【内閣法制局】:職員、法案漏らす 製薬会社役員に 訓告処分公表せず
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【内閣法制局】:職員、法案漏らす 製薬会社役員に 訓告処分公表せず
法案審査などをする内閣法制局に厚生労働省から出向していた職員が二〇一六年、公表前の臨床研究法案の条文を製薬会社役員に漏らしたなどとして訓告処分を受けていたことが三日、分かった。厚労省は基準に満たないとして処分を公表していなかった。担当者は「法案に影響はなく、金銭の授受もなかった」と説明している。
菅義偉(すがよしひで)官房長官は三日の記者会見で「厚労省で事実関係を精査し、厳正かつ公正に処分を実施した」と説明。根本匠厚労相は「守秘義務の順守は国家公務員として重要だ」と述べた。
厚労省によると、職員は一九九二年に旧厚生省に採用された。内閣法制局に参事官として出向中の一六年一月、厚労省時代の同期の製薬会社役員にメールで法案条文を漏らしていた。翌二月には障害者総合支援法改正案についても知人の自治体職員らに伝えていた。
厚労省は一六年十二月に守秘義務違反で訓告処分とした。職員は事実関係を認めており、現在は厚労省の研究機関に在籍している。
元稿:東京新聞社 夕刊 主要ニュース 政治 【政策・内閣法制局・厚労省】 2019年09月03日 15:15:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。