路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【安倍政権・内閣改造】:橋本聖子も東京五輪で「旭日旗」持ち込み許可の方針!

2019-09-14 12:42:30 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【安倍政権・内閣改造】:橋本聖子も東京五輪で「旭日旗」持ち込み許可の方針! 大日本帝国・軍国主義と安倍歴史修正主義の象徴を世界に晒す愚行

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍政権・内閣改造】:橋本聖子も東京五輪で「旭日旗」持ち込み許可の方針! 大日本帝国・軍国主義と安倍歴史修正主義の象徴を世界に晒す愚行 

 この人たちは、東京五輪をいったいどんなグロテスクなイベントにするつもりなのか。内閣改造で入閣した橋本聖子・五輪担当相も、「旭日旗」の東京オリンピック・パラリンピック会場への持ち込みについて、禁止せず認める方針であるとした。

 12日の会見で、韓国が五輪会場への旭日旗の持ち込み禁止を求めていることについて「旭日旗が政治的な宣伝になるかということに関しては、決してそういうものではないと認識している」と語ったのだ。

橋本聖子も東京五輪で「旭日旗」持ち込み許可の方針! 大日本帝国・軍国主義と安倍歴史修正主義の象徴を世界に晒す愚行の画像1

         橋本聖子オフィシャルサイトより

 本サイトでも既報のとおり、今月はじめ、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会が、「旭日旗は日本で広く使用されるため、それを防ぐ理由がない」「旭日旗自体には、どのような政治的意味も含まれていない。そのため禁止品目とは見なさない」として、「旭日旗」の持ち込みを認める方針を示していた。

 橋本五輪担当相つまり安倍政権は、この組織委の判断にお墨付きを与えたのである。

 橋本五輪担当相も東京五輪・パラリンピック組織委員会も「旭日旗に政治的意味はない」「旭日旗が政治的宣伝にならない」などとデタラメを吹いているが、「旭日旗」は紛れもなく戦前・戦中日本の軍国主義の象徴だ。韓国や中国のみならず、日本が侵略したアジア諸国からも反発が起こることは当然であり、しかも、まがりなりにも「平和の祭典」を標榜する五輪に持ち込むなど、国際社会の常識で考えればありえない判断だ。

 国際オリンピック委員会がこのまま看過するとも思えないが、「旭日旗持ち込み」が強行される可能性もゼロではないだろう。橋本五輪担当相の「旭日旗持ち込み可」発言は、橋本五輪担当相が「私の父」と言ってはばからない東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の意向に追随したのと同時に、その森会長とも極右思想をともにする安倍首相の意向を反映したものでもあるからだ。

 ここ数年、安倍政権は、「旭日旗」をめぐって、大日本帝国の軍国主義の象徴であるという負の歴史をネグり、正当化しようという動きに出ている。

 2017年サッカー国際試合での「旭日旗」持ち込みが国際的に問題になった当時、菅義偉官房長官は「旭日旗は差別的ではないとの認識か」との質問に対して、「自衛隊旗や自衛艦旗だけではなくて、大漁旗やしゅっさん、節句の祝い旗など、日本国内で現在も広く使用されていると考えている」などと会見で述べるなど、事実上、旭日旗の使用は不適切ではないとの認識を示した。

 「日本国内で現在も広く使用されている」と言うが、それは在特会などのヘイトデモではないか。

 さらに、今年5月には、日本の外務省がホームページで「旭日旗」に関する説明文書をアップ。「旭日旗」が大日本帝国・軍国主義の象徴であるという史実を完全にネグり、“まったく問題ない”と強弁しているのである。

 しかし、安倍政権や東京オリンピック・パラリンピック組織委員会がどんなに「旭日旗自体には、政治的意味はない」などと強弁しようとも、「旭日旗」が大日本帝国・軍国主義の象徴であるという史実は揺らがない。むしろ「旭日旗」正当化は安倍政権の歴史修正主義の象徴であり、政治的宣伝にならないどころか、大日本帝国の侵略戦争の正当化というプロパガンダそのものだ。

 現在の国際秩序への挑発であり、こんなものをオリンピック・パラリンピックという「平和の祭典」とも称される国際イベントの場に持ち込むなど、許していいはずがないだろう。

 本サイトでは、「旭日旗」が、現在の「海上自衛隊旗」も含め、いかに問題あるものか、検証したことがある。以下に再編集して、掲載する。「政治的宣伝ではない」「政治的意味はない」などという橋本五輪担当相、安倍政権の説明がいかに欺瞞に満ちたものか。あらためて、ご一読いただきたい。

 ◆外務省がHPで「旭日旗」正当化! サッカー国際試合でも問題になる軍国主義の象徴を無理やり肯定する歴史修正主義 

 慰安婦問題や徴用工問題などで「史上最悪」と言われる日韓関係。そんななか、またもや安倍政権による歴史修正主義が韓国世論を刺激した。2019年5月24日、日本の外務省がホームページで「旭日旗」に関する説明文書をアップ。こんなふうに“まったく問題はない”と強弁したのだ。

〈旭日旗の意匠は、日章旗同様、太陽をかたどっている。この意匠は、日本国内で長い間広く使用されている。〉
〈制定以来、自衛艦旗及び連隊旗は国内外の様々な場面で掲げられてきている。これらの旗は、これまで半世紀以上にわたり、自衛艦または部隊の所在を示すものとして、不可欠な役割を果たしてきており、国際社会においても広く受け入れられている。〉

 ようするに、安倍政権は“旭日旗のデザインは自衛隊で長年使用されてきたもので、国際社会にも受け入れられている”と主張したのだ。

 周知の通り、現在でも海自・陸自の旗として使われている「旭日旗」を巡っては、戦前・戦中日本の軍国主義の象徴であることから、韓国をはじめ国際社会で強い反発を呼んできた。

 しかも、旭日旗は、スポーツの場でも何度も問題化してきた。2017年には、サッカーのアジア・チャンピオンズリーグの試合で、サッカーJ1・川崎フロンターレのサポーターが、韓国の水原三星ブルーウィングス戦で旭日旗を掲げた。アジア・サッカー連盟は、旭日旗を掲げる行為は人種や政治的な心情による差別を禁じる規定に違反するとして、川崎に執行猶予付き無観客試合や罰金などを命じた。川崎は異議申し立てをしたがスポーツ仲裁裁判所には提訴せず、処分が確定。だが、昨年のロシアワールドカップでも日本代表対セネガル代表戦で旭日旗が出されるなど、同じ事が繰り返されている。

 とりわけサッカーの試合を巡っては、世界的にもナチスのハーケンクロイツを掲げたサポーターやクラブ側に厳しい処分が出されている。日本サッカー協会は「旭日旗に政治的な意図はない」などと主張しているが、先述したアジア・サッカー連盟の裁定をみてもわかるように、旭日旗はスポーツの場にふさわしくない「政治的」「差別的」な象徴としてはっきりと禁じられているのである。

 それを、よりによって戦中の旭日旗をそのまま海上自衛隊の旗にしている日本政府が〈国際社会においても広く受け入れられている〉と言い張ったのだ。

 だとすれば、何度でも、日本政府が隠蔽しようとする“旭日旗の歴史”を確認しておく必要があるだろう。はっきり言うが、外務省の旭日旗をめぐる説明は歴史修正主義と呼ぶべきシロモノでしかないからだ。

 ◆戦中は「旭日旗=天皇の分身」だった! 旗手が軍旗もろとも自爆も 

 まず、「旭日旗は日本の軍国主義の象徴である」という韓国など国際社会の批判は、べつに言いがかりでもなんでもなく歴史的事実だ。旭日旗は、戦前・戦中に帝国陸軍の「軍旗」(連隊旗)および帝国海軍の「軍艦旗」として用いられた。それぞれ形が異なるが、現在、海上自衛隊が艦旗として使用している旭日旗は、戦中の海軍から丸ごと引き継がれたものだ。

 それら旭日旗は、戦前、どのように扱われていたか。たとえば陸軍では、単なる連隊の標識にとどまらず「旭日旗=天皇の分身」として、軍旗に関する礼式、取り扱い等も規定された。紛失したり、奪取されることなどもってのほかで、敗北・玉砕の際は連隊長が腹を切り、軍旗を奉焼の儀式にて灰にした(寺田近雄『完本 日本軍隊用語集』学習研究社)。

 歴史家の秦郁彦氏によれば、第二次大戦末期には爆薬によって旗手が軍旗もろとも自爆する処置までとられたという(『日本陸海軍総合事典』東京大学出版会)。まさに“狂気”としか言いようがない。実際、戦中、陸軍近衛歩兵第6連隊で旗手をつとめた作家の村上兵衛はこう書いている。

〈軍旗を失った歩兵連隊などというものは、もはや哂い者にすら価しなかった。それは存在しないのである。また存在させてもならないのである。だから、わが陸軍においては「軍旗喪失」と「連隊全滅」とは数学的正確さを持った同義語に過ぎなかった〉(小説「連隊旗手」)

 一方、海上自衛隊にそのままの形で引き継がれた、帝国海軍の旭日旗はどのように扱われていたか。1902(明治35)年に海軍少佐・奥田貞吉の名前で著された「帝國國旗及軍艦旗」は、その意匠に〈我帝國ノ武勇ヲ世界ニ輝カセ〉〈帝國ノ國權ヲ地球ノ上ニ發揚セヨ〉という意味があると説明している。つまり、外務省は〈自衛艦または部隊の所在を示すもの〉と一面しか説明せず、完全にネグっているが、歴史的には、たんに船舶の所属を表すだけでなく、国威発揚や帝国主義の正当化を図る示威行為の意図があったのだ。

  ◆海上自衛隊の旭日旗復活には、“大日本帝國の思想性”復活の意図があった 

 狂気の象徴だった陸軍の軍旗および海軍の軍艦旗、旭日旗は当然ながら、敗戦後は一度消滅する。では、なぜそれが前述したように、海上自衛隊で自衛艦旗として復活したのか。

 それは「自衛隊艦旗と旧軍の旭日旗が違うもの」だからではない。逆に、海上自衛隊がその「旧軍の旭日旗の思想性」を復活させたいと考えたからだった。

 現に、防衛省・自衛隊ホームページでは〈自衛艦旗は戦前の日本海軍の軍艦旗そのままのデザインですが、その制定にあたって海上自衛隊の艦旗はすんなりと旧軍艦旗と決まったわけではありませんでした〉と解説されている。

 1954(昭和29)年の自衛隊設置を前に、その前年から旗章が全面的に見直されることになったのだが、〈多くの部隊が希望している旧軍艦旗を採用することについても、情勢はこれを許す状況にはないのではないかとの議論〉があったというから、やはり、旭日旗が軍国主義を示すものであるとの認識は当時の関係者にもあったわけである。

 ところが、防衛省が説明するところによれば、〈各部隊・機関の意見を集めたその結果、各部隊等の大部分は旧軍艦旗を希望している意見が多いことが判明〉して、旧日本帝国軍の軍艦旗がそのまま制定されたという。 

 元海軍軍人の大賀良平・第12代海上幕僚長(故人)が、かつて雑誌の「海自50周年」の記念特集に「旭日旗、再び」と題して寄稿した文によれば、1951年、吉田茂はサンフランシスコ講和条約締結と前後し、米国から艦艇の貸与を打診され、これを受け入れた。その際、貸与艦をどう運用すべきかを検討する秘密委員会が設けられ、山本善雄元海軍少佐が主席となり、旧海軍側から8名が参加したという。この答申によって、翌52年に海上警備隊が創設されたのだが、大賀元海幕長は当時をこう述懐している。

 〈この時、関係者が感激し狂喜したのは、かつての軍艦旗“旭日旗”が再び自衛艦旗として使えるように決まったことだ〉(「世界週報」時事通信社/2002年8月20・27日合併号)

 大賀元海幕長の言う「感激し狂喜した関係者」が、海軍出身者のことであることは疑いない。自衛艦の「旭日旗」が、帝国海軍のメンタリティによって復活したことは明白だ。つまり、海上自衛隊の自衛艦旗=旭日旗は、たんにそのデザインが戦中と同じというだけでなく、大日本帝国の思想性を継承したものに他ならないのである。

 ◆外務省の唐突な旭日旗正当化の背後に安倍首相周辺の極右政治家 

 外務省は、このたび公表したHPでの説明のなかで、〈太陽から光線が放たれる旭日のデザインは、日本特有のものではない〉として、北マケドニア共和国の国旗などに〈類似のデザイン〉があり、〈世界で広く使用されている〉としている。

 だから何だというのか。問題は「旭日」=朝の太陽の“デザイン性”にあるのではなく、「旭日旗」=帝国軍旗・戦艦旗という“史実”にある。いまでも海自が使っている日本の「旭日旗」が、まさしく大日本帝国のミリタリズムを継承したものである以上、韓国など日本が植民地化したり侵略したアジア諸国が嫌悪するのは当たり前の話だ。

 外務省はいったい何のために、こんなタイミングで、無理やりな旭日旗正当化をHPで発表したのか。

 今回の問題を巡っては、安倍首相の覚えもめでたい自民党の山田宏参院議員がTwitterで〈自衛艦旗に対し、韓国だけが「戦犯旗」などと的外れで無礼な非難を国際社会で繰り返しています。そこで国際社会で正しい認識をしてもらえるよう、このたび防衛省と外務省のホームページで、旭日旗について日本語と英語での説明文を、本日17時に掲載することになりました〉(5月24日)と投稿している。外務省HPでのプロパガンダは安倍首相周辺の極右勢力が主導したと考えて間違いないだろう。

 安倍政権が「旭日旗」を正当化しようとするのは、あきらかに戦前日本の帝国主義を肯定する歴史修正主義の延長だ。ゆめゆめ騙されてはならない。(編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース 社会 【国際問題・戦争】  2019年09月14日  12:42:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【安倍首相】:プーチンに贈った“失笑ポエム”「駆けて、駆け、駆け抜けよう」の元ネタは・・・

2019-09-14 09:24:30 | 【ロシア・北方領土・シベリア開発・サハリン石油天然ガス・ウクライナ侵攻犯罪】

【安倍首相】:プーチンに贈った“失笑ポエム”「駆けて、駆け、駆け抜けよう」の元ネタはヘイト雑誌のタイトル?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍首相】:プーチンに贈った“失笑ポエム”「駆けて、駆け、駆け抜けよう」の元ネタはヘイト雑誌のタイトル? 

「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている」
「ゴールまで、ウラジーミル、2人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか」

 安倍首相が5日、プーチン大統領とともに出席した国際会議でのポエム演説が「気持ち悪い」「寒い」と話題になった。

 内閣改造ですっかりなかったことにされているが、またしても、なんの成果も得られなかった日露首脳会談。9月5日ウラジオストクで、実に27回目となる安倍首相とプーチン大統領との会談が行われたが、北方領土の帰属問題には相変わらずなんの進展も見られなかった。

安倍首相がプーチンに贈った失笑ポエム「駆けて、駆け、駆け抜けよう」の元ネタはヘイト雑誌のタイトル?の画像1

                  首相官邸ホームページより

 いや、進展が見られないどころの話ではない。周知のとおり、2島返還を落としどころするどころか、ロシア政府幹部からは「主権はロシア」との発言が相次いだり、北方領土で軍事演習を開始されたり、やられ放題。もはや日本国内で「北方領土は日本固有の領土」と主張することすらできなくなっているという後退ぶり。本サイトは領土問題には興味ないが、韓国に対する強気のハラスメント的態度との大違いぶりには呆れはてる。

 そんな現実をごまかそうとしたのか、安倍首相がプーチン大統領に向かって呼びかけたのが、冒頭のポエム「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている」「ゴールまで、ウラジーミル、2人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか」だ。

 首脳会談後に同じウラジオストクで開かれた国際会議「東方経済フォーラム」にプーチン大統領とともに出席した際に披露したものだが、よくもまあ成果ゼロ会談の後にこんなセリフが言えたものだ。

 このポエムにはウラジーミルことプーチン大統領も失笑。ちなみにプーチン大統領は、6日にはウラジオストクの市民との交流会で「スターリンがすべてを手に入れた。議論は終わりだ」と語り、北方領土について第二世界大戦の結果、ロシアがすべての領有権を手にしたと主張した。

 明らかに同じ未来を見ていないし、同じゴールにも向かっていないと思うのだが、安倍首相はいったい何を目指しているのだろうか。

 当然ながら、このポエム演説にはネットでもツッコミの声が殺到。たとえば元・文科事務次官の前川喜平氏は〈「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている。ゴールまで、ウラジーミル、二人の力で駆けて駆けて駆け抜けよう」このスピーチ書いたのは、今井秘書官か佐伯秘書官か長谷川補佐官か・・。誰が書いたか知らないが、文学としてもお粗末だ。〉と突っ込み、共産党志位和夫委員長も〈「ウラジミール、君と僕は同じ未来を見ている」「ゴールまで、ウラジミール、2人の力で駆けて、駆け、駆け抜けよう」……。本当にこんなことを言ったのかと思ってビデオを見たら、本当に言っている。よくもこんな台本を書いたものだし、読めたものだ。〉と切って捨てた。

「文学としてもお粗末」「よくもこんな台本を書いたものだ」。多くの人が同じ感想を抱いたことだろう。

 いったい誰がこんなお寒いポエムを書いたのか。実は、このポエム演説を書いたスピーチライターは、谷口智彦・内閣官房参与ではないか、とネットで話題になっている。

 ◆今回も書いたのはスピーチライター・谷口智彦内閣官房参与か 

 谷口参与といえば、もともと「日経ビジネス」(日経BP社)の記者で、第1次安倍内閣時に外務副報道官を務め、2013年に安倍首相のスピーチライターとして採用された人物。おもに外交にかんする演説を手がけており、あの国際オリンピック委員会総会での「汚染水は完全にブロックされている」や、米シンクタンクでの「私を右翼の軍国主義者と呼びたいなら、どうぞ」、エジプト・カイロでの「ISILと闘う周辺各国に総額で2 億ドル程度、支援をお約束します」という演説も、この谷口氏が関わったとみられている。今回も谷口氏が関わっている可能性はかなり高いだろう。

 しかも、今回の「駆けて駆け、駆けぬけよう」は、この谷口氏がヘイト雑誌に登場したときのフレーズが元ネタになっているのではないか、という疑惑が持ち上がってる。

この谷口参与、以前、本サイトでも取り上げたように(https://lite-ra.com/2018/08/post-4205.html)、『安倍晋三の真実』なる安倍礼賛本を数々のヘイト本で知られる悟空出版から出版するなど、ヘイトメディアにまったく抵抗のない人物。

 昨年、「月刊Hanada」(飛鳥新社)が2018年11月号で、昨年総裁選3選を果たした安倍首相を大ヨイショする総力特集を組んだ際も、堂々と登場し、安倍御用評論家の小川榮太郎氏と対談をしていた。その対談記事にこんなタイトルがついていたのだ。

 「安倍総理は残り3年、駆けて、駆けて、駆け抜ける」

 そう、「ウラジーミル、2人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか」というあのポエムとそっくりのフレーズ。

 タイトル自体は編集部が付けたものだろうが、谷口参与がこの対談のなかで「安倍総理は残りの任期三年の間、徹底的に走って、行けるところまで行こうと考えている。スプリントをきかせるつもりだと思います。日ロ関係に限りません。結果がどう評価されるかは、自身の棺の蓋が閉まって、さらに幾星霜経てようやくわかる、というつもりじゃないでしょうか」と語っており、この言葉から取ったものだろう(ちなみに、この谷口参与の言葉は、安倍首相のロシア外交にめずらしく苦言を呈した小川氏に対し、安倍首相をかばった発言だ)。

 この対談タイトルが気に入ったか、頭に残っていて、今回の演説にも採用したのだろうか。ヘイト雑誌の見出しを、国際会議での演説に採用するとは、さすがの“安倍政権クオリティ”と言うほかない。

 ◆安倍首相「谷口さんのスピーチ原稿を練習していると涙ぐんでしまう」 

 しかし、谷口プロデュースのスピーチ原稿を当の安倍首相は大のお気に入りなのだという。前出「月刊Hanada」の対談で、小川榮太郎氏が谷口参与のスピーチ原稿を評価する安倍首相のこんな言葉を紹介している。

 「谷口さんのスピーチ原稿はうまいんだよ。外務省に書かせるとお役所的になっちゃうけど、谷口さんのは違う。練習で読み上げているときに、自分でも思わず涙ぐんでしまうんだ」

 練習中に自分でも思わず涙ぐんでしまうって。「ウラジーミル、君と僕は…」も涙ぐみながら練習したのだろうか。

 ちなみに、このお褒めの言葉に谷口参与は謙遜しながら、安倍首相の演説をこう絶賛してみせた。

 「スピーチは安倍総理の安倍総理による、安倍総理のためのものです。ご自身が、原稿に幾度も注文を出し、主題を決めてキーフレーズを着想します。何よりスピーチとは「演者」の、本番1回限りのパフォーマンスをもって初めて完成する音声芸術の一種ですから、もし賞賛を得られたとしたら、それはその一回性の勝負に懸けた演者に帰属する」

 「音声芸術の一種」という賛辞も大概だが、スピーチが「安倍総理の安倍総理による、安倍総理のためのもの」って。政治家のスピーチというのは、国民のためや国際社会のためにするものなんじゃないだろうか。

 そう考えると、北方領土4島の帰属がロシアに固定化されようとしているときに、「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている」「ゴールまで、ウラジーミル、2人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか」などと呼びかけてしまうのも、当然なのかもしれない。スピーチは「安倍総理の安倍総理による、安倍総理のためのもの」なのだから。(編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース 社会 【政策・外交・ロシア】  2019年09月14日  09:24:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【安倍政権】:好感度モンスター・小泉進次郎の“すべて他人事”な本性!

2019-09-14 08:10:50 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【安倍政権】:好感度モンスター・小泉進次郎の“すべて他人事”な本性! ◆「汚染水は管轄外」「加計問題はフェイク」「被災地も支援する側に回れ」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍政権】:好感度モンスター・小泉進次郎の“すべて他人事”な本性!◆ 「汚染水は管轄外」「加計問題はフェイク」「被災地も支援する側に回れ」 

 千葉県の大規模停電が深刻な被害をもたらすなか、その問題もそこそこにテレビのワイドショーが熱狂して取り上げつづけたのは、環境相に抜擢された小泉進次郎初入閣の話題だった。昨日も引き継ぎで「意識は復興大臣」と述べ、さっそく被災地の福島県を訪問すると、“福島復興は進次郎氏のこだわり”などと大きく伝えた。

 だが、そうしたヨイショだらけのメディア報道の一方で、進次郎氏はさっそく馬脚を露わした。それは、進次郎氏の前任者である原田義昭・前環境相の発言をめぐる対応だ。原田前環境相が「(汚染水は海に)思い切って放出して希釈するほかに選択肢はない」「安全性、科学性からすれば、これはどうもね、大丈夫なんだ」と発言。専門家はもちろん、福島県の漁業協同組合連合会会長からも「環境相は福島の現状を理解していない。あまりに軽々な発言で不快だ」と批判が起こっていたものだ。

好感度モンスター・小泉進次郎のすべて他人事な本性 「汚染水は管轄外」「加計問題はフェイク」「被災地も支援する側に回れ」の画像1

         小泉進次郎 Official Siteより

 これについて、進次郎氏が12日、福島県の漁業関係者に対して原田発言を国の方針ではないと釈明して「率直に申し訳ない」とおわびしたことがニュースになっているが、じつは、進次郎氏の当初の対応はまったく違うものだった。

 内閣改造が発表された11日、進次郎氏は官邸で囲み取材に応じたが、原田前環境相の「汚染水を海に放出する」発言について質問が飛ぶと、進次郎氏はこう述べたのだ。

 「まず、原田大臣のご発言というのは、ご本人もおしゃっていましたけど、個人的な見解だと。そういったことをおっしゃったと思います。そしてもうひとつ大切なファクトを言えば、所管は環境省ではありません。あれは経産省の小委員会で議論されている過程のことですから、そこは経産省の小委員会でしっかり議論していただきたいと思います」

 「復興はライフワーク」と語っては“福島に寄り添う”ことを最大のアピールにしてきたというのに、進次郎氏は「ファクトで言えば所管は環境省じゃない」と強調した上、「経産省で議論して」と丸投げしたのである。

 しかし「所管じゃない」と言うが、汚染水処理が経産省の所管というだけで、もし海洋放出されるようなことになれば、その結果もたらされる海洋汚染は環境省の担当だ。進次郎はこのとき「福島の人を傷つけないような議論を」などとも言っていたが、必要なのはニュース番組のコメンテーターのような他人事の発言ではなく、環境省のトップとして、はっきりと拙速な議論にNOを突きつけるべきだったのだ。それを縦割り行政丸出しに「所管じゃない」などと突き放すとは……。

 この発言を聞くかぎり、翌日、福島県の漁業関係者に対して謝罪したのは、一部で官僚的な対応を批判されたから見せたパフォーマンスにすぎない。

 そもそも、進次郎氏は「強いリーダーシップ」「発信力が大きい」などと評価されているが、そのじつ、発している中身はスカスカな上、冷酷ささえ滲み出るものばかりだ。

 たとえば、今月6日には仙台市で震災復興をテーマに講演をおこなったが、そこで進次郎氏はこんなことを言い放っている。

 「支援をされる側でなくて未来の被災地を支援する側に回るような発想ができれば、日本人らしさを発揮できる復興や国づくりができるのではないかと思います」

 被災地の生活再建や産業再生などまだまだ支援の強化が必要とされているというのに、「支援される側に甘んじるな」「支援する側に回る発想こそ日本人らしい」などと宣う……。一見すると“前向き”な発言にも見えるが、これは「被災者や高齢者といった“弱者”と呼ばれる人々の甘え、そしてその甘えを当然の権利と認めてしまう社会に不安を覚えます」と自己責任論で弱者攻撃をおこなった作家の曽野綾子の発言と同根のものではないか。

 ◆進次郎は「加計問題はフェイクニュース」と安倍応援団そっくりの主張をしたことも 

 よくこれで「復興はライフワーク」などと喧伝してきたものだと呆れるが、さらに唖然とさせられたのは、西日本豪雨で懸命な捜索と復旧作業がおこなわれていた最中の昨年7月12日に発した、こんな言葉だ。

 「今回の豪雨災害を見ていても、気象予報を含めて衛星の力、これからさらなる精度の向上、そういったことが国民の暮らしを守り、いかに宇宙空間の在り方、環境の在り方が大事かということを改めて認識をした」

 進次郎氏は「日本が世界で初めてスペースデブリ(宇宙ゴミ)の除去に成功する国になる」(小泉進次郎オフィシャルブログより)などと宇宙ゴミ除去についてたびたび発信しているが、よりにもよって豪雨災害を引き合いに出し、被災地の深刻な状況が伝えられているなかでそれを主張したのである。

 進次郎氏のことをメディアは「情に厚い」などと評しているが、一体これのどこが、と言うほかないだろう。

 災害による被害が拡大しているのに自分のアピールに勤しみ、被災地には自己責任を押し付け、汚染水問題に対しても無責任な発言を放つ。メディアは進次郎氏について「安倍政権の新しい風」「安倍政権にも物申す人物」と論評しているが、むしろ進次郎氏は「極めて安倍政権的な人物」なのである。

 実際、進次郎氏は「安倍政権にも物申す」というイメージを振りまきながら、一方で肝心なところではしっかり安倍首相をアシストしてきた。

 たとえば、加計学園問題で「総理のご意向」文書が見つかって世間を賑わせていた2017年6月に日本記者クラブでおこなわれた記者会見では、進次郎氏は加計学園問題について「国家戦略特区潰しをしてはいけない」「私は国家戦略特区、賛成です」と述べたあと、こうつづけた。

 「この問題を見ていて思うのは、やっぱりフェイクニュースの時代ですね。何が本当で、何が嘘か。一連の報道を見ていても、わからない」
 「日本にもフェイクニュースは蔓延している」

 加計学園問題はフェイクニュースだ──。つまり、進次郎氏は安倍応援団たちとまったく同じ主張を繰り出していたのだ。

 ◆進次郎は沖縄・名護市長選の応援演説で対立候補をフェイク攻撃 

 しかも、そうやって加計学園問題を「フェイク」認定した当の本人が、昨年の沖縄・名護市長選では、応援演説で堂々と「フェイク」を垂れ流したこともある。

 本サイトではジャーナリスト・横田一氏が連載でこの問題を追及したが、あらためて振り返ると、この名護市長選は「安倍政権vs翁長雄志沖縄県知事の代理戦争」とも言われ、安倍自民党は現職だった稲嶺進候補に数々の攻撃を仕掛けた。そのひとつが、“稲嶺市長が市営球場の改築を怠ったせいで北海道日本ハムファイターズが名護キャンプから撤退した”なる情報の拡散だった。

 そして、応援演説に“客寄せパンダ”として選挙戦の応援に投入された進次郎氏も、「日ハムのキャンプの拠点だった名護市。残念ながら今度からいままでよりも名護市にいる期間が圧倒的に短くなってしまった。なぜ、その日本ハムファイターズのキャンプの拠点として求められていた球場の改修を含めて、もっとスピード感をもってやることはなかったのか」と聴衆に向かって訴えた。

 だが、「稲嶺市政のせいで日ハム撤退」というのはフェイクニュースだった。日ハムは名護市営球場の老朽化に伴ってキャンプを2016〜19年は前半をアリゾナ州、後半を名護でおこなうことになったが、球団側が球場の改善を求めたのは、稲嶺氏より前に自公が推薦して当選した島袋吉和市長時代からのこと。しかも2020年には全期間を名護でキャンプをおこなうのだ。 

 つまり、進次郎氏は安倍自民党が用意したフェイクニュースに乗っかり、それを応援演説で垂れ流したのである。フェイクニュースの流布に加担しておいて、よく「フェイク」だの「ファクト」だの言えたものだ。

 進次郎氏をめぐっては「安倍政権にも物申す」というイメージだけが独り歩きしているが、その実態はこのとおり、安倍政権のたんなる補完要員だ。だが、進次郎氏は、そうした実態とはかけ離れた「イメージ」づくりさえできればいいと考えているのである。

 それを象徴するのが、「夫婦別姓」問題だろう。

 ◆歴史認識や選択的夫婦別姓問題などについて明言を避けてきた進次郎 

 進次郎氏は滝川クリステルとの結婚ネタを存分に自己アピールに使ったが、さらには「もし選択的夫婦別姓の環境が整っていたら、私はその(夫婦別姓を選ぶ)可能性があったと思う」などと言及。入閣が決まった際の官邸の囲み取材でもこう述べた。

「(選択的夫婦別姓は)前からずっと言われているのに、全然それが動いていない。反対する思い、それは反対の自由がありますからいいんですけど、日本って選択肢を増やすだけなのに反対する人、結構いません?」

 この進次郎氏の発言には賛同するが、しかし、選択的夫婦別姓に猛反対しているのは自民党であり、先の参院選党首討論でも「選択的夫婦別姓を認めるという方は挙手してください」という質問に手を挙げなかったのは安倍首相ただひとりだった。

 しかも、こうした党の姿勢に対し、進次郎氏が厚労部会会長として切り込んだ形跡はまるでない。実際、進次郎氏を政治家として分析した中島岳志・東京工業大学教授は〈彼の特徴は、歴史認識や選択的夫婦別姓問題などについて、極力、明言を避けている点〉と評している(「論座」2019年4月7日付)。

 自民党が猛反対していることで夫婦別姓の議論が「全然動いていない」上、これまで発言もしてこなかったのに、突然、「環境が整っていたら夫婦別姓を選んでいたかも」などと言及する──。無論、本サイトは夫婦別姓を認めないのは違憲という立場であり、選択的夫婦別姓導入に向けて議論を進めることには完全に賛同するが、進次郎氏のこれまでの姿勢をみるかぎり、これはたんなる「パフォーマンス」「自己PR」で、深く考えもせずにイメージづくり先行で持ち出しただけで、言いっぱなしで終わるのではないかと疑念を抱かずにいられない。

 しかし、メディアは進次郎氏のこうしたひとつひとつの言動を検証することもせず、本人のパフォーマンスに丸乗っかりして「イメージ」だけを言い広めるばかり。「ポスト安倍」などと持て囃すテレビは完全に進次郎氏のプロモーション媒体に成り下がっている。
 
 自分を良く見せることに余念がないばかりの「次期首相候補」に、中身がスカスカのこの男に躍らされるだけのメディア……。つくづくげんなりするしかないだろう。(編集部) 

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース 社会・政治 【政治ニュース】  2019年09月13日  09:08:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【為替】:NY円、108円前半

2019-09-14 06:35:30 | 【金融・金融庁・日銀・株式・為替・投資・投機・FRB・「ドル円」・マーケット】

【為替】:NY円、108円前半

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【為替】:NY円、108円前半 

 【ニューヨーク共同】13日のニューヨーク外国為替市場の円相場は午後5時現在、前日と同じ1ドル=108円05~15銭をつけた。ユーロは1ユーロ=1・1068~78ドル、119円71~81銭。

 米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を協議する連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控え、様子見ムードが広がった。 

 元稿:北海道新聞社 主要ニュース 経済 【金融・マーケット】  2019年09月14日  06:35:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【中国】:米大豆20万トン購入 貿易協議へ歩み寄りか

2019-09-14 06:24:30 | 【中国・共産党・香港・一国二制度・台湾・一帯一路、国家の個人等の権利を抑圧統治】

【中国】:米大豆20万トン購入 貿易協議へ歩み寄りか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中国】:米大豆20万トン購入 貿易協議へ歩み寄りか 

 【ワシントン共同】米農務省は13日、中国に輸出する米国産大豆20万4千トンの買い付けがあったと発表した。中国政府が米農産品の輸入手続きを再開しており、10月初旬の閣僚級貿易協議を前に、米政権に歩み寄る姿勢を示したとみられる。

 ロイター通信は12日、複数の中国企業が60万トン以上の購入契約を結んだと伝えた。最近では最も大きな取引量になるとしており、中国が本格的に購入を再開した可能性もある。

 中国の国営通信新華社は13日に大豆など主要農産品を報復関税の対象から外すと報じた。トランプ米大統領は「中国は農産品を大量購入するだろう」と期待感を示していた。

 元稿:北海道新聞社 主要ニュース 経済 【企業・産業】  2019年09月14日  06:24:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【独仏】:リブラ認可に慎重 金融リスク対応に不備

2019-09-14 06:14:30 | 【金融・金融庁・日銀・株式・為替・投資・投機・FRB・「ドル円」・マーケット】

【独仏】:リブラ認可に慎重 金融リスク対応に不備

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【独仏】:リブラ認可に慎重 金融リスク対応に不備 

 【ロンドン共同】ドイツとフランス両政府は13日、米交流サイト大手フェイスブックが発行を計画する暗号資産(仮想通貨)「リブラ」に関し、金融の安定や投資家保護などを巡るリスクに適切に対処できそうにないとして、認可に慎重な姿勢を示した。

 両国は共同声明で、通貨に関する権利は国家に固有のものであり「どの私企業も要求できるものではない」と主張した。

 また「国際的な決済の効率性を向上させる必要がある」と指摘し、欧州の決済システムの改善するよう銀行に要求。欧州各国の中央銀行には、公的機関によるデジタル通貨発行に関する課題解決を急ぐよう求めた。

 元稿:北海道新聞社 主要ニュース 経済 【金融・財政】  2019年09月14日  06:14:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:長引く停電 まさかの備えより強く

2019-09-14 06:10:40 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【社説①】:長引く停電 まさかの備えより強く

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:長引く停電 まさかの備えより強く 

 電気や水をライフライン(命綱)と呼ぶことの重みをあらためて感じる。台風15号による大規模停電が続く千葉県では熱中症による死者も出ている。激甚化する自然災害への備えを急ぎたい。

 厳しい残暑の中、クーラーも使えず、場所によっては水も出ない。停電が続く地域では人々がつらい生活を強いられている。

 台風通過から三日たった十二日朝の時点でも、千葉県の三十三万戸以上で停電が続いた。停電で浄水施設や送水ポンプなどが稼働できない影響で、断水も二万戸以上に上った。

 停電が広範囲に及んでいるのは強風で送電鉄塔二基が根元から折れ、電柱も多数損傷していることなどが原因だ。倒木を除去するなど復旧以前の作業にも想定より時間がかかっている。

 東京電力の見通しの甘さは当然反省すべきだ。それとともに、温暖化で脅威を増す自然災害に負けない街をつくるための多面的な検証が求められる。

 昨秋の台風21号では関西圏を中心に電柱が千本以上倒れ、約二百四十万戸が停電した。日本列島を縦断した24号では百八十万戸が停電。静岡県などでは電柱や電線に吹き付けられた海水が乾燥して火花が出る塩害も発生した。

 電柱や送電鉄塔などの耐風性の基準は現状のままで良いのか。風対策では、地中に埋設するなど無電柱化が一番の方策だが、日本では進んでいない実情にも目を向けるべきだ。

 世界の主要都市をみると、ロンドンやパリ、香港、シンガポールは無電柱化を完了しているが東京二十三区は8%にとどまる。

 電線などを入れる管路を従来よりも浅い場所に埋設するなど、コストを抑える工法も考案されている。道路を管理する国や地方自治体も費用を負担することになるが、地域の実情に合わせた実現の道筋を探れないか。

 各電力会社の送配電施設などの仕様を共通化する取り組みも始まっている。災害発生時に会社の枠を超えて部材を融通しやすくするためだ。今回、他社から二千人以上の応援が入って復旧作業に当たっているが、より機動的に対処できる仕組みがないか、業界は知恵を絞ってほしい。

 電気が止まれば、水も止まり、携帯電話という通信手段も使えなくなる。非常時における現代のインフラの弱さを肝に銘じ、飲料水の備蓄など、一人ひとりの備えも手厚くする必要がある。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年09月13日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【社説②】:英EU離脱延期 衝撃和らげる方策探れ

2019-09-14 06:10:36 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

【社説②】:英EU離脱延期 衝撃和らげる方策探れ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:英EU離脱延期 衝撃和らげる方策探れ 

 英国の欧州連合(EU)からの離脱を急ぐジョンソン首相は議会を閉会、議会は離脱を延期させる法を成立させ対抗した。延期で得られる猶予期間を生かし、衝撃を和らげる方策を探りたい。

 離脱延期法は、EUとの離脱協定案を議会が十月十九日までに承認しなかった場合、離脱期限を十月末から来年一月末までに延期することを政府に義務付ける。最大野党・労働党が取りまとめ、ジョンソン氏の強権姿勢に反発した与党・保守党の二十一議員が造反して下院を通過した。英議会の良識が働いたと評価したい。

 議会は今月十日から来月十三日まで約五週間、閉会される。異論を封殺するかのごときジョンソン氏の専横ぶりは目に余る。さらに、主導権を強めるため、二回にわたり解散総選挙を提案したが、いずれも必要な賛成(定数の三分の二以上)は得られなかった。

 造反議員追放で与党は下院で半数を大きく割り込んだ。ジョンソン氏のもくろみは裏目に出た。

 もはや、政府だけで強引に進められる状況ではない。野党も含め、話し合いで最善の道を探っていくべきだ。

 「合意なき離脱」も辞さないと強調していたジョンソン氏だが、現実にそうなれば「国政の失敗」とも述べ主張を軟化させている。

 下院の求めで政府が公表した内部文書によると、合意なき離脱により、新鮮な食料や医薬品の供給が滞って低所得者層を直撃、社会不安も広がる。英領北アイルランドと地続きのEU加盟国アイルランドとの間で、対立や紛争が再燃する恐れもある。影響は欧州全体、日本を含めた世界経済にも及ぶ。衝撃は計り知れず、絶対に避けなければならない。

 英国がEUの関税同盟に残る余地も残したメイ前政権の離脱協定案に不満ならば、ジョンソン氏は代案を出すべきだ。

 再提案や交渉になお時間が必要なら、離脱期限をさらに延期すればいい。

 国民投票から三年以上たっても離脱が進まないのは、離脱そのものに無理があるからではないか。

 当初、今直面する困難は予想していなかっただろう。

 離脱で本当にいいのか、民意を問い直すことも考えてはどうか。ジョンソン氏の英断を求めたい。

 英国の離脱延期には他のEU加盟国の同意が必要だ。英国に振り回され続けているEUだが、交渉には寛容に臨んでほしい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年09月13日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:論語に「怪力乱神を語らず」という知られた一節がある。

2019-09-14 06:10:32 | 【原発事故・東電福島第一・放射能汚染・デプリ・処理水の海洋放出と環境汚染

【筆洗】:論語に「怪力乱神を語らず」という知られた一節がある。

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:論語に「怪力乱神を語らず」という知られた一節がある。

 理性の及ばない怪異や鬼神のような不確かな存在について、君子や為政者は語るべきでないという戒めとして伝わっている。実りはないと知りつつ、怪力乱神を熱く語るのが好きなのが人間である。そんな意味も潜んだ言葉だろうか▼世界でもっとも有名な怪異かもしれない。英国ネス湖のネッシーについて、国際的な研究チームの調査が明らかになったと外電にあった。先端技術を使っても存在は確認できなかった▼恐竜の姿のような有名な写真は二十年以上前、トリックと分かっている。その後も大掛かりな科学的調査が、空振りに終わっていたはずだ。真偽の決着はついたと思っていたが、熱は冷めていなかった▼巨大ウナギが正体という説も語っていて、議論は終わらないようだ。ヒマラヤの未確認生物イエティの謎はクマの一種を指した言葉が雪男と誤訳されて始まったともいう。近年映画にもなった。怪異は生命力が強い▼ネッシーの昔の記事を探していたら、偶然四十年前の雑誌の政府広報が目に入った。原発推進を唱える高官が対談の中で石油は三十年で枯渇するという説をもとに、枯渇という「狼(おおかみ)」が「その辺まで迫ってきている」としきりに危機をあおっていた▼狼はどこに行ったか。世の中を治める人が語らないほうがいい怪力乱神はやはりあるようだ。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2019年09月13日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【首相の一日】:9月12日(木)

2019-09-14 06:10:28 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【首相の一日】:9月12日(木)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:9月12日(木) 

 【午前】9時57分、東京・虎ノ門の日本消防会館。ニッショーホールで全国消防殉職者慰霊祭に出席し、あいさつ。献花。10時40分、官邸。41分、報道各社のインタビュー。51分、下村博文自民党選対委員長。

 【午後】0時、黒田東彦日銀総裁。1時55分、同党の細田博之元幹事長、下村選対委員長、稲田朋美幹事長代行。3時25分、北村滋前内閣情報官。30分、石川正一郎拉致問題対策本部事務局長。4時22分、谷内正太郎国家安全保障局長、外務省の秋葉剛男事務次官、金杉憲治、山崎和之新旧外務審議官。23分、谷内国家安全保障局長、秋葉外務事務次官。5時3分、ワールドラグビー(WR)のボーモント会長、ラグビーワールドカップ(W杯)2019組織委員会の御手洗冨士夫、森喜朗正副会長、日本代表のリーチ・マイケル主将らの表敬。38分、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ。宴会場「鳳凰の間」で「日本歯科医師会役員就任披露パーティー」に出席し、あいさつ。6時9分、東京・富ケ谷の私邸。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】  2019年09月13日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:安倍再改造内閣 優先順位を違えるな

2019-09-14 06:10:24 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【社説①】:安倍再改造内閣 優先順位を違えるな

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:安倍再改造内閣 優先順位を違えるな 

 第四次安倍再改造内閣が始動した。安倍晋三首相は憲法改正への意欲を重ねて示したが、改憲を要する切迫性に乏しい。優先順位を違(たが)えてはならない。

 安倍首相はきのう、内閣改造後の記者会見で第一次内閣を含めて十一回目となる組閣の狙いを「安定と挑戦」にあると強調した。

 再改造内閣の顔ぶれを見ると、二〇一二年十二月の第二次内閣発足から首相を支える麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官を留任させるとともに、総務相に高市早苗、厚生労働相に加藤勝信両氏を再起用。河野太郎外相を防衛相に、河野氏の後任に茂木敏充経済再生担当相を横滑りさせた。

 ◆麻生氏続投への違和感

 初入閣は十三人に上り、十七のポストが入れ替わる安倍内閣では最も大規模な改造となったが、重要閣僚など政権の骨格を維持することで、政権運営の「安定」を優先させたのだろう。

 自民党の派閥別に見ると、派閥に属さない無派閥が六人と最も多く、細田、麻生両派がそれぞれ三人、竹下、岸田、二階各派がそれぞれ二人と、昨年の党総裁選を戦った石破茂元地方創生担当相率いる石破派と石原派を除く各派閥からほぼ均等に起用している。

 かつて権勢を誇った自民党の派閥は、平成の政治改革を通じて、その力を失ったとはいえ、党内では依然、一定の影響力を持つ。

 主要派閥からバランスよく起用することで無用な摩擦を避け、政権運営への協力を取り付ける意図が透けて見える。

 とはいえ、麻生氏を副総理兼財務相という要職に起用し続けていることには違和感を禁じ得ない。

 麻生氏は、森友学園をめぐる決裁文書の改ざんや、事務次官が辞任に追い込まれたセクハラ疑惑を巡り、財務省のトップとして責任を取るべき立場にある。

 ◆成果が問われる小泉氏

 にもかかわらず、またも続投とは、首相が一連の政権不祥事を軽視しているとしか思えない。

 首相の側近でもある萩生田光一氏の文部科学相起用も同様だ。

 萩生田氏は、首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」傘下の大学で客員教授を務めていたことがあり、同学園の獣医学部新設では、官房副長官だった萩生田氏が新設条件の修正を指示したメールの存在が指摘されている。

 森友・加計問題は、国有地売却や大学の学部新設を巡り、公平・公正であるべき行政判断が、首相らへの忖度(そんたく)で歪(ゆが)められたか否かが問われた、国の根幹に関わる問題だ。閣僚続投や新任により不問に付すわけにはいかない。

 今回の内閣改造で最も注目されるのは小泉進次郎氏の環境相起用だろう。現在三十八歳。〇八年に三十四歳で少子化担当相に就いた小渕優子氏、一九九八年に三十七歳で郵政相になった野田聖子氏に次ぐ、戦後三番目の若い閣僚だ。

 将来を担うリーダー候補の一人として、外相の茂木氏や厚労相の加藤氏、防衛相の河野氏らと閣内で競い合わせる布陣である。

 とはいえ、小泉氏は人気や期待が先行している感は否めない。東京電力福島第一原発の汚染水対策など、難問も山積する。閣僚としてどんな成果を上げられるのかこそ、問われなければならない。

 首相はきのうの会見で「令和の時代の新しい日本を切り開いていく。その先にあるのは憲法改正への挑戦だ。困難でも、必ずや成し遂げる決意だ」と強調した。

 二〇二一年九月に党総裁の任期を迎える首相は、一九五五年の自民党結党以来「党是」としてきた憲法改正を実現し、歴史に名を残したいに違いない。

 とはいえ、改憲が国民にとって喫緊の課題とはとても思えない。

 共同通信社が八月十七、十八両日に実施した最新の全国電話世論調査によると、安倍首相の下での改憲に反対が52・2%と、賛成の35・5%を大きく上回る。

 参院選直後の七月二十二、二十三両日に実施した同様の調査では安倍内閣が優先して取り組むべき課題は「年金・医療・介護」が48・5%と最も多く、「景気や雇用など経済政策」(38・5%)「子育て・少子化対策」(26・0%)と続く。「憲法改正」は6・9%にとどまる(複数回答)。

 ◆まっとうな政治に戻せ

 社会保障や雇用など国民の多くが望む暮らしの安定よりも、国民が望まず、緊急性もない改憲を優先させるようなことがあってはならない。衆参両院での与党多数という政治資産は、国民生活の安定にこそ、振り向けるべきである。

 安倍首相は十一月には在職期間が戦前の桂太郎を超え、歴代一位となる見込みだが、「長きをもって貴しとせず」である。

 国民やその代表たる国会と謙虚に向き合い、政治の信頼を回復する。そんなまっとうな政治姿勢こそ安倍政権には求められている。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年09月12日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:歌舞伎の名題役者とは上級の役者のことで、これに昇進すると名題看板に・・・

2019-09-14 06:10:21 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【筆洗】:歌舞伎の名題役者とは上級の役者のことで、これに昇進すると名題看板に名前が入ることからそう呼ばれた

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:歌舞伎の名題役者とは上級の役者のことで、これに昇進すると名題看板に名前が入ることからそう呼ばれた

 ▼ある役者が名題に昇進したものの、直後に振られた役は、「忠臣蔵」五段目の定九郎。当時は名題下が演じる軽い役だったが、この役者、腐ることなく、この役をおもしろくする工夫はないものかと知恵を絞る。おなじみの落語「中村仲蔵」。芸の熱心さで有名な初代仲蔵の実話である▼この一席がお気に入りだと語っていた政治家がいる。内閣改造で環境相に起用された小泉進次郎さん。初入閣は政治家には名題入りのようなものか。衆院当選四回、三十八歳とは早い名題入りである▼仲蔵さん、ある日、雨でずぶぬれになった浪人と出会い、これをヒントに新しい定九郎の演じ方を見つけて大評判を取るのだが、さて話題と人気が先行気味のこの役者はどうだろう▼夫人の出産に合わせ、育児休暇取得を検討していると聞く。夫婦別姓にも理解があるそうで今までの自民一座の面々とは政治の芸風が異なるようだが、閣僚の大役にも縮こまらず、大胆で新しい工夫を見せていただければ、日本政治という少々退屈な芝居にも活気が出るだろう▼仲蔵の新しい定九郎に客は静まり返った。しくじったか。出来の良さに声を失った。「大過なく」と役人の顔色をうかがうだけの古い大臣を演じていては客は本当に静まり返る。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2019年09月12日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【首相の一日】:9月11日(水)

2019-09-14 06:10:18 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【首相の一日】:9月11日(水)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:9月11日(水) 

 【午前】9時17分、自民党本部。25分、鈴木俊一氏ら党新役員呼び込み。10時1分、党臨時総務会。14分、党役員と記念撮影。31分、党役員会。11時2分、官邸。35分、臨時閣議。53分、退任閣僚のあいさつ。

 【午後】0時25分、自民党の西村明宏衆院議員、岡田直樹参院議員。1時2分、山口那津男公明党代表と与党党首会談。菅義偉官房長官、二階俊博自民党幹事長、斉藤鉄夫公明党幹事長同席。16分、組閣本部設置。22分、新閣僚呼び込み。2時3分、自民党の秋葉賢也、木原稔両衆院議員。3時23分、皇居。内奏、閣僚認証式。5時20分、官邸。6時、記者会見。38分、各閣僚に補職辞令交付。52分、初閣議。7時22分、閣僚と記念撮影。27分、秋葉、木原、今井尚哉各氏らに首相補佐官の辞令交付。記念撮影。8時37分、東京・富ケ谷の私邸。 

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】  2019年09月12日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:待機児童対策 解消へ気を緩めるな

2019-09-14 06:10:15 | 【待機児童問題・認可、無認可保育園・認定こども園・子育て世代、産休・育休・...

【社説①】:待機児童対策 解消へ気を緩めるな

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:待機児童対策 解消へ気を緩めるな 

 利用を希望しているのに保育所に入れない待機児童数は二年連続で減少した。保育所整備など一定の成果が出た形だが、完全に解消されたわけではない。「待機ゼロ」へ道半ばと心してほしい。

 待機児童数は二〇一九年四月時点で前年より約三千人減った。それでもなお一万六千七百七十二人が保育所利用ができない現状を重く受け止めねばならない。

 この間、政府はその解消に努めてきた。一三年度から五年間で約五十万人分の保育所などの受け皿整備に取り組み、一八年度からは三年計画でさらに三十二万人分の整備を進めている。その効果もあっての減少だろう。

 二〇年度末にゼロ達成が政府の目標だが、見通しは甘くない。

 厚生労働省は新たな支援策も打ち出した。保育ニーズの見込みより申込者が多かった自治体や、待機数がなかなか減らない自治体などに個別の対策支援を実施する。

 自治体任せにしない点は理解するが、対象となる自治体は多い。きめ細かい支援ができなければ実効性はおぼつかない。

 全体では待機数は減ったとはいえ二百二十二自治体で逆に増加している。増加要因の分析や支援は欠かせない。

 一方で、育児休業中の人や、他に空きがあっても希望する保育所に空きがないため入所できていない人などは約七万四千人いる。待機数のカウントから除外されているが、潜在的には利用希望者だ。こういった隠れた需要の解消も忘れるべきでない。

 十月から始まる幼児教育・保育の無償化で保育ニーズが高まるとみられている。無償化の対象は主に三~五歳児で待機が多いゼロ~二歳児ではないが、油断せず動向を注視する必要がある。

 待機児童の解消には施設数など「量」だけではなく保育の「質」の確保も同時に求められる。企業主導型保育所は運営能力に疑問のある事業者の参入が問題化している。政府は参入に際しての審査体制の強化を早急にすべきだ。

 「質」確保の要は保育士などの人材確保だ。一八年度からの三年間で約七万七千人が必要と見込んでいる。政府は順次、給与アップなどの待遇改善を実施中で一九年度も消費税財源を使い上積みをしたが、不十分だろう。さらなる待遇改善へ財源確保が欠かせない。

 安倍政権が少子化を「国難」と言うのなら待機児童解消は最優先課題だと再認識すべきだ。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年09月11日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:辺野古の検討会 建設ありきでは困る

2019-09-14 06:10:12 | 【日米安保・地位協定・在日米軍・沖縄防衛局・普天間移設・オスプレー・米兵犯罪】

【社説②】:辺野古の検討会 建設ありきでは困る

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:辺野古の検討会 建設ありきでは困る 

 沖縄県の辺野古新基地工事を巡り、防衛省が有識者会議を設置した。埋め立て海域に広がる軟弱地盤改良などについて助言する。建設ありきの路線にお墨付きを与えるだけにならぬよう望みたい。

 設置された「技術検討会」は地盤工学や港湾技術に関する八人の専門家で構成する。委員長の清宮理・早稲田大理工学術院名誉教授が旧運輸省港湾技術研究所の室長だったのをはじめ八人中四人が、防衛省や国土交通省の関係機関に所属するかそのOBだ。

 この人選で、客観的な検討ができるのだろうか。

 軟弱地盤は辺野古崎東側の埋め立て海域百十二ヘクタールのうち七十三ヘクタールに広がり、深さは最大で海面下九十メートルに及ぶ。防衛省は三年八カ月かけ海底に七万七千本の砂のくいを打ち、地盤固めする方針だ。

 しかし、世界的に深さ九十メートルまでの工事実績はなく、防衛省は七十メートルまでの改良で基地建設は可能と結論づけた。九十メートル地点ではなく、数百メートル離れた別地点でのボーリング調査で得た地盤強度データから推定したというのだ。

 先の通常国会で野党が本当に施工できるのかと追及したのは当然だ。しかし、六日の検討会の初会合では、地盤データの評価も含め工事の基本線に異論はなかった。

 新基地の耐震性能については、東日本大震災級の大規模地震を想定していないことが本紙の取材で分かった。沖縄本島南東沖での海溝型地震を想定した沖縄県の震度予想は、辺野古周辺で最大6弱なのに新基地計画では4程度しか見込んでいない。防衛省は、米側と調整した結果で耐震性能を見直す考えはないとするが、危険な弾薬や燃料を置く基地が大地震に備えないなど許されるはずがない。

 これも委員は見過ごすことになるのか。地盤改良を含む全体工費も検討の対象外という。

 防衛省は、地盤改良のため年内にも工事の計画変更を県に申請する構え。民意無視の建設に反対している県との折衝に備え、事業の正当性を訴えるために検討会を利用しようというのなら県側の不信感は一層増すに違いない。

 検討会の運営要綱は、新基地の設計、施工を合理的に進めるべく「技術的・専門的見地から客観的に提言・助言を行う」と定める。

 委員はその通りに問題点を徹底検討し、妥当な事業なのか客観的な判断材料を国民に示さねばならない。現在非公開となっている会合は将来、議論の過程を検証可能とするよう完全公開とすべきだ。

  元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年09月11日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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