路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【北海道】:被災3町、ふるさと納税大幅増 厚真町5.4倍に

2019-09-02 15:15:55 | 【税制・納税・減税・年収「103万円の壁」・ふるさと納税・物納・脱税・競売】

【北海道】:被災3町、ふるさと納税大幅増 厚真町5.4倍に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【北海道】:被災3町、ふるさと納税大幅増 厚真町5.4倍に 

 昨年九月の北海道地震で大きな被害を受けた厚真、安平、むかわの三町に二〇一八年度に寄せられたふるさと納税の寄付額が、前年度を大幅に上回った。厚真、安平両町は過去最高額で、最も多かった厚真町は前年度比約五・四倍の約十一億二千八百六十六万円だった。

 安平町の寄付額は約一・六倍の約六億五百四十二万円で、むかわ町は約二・二倍で過去二番目に多い約一億九百四十六万円。このうち厚真町は約三億円、安平町は約一億三千五百万円、むかわ町は約五千五百万円が返礼品のない寄付だった。

 寄付の増加に伴い返礼品の需要も拡大。安平町のチーズ製造会社「プロセスグループ夢民舎」では返礼品の生産が追いつかず、今年七月にようやく昨年末の申し込み分の発送を完了。

 ジンギスカン用の羊肉を扱う厚真町の老舗精肉店「あづま成吉思汗本舗」では例年、年末年始に約三百件の注文が入るが、昨年末から今年初めには約二千四百件の発注があった。市原泰成社長(30)は「地震でしばらく客足が減っていたが、全国各地から注文があり元気づけられた」と笑顔で語る。

 ふるさと納税は、郵便振替などで自治体へ直接寄付することもできるが、多くの自治体が仲介サイトを利用して寄付を募っている。仲介サイト最大手「ふるさとチョイス」を運営する「トラストバンク」(東京)は一六年の熊本地震をきっかけに、寄付に伴う事務作業の負担を軽減するため、被災していない自治体が事務を引き受ける仕組みを整備。北海道地震では茨城県境町、静岡県小山町、福岡県大木町などが代理業務を行った。

 元稿:東京新聞社 夕刊 主要ニュース 政治 【地方自治・北海道・昨年九月の北海道地震で大きな被害を受けた厚真、安平、むかわの三町ふるさと納税】 2019年09月02日  15:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【(G20)労働雇用相会合】:高齢者が働きやすい環境を 共同宣言

2019-09-02 15:15:50 | 【雇用・正規、非正規・パート・賃上げ・失業率・求人・労働組合・労働貴族の連合】

【(G20)労働雇用相会合】:高齢者が働きやすい環境を 共同宣言

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【(G20)労働雇用相会合】:高齢者が働きやすい環境を 共同宣言 

 松山市で開かれている二十カ国・地域(G20)労働雇用相会合は二日、二日目の会議が開かれ、各国で進む高齢化を踏まえ、高齢になっても働きやすい、健康的で安全な労働環境整備の推進を盛り込んだ共同宣言を採択して閉幕した。就労面での男女平等の実現に向け、格差是正に取り組む方針でも一致した。

 会合は「人間中心の仕事の未来」をテーマに一日から始まった。G20各国で人口に占める六十五歳以上の高齢者の割合が増えると見込まれる中、労働力人口の不足や経済成長の減退に対応するため高齢者の雇用促進策を議論した。 

 元稿:東京新聞社 夕刊 主要ニュース 政治 【政策・外交・二十カ国・地域(G20)労働雇用相会合】 2019年09月02日  15:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【ニッポン抑圧と腐敗の現場】:(63)埼玉県知事選は菅官房長官と“御用達”・・・

2019-09-02 11:45:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【ニッポン抑圧と腐敗の現場】:(63)埼玉県知事選は菅官房長官と“御用達”選挙プランナー三浦博史氏の敗北だ!  ■安倍政権「勝利の方程式」が崩れた理由

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ニッポン抑圧と腐敗の現場】:(63)埼玉県知事選は菅官房長官と“御用達”選挙プランナー三浦博史氏の敗北だ!  ■安倍政権「勝利の方程式」が崩れた理由 

 「重要地方選挙に関わった時の勝率抜群」という“菅官房長官神話(勝利伝説)”が崩れ始めた。与野党激突の構図となった「埼玉県知事選(8月25日投開票)」で、菅氏が2回応援演説をして、現地には菅氏の懐刀の“官邸御用達選挙プランナー”の三浦博史氏が張り付いたのに、自公推薦候補の青島健太氏(元スポーツライター)が野党4党支援の大野もとひろ氏(国民民主党前参院議員)に破れてしまったのだ。

埼玉県知事選は菅官房長官と御用達選挙プランナー三浦博史氏の敗北だ! 安倍政権「勝利の方程式」が崩れた理由の画像1

 しかし翌26日の官房長官会見で菅氏は、自らが精力的にテコ入れをしたのに、まるで他人事であるかのような紋切型のコメントに始終した。

 ――(東京新聞の中根記者)昨日投開票された埼玉県知事選について伺います。選挙は立憲民主党や国民民主党など野党4党が支援した大野もとひろ氏が、自民党公明党が推薦した青島健太氏らを破って初当選しました。今回の知事選挙は10月の参議院埼玉選挙区の前哨戦ともされましたが、選挙結果に対する受止めをお願いします。

 菅官房長官 いつもの通りでありますけれども、地方自治体の選挙はその地域の住民の皆様方がその地域の課題をめぐって投票を行うものであり、政府としてコメントすることは控えたいと思います。

 しかし菅氏が平静を装っても、「知事選敗北、自民に危機感 埼玉」(朝日新聞8月27日)や「戦犯は菅長官か 埼玉県知事選で自公が想定外敗北の衝撃」(日刊ゲンダイ8月26日)と報じられたように、今回の“埼玉ショック”が安倍政権を直撃したのは確実だ。

 何しろ、当初は知名度の高い青島氏がトリプルスコアでリード。そして枝野幸男・立憲民主党代表(衆院埼玉5区)のお膝元での県知事選勝利で野党第一党にダメージを与えるべく、菅氏をはじめ岸田文雄政調会長や甘利明選対委員長ら自民党大物議員が続々と現地入りし、しかも黒岩祐治・神奈川県知事や森田健作・千葉県知事まで応援に駆け付ける総力戦を展開したのに、支持率低迷の国民民主党前参院議員の大野氏にまさかの敗北を喫したのだ。

 一強多弱状態を謳歌してきた安倍長期政権の屋台骨(勝利の方程式)が崩れた形だが、もう一つ、埼玉県知事選の結果で注目すべきは、重要選挙での連戦連勝を演出してきた菅氏御用達の選挙プランナー・三浦博史氏が敗れたことだ。

 同じく与野党激突となった去年6月の新潟県知事選では「自公推薦候補敗北の場合、『森友加計にまみれた安倍首相では選挙を戦えない』と声が党内で強まって石破茂氏支持が広がり、総裁選3選に黄信号がつく」と言われたが、三浦氏が選挙参謀として現地に張り付き、菅氏と懇意な佐藤浩・創価学会副会長を通じて創価学会員もフル稼働することで、野党統一候補を打ち破った。

 危機管理能力抜群の菅氏が安倍首相が窮地に陥るのを未然に防いだ形だが、この新潟県知事選勝利に貢献したのが三浦氏だった。

 ◆菅長官の懐刀・三浦博史氏の弟子・松田馨氏が大野陣営に加わり師弟対決に勝利 

埼玉県知事選は菅官房長官と御用達選挙プランナー三浦博史氏の敗北だ! 安倍政権「勝利の方程式」が崩れた理由の画像2
   青島候補を応援する菅官房長官(撮影・横田一)

 日本の選挙プランナーの草分け的存在で、『洗脳選挙――選んだつもりが、選ばされていた!』の著者である三浦氏の得意技は、安倍政権の常套手段である争点隠し選挙だ。「北海道知事選(4月7日投開票)」でも現地に張り付き、官邸主導で与党系候補となった“菅(官房長官)チルドレン”こと鈴木直道知事の当選に貢献。若手イケメン芸人風の鈴木氏は国策に関わる三大争点(カジノ誘致・泊原発再稼働・JR赤字路線問題)に触れない争点隠し選挙を忠実に実践、夜間大学卒の苦労人で年収250万円の貧乏生活で夕張財政再建に尽力した若手市長のイメージを打ち出し、菅氏直系の“官邸傀儡候補”の実態を隠す「洗脳選挙」で、三大争点について語った石川知裕元衆院議員を打ち破ったのだ。

 そんな三浦氏を埼玉県知事選の取材で連日目撃したので、「自公推薦候補勝利の可能性大」と筆者も思ったが、この予測は見事に外れた。大野陣営にとって大きかったのは、三浦氏の弟子にあたる選挙プランナー・松田馨氏が加わったことだった。大野氏支援の鈴木正人県議はこう振返る。

 「『政治経験がなくても知名度抜群の青島氏を担げば勝利確実』と安易に考えた自民党の驕りが、大野氏の『奇跡の大逆転勝利』につながった。最近は自民系候補ばかり応援している三浦氏に対抗すべく、都議選圧勝の実績のある若手選挙プランナーの松田氏が参院選後に加わって雰囲気が一変、諦めムードが一掃されたことも大きかった」

 つまり、今回の埼玉知事選は三浦氏と松田氏の選挙プランナー師弟対決でもあったのだ。そして、結果は、弟子の松田氏が師匠の三浦氏を制した。

 ちなみに2012年夏の山口県知事選でも三浦氏と松田氏は師弟対決。この時は、自公推薦の元国交官僚の山本繁太郎・前知事が中国電力「上関原発」建設をめぐる政策を丸飲みする争点隠し選挙で、建設反対や再生可能エネルギー拡大を訴えた「環境エネルギー政策研究所」所長の飯田哲也所長を破り、師匠の三浦氏に軍配が上がったが、7年後の埼玉県知事選では弟子の松田氏がリベンジに成功したのだ。

 ◆自公・青島候補の公共事業推進にNOを突きつけた埼玉県民の先進性 

 しかし、連戦連勝の菅氏、三浦氏がこうした形で敗北した最大の原因はやはり、自民党の利益誘導型選挙への埼玉県民の意思表示だろう。

 大野陣営が強調したのは「県民党 対 中央」。安倍政権とのパイプの太さをアピールしながら公共事業推進姿勢を打ち出す青島氏に対して、公共事業に抑制的な上田清司前知事の4期16年にわたる県政継承を大野氏は訴えたのだ。

 「上田知事が引退表明をして以降、自民党県議団の中で県庁建替えを進める動きが活発化しました。必要な費用は400億円以上と見積もられていて上田県政では進まなかったのですが、16年ぶりの県政奪還の可能性が出て来た途端、具体化し始めたのです。県知事選の争点の一つともなりました。青島氏が『できるだけ早期に』と訴えたのに対し、大野氏は『今すぐの着工反対』という慎重姿勢で、両候補の立場の違いは明らかでした」(地元記者)

 新潟県知事選でも北海道知事選でも、自公推薦候補は中央とのパイプの太さを強調、中央から補助金(税金)を引っ張ってくる利点を訴えた。同じ手法を埼玉県知事選でも繰り返したといえるが、埼玉県民は中央直結型の土建県政復活よりも、上田県政継承の県民党候補を選んだといえる。これまで有効だった常套手段が今回、「県民党VS中央」の構図に持ち込まれて効力を失ったようにもみえるのだ。

 菅氏の勝利伝説が崩れた敗因は他にもある。懇意な佐藤浩・創価学会副会長を通じた「創価学会員フル稼働」が作動しなかったというのだ。

 「今回、夏休み期間であったことから、創価学会がほとんど動かなかったようです」(創価学会事情通)

 ◆参院選から始まった安倍政権の退潮に拍車をかけた埼玉県知事選 

 いくつかの要因が重なったものの、埼玉県知事選での自公推薦候補敗北は、安倍政権の退潮傾向に拍車をかけるものだ。参院選では安倍首相が二回応援に入った激戦区で2勝6敗と大きく負け越し、32の一人区でも野党統一候補が10勝と善戦を許した。同じように埼玉県知事選でも、菅氏自身が二回応援演説に入り、懐刀の三浦氏が選挙参謀を務めた埼玉県知事選でもまさか逆転負けを喫したのだ。

 大野氏勝利を受けて国民民主党玉木雄一郎代表は談話を発表。「与野党激突の厳しい戦いを制したことは、次期衆院選に臨む我々にとっても大きな展望を切り開く」「より一層の野党連携を進める」と意気込んだが、10月には大野氏辞職に伴う参院選埼玉選挙区補選がある。「埼玉から安倍一強を崩していく」と大野陣営関係者は勢いづき、野党系候補が連勝する可能性は十分にあるだろう。
 
 今回の埼玉県知事選の教訓は、野党一丸となって戦えば、自公推薦候補を打ち破れることを実証したことだ。奇跡の大逆転勝利によって、これまで話題性に乏しい地味な埼玉が、安倍政権打倒の気運を高めた先進地として全国的に注目されるのは間違いない。(横田 一) 

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース 社会 【政治・担当:横田一】  2019年09月02日  11:45:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第二次世界大戦】:「拝謁記」にあったのは「昭和天皇の反省」じゃない、・・・

2019-09-02 08:40:30 | 【第二次世界大戦・敗戦・旧日本軍の功罪・東京大空襲他・犠牲者へ無補償

【第二次世界大戦】:「拝謁記」にあったのは「昭和天皇の反省」じゃない 戦争責任回避、侵略への無自覚、改憲再軍備主張、沖縄切り捨て…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【第二次世界大戦】:「拝謁記」にあったのは「昭和天皇の反省」じゃない 戦争責任回避、侵略への無自覚、改憲再軍備主張、沖縄切り捨て… 

 昭和天皇の「肉声」を伝える新史料が話題となっている。アジア・太平洋戦争での敗戦後、初代宮内庁長官・田島道治が昭和天皇との面会の際のやり取りを記録した「拝謁記」だ。

 長年、田島の遺族の間で極秘に保管されていたものをNHKが入手、『NHKスペシャル』でスクープしたのだが、そのNHKと新聞各紙が、拝謁記の内容としてこぞって大きく取り上げているのが、昭和天皇が戦争への反省を表明しようとしていたというくだりだ。

「拝謁記」にあったのは「昭和天皇の反省」じゃない 戦争責任回避、侵略への無自覚、改憲再軍備主張、沖縄切り捨て…の画像1

        NHK NEWS WEB「昭和天皇『拝謁記』戦争への悔恨」より 

 1952年5月3日のサンフランシスコ講和条約発効を祝う式典での「おことば」を巡って、田島長官に「ともすると昔の軍にかえる様な気持をもつとも思えるから、私は例の声明メッセージには反省するという文句は入れたほうがよいと思う」「私は反省というのは私にも沢山あるといえばある」と、繰り返し戦争への反省を自らの口で語りたいとの希望を伝えていた(引用者の判断で旧字体等を改め句読点を付した。以下同)。

 しかし、田島が天皇からの聞き取りをもとに草案を作ったところ、時の首相・吉田茂から、「反省」の一節全体を削除するよう要請されたのだという。

 周知のように、昭和天皇は公の場で自らの戦争責任について一切言及してこなかった。1975年の昭和天皇訪米後の記者会見(10月31日)で、ロンドン・タイムズの日本人記者から「戦争責任について、どのようにお考えになっておられるか」と予定にない質問を受けたときも、昭和天皇は「そういう言葉のアヤについては、私はそういう文学方面はあまり研究もしていないので、よく分かりませんから、そういう問題についてはお答え出来かねます」とはぐらかした。

 昭和天皇が側近らに「戦争への悔恨」を度々口にしていたということはこれまでの研究でも明らかになっていたが、いま、マスコミは拝謁記報道でわざとらしく「やはり昭和天皇は戦争責任を感じていた」「反省の意を国民に表そうとしていた」と驚いて見せているのだ。

 だが、この拝謁記で明らかになった事実は、そこまで評価すべき話なのだろうか。そもそも、声明に「反省の意」を込めようとして削除されたというが、天皇の意向を踏まえて田島が作成し、吉田茂から削除を要請されたくだりは以下のようなものだ。

〈勢の赴くところ兵を列強と交へて破れ、人命を失い、国土を縮め、遂にかつて無き不安と困苦とを招くに至ったことは、遺憾の極みであり、国史の成跡に顧みて悔恨悲痛、寝食為めに安からぬものがあります〉

 ようするに、列強に無謀な戦いを挑んで、敗戦し、自国の国民の命と領土を失ったことに悔恨の念を述べているだけで、アジア諸国への侵略や虐殺への加害責任、反省を述べているわけではない。

 そして、吉田茂からの削除要請に対して、昭和天皇は当初、「私はそこで反省を皆がしなければならぬと思う」と抵抗していたものの、田島から「国政の重大事 政府の意思尊重の要」「祝典の祝辞に余り過去の暗い面は避けたし」「遺憾の意表明 即ち退位論に直結するの恐れ」という3点を説得された結果、「長官がいろいろそうやって考えた末だからそれでよろしい」「いや、大局から見て私はこの方がよいと思う」と、削除を了承しているのだ。

 ◆宮内庁内部で削除を進言されていた天皇の「事志と違い」という戦争責任回避の言葉 

 しかも、「拝謁記」によれば、昭和天皇は戦争責任を背負うどころか、自らの責任を否定するような発言もしていた。

 実は草案の作成過程では、吉田茂に見せる前に、宮内庁に反対された箇所があった。それは「事志と違い」、つまり、開戦が「私の意志ではなかった」という天皇のエクスキューズの文言だった。

 報じられている拝謁記の内容からは、これが天皇の強い希望で入れられたものであることがわかる。それは、田島がその削除を昭和天皇に進言した際のことだ。田島が宮内庁内部の意見として「何か感じがよくないとの事であります」と説明すると、昭和天皇は、「どうして感じがよくないだろう。私は『豈、朕が志ならんや』といふことを特に入れて貰ったのだし、それをいってどこが悪いのだろう」「私はあの時東條にハッキリ、米英両国と袂を分かつということは実に忍びないといったのだから」と抗弁。開戦が自分の本意ではなかったこと、開戦の詔勅にも「豈、朕が志ならんや」という文言を入れさせたことなどを強調していた。

 拝謁記には、これに対して、田島が「陛下が『豈、朕が志ならんや』と仰せになりましても結局陛下の御名御璽の詔書で仰せ出しになりましたこと故、表面的には陛下によって戦が宣せられたのでありますから、志でなければ戦を宣されなければよいではないかという理屈になります」と諌めたことも記録されている。

 他にも、拝謁記には、昭和天皇の責任転嫁や保身としか思えないような発言が出てくる。

 「私の届かぬところであるが、軍も政府も国民もすべて下克上とか軍分の専横を見逃すとか、皆反省すればわるいところがあるから」
 「東条内閣の時は既に病が進んで最早どうする事も出来ぬという事になっていた」
 「事の実際としては下克上でとても出来るものではなかった」

 ◆天皇の開戦の責任、そして、無条件降伏の決断を引き延ばした責任 

 改めて指摘しておくが、昭和天皇がいくら戦争は本意ではなかったと主張しても、その責任を免れることはできない。戦後保守派は「天皇は戦争を避けたがっていたが、軍部が暴走した」などというロジックで、天皇の戦争責任を回避しようとしてきたが、これは戦中日本の加害性を矮小化するためのまやかしにすぎない。

 なぜなら、天皇は大日本帝国憲法において〈国の元首にして、統治権を総覧〉し〈陸海軍を統帥〉する存在であり、最終的に天皇の承認なしには開戦も終戦もできなかったからだ。実際、対米英戦争は1941年12月8日の昭和天皇による「米国及び英国に対する宣戦の詔書」で始まり、1945年8月15日の「大東亜戦争終結の詔書」で終わっている。

 天皇を擁護する人たちは、昭和天皇が立憲君主制に則って、ただ天皇を輔弼する内閣の決定を追認しただけのように言うが、その追認こそが問題なのだ。しかも、天皇は内奏を通じ、政策決定の過程に自らの主体的な意見を反映させることができた。関東軍による張作霖爆殺事件に激怒し、田中義一首相に辞任を勧告した(田中内閣の総辞職)ことは、国政における天皇の影響力発揮の最たる例だろう。しかし、開戦時も戦争中も、そうした大権を行使することなく、戦争遂行を「追認」したのである。

 また、巷間では昭和天皇の“超立憲主義的行為”のうち無条件降伏の決断(いわゆる「聖断」)ばかりが着目されがちだが、その「聖断」を引き延ばしたことによって、本土空襲の激化や広島・長崎への原爆投下など大被害を招いたことも忘れてはならない。

 1945年2月、すでに敗戦濃厚のなか、時の首相近衛文麿は昭和天皇に早期の講和実現を訴えた(近衛上奏文)。が、その進言を昭和天皇は「もう一度戦果を挙げてからでないと中々話は難しい」として否定した。局地的であれ戦闘に勝利をおさめることで、皇統維持などの「条件付き講和」へ持っていこうという「一撃講和論」であり、同年の無謀な沖縄戦はその結果として行われたと言っていい。「無条件やむを得ず」の早期講和論へようやく舵を切ったのは5〜6月頃とみられている。要するに、どこをどうとっても、天皇の戦争責任は明らかなのだ。

 しかし、昭和天皇は在位中、こうした戦争責任を公の場で認めることはなかった。そして、今回、明らかになった拝謁記のなかでも、天皇はけっして自らの戦争責任を認めてはいない。

 それどころか、逆に、戦争は自分の本意ではなかったことを強調し、止めることができなかったのは、東條英機や軍部が暴走し、どうすることもできなかったのだと繰り返し弁明している。

 マスコミは今回の拝謁記報道で「天皇が戦争の反省にこだわったことがうかがえる」と評していたが、その戦争への言及を見ると、昭和天皇が本当に「反省」していたとはとても思えない。

 ◆改憲「侵略者がある以上軍隊はやむを得ず」沖縄米軍基地も「犠牲はやむを得ぬ」 

 その印象は拝謁記の戦後体制をめぐる天皇の発言を知ると、ますます強くなる。拝謁記には、天皇が日本国憲法に不満を抱いている発言がいくつも出てくる。サンフランシスコ講和条約祝賀式典での「おことば」をめぐって、「憲法の総ての条項に賛成ととれぬように書いて貰はないと困る。それかといって憲法自体わるいという事ではないから」と注文をつけていたことが記録されている上、以下のような改憲による再軍備も主張していた。

 「私は憲法改正に便乗して、外のいろいろの事が出ると思って否定的に考えていたが、今となっては他の改正は一切ふれずに軍備の点だけ公明正大に堂々と改正してやつた方がいい様に思う」
 「軍備といっても国として独立する以上必要である。軍閥がわるいのだ。それをアメリカは何でも軍人は全部軍閥だという様な考えで ああいう憲法を作らせるようにするし」

 そして、1951年3月には「侵略者のない世の中になれば武備は入らぬが、侵略者が人間社会にある以上、軍隊は不得已(やむをえず)必要だといふ事は残念ながら道理がある」と発言し、田島から「その通りでありまするが憲法の手前そんな事はいえませぬし、最近の戦争で日本が侵略者といわれた計りの事ではあり、それは禁句であります」と諌められている。

 これは、天皇には戦後も相変わらず自分たちが「侵略」をはたらいていたという意識が希薄だったことの表れ、というしかない。

 さらに決定的なのは、沖縄米軍基地について語った発言だ。「拝謁記」によれば、サンフランシスコ講和条約発効後の1953年11月24日、昭和天皇は田島に対し、こう述べている。

「基地の問題でもそれぞれの立場上より論ずれば一応もっともと思う理由もあろうが、全体の為に之がいいと分れば一部の犠牲はやむを得ぬと考える事、その代りは一部の犠牲となる人には全体から補償するという事にしなければ国として存立して行く以上やりようない話」

 戦前・戦中は本土を守るための捨て石にされ、本土の「主権」が回復してもなお、米軍の占領下に置かれる沖縄を「一部の犠牲はやむを得ぬ」と斬って捨てる昭和天皇。ここからわかるのは、結局、昭和天皇は戦前と何も変わっていないということだろう。

 そこにあるのは、「豈、朕が志ならんや」と言いながら開戦の詔勅に署名をしたのと同じ、「やむを得ぬ」と大勢に従い、現状を追認し続けている姿だ。

 作家の保阪正康は昭和天皇の行動原理について、〈よく、天皇は平和主義者か好戦主義者か、といった質問が発せられるが、それは質問自体が間違っている。天皇はそのどちらでもなく、皇統を守ることが第一の責務であり、戦争か平和かというのはそのための「手段」と考えていたのである〉(『昭和史のかたち』岩波書店)と書いていたが、これは正しい分析と言えるだろう。

 ◆戦争責任を問わなかったことが歴史修正主義と戦前回帰思想を温存させた 

 昭和天皇はおそらく、大元帥だった戦前・戦中も、自らが開戦に詔勅をあたえた戦争で日本国民に未曾有の戦渦をもたらし、他国に多大なる被害を与えた後も、変わらず「万世一系の皇統の存続」を最大目的として行動し続けてきた。

「戦争への反省」の意を表そうとしたのも、その「反省」削除に応じたのも、当時、国内にあった退位論を抑えるためだったと思われるし、「改憲による軍隊保持の希望」も「沖縄米軍基地容認」も共産勢力の日本進出で皇統が保障されない事態を恐れていたからこそのものだろう(実際、拝謁記からも共産主義への強い警戒心が見て取れる)。

 そう考えると、昭和天皇個人に「反省」を期待することも自体が、そもそも無意味なのだ。

 それよりも、私たちが考えなければならないのは、私たち自身の姿勢のことだろう。日本国民は天皇が戦争責任を自ら表明するか否かに関わらず、自分たちの手で、天皇の戦争責任を検証し、追及すべきだったのだ。しかし、国民もメディアもそのことから逃げたばかりか、一緒に自分たちの戦争責任にも蓋をしてしまった。

 その結果、安倍首相の祖父である岸信介をはじめ戦争に加担した政治家がなし崩し的に復権し、戦前回帰を目指し、大日本帝国と戦争を肯定する思想が温存されたのだ。

 もし、あの時にきちんと天皇の戦争責任を検証し、自分たちの戦争責任に向き合っていたら、1990年代の歴史修正主義の台頭や安倍政権の露骨な戦前回帰を許すことはなかったはずだ。

 昭和史と天皇制研究で知られる吉田裕は、日本の戦争責任に対する姿勢を「ダブル・スタンダード」と評して、こう分析している。

〈具体的に言えば、対外的には講和条約の第一一条で東京裁判の判決を受諾するという形で最小限の戦争責任を国家として認める、しかし、国内的には、日本の戦争責任を事実上、否定する、あるいはこの問題を棚上げにする、という形での対外的対応と国内的な処理の仕方とを使いわけるようなやり方である。
 当然のことながら、このようなダブル・スタンダードの成立は、日本人の戦争観や戦争責任観のあり方をも大きく規定することになった。一つには、国内的に戦争責任の問題が不問に付されたことの結果として、日本国家と日本人の対外的な戦争責任・加害責任の問題が曖昧にされただけではなく、国家あるいは国家指導者の自国民に対する責任の問題まで、事実上、封印されてしまったことである。〉(『現代歴史学と戦争責任』青木書店)

 しかし、今からでも遅くはない。戦争をめぐる天皇の「肉声」が明らかになったこの機会に、「天皇の言葉」に頼るのでなく、国民が自分たちの手で戦争責任の問題を検証し、追及する作業を開始すべきではないのか。(エンジョウトオル) 

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース 社会 【国際問題・戦争】  2019年08月24日  08:40:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説①】:英語民間試験 混乱の回避が最優先だ

2019-09-02 05:05:30 | 【大学「国公立・私学・大学院・医学系・工学部系」、大学ファンド=優秀な研究成果】

【社説①】:英語民間試験 混乱の回避が最優先だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:英語民間試験 混乱の回避が最優先だ 

 来年度に始まる大学入学共通テストで、英語の民間検定試験の利用を巡り、混乱が続いている。

 7月には参加予定だった民間試験のうちTOEICが撤退した。

 8月には利用方針が全く未定という大学が依然、3割に上ることが文部科学省の調査で分かった。

 2学期を迎え、進学指導も本格化する時期だ。文科省は調査結果や試験概要をまとめたサイトを設けたが、「未定」が目立つ。

 最初の受験生となる現高校2年生の不安は増すばかりだろう。

 大学が態度を決めかねる背景には、国と実施団体の協定締結が遅れ、試験の公平性がどう担保されるか、見通せない事情がある。

 何よりも優先すべきは混乱の回避だ。大学、文科省とも受験生が不利益を被らないよう最大限に考慮し、対応を急がねばならない。

 民間試験は高3の4月から12月までに受けたうち、2回分の成績が大学に提供される。大学は一定以上の成績を出願資格にしたり、自ら行う試験に加点したりする。

 調査に対し、全部または一部の学部や選抜区分で民間試験を「利用する」とした大学は半数にとどまり、私立大では4割だった。

 「利用する」と回答しながら、方針の決まらない学部や選抜区分が残る大学も少なくない。

 道内は北大など5大学が利用しないことを決めた。道教大や北海学園大など21大学は何らかの形で利用するが、やはり全ての方針が決まっていない大学がある。

 大学側の懸念の表れだろう。

 民間試験は6団体7種あり、元の成績と、国際指標で換算した6段階評価が提供される。公平であるべき入試で異なる試験の結果をどう扱うか、議論になってきた。

 実施団体も受験者数が読めず、詳細を詰めるのが遅れている。

 これでは現場はたまらない。全国高等学校長協会は7月、不安解消へ対応を求める異例の要望書を柴山昌彦文科相に提出した。

 居住地や経済力による受験機会の格差への配慮が不十分、採点方式や事故対応を含めて公平・公正への不信が拭えないなど、いずれも早くから指摘されたものだ。

 民間試験の導入には、英語教育の改革を加速する狙いがある。4技能をバランス良く学ぶことは大事だが、拙速に強行して受験生にしわ寄せすることは許されない。

 混乱回避へまずできることは、大学が民間試験の影響を極力小さくする形で利用方針を早急に示すことだ。文科省には、実施の延期も含めて再検討を求める。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年09月02日  05:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説②】:ロヒンギャ難民 迫害やめ帰還の支援を

2019-09-02 05:05:20 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

【社説②】:ロヒンギャ難民 迫害やめ帰還の支援を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:ロヒンギャ難民 迫害やめ帰還の支援を 

 ミャンマーの少数民族ロヒンギャが迫害され、約70万人が隣国バングラデシュに逃げ出して2年がたった。

 難民たちは劣悪なキャンプに置かれているにもかかわらず、帰還を拒んでいる。戻ってからの身の安全が保証されないからだ。

 国連人権理事会が設置した国際調査団は報告書で、軍がミャンマーに残ったロヒンギャに対して殺りくや性暴力を繰り返し、「ジェノサイド(民族大量虐殺)の意図」を持っていると非難している。

 事態打開の見通しは立っていない。ミャンマー政府は、難民が安心して帰還できる環境をつくらなければならない。

 ミャンマーの国内問題ではなく深刻な人道危機であり、国際社会も看過すべきではない。解決に向けてミャンマー政府への働きかけを強める必要がある。

 2年前の8月、ロヒンギャが多く住む西部ラカイン州で、軍による殺害や性暴力、放火が横行した。ロヒンギャはバングラデシュに避難し、難民キャンプで暮らし始めた。

 ミャンマー政府は今は安全になったと強調し、バングラデシュ政府と共に帰還を繰り返し呼びかけている。8月下旬にもロヒンギャ難民に対し帰還者を募ったが、希望者はなかった。

 仏教徒が9割を占めるミャンマーでイスラム教徒のロヒンギャは「不法移民」とみなされ激しく差別されている。

 軍政下の1982年からロヒンギャは国籍を剥奪され、移動の自由も認められていない。こうしたこともロヒンギャが帰還を拒んでいる理由だ。ミャンマー政府は回復すべきである。

 国際社会は事実上の政権トップのアウン・サン・スー・チー国家顧問のリーダーシップに期待してきたが、来年の総選挙を控え、スー・チー氏は国民に歓迎されない帰還には及び腰だ。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)も、ロヒンギャ問題に関し「人道的支援と帰還手続きの促進でミャンマーを支援する」としているが、加盟国への内政不干渉が原則のため事態打開には動かない。

 国際社会のさらなる後押しが不可欠ではないか。

 とくに日本は、ミャンマーとは軍政時代から友好関係を維持している。

 ロヒンギャ問題では批判を控えているが、良好な関係だからこそ、先頭に立ってミャンマー政府が姿勢を改めるよう促すべきだ。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年09月02日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【卓上四季】:揺らぐ記憶

2019-09-02 05:05:10 | 【第二次世界大戦・敗戦・旧日本軍の功罪・東京大空襲他・犠牲者へ無補償

【卓上四季】:揺らぐ記憶

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【卓上四季】:揺らぐ記憶 

 炎天下、直立不動で玉音放送に耳を澄ます。「終戦の日」のイメージはそんな感じだろうか▼1945年8月15日の道内はおおむね曇りだったが、道民の多くは晴れて暑い日だったと回想しているという調査結果がある。京都大の佐藤卓己教授が先月の本紙「各自核論」で、これは「メディアが創造した集団的記憶」による「記憶の上書きではないか」と考察し、興味深い▼気象予報士の饒村曜さんは「終戦の年は暑いというイメージがあるが冷夏」だったとブログに記している。夏全般にわたりほぼ全国で平年気温を下回ったが、ドラマなどで8月15日が繰り返し暑い日として描かれたため、暑い夏と感じるというのだ▼「終戦の日」自体、東京湾の戦艦ミズーリで降伏文書に署名した74年前のきょう9月2日だという認識が国際標準となっている。であれば、その日の天気が気になる。当時の北海道新聞は、「この朝灰色の雲が低く垂れ込めていた」と艦上取材の特派員電を載せている▼ところが全権として署名した外相重光葵は自らの手記に、早朝、沖合のミズーリに向かう際の様子を「旭光漸(ようや)く海波を照(てら)す」と書いている。署名後の帰路では富士山が見事に見えたという。正解は晴れなのだろうか▼こうなると、記憶の確かさ以前に、事実が見る人によって違うことがあると知らされる。迅速、正確な報道を目指す立場として、胸に刻みたい。2019・9・2

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【卓上四季】  2019年09月02日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政界地獄耳】:北に鈍感…今は韓国が敵!?

2019-09-02 00:10:20 | 【北朝鮮・朝鮮半島・拉致問題・独裁・朝鮮総連・朝鮮学校】

【政界地獄耳】:北に鈍感…今は韓国が敵!?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:北に鈍感…今は韓国が敵!? 

 ★22日、韓国政府が日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を発表すると、北朝鮮は間髪入れず24日に弾道ミサイル発射実験を実施。翌25日には北朝鮮の国営朝鮮中央通信社(KCNA)が金正恩朝鮮労働党委員長が「超大型多連装ロケット砲」の実験を指揮したと伝えた。まさにGSOMIA破棄は北朝鮮に利すると言えそうだ。

 ★約2年前の9月25日、首相・安倍晋三は官邸で会見し、臨時国会の冒頭に衆議院の解散に踏み切ることを表明。北朝鮮が連日のようにミサイル実験を続け緊張が続く中、首相はこの解散を「国難突破解散」と位置付け、「国民の皆様は北朝鮮の度重なる挑発に関しまして大きな不安を持っておられることと思います。政府として、いついかなるときであろうとも危機管理全力を尽くし、国民生命財産守り抜く。むしろ私は、こういう時期にこそ選挙を行うことによって、北朝鮮問題への対応について国民問いたい」とまで語った。

 ★首相ではミサイル発射されてもゴルフ興じているが当時、学校などではミサイル攻撃に避難訓練が行われ、その会見直前の15日には北朝鮮によるミサイル発射でJアラートなる全国瞬時警報システムが発動された。その対応のために購入するとしたイージス・アショアの設置が計画されている秋田の自民党衆院議員、冨樫博之(秋田1区)までもが「防衛省の説明が誠意を欠いた。もうダメだとはっきり言ってある。前に進めることはできない」とインタビューに答えているという。一方、25日、日本政府は韓国軍が島根県の竹島で軍事訓練を始めたことに対して、「極めて遺憾であり訓練の中止を求める」と抗議した。今は韓国が敵で北朝鮮は友好国か。(K)※敬称略 

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2019年08月26日  07:33:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政界地獄耳】:東アジアの秩序崩壊と新秩序の入り口

2019-09-02 00:10:10 | 【韓国・在韓米軍・従軍慰安婦問題・強制労働・島根県竹島(韓国名・独島)の領有権】

【政界地獄耳】:東アジアの秩序崩壊と新秩序の入り口

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:東アジアの秩序崩壊と新秩序の入り口 

 ★日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について、韓国政府は日本が貿易管理上の優遇対象国から韓国を安全保障上の理由から除外したことを理由に破棄すると発表した。日韓の政府関係者、防衛関係者、経済関係者たちは「大変だ」と大騒ぎだ。だが冷静に見ればホワイト国を安全保障上の問題があるとして除外したのは日本で、安保上の信頼ができないと言い出したのは日本側なのだ。「大変」なのは今までの秩序の枠組みを日韓が壊したということにあるのではないか。

 ★つまり日本が防衛上好ましくないというのならば、韓国政府がGSOMIA破棄にかじを切るのは当然だ。ただ、米国のポンペオ国務長官を筆頭に米国務省や国防総省がGSOMIAの破棄について「失望と懸念」と述べたことは、日韓と米国との問題を既に超えた次元に東アジア界隈が足を踏み入れたことを示唆したに違いない。米国から見れば米日韓の防衛トライアングルはロシア、中国、北朝鮮の包囲網でもある。

 ★米国に助けを求めても米国が動かず、日本がいい気になって韓国を意地悪く追い込んでいけば、文在寅政権は韓国の歴代軍事政権と前・朴槿恵政権の決めたことを否定してここまで来たのだから、ここまでの想像はできたはずだ。当然、韓国は北朝鮮との関係改善で日本との対峙(たいじ)は容易になるだろうが、韓米関係はぎくしゃくしかねない。そこに中国やロシアが介入するのは時間の問題だ。それでなくとも香港や台湾など火種を抱えて、東アジアは極めて複雑な状況を生む。東アジアのいくつかの政権が余波を受ける可能性もある。つまりこの話は東アジアの秩序の崩壊と新秩序の入り口にあるということではないか。歴史問題の不用意な修正でこじれた日韓関係は国際社会の枠組みを変えつつある。結果、日本の防衛上の負担は今以上になりかねない。(K)※敬称略 

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2019年08月24日  08:13:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政界地獄耳】:百合子呪縛が解けぬ野党に希望はあるか

2019-09-02 00:10:00 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳】:百合子呪縛が解けぬ野党に希望はあるか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:百合子呪縛が解けぬ野党に希望はあるか

 ★21日、国民民主党は立憲民主党との衆参両院の統一会派結成を同党代表・玉木雄一郎が報告。総務会で了承された。党内から異論はなかったものの、両党の党首会談で合意した会派の名前が立憲民主党を軸に「立憲民主党・国民フォーラム」、参院が「立憲民主党・国民・希望の会」になっていることにかみつく議員が出始めた。立憲には野党第1党としての意地とプライドがあるだろうが、国民にとっては対等合流のはずなのに立憲に入れてもらったようだということらしい。

 ★両党が旧民進党に戻ろうするのではなく新たなフェーズに入ろうとすることを念頭にここまでこぎつけても恩讐(おんしゅう)を超えて次のステップへ進もうとすることに水を差す議員たちは結局、希望の党の小池百合子呪縛が解けないだけだ。憲法観や安全保障観で踏み絵を踏まされて以来、憲法観や安保観を国民や有権者と共有したことや問いかけたことなどないくせに、価値観が違う者とはやれないと言い続けるならば、自分の選挙でそのことだけで戦ってみろと言いたい。自民党議員ですら、そのテーマは選挙で持ち出さない。55年体制型議員がいかに野党に多いかということだ。

 ★それに拍車をかけるような話が続く。立憲は統一会派議論の中、原発ゼロ基本法案などへの協力を要請し、国民は「理解し、協力する」としたが、わざわざ立憲幹事長・福山哲郎が挑発する。「(同法案を)受け入れてもらえると思っている」。これに電力総連出身の国民総務会長・小林正夫が「容認したわけではない」と応酬した。これが旧民進・希望の党呪縛レベルだといっているのだ。福山は党と自分のポジション第一主義、小林は労働組合第一主義の枠から出られない。この2人に国民や有権者は見えているのだろうか。小林に至っては党総務会で異論なく了承された総務会長ではないのか。この程度の議員が跋扈(ばっこ)する会派など集まっても意味がない。または次のステージにはい上がれない議員はどうぞ文句だけでなく辞めてもらったらいい。1日でこの人たちは何も変わらないし変わる気がないことが露呈した。こんな野党を信用しても意味がない。
(K)※敬称略 

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2019年08月23日  08:45:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【2019年08月31日 今日は?】:ダイアナ元皇太子妃がパリで交通事故死

2019-09-02 00:00:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2019年08月31日 今日は?】:ダイアナ元皇太子妃がパリで交通事故死

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2019年08月31日 今日は?】:ダイアナ元皇太子妃がパリで交通事故死

 ◆08月31日=今日はどんな日 

  英国のダイアナ元皇太子妃がパリで交通事故死(1997)

 ◆出来事

  ▼東京・芝浦の伝説のディスコ「ジュリアナ東京」が閉店(1994)▼東京都の小池百合子知事が築地市場の豊洲への移転延期表明(2016)

 ◆誕生日

  ▼小林よしのり(53年=漫画家)▼小金沢昇司(58年=演歌歌手)▼杏里(61年=歌手)▼別所哲也(65年=俳優)▼中村芝翫(65年=歌舞伎俳優)▼水森かおり(73年=歌手)▼鰻和弘(83年=銀シャリ)▼川本紗矢(98年=AKB48)  

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2019年08月31日  00:08:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【2019年08月30日 今日は?】:衆院選で民主党が圧勝、政権交代

2019-09-02 00:00:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2019年08月30日 今日は?】:衆院選で民主党が圧勝、政権交代

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2019年08月30日 今日は?】:衆院選で民主党が圧勝、政権交代

 ◆08月30日=今日はどんな日    

  米国のホワイトハウスとソ連のクレムリンを結ぶ直通回線「ホットライン」開通(1963)

 ◆出来事

  ▼連合国軍最高司令官マッカーサー元帥が厚木到着(1945)▼衆院選で民主党が308議席を獲得し圧勝。政権交代確定(2009)

 ◆誕生日

  ▼井上陽水(48年=シンガー・ソングライター)▼神野美伽(65年=歌手)▼吉沢悠(78年=俳優)▼岡村仁美(82年=TBSアナウンサー)▼松本潤(83年=嵐)▼NAOTO(83年=EXILE)▼歌広場淳(85年=ゴールデンボンバー) 

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2019年08月30日  00:04:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【2019年08月29日 今日は?】:宝塚歌劇「ベルサイユのばら」初演

2019-09-02 00:00:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2019年08月29日 今日は?】:宝塚歌劇「ベルサイユのばら」初演

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2019年08月29日 今日は?】:宝塚歌劇「ベルサイユのばら」初演

 ◆08月29日=今日はどんな日   

  宝塚歌劇「ベルサイユのばら」初演(1974)

 ◆出来事

  ▼日本初の銅銭「和同開珎」の発行(708)▼ビートルズが米サンフランシスコのキャンドルスティック・パークで最後のコンサート(1966)

  ◆誕生日 

  ▼八代亜紀(50年=歌手)▼谷山浩子(56年=シンガー・ソングライター)▼真梨邑ケイ(57年=歌手)▼YOU(64年=タレント)▼片寄涼太(94年=GENERATIONS)▼鎌田菜月(96年=SKE48)▼浜辺美波(00年=女優) 

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2019年08月29日  00:04:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする