路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【オスプレイ】:横田配備に住民が反発 プラカード「危険な訓練するな」

2018-10-01 17:25:30 | 【米国・在日米軍・地位協定、犯罪・普天間移設・オスプレー・安保】

【オスプレイ】:横田配備に住民が反発 プラカード「危険な訓練するな」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【オスプレイ】:横田配備に住民が反発 プラカード「危険な訓練するな」

 米空軍輸送機CV22オスプレイ5機が横田基地(東京都福生市など)に正式配備された1日、地元住民は基地近くの公園で集会を開き、配備を非難するプラカードを掲げ「横田で危険な訓練をするな」と反発した。

 米軍横田基地へのオスプレイ配備に抗議する人たち=1日午前、東京都福生市

 米軍横田基地へのオスプレイ配備に抗議する人たち=1日午前、東京都福生市

 集会には約180人(主催者発表)が参加。「NO!OSPREY」などと記したプラカードを手に「オスプレイは横田から出て行け」「日米地位協定を改定しろ」とシュプレヒコールを上げた。

 第9次横田基地公害訴訟原告団長の福本道夫さん(68)は「米軍は本当に住民の安全を考えているのか。国が動かないなら、命を守るため住民が抗議の声を上げなければならない」と訴えた。(共同)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題・米空軍輸送機CV22オスプレイ5機が正式配備された横田基地(東京都福生市など)】  2018年10月01日  17:25:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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【沖縄県知事選】:「ウチナーンチュの意地を見せた」「新知事支えよう」 

2018-10-01 15:28:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【沖縄県知事選】:「ウチナーンチュの意地を見せた」「新知事支えよう」 辺野古ゲート前で市民ら決意

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【沖縄県知事選】:「ウチナーンチュの意地を見せた」「新知事支えよう」 辺野古ゲート前で市民ら決意

 【辺野古問題取材班】 辺野古新基地建設に反対する市民らは1日、米軍キャンプシュワブゲート前で抗議した。9月30日に投開票された県知事選挙で新基地建設阻止を掲げた玉城デニー氏(58)が初当選したことに、市民らから「ウチナーンチュの意地を見せた」「新知事を支えていこう」などの声が上がった。

玉城デニー氏の県知事当選をバンザイして喜ぶ市民ら=1日午前10時半ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプシュワブゲート前


  1日、ゲート前には午前8時ごろから市民が集まり始めた。約70人が集まった。ゲート前で開かれた集会で、ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は、玉城氏の県知事選投票に触れ「県民が翁長雄志知事の思いを自分のものと引き継いだ結果だ」と強調した。

 市民らは玉城氏の当選を祝って一斉にバンザイをした。抱き合ったり、握手をしたりして喜ぶ人もいた。【琉球新報電子版】

 元稿:琉球新報社 主要ニュース 特集 【選挙・沖縄県知事選 9・30】 2018年10月01日  15:28:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【沖縄県知事選】:翁長さんの思いつながった、勝利玉城氏、一夜明け

2018-10-01 15:15:55 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【沖縄県知事選】:翁長さんの思いつながった、勝利玉城氏、一夜明け

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【沖縄県知事選】:翁長さんの思いつながった、勝利玉城氏、一夜明け

 九月三十日投開票の沖縄県知事選で初当選した自由党前衆院議員の玉城(たまき)デニー氏(58)が一夜明けた一日、沖縄市の自宅前で報道陣の取材に応じた。過去最多の約四十万票を積み上げた選挙戦を「翁長(おなが)(雄志(たけし))知事が志半ばで病に倒れ、亡くなられたことに対する県民の喪失感や、翁長さんの思いと行動を無駄にしてほしくないという気持ちが票につながった」と振り返った。 (井上靖史)

新聞を手に笑顔を見せる玉城デニー氏=1日午前、沖縄県沖縄市で(沢田将人撮影)

写真

 米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設を巡り、今後、国との関係構築が注目される。玉城氏は「まずは(政府に)就任のあいさつをさせていただく」と自ら出向くことに意欲を示した上で、「最初から対立と分断という立場を取るつもりはない。協議して検討できるものがあれば、忌憚(きたん)なく意見交換を進めたい」と強調した。

 市街地にある普天間飛行場の閉鎖と早期返還については「国土全体の0・6%にすぎない沖縄に、七割もの米軍専用施設が集中していることは、やはり異常な状態で象徴的なのが普天間。早く解消するために面積だけでなく、施設や機能も含めた抜本的な見直しを進めるよう政府に求めたい」と話した。

 取材後、自宅近くの交差点に立ち、通勤する車などへ手を振った。一日午後は翁長氏の自宅を訪れ、仏前に当選を報告する。四日に新知事に就任する予定。

 ◆稲嶺氏超え過去最多得票

 沖縄県選挙管理委員会によると、初当選した玉城デニー氏の得票が、1998年に稲嶺恵一氏の獲得した37万4833票を超える39万6632票となり、同県知事選で過去最多となった。

写真

 期日前投票者数は過去最多の40万6984人で、投票者数約72万5000人の半数を超えた。台風24号の接近も増加の要因の一つとみられる。

 元稿:東京新聞社 夕刊 主要ニュース 政治 【選挙・沖縄県知事選】  2018年10月01日  15:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政府】:辺野古移設変えず

2018-10-01 15:15:50 | 【米国・在日米軍・地位協定、犯罪・普天間移設・オスプレー・安保】

【政府】:辺野古移設変えず

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政府】:辺野古移設変えず

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は一日午前の記者会見で、沖縄県知事選での敗北が米軍普天間飛行場(宜野湾市)を名護市辺野古に移設する計画に与える影響に関し「政府として早期の辺野古移設を通じ、普天間飛行場の返還と危険除去を実現したい。そうした考えに変わりはない」と明言した。

 当選した玉城デニー氏が移設問題を巡り、政府側との協議を希望していることについては「日程が合えばお会いする。時期はこだわらない」と話した。

 小野寺五典(いつのり)防衛相は、沖縄県による埋め立て承認の撤回に対抗する措置の時期について「総合的に判断する」と防衛省で記者団に述べた。「沖縄の選挙結果を念頭に置いて、この問題に対応することはない」と関連を否定した。

 これに先立ち、安倍晋三首相は「選挙結果を真摯(しんし)に受け止め、今後、沖縄の振興、基地負担の軽減に努めていく」と官邸で記者団に強調した。

 元稿:東京新聞社 夕刊 主要ニュース 政治 【政策・沖縄県・普天間飛行場移設・辺野古新基地問題】  2018年10月01日  15:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【文化庁】:正面玄関の看板を新調 シンボルマークもお披露目

2018-10-01 12:17:30 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【文化庁】:正面玄関の看板を新調 シンボルマークもお披露目

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【文化庁】:正面玄関の看板を新調 シンボルマークもお披露目

 文化庁は1日、正面玄関脇に掲げる庁名の看板を新調し、除幕式を開いた。併せて、同庁の新しいシンボルマークもお披露目した。2021年度末までの京都移転に備え、1日付で実施した組織改編を機に「新・文化庁」をアピールする狙い。

 文化庁の新しいシンボルマークや看板を披露し、記念撮影する林文科相(左端)と宮田亮平文化庁長官(右端)ら=1日午前

 文化庁の新しいシンボルマークや看板を披露し、記念撮影する林文科相(左端)と宮田亮平文化庁長官(右端)ら=1日午前

 式典で宮田亮平長官は「素晴らしい文化を世界に発信していきたい」と意気込み、林芳正文部科学相は「気を引き締めて文化芸術の先頭に立っていきたい」と述べた。

 看板は宮田長官が揮毫。シンボルマークは東京都文京区のデザイナー鈴木正道さんが作成した。赤い円と伝統的な市松模様を組み合わせた意匠で、一般公募で寄せられた1420件の中から、選んだ。(共同)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政策・文科省・文化庁】  2018年10月01日  12:17:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【沖縄県知事選】:辺野古、国と協議の必要性指摘 当選で玉城氏

2018-10-01 10:55:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【沖縄県知事選】:辺野古、国と協議の必要性指摘 当選で玉城氏

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【沖縄県知事選】:辺野古、国と協議の必要性指摘 当選で玉城氏

 沖縄県の翁長雄志知事の死去に伴う9月30日の知事選で初当選した前衆院議員玉城デニー氏は1日、争点となった米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り国と協議する必要性を指摘した。沖縄市で記者団に「辺野古の今後について、国とまずは協議したいと伝えたい」と述べた。安倍晋三首相は官邸で記者団に「選挙結果を真摯に受け止める。沖縄の振興、基地負担の軽減に努める」と語った。

 沖縄県知事選の初当選から一夜明け、取材に応じる玉城デニー氏=1日午前、沖縄県沖縄市

 沖縄県知事選の初当選から一夜明け、取材に応じる玉城デニー氏=1日午前、沖縄県沖縄市

 国との関係について玉城氏は「はなから対立や分断の立場を取るつもりはない」とした上で「協議の中で検討できるものがあれば、忌憚なく意見交換する」と表明した。(共同)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【選挙・沖縄県知事選、普天間飛行場移設・辺野古新基地問題】  2018年10月01日  10:55:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:[沖縄県知事選 玉城氏が圧勝]沖縄から新しい政治を

2018-10-01 07:30:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【社説】:[沖縄県知事選 玉城氏が圧勝]沖縄から新しい政治を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:[沖縄県知事選 玉城氏が圧勝]沖縄から新しい政治を

 新しい沖縄県知事に前衆院議員の玉城デニー氏(58)が選ばれた。前回知事選の翁長雄志氏の得票を上回り、復帰後の知事選では過去最多得票での勝利である。

 出馬表明の遅れや組織体制の不備、相手の強大な組織力をはねのけての圧勝だ。その政治的意味は極めて大きい。

 大方の予想を覆して玉城氏が勝利を収めた要因は何か。

 一つは、安倍政権と国政与党が前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)をなりふり構わず支援したことへの反発である。

 菅義偉官房長官は9月に入って3度も沖縄入りし、人気者の小泉進次郎衆院議員も告示後3度沖縄に駆け付けた。水面下では二階俊博幹事長らが企業や団体へのテコ入れを徹底。党が前面に出たことで候補者の影は薄くなり、「政権丸抱え」の印象を与えた。

 佐喜真氏が若者票を意識して権限のない「携帯電話利用料の4割減」を公約に掲げたのもとっぴだったが、これに菅氏が「実現したい」と応じたのに違和感を持った県民も多かった。有権者は「古い政治」の臭いをかぎつけたのではないか。

 玉城氏は、翁長県政の継承と辺野古新基地反対の姿勢を明確に打ち出しつつ、名護市長選敗北の経験から経済政策や子育て支援策にも力を入れ、幅広い層の支持を得た。

 米軍統治下の沖縄で、米兵を父に持ち母子家庭で育った玉城氏は、沖縄の戦後史を体現するような政治家である。自らの人生を重ねるように語った多様性の尊重や子どもの貧困対策は、女性を中心に有権者の心をつかんだ。

 グローバル化が進む中、草の根運動によって二つのルーツを持つ知事が誕生したことは、「新しい政治の始まり」を予感させるものがある。

■    ■

 今回の知事選では、前回自主投票だった公明党が佐喜真氏推薦に回り、翁長知事を誕生させた「オール沖縄」陣営から抜ける企業もあった。

 政党の基礎票を単純に積み上げていけば、玉城氏が勝てる要素は乏しかった。組織票で圧倒的に不利だったにもかかわらず勝利したことは、安倍政権の基地政策に対する有権者の「ノー」の意思表示であり、新基地反対の民意が依然として強固なことを示すものだ。

 選挙期間中、佐喜真氏が連呼したのは「対立から対話へ」のキャッチフレーズだった。しかし翁長氏との対話を拒否したのは安倍政権である。

 就任後、面会を申し入れても安倍晋三首相に会えない日が続き、会談が実現したのは4カ月も後のこと。新基地建設問題を巡る係争処理手続きで総務省の第三者機関が協議を促す結論を出した際も、政府は話し合いによる解決を拒んだ。

 現在、県の埋め立て承認撤回によって工事は止まっている。政府は法的な対抗措置を取るのではなく、これを受け入れ、新たな協議の場を設けるべきだ。

 これ以上、政府の都合で県民同士の分断と対立を深めてはならない。従来のような強硬策では何も解決しない。

■    ■

 今度の選挙は、1968年の主席公選から50年の節目の選挙である。新知事は在任中に復帰50年を迎える。 

 本土との格差是正を目的に、国の責務として始まった沖縄振興特別措置法に基づく沖縄振興策は、ここ数年、新基地の「踏み絵」のように使われ始めている。翁長県政になって以降、目玉の一括交付金が減額されるなど沖振法が「米軍再編特措法化」しているのだ。

 究極の「アメとムチ」政策である米軍再編交付金だけでなく、沖縄関係予算まで基地維持の貢献度に応じてということになれば、沖縄の地方自治は成り立たない。

 玉城氏には、佐喜真氏支援に回った経済団体とも早急に対話を進め、民間主導の自立型経済の構築に向け、一致協力して取り組んでもらいたい。

 子どもの貧困対策や子育て支援、雇用の質の改善、県民所得の向上など生活に密着した課題も山積みだ。 

 「新時代沖縄」につながる政策を着実に進めてほしい。

 元稿:沖縄タイムス社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2018年10月01日  07:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【大弦小弦】:前回知事選の取材ノートを見返していたら、「この戦いに勝って差別を…

2018-10-01 07:30:20 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【大弦小弦】:前回知事選の取材ノートを見返していたら、「この戦いに勝って差別を…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大弦小弦】:前回知事選の取材ノートを見返していたら、「この戦いに勝って差別を…

 前回知事選の取材ノートを見返していたら、「この戦いに勝って差別を終わらせる」という言葉が目に飛び込んできた。保守にも革新にも失望し、政治から離れた男性。今回だけは、と翁長雄志氏を応援していた

 ▼当時、安倍政権は辺野古新基地に反対する沖縄の自民党国会議員5氏を記者の前に並べて屈服させ、工事を始めた。屈辱感が男性を突き動かした。沖縄全体がうねっていた

 ▼その後の4年間、沖縄はまるで民主主義の学校のようだった。公約を破った仲井真弘多氏に退場を促し、代わった翁長氏は公約を守った。県民は投票だけで終わらせず、必要なら主権者として体を張って現場で抵抗した

 ▼政権はその民意を踏み破り、辺野古の海をつぶしてきた。県民の心に諦めを植え付け、新基地反対という選択肢自体を奪おうとした。だが、県民は命の選択肢を諦めず、手放しもしなかった。玉城デニー氏を選んだ

 ▼高揚より、静かな覚悟という言葉がふさわしい。道が険しいことを誰もが知っている。先の男性は「もう一回、民主主義が生き返るチャンス」と表現する

 ▼少数派を差別し、人権を脅かす数の暴力を民主主義とは呼ばない。政権とそれを支える国民大多数が、沖縄に息づく健全な民主主義を傷つけてきた。4年間の猶予ができた。今度こそ民主国家日本が応える番だ。(阿部岳)

 元稿:沖縄タイムス社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【大弦小弦】  2018年10月01日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【沖縄県知事選】:知事に玉城氏 辺野古反対を前面 2代続き 政権派破る

2018-10-01 07:00:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【沖縄県知事選】:知事に玉城氏 辺野古反対を前面 2代続き 政権派破る

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【沖縄県知事選】:知事に玉城氏 辺野古反対を前面 2代続き 政権派破る

 沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事の死去に伴う知事選が三十日投開票され、米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)移設に反対する前衆院議員玉城(たまき)デニー氏(58)が、移設を推進する安倍政権が支援した前宜野湾市長佐喜真淳(さきまあつし)氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=ら三人を破り、初当選した。翁長氏に続く反対派知事の誕生により、政府の移設スケジュールに影響が出るのは必至だ。

沖縄県知事選で当選を決め、万歳する玉城デニー氏(手前左)=30日午後9時34分、那覇市で

沖縄県知事選で当選を決め、万歳する玉城デニー氏(手前左)=30日午後9時34分、那覇市で

 投票率は63・24%で、前回選を0・89ポイント下回った。玉城氏の得票は三十八万票を超え、同県知事選で過去最多となった。

 政権は選挙結果にかかわらず移設を進める方針だが、玉城氏は移設の是非を問う県民投票を実施して反対の意思を示すなど徹底抗戦する構えで、対立がさらに先鋭化するのは確実だ。

 選挙戦は、いずれも無所属新人の玉城、佐喜真両氏による事実上の一騎打ちの構図だった。

 当選を決めた玉城氏は、那覇市内で「辺野古に新基地を造らせないという誓いを、しっかりとぶれずに、全うしたい」と強調。「これ以上新基地を造らせないと翁長氏が命を削って全うしようとしたことが県民に宿り、後押しした」と語った。佐喜真氏は「県民の暮らしが最優先という訴えが浸透せず、私の力不足だ」と敗北宣言した。

 選挙戦で玉城氏は移設阻止を前面に掲げた。翁長氏の後継であることを強調して「弔い合戦」を演出。移設反対派の団体や共産、社民など野党各党の支援を受けながら、県民から幅広い支持を得るために政党色を抑える戦略が奏功した。

 佐喜真氏は、子育て支援の充実などを訴える一方で、辺野古移設への反発を懸念して是非を明らかにしなかったため「争点隠し」と有権者の反発を招いた。菅義偉(すがよしひで)官房長官ら政権幹部が相次ぎ沖縄入りするなど異例の支援態勢で臨み、前回選では自主投票だった公明党も推薦に回って徹底した組織戦を展開したが、無党派に浸透できず、及ばなかった。

 県は八月に辺野古沿岸部の埋め立て承認を撤回した。玉城氏は撤回を評価する立場で、早期の土砂投入を目指す政府との間で法廷闘争に突入する公算が大きい。

◆新基地 県民再び拒否

<解説> 三十日投開票の沖縄県知事選は、玉城デニー氏の勝利により米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設を拒否する知事が、翁長雄志氏、玉城氏と二代続くことになった。安倍政権が進める新基地建設に、前回の選挙があった四年前と変わらず県民が「ノー」の強い意思を示したことの意味は大きい。玉城氏は選挙戦で、志半ばで急逝した翁長氏の後継であることを訴えてきた。選挙ビラなどでも、その他の公約とは別扱いにして、新基地反対を前面に出した戦術をとった。

 政権側の手厚い支援を受けながらも敗れた佐喜真淳氏は、辺野古移設の争点化を避けた。米軍基地問題での対立の過熱や長期化を懸念する層や、地元県本部が新基地反対の立場の公明党の票を意識したからだ。

 自民党は、政権の意向をくんで動く知事を誕生させるため、地元の企業・団体を締め付ける組織型選挙を徹底。前回は自主投票だった公明党も今回は全面支援した。政権側は辺野古の工事を今後も進める意向だ。

 にもかかわらず、県民は翁長氏に続いて玉城氏を後押しすると決めた。玉城氏は選挙結果を受け、新基地建設について「民意に沿って政府が判断すればいい」と語った。その重みを政権は無視してはならない。 (山口哲人)

 ◆沖縄知事選開票結果

  当 380,997 玉城デニー 無新

    307,027 佐喜真淳 無新 =自公維希

      3,174 兼島俊 無新

      2,761 渡口初美 無新

  開票96%

      ◇

玉城デニー(たまき) 58 <1>

自由党幹事長(元)衆院議員・タレント▽上智社会福祉専門学校

(東京新聞)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【選挙・沖縄県知事選、普天間飛行場移設・辺野古新基地問題】  2018年10月01日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【沖縄県知事選】:知事に玉城氏 辺野古反対を前面 2代続き 政権派破る

2018-10-01 06:15:55 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【沖縄県知事選】:知事に玉城氏 辺野古反対を前面 2代続き 政権派破る

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【沖縄県知事選】:知事に玉城氏 辺野古反対を前面 2代続き 政権派破る

 沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事の死去に伴う知事選が三十日投開票され、米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)移設に反対する前衆院議員玉城(たまき)デニー氏(58)が、移設を推進する安倍政権が支援した前宜野湾市長佐喜真淳(さきまあつし)氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=ら三人を破り、初当選した。翁長氏に続く反対派知事の誕生により、政府の移設スケジュールに影響が出るのは必至だ。

沖縄県知事選で当選を決め、万歳する玉城デニー氏(手前左)=30日午後9時34分、那覇市で

写真

 投票率は63・24%で、前回選を0・89ポイント下回った。玉城氏の得票は三十八万票を超え、同県知事選で過去最多となった。

 政権は選挙結果にかかわらず移設を進める方針だが、玉城氏は移設の是非を問う県民投票を実施して反対の意思を示すなど徹底抗戦する構えで、対立がさらに先鋭化するのは確実だ。

 選挙戦は、いずれも無所属新人の玉城、佐喜真両氏による事実上の一騎打ちの構図だった。

 当選を決めた玉城氏は、那覇市内で「辺野古に新基地を造らせないという誓いを、しっかりとぶれずに、全うしたい」と強調。「これ以上新基地を造らせないと翁長氏が命を削って全うしようとしたことが県民に宿り、後押しした」と語った。佐喜真氏は「県民の暮らしが最優先という訴えが浸透せず、私の力不足だ」と敗北宣言した。

 選挙戦で玉城氏は移設阻止を前面に掲げた。翁長氏の後継であることを強調して「弔い合戦」を演出。移設反対派の団体や共産、社民など野党各党の支援を受けながら、県民から幅広い支持を得るために政党色を抑える戦略が奏功した。

 佐喜真氏は、子育て支援の充実などを訴える一方で、辺野古移設への反発を懸念して是非を明らかにしなかったため「争点隠し」と有権者の反発を招いた。菅義偉(すがよしひで)官房長官ら政権幹部が相次ぎ沖縄入りするなど異例の支援態勢で臨み、前回選では自主投票だった公明党も推薦に回って徹底した組織戦を展開したが、無党派に浸透できず、及ばなかった。

 県は八月に辺野古沿岸部の埋め立て承認を撤回した。玉城氏は撤回を評価する立場で、早期の土砂投入を目指す政府との間で法廷闘争に突入する公算が大きい。

 ◆新基地 県民再び拒否

 <解説> 三十日投開票の沖縄県知事選は、玉城デニー氏の勝利により米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設を拒否する知事が、翁長雄志氏、玉城氏と二代続くことになった。安倍政権が進める新基地建設に、前回の選挙があった四年前と変わらず県民が「ノー」の強い意思を示したことの意味は大きい。玉城氏は選挙戦で、志半ばで急逝した翁長氏の後継であることを訴えてきた。選挙ビラなどでも、その他の公約とは別扱いにして、新基地反対を前面に出した戦術をとった。

 政権側の手厚い支援を受けながらも敗れた佐喜真淳氏は、辺野古移設の争点化を避けた。米軍基地問題での対立の過熱や長期化を懸念する層や、地元県本部が新基地反対の立場の公明党の票を意識したからだ。

 自民党は、政権の意向をくんで動く知事を誕生させるため、地元の企業・団体を締め付ける組織型選挙を徹底。前回は自主投票だった公明党も今回は全面支援した。政権側は辺野古の工事を今後も進める意向だ。

 にもかかわらず、県民は翁長氏に続いて玉城氏を後押しすると決めた。玉城氏は選挙結果を受け、新基地建設について「民意に沿って政府が判断すればいい」と語った。その重みを政権は無視してはならない。 (山口哲人)

 ◆沖縄知事選開票結果

当 380,997 玉城デニー 無新

  307,027 佐喜真淳 無新 =自公維希

   3,174 兼島俊 無新

   2,761 渡口初美 無新

  開票96%

      ◇

 玉城デニー(たまき) 58 <1>

 自由党幹事長(元)衆院議員・タレント▽上智社会福祉専門学校

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【選挙・沖縄県知事選】  2018年10月01日  06:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【沖縄県知事選】:玉城氏勝利 無党派層 7割取り込む

2018-10-01 06:15:50 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【沖縄県知事選】:玉城氏勝利 無党派層 7割取り込む

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【沖縄県知事選】:玉城氏勝利 無党派層 7割取り込む

 30日投開票の沖縄県知事選で、共同通信社が実施した出口調査によると、初当選した前衆院議員玉城デニー氏(58)は、「支持する政党はない」と答えた無党派層の71.4%を取り込み、自民、公明両党それぞれの4分の1前後も切り崩した。

 玉城氏は米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する立憲民主党の94.7%、共産党の94.4%、社民党の95.3%を固めた。

 辺野古移設を進める安倍政権が支援した前宜野湾市長佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=は自民の74.8%の支持を得たが、公明は67.6%、無党派層は27.6%にとどまった。

 年代別では、玉城氏が30代を除く全ての年代で佐喜真氏を上回り、60代が最大の33.7ポイント差だった。女性の62.8%、男性の56.6%と、いずれも玉城氏支持が多かった。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【選挙・沖縄県知事選】  2018年10月01日  06:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【首相痛手】:総裁3選直後 目指す改憲 行程に影響も 

2018-10-01 06:15:45 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【首相痛手】:総裁3選直後 目指す改憲 行程に影響も 

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相痛手】:総裁3選直後 目指す改憲 行程に影響も 

 三十日投開票の沖縄県知事選で、政府・与党が全面支援した前宜野湾(ぎのわん)市長の佐喜真淳(さきまあつし)氏が敗れたことは、自民党総裁選で安倍晋三首相(総裁)が三選を決め勢いをつけたい政権には痛手となる。来年に統一地方選と参院選を控え、「選挙の顔」となる首相の求心力が低下し、首相が描く改憲の行程にも影響しかねない。

 自民党の二階俊博幹事長は佐喜真氏敗北を受け「県民の審判を厳粛に受け止め、敗因を分析したい」とコメントを発表。塩谷立選対委員長は政権運営への影響について「ないと思う」と記者団に強調した。

 政府・与党は知事選を、大型国政選挙がない二〇一八年の最重要選挙と位置付け、国政選並みの態勢で臨んだ。安倍政権で経済が上向き、地方にも波及していることなどを実績として訴えたが、今回は政権の「強み」が地方で通用しない証明になった。

 先の総裁選で、首相陣営は国会議員票に加え、党員・党友による地方票でも圧勝を目指した。だが石破茂元幹事長が予想を上回る45%の地方票を獲得し地方での首相への不満が顕在化。統一地方選と、地方に多い改選一人区が勝敗を左右する参院選では、首相の地方での不人気は不安材料だ。

 首相は今秋の臨時国会で、自衛隊の存在を明記する九条改憲を含めた自民党の改憲案の提出を目指す。改憲を争点にした総裁選での勝利をてこに、議論を加速させ、来年の国民投票も視野に入れている。

 しかし政権内にも、地方をはじめ国民の十分な理解を得ずに進めれば、首相への批判や反発が増幅しかねない危機感は漂う。来年の「政治決戦」に万全を期したい首相としては、戦略の練り直しも迫られる。 (清水俊介)

 ◆「残念だが仕方ない」

 安倍晋三首相は三十日、自民党の塩谷立選対委員長と電話し、沖縄県知事選の結果について「残念だが仕方ない」と話した。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【選挙・沖縄県知事選】  2018年10月01日  06:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【公明党大会】:山口代表 6選承認

2018-10-01 06:15:40 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【公明党大会】:山口代表 6選承認

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【公明党大会】:山口代表 6選承認

 公明党は三十日、東京都内のホテルで党大会を開き、山口那津男代表(66)の六選を承認した。井上義久幹事長(71)が副代表に就き、後任に斉藤鉄夫幹事長代行(66)を昇格させる新執行部の人事も決まった。山口氏は大会で「安倍内閣を支え、国民の負託に力強く応えたい」と訴えた。安倍晋三首相が唱える憲法九条への自衛隊明記案には「緊急性がない」と慎重姿勢を示した。

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 二〇〇九年の衆院選敗北後に代表に就いた山口氏の六期目がスタートする。任期は二年。記者会見で、山口氏は執行部人事の狙いを「世代交代を着実に図る意味が含まれている」と説明した。来賓として党大会に出席した首相は、改憲を念頭に「公明党と誠実に真摯(しんし)に議論していきたい」と理解を求めた。

 執行部人事では、北側一雄副代表兼中央幹事会会長(65)、古屋範子副代表(62)、石田祝稔政調会長(67)を再任した。党大会後の中央幹事会で、国対委員長に高木陽介氏(58)、選対委員長に佐藤茂樹氏(59)が指名された。 

 ◆公明、改憲巡り正念場

 三十日の公明党大会で六選が承認された山口那津男代表にとって喫緊の難題は、改憲問題への対応だ。安倍晋三首相は来年中の国民投票も視野に、今秋の臨時国会への自民党案提出を目指している。公明党は改憲論議を急ぐことに慎重だが、安倍政権を支える与党の立場だけに厳しい判断を迫られる可能性もある。 (山口哲人、金杉貴雄)

 ■明快

 「公明党としては、憲法九条の改正は緊急になされるべきであるとは、必ずしも言えないと考えている」

 党大会で山口氏は、首相が改憲に強い意欲をみせる現状を懸念する地方組織の質問に、はっきり答えた。幹事長に就任した斉藤鉄夫氏も、記者会見で「今すぐスケジュールうんぬん、国会発議うんぬんという段階ではない」と強調した。

 山口氏は慎重に言葉を選ぶことが多いが、改憲では明快な物言いが目立つ。

 首相は九月二十日の記者会見で、自衛隊の存在を明記するなど四項目の自民党の改憲案に関し、臨時国会への提出に向けて「友党の公明党と調整したい」と表明。しかし山口氏は翌二十一日のBS番組で「公明党とだけ調整を先行して、それから国会に出すことは考えていない」と事前協議に応じない方針を明言した。

 この日の党大会でも「憲法改正に前向きな政党だけでなく、幅広い合意をつくり出す努力がまず必要だ」「世論調査で、『優先すべき政治課題』で憲法改正は決して高い順位でないことも冷静に見極める必要がある」などと、改憲を急ぐ首相への苦言を連発した。

 ■封印

 公明党は、憲法に新しい権利を加えることを検討する「加憲」の立場。一方で「平和の党」を自任し、国民の理解が十分でないまま進められないとも訴える。支持母体の創価学会も、改憲への拒絶反応が強い。最重要視する来年の統一地方選と参院選に悪影響を与えかねない改憲論議は封印したいのが公明党の本音だ。

 山口氏が態度を硬化させているのは、警戒感の裏返しでもある。公明党には自民党との政策協議で、党方針に本来そぐわない合意を強いられてきた歴史があるからだ。

 他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を巡っては、公明党内にも違憲論があり、山口氏は当初「断固反対」「憲法の精神にもとる」と批判していた。だが、与党協議で押し込まれ、最終的に容認に転じた。自民党に連立解消をちらつかされた結果だった。

 ■けん制

 改憲発議は衆参両院の三分の二以上の賛成が必要で、予算や法律を通すときのような「与党」の枠組みは直接関係ない。それでも首相が公明党との事前協議に意欲を示したのは、「三分の二」を確保するには同党の協力が不可欠なためだ。集団的自衛権行使容認などの「成功体験」を念頭に、まず同党を説得したい考えとみられる。

 ある自民党幹部は「山口氏の発言は、連立与党としてどうなのか」とけん制。十月下旬に召集される見通しの臨時国会に向け、自公の神経戦が激しさを増しそうだ。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・公明党】  2018年10月01日  06:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:沖縄県知事選 辺野古基地は白紙に

2018-10-01 06:10:56 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【社説①】:沖縄県知事選 辺野古基地は白紙に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:沖縄県知事選 辺野古基地は白紙に

 辺野古新基地建設はNO。沖縄県知事選で、米軍普天間飛行場移設問題にあらためて民意が示された。政府は直ちに辺野古移設を見直すべきだ。これ以上、沖縄に対立と分断をもたらさないために。

 日米両政府が一九九六年、普天間飛行場の返還に合意して以来、知事選は六回目。辺野古移設への対応が毎回の争点となってきた。

 今回は、故翁長雄志知事の後継者として出馬した玉城デニー氏が勝利し、二〇一二年以降の安倍政権下では二回、いずれも辺野古反対の重い民意が明らかにされた。

 政権の全面支援を受けるも敗れた佐喜真淳氏は、訴えで移設の是非に触れずじまい。玉城氏とは激戦だったが、それをもって辺野古への賛否が割れたとは言い難い。

 選挙期間中の琉球新報社などの県民世論調査では、県内移設に反対する意見が六割を超えた。辺野古問題では、明らかに多数が新基地は不要と判断している。

 新基地建設に関しては八月末、国の工事に違法性があるとして、県が沿岸の埋め立て承認を撤回した。事前の設計協議なしに着工し軟弱地盤や活断層の問題も判明した-などが理由。手続き上も工法上も国側が無理を重ねている。

 辺野古反対派が当選した以上、政府は法的対抗措置を凍結し、移設計画を白紙から見直すべきだ。普天間返還に代替施設が必要か、あらためて米国と交渉し、再び国内移設をというのなら、移設先を一から検討するよう求めたい。

 辺野古の海では一部区域の護岸建設が進められたが、埋め立ての土砂投入は行われていない。元の海への回復はまだ間に合う。

 選挙結果は、自民党総裁に連続で三選された安倍晋三首相には痛手だろうが、沖縄の民意をこれ以上踏みにじることは許されない。

 自ら誘致したのでもない基地を巡り、国に恭順するか否かが毎回問われる知事選は沖縄以外にはない。振興予算の加減による政権側のアメとムチ政策が県民を分断する原因にもなっている。今回も、生活基盤整備が先と感じる佐喜真氏支持層と玉城氏支持層の間でしこりが残るかもしれない。

 そんな不幸な状況を解消し、沖縄の自治を保障するため政府がとるべき道は、沖縄のみに過剰な基地負担をかけない、必要な財政支援はする、との当たり前の政治に転換するだけのことだ。

 政府には、速やかに新知事と沖縄の将来について、真摯(しんし)な協議を始めることを望みたい。 

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2018年10月01日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:公明と9条改憲 歯止め役を果たせるか

2018-10-01 06:10:52 | 【憲法問題「護憲・改憲・違憲論争・緊急事態条項・九条の改正、自主憲法制定論議他】

【社説②】:公明と9条改憲 歯止め役を果たせるか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:公明と9条改憲 歯止め役を果たせるか

 巨大な安倍自民党に対し、公明党は歯止め役を果たせるのだろうか。安倍晋三首相は九条に自衛隊を明記する改憲を急ぐ。「平和の党」を自任する公明党にとっては、存在意義が問われる正念場だ。

 公明党はきのう党大会を東京都内で開き、山口那津男代表(66)の六選を承認した。井上義久幹事長(71)を副代表に、後任には斉藤鉄夫選挙対策委員長(66)を起用する新執行部人事も決めた。

 自民党との連立政権は小渕恵三首相時代の一九九九年に始まった。三年三カ月の野党時代を挟んで、すでに二十年近く、行動を共にしていることになる。安倍首相は党大会でのあいさつで「風雪に耐えた」関係を強調した。

 自公連立が始まる前、国会は政権与党の自民党が参院で単独過半数に達しない「ねじれ」状態だった。政治は不安定化しており、公明党の連立参加が、政治の安定に果たした役割はあったのだろう。

 以前は、選挙協力を得たい自民党が、公明党に譲歩する場面も多く見られたが、安倍自民党の政権復帰後は、公明党が譲歩を迫られる場面が目立つ。例えば、二〇一五年に成立した安全保障関連法とその根拠となる閣議決定である。

 公明党は、歴代内閣が違憲としてきた「集団的自衛権の行使」の容認には慎重で、一定の歯止め役を果たしたとは言える。

 しかし、山口氏が連立離脱の可能性を早々に否定し、自民党側に押し切られたことは否めない。山口氏はかつて本紙のインタビューに「いわゆる集団的自衛権を認めたわけではない」と答えたが、限定的な行使容認の閣議決定だったことは、首相自身が認めている。

 同じようなことが、九条改憲でも起こらないか、心配だ。

 九条に関し、公明党はかつて自衛隊の存在を認める条項を加える「加憲」を提唱したことがある。首相が自衛隊の存在を明記する九条改憲案を主張するのも、公明党の理解を得るためなのだろう。

 とはいえ、限定的にせよ違憲性が指摘される集団的自衛権の行使に該当する活動を行う自衛隊の存在を憲法に明記すれば、他国同士の戦争には参加しない九条の精神は形骸化しかねない。公明党がそれを認めていいのか。

 山口氏は党大会で「九条改正が緊急になされるべきだとは必ずしも言えない」と慎重姿勢を示したが、「平和の党」を掲げるのであれば、九条改憲を進める安倍首相に押し切られることなく、覚悟を決めて対峙(たいじ)すべきである。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2018年10月01日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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