをきめる.....実情は「適当にやってちょうだい」で済ませている.


数年前から文化の日にジャズ祭などの催しが多くなり,プロ級セミプロ級はそちらに流れるようになった.こちらは久しぶりに楽器を持つ人が対象となった感がある.それはそれで存在価値はあったと思う.Comin' Home セッションである.


今後どうなるかは,関知するところではないのだけれど...
このセッション出演の過半数は新OB/OGなので,私案としては例えば,代々その年の新OB/OGが幹事役を引き継いでいくような制度ができたら,と期待している.

"Comin' Home Baby" Herbie Mann
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学祭2018ジャズ喫茶OB/OGセッション

2018-11-05 08:56:26 | ジャズ
街のライブハウスのジャムセッションのように,たまたま集まった人たちでコンボする形式.でも心許ないので,リズムセクションには前もって声をかけた.また進行をスムーズにするために,SNSなどで楽譜を回したが,大半は開演30分ほど前に配った紙コピーを,その時初めて真剣に眺めたようで「テーマを歌って」といわれたり.

集まったのは tb 1, fl 1, vib 1, guit 2, kb 2, b 3, ds 2.フロントに比べ大きいリズム隊は,曲によって交代した.J 子不在により,上の写真はW宮先生,下の写真はO田先生 (https://www.facebook.com/groups/1401092450138927/permalink/2046751378906361/に18枚組のシリーズがあります)ご提供による.



曲目は All the Things You Are, Things Ain't What They Used To Be, Things Are Getting Better.すべてタイトルに Things が含まれるのがミソ.キャノンボールの3曲目は,思った通りこうしたTPOに最適だったと自画自賛.
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macOS Mojave

2018-11-04 07:29:03 | エトセト等
Mojave はアメリカ・インディアン由来の地名だろうか.
OSをダウンロードすると時間単位でパソコンが使えずフラストになったものだが,昨今は iPad に救われている.

Apple の惹句*****Macでの作業は、優れた仕事を生み出すためのインスピレーションの源になってきました。macOS Mojaveは、そんなMacを最も使い込んでいるパワーユーザーのみなさんからインスピレーションを得た新機能を誰もが使いやすい形で届けます。ダークモードは作業にもっと集中できるようにします。スタックを使えばファイルが自動的に整理されます。さらに多くの種類のスクリーンショットを、さらに手間なく撮ることができます。新たに加わった3つの便利な内蔵アプリケーションも魅力です。Mac App Storeも生まれ変わり、一段と多くのアプリケーションが一段と見つけやすくなります。クリックするたびに、より多くのことができるように。*****

要するに,見た目と Store は変わったが中身はほとんど同じ,ということ,

ショートカットが変わって,また元に戻ったり...
最初の立ち上げにいやに時間がかかったり...
「最近使った項目」がリセットされてしまったり...
このソフトは早晩使えなくなる恐れがあります,といちいち脅されたり...

あまりいいこともなかったが,更新しないわけにもいくまい,というところ.
どんどんソフトを重くして,あたらしいCPUハードを買わせるのがあちらの戦略と知りつつ,乗ってしまうところが悲しい.mac mini なんて,値段はちっとも mini じゃない.
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美術の秋 教室作品展

2018-11-03 09:44:23 | お絵かき
J 子が通っている教室の作品展.100号クラスの大作は公募展に出した作品だったりするが,それはむりからぬこと.









良いなと思った絵を4点ほど...
風景でも猫でも子供でも,シンプルに対象だけを描く,要するに自分がCDケースに描いたらどうなるかという視点で見ていることに気づいた次第.
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5・7・5でなくても川柳?

2018-11-02 10:30:50 | エトセト等
囲んだ一句は国会を皮肉ったもの.フォーマットは7・7である.川柳は5・7・5と思っていたが,いつからこうなったの? 17文字と14文字,3字の違いだが,7・7はなんだか頼りなく思う.
これは朝日川柳だけなのか? それとも川柳一般で認められていることか?


Wikipedia によれば,俳句が発句から独立したのに対し,川柳は連歌の付句(前句附)が5・7・5として独立したものである...という.それなら前句 (短句) 7・7を独立させても良いのかもしれない.

連歌では,複数人で

 A 5・7・5
 B 7・7
 C 5・7・5
 D 7・7

とコール&レスポンスを楽しむ.有名な,明智光秀からスタートする愛宕百韻 (1582) は本能寺の変の予告とか...

 明智光秀「ときは今 あめが下しる 五月かな」
 威徳院行祐「水上まさる 庭の夏山」
 里村紹巴「花落つる 池の流を せきとめて」
 ...

川柳を選んで誌上に並べる時も,関連しそうな句を5・7・5, 7・7の順に並べたらいかが ?



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辻仁成「エッグマン」

2018-11-01 09:22:38 | 読書
朝日新聞出版 (2017/10).図書館で借用.☆☆☆

Amazon の内容紹介(「BOOK」データベースより)*****
元料理人のサトジが居酒屋で一目惚れした女性と、14年ぶりに再会する。彼女の名はマヨ。いまは離婚を経験し、一人娘のウフと二人で静かに暮らしていた。別れの理由は夫の横暴なふるまい。そのことがウフのこころの傷にもなっている。決して豊かとはいえない母娘の暮らしだが、ともに卵が好物で…。サトジの作る卵料理が二人に幸せの笑みをもたらしていく、芥川賞作家による初の料理小説! *****

芥川賞作家によるエンタメ小説.
サトジの勤め先についてはわかるが,マヨがどうして生計を立てているのかは全くわからない.ウフはいじめにあうが,その結末はいかにも甘すぎ.

料理場面は堂に行っている.料理しながら講釈を垂れるところは「クッキングパパ」を連想させる.しかし主人公の作る卵料理がいつも完璧というのは不満.たまには調理に失敗してくれないと現実味がない.

朝日新聞出版の季刊誌,小説トリッパーに連載された,7話+最終話の連作.第1話での母娘へのマヨ,ウフという命名が伏線として最終話で生きる.

オノ・ナツメのカバーイラストはぼくの趣味ではない.辻のしんにょうは点二つなんだそうだ.
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