路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【社説】:英のEU離脱 国際協調の再確認必要だ

2020-02-03 06:01:55 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

【社説】:英のEU離脱 国際協調の再確認必要だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:英のEU離脱 国際協調の再確認必要だ

 英国が欧州連合(EU)から離脱した。壮大な歴史的実験といわれた欧州統合は、大きな曲がり角を迎えた。

 ジョンソン首相は離脱を前に「新時代の夜明けだ」と強調し、社会の融和を呼び掛けた。だが英EU関係の行方や国際社会への影響を考えたとき、「新時代」の高揚感は乏しく、不安は拭い切れない。
 英国は、離脱に伴う経済や社会の激変緩和のため年末までの「移行期間」に入った。今後はEUとの貿易協定締結に向けた交渉が焦点だが、双方の意見は隔たりが大きく、難航は必至とみられている。
 移行期間は双方が同意すれば2年間延長が可能だが、ジョンソン政権は年内の「完全離脱」を公約に昨年末の総選挙で勝利している。交渉の行方は予断を許さない。
 英は輸出入額の約半数が対EU取引だ。もし期間内に交渉が妥結できなければ、英やEUの経済や市民生活への影響は避けられまい。世界経済にもマイナスとなろう。「合意なき離脱」による混乱を招くことがないよう双方に冷静な協議を求めたい。
 振り返れば、欧州の歴史は戦争の歴史であった。戦争によって領土が何度も変わり、権力争いの下で多くの人々が犠牲となった。ひいては二つの世界大戦に至り、ナチス・ドイツなどの暴走を招いた。
 その反省に立ち、不戦と平和を誓い、国家主義を超えた地域の融合、繁栄を目指して欧州の統合は拡大してきた。
 英は当初、EUの前身である欧州共同体(EC)に参加していなかったが、1973年に加盟した。以降、欧州統合の動きに接近と反目を繰り返したが、ヒト・モノ・カネの移動を自由にした巨大市場の誕生は英にも貿易や投資などで利益をもたらした。
 ただEU拡大後、移民労働者の流入や不況による雇用情勢悪化で反EU色が強まった。2016年の国民投票で離脱派が残留派をわずかに上回り、離脱が決まったが、英社会は分断を深めている。ジョンソン首相は「取り戻した主権」の活用に意欲を示したが、英が世界で今後どう振る舞うのか、注視せねばならない。
 世界はグローバル化し、移民・難民問題に揺れている。テロや格差拡大で不安は広がり、大衆迎合主義や排外主義が高まっている。少数者や弱者が憎悪や偏見の対象となり、そうした目は沖縄にも向けられる。一方でトランプ米政権は自国第一を掲げ、ロシアや中国も強権色を強める。
 国際社会が戦後築いてきた世界秩序が、今回の英離脱でさらに揺らぐことがあってはならない。欧州と世界の平和と安定は、米軍の世界戦略に振り回される沖縄の展望を切り開く上でも極めて重要であることは言うまでもない。
 英国は引き続き地域の発展、共存に向けて大きな責務を負っている。これを機に国際社会も欧州における協調の在り方を再確認し、共に行動していく必要がある。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年02月03日  06:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【金口木舌】:エゴという名の悪魔

2020-02-03 06:01:50 | 【第二次世界大戦・敗戦・旧日本軍・広島、長崎原爆投下・国策犠牲・戦後補償

【金口木舌】:エゴという名の悪魔

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌】:エゴという名の悪魔 

 きょうは節分。この日、豆まきで悪鬼を払い、近年は縁起を担いで恵方巻きを食べる人も増えた。一方、大量の売れ残りを廃棄する食品ロスも問題視され、人間のエゴを目の当たりにする

 ▼電力を利用しながら、厄介ものとして扱われるのは原発から出る高レベル放射性廃棄物「核のごみ」。最終処分場の候補地選定の動きもあるが、候補地とささやかれる地域は警戒を強める
 ▼50年前のきょう、日本は核拡散防止条約に署名した。批准は1976年。米英仏ロ中に核保有を認め、他国の保有を禁じたため不平等と指摘される。進まない核軍縮に不満を募らせた非保有国は2017年、国連で核兵器禁止条約を採択した
 ▼広島、長崎への原爆投下後の1945年8月19日、日本の降伏使節団を乗せた飛行機「緑十字機」が伊江村に降りた歴史は知られていない。先月28日、村に部品の一部が贈られた。語り継ぐ静岡県の団体は「戦争をしない努力を共に発信したい」と語った
 ▼60年代、伊江村で米軍は模擬核爆弾投下訓練を繰り返した。部品が贈られた翌日、パラシュート訓練の物資が村の民間地に落下した。戦争は終わっていないとの思いになる
 ▼米の核の傘に入る日本は核禁止条約を批准していない。沖縄に基地が居座るだけでなく、日本全体が兵器、核に囲まれつつある。エゴという名の悪鬼はさまざまな形で身近に潜む。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2020年02月03日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【社説】:西表で入島制限 自然保護と観光の共存を

2020-02-03 06:01:45 | 【生物学・特定外来生物法・動物生態系・終生飼養・環境税・花粉症】

【社説】:西表で入島制限 自然保護と観光の共存を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:西表で入島制限 自然保護と観光の共存を

 世界自然遺産候補地の竹富町西表島で、観光客の入島上限人数の基準値を年間33万人とすることが決まった。夏季などのピーク時は1日当たり1230人とする。

 観光客が増加している県内で、入域制限を設けるのは初めてだ。ツアー客が増えれば、地域経済は潤う。しかし、地域の許容量を超えて観光客が押し寄せれば、その魅力である自然環境を破壊し、住んでいる人々の生活環境をも悪化させる。
 豊かな森と、イリオモテヤマネコに代表される希少な動植物の宝庫である西表島を、世界の宝として守るための決定である。持続可能な観光地としての価値を維持するためにも決定を歓迎したい。
 西表島は世界自然遺産への推薦が決まっている「奄美大島・徳之島・沖縄島北部および西表島」に含まれ、原生状態に近い亜熱帯性常緑広葉樹林や国内最大規模のマングローブ林などがある。イリオモテヤマネコは、島が大陸との分断、連続を繰り返す中で独自の進化を遂げた希少な固有種で、“ヤマネコの生息する世界最小の島”西表島だけに生息する。
 その自然景観は多くの観光客を呼び、人口約2400人の西表島に、最も多かった15年には約38万8千人が訪れた。一方で、イリオモテヤマネコなどの希少動物が輪禍の犠牲になったり、自然環境に配慮せずに観光客が森や川に立ち入ったりする問題が指摘されていた。また観光客によるごみの増加など解決すべき課題は多い。
 世界自然遺産に登録されれば観光客が急激に増加するのは過去の例からも分かる。1993年に登録された屋久島は、20万人だった観光客が2007年には40万人を記録するほど増えた。地域振興に貢献する一方で、オーバーツーリズムと呼ばれる課題も発生している。野生植物の盗掘やごみの投棄、ごみによる野生動物の意図せぬ餌付けが問題になり、登山の経験のない観光客の入山によって遭難者も増えた。
 観光客の増加が本来の自然や住民の生活環境を壊してしまっては本末転倒だ。地域の許容量に見合った数の観光客を受け入れ、環境の激変を避けつつインフラ整備や自然保護策を進めていくことが理想であろう。もちろん、訪れる人たちのマナーも問われる。
 05年に世界自然遺産に登録された北海道の知床は観光客の歩行ルートを限定したり、ヒグマの活動期には専門の有料ガイドを付けることを義務化するなどの対策を講じて、自然が荒らされるのを最小限にとどめようとしている。自然保護と観光振興の両立という難しいテーマに各地が知恵を絞る。
 竹富町は4月から、町の基準を満たした事業者にのみ自然観光事業を認める免許制を導入する。入島制限とともに、しっかりとしたルールを作って西表島の自然を守りたい。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年02月02日  06:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【金口木舌】:A面だけの男はゴメン!

2020-02-03 06:01:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【金口木舌】:A面だけの男はゴメン!

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌】:A面だけの男はゴメン!

 ピンク・レディーの「サウスポー」が幼稚園児の時に人生で初めて買ってもらったレコードだ。B面は「アクセサリー」という曲だったようだが、全く記憶にない

 ▼レコードからCD、さらにインターネットでの配信に変わった。近年の若い人たちはA面、B面という意識は薄いかもしれない
 ▼社会学者の上野千鶴子さんと漫画家でライターの田房永子さんの「上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!」(大和書房)で、久しぶりにA面とB面を考えた
 ▼依然として男は仕事、女は家庭という性別役割の意識が残る中、田房さんは、政治経済は男中心の「A面」、その裏側は育児や介護など女中心の「B面」と表現する。男性は基本的にずっとA面で、妻が訴えないとB面に参加しない。女性はAとBを苦労しながら行き来している
 ▼育児休業中の男性の3人に1人は、家事や育児が1日2時間以下という民間の調査結果が出た。「とるだけ育休」と呼ばれるのも男性のA面人生を象徴している。政府が始めた運転免許証などに旧姓を通称として記載する「旧姓併記」も、女性が男性に付属するB面といえるだろう
 ▼レコードには「両A面」という表現があった。両面を売り出したい場合などは、表裏の区別がなかった。人生も「両A面」で、夫婦は家事や育児、介護を協力し合うパートナーでなければならない。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2020年02月02日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:伊江島で米軍落下物 沖縄に訓練の適地はない

2020-02-03 06:01:35 | 【米国・在日米軍・地位協定、犯罪・普天間移設・オスプレー・安保】

【社説】:伊江島で米軍落下物 沖縄に訓練の適地はない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:伊江島で米軍落下物 沖縄に訓練の適地はない

 これまで、同村ではパラシュートで降下した兵士や物が住民の生活圏に落下する事故が繰り返されてきた。その事実は、伊江島が訓練を実施する場所としてふさわしくないことを示している。いつか人命に関わる事態を招く恐れがある。

 狭い沖縄にパラシュート降下訓練や物資投下訓練に適した場所はない。県内での訓練は直ちに中止すべきだ。
 米軍は、基地の使用目的・提供条件などを日米間で定めた1972年の「5・15メモ」に基づき、伊江島で訓練を実施してきた。
 1996年の日米特別行動委員会(SACO)最終報告では、パラシュート降下訓練を米軍伊江島補助飛行場で実施することが合意された。
 提供区域外に米兵が降下する事故は後を絶たない。昨年4月にはフェンスから100メートル余り離れた畑に、同年10月には2日連続で提供区域外の伊江島空港などに兵士が落下した。

 今回、落下傘と箱が落ちたのは基地の金網から約60メートル離れた提供区域外のサトウキビ畑だ。米海兵隊と米陸軍がパラシュート降下訓練を実施中だった。
 在沖海兵隊は本紙の取材に「訓練は自由で開かれたインド太平洋地域の安全を確保し米軍の即応性を維持するために必要だ」と回答した。
 伊江島補助飛行場は、村面積22・78平方キロの35・2%を占める。訓練の内容は多岐にわたり、地元の負担は余りにも過重だ。訓練による騒音も看過できない。
 村当局や村議会は事故が起きるたびに日本政府や米軍に再発防止を求めてきたが、一向に改善されない。
 米軍は昨年10月の事故の後、訓練の様子を収めた写真をウェブサイトに公開し「訓練は同盟国に安全をもたらす」などと投稿していた。全く反省の色が見られない。
 村民は「いつ人身に被害が出てもおかしくない」と不安を募らせている。重大な事故が起きてからでは取り返しがつかない。
 何よりも問題視しなければならないのは、米軍が住民の安全を全く考慮に入れていないことだ。
 訓練に際し、事前に通知して注意を喚起することさえ行われていない。まるで島全体が訓練場であるかのように傍若無人に振る舞っている。
 伊江村の人口は4500人余りだ。住民地域に近接した場所で物資の投下や落下傘降下訓練をすること自体、非常識だ。
 米国に基地を提供しているのは日本政府である。危険な現状を放置しているのは責任の放棄にほかならない。パラシュート降下や物資投下の訓練を県内で行わないよう、米国と交渉すべきだ。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年02月01日  06:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【金口木舌】:「遅咲きのルーキー」の体験

2020-02-03 06:01:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【金口木舌】:「遅咲きのルーキー」の体験

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌】:「遅咲きのルーキー」の体験

 「遅咲きのルーキー」と呼ばれる将棋の今泉健司四段は戦後最年長の41歳で棋士になった。2度もプロ棋士養成機関の奨励会三段リーグに在籍したが、規定の成績に届かず退会した。それでも夢を諦めずプロ編入試験に挑んだ

 ▼一昨年のNHK杯戦では、14歳でプロ入りした最年少棋士藤井聡太七段と対局、下馬評を覆して逆転勝ちした。31日の棋王戦予選でも顔を合わせ今度は敗れた
 ▼今泉四段はプロになる前、介護士として施設で働いていた。認知症を患う高齢者が多く、予測できない言動に戸惑った。元気よく声を掛けても嫌がられる。「家に帰る」と窓から逃げようとする人に手を焼いた
 ▼振り回されたが否定するのはタブー。様子を見守り、飽きた頃を見計らい居室まで促す。高齢者の体調は刻一刻と変わる。予期せぬ行動があれば必死に考え、辛抱強く対応した。体験は著書「介護士からプロ棋士へ」に詳しい
 ▼介護職員の人材不足が深刻だ。団塊の世代が75歳以上になる2025年には約34万人不足すると見込まれている。待遇改善は待ったなしだ。重労働、低賃金といったイメージを払拭(ふっしょく)しなければならない。実際はやりがいも多いという
 ▼今泉四段は気持ちを調節する力、忍耐力を身に付けた。「認知症の方々との関わりは、自分の態度を映す鏡。精神的にも人間的にも大きく成長した」。今泉四段の言葉だ。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2020年02月01日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:首里城火災捜査終了 原因究明終わりではない

2020-02-03 06:01:25 | 【不慮の事故・自動車事故・予期せず、意図せず、発生する惨事、火災他】

【社説】:首里城火災捜査終了 原因究明終わりではない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:首里城火災捜査終了 原因究明終わりではない

 昨年10月31日未明に起きた首里城の火災から3カ月が過ぎた。正殿や北殿、南殿など主要6棟が全焼し、2棟が焼損した火災について、県警は「出火原因の特定には至らなかった」として捜査の終結を発表した。

 焼失を二度と繰り返さないためには火災原因の科学的な究明が重要であり、県警や消防による捜査が注目されてきた。早期の再建に向けて国や県の作業が動き出す中で、捜査で出火原因が十分に解明されなかったことは今後の再発防止という点で課題が残る形となった。
 県警は、火元として有力視される正殿北東側の収集物を鑑定した。だが、大規模化した火災熱で金属類もほとんど溶けてしまうなど、火災の原因を示す痕跡の特定に難しさがあった。
 一方で、防犯カメラの分析や関係者の事情聴取から、放火などの犯罪事実は確認できなかったとし、管理者側の刑罰法令に該当する過失も認められないと結論付けた。
 出火原因を不明としながら、誰にも刑事責任を問えないと結論を出すことにはいまひとつ釈然としない思いもある。とはいえ、県警の判断はあくまで刑法に照らした結果だ。これで火災の全容解明や管理責任の問題が決着したわけではない。
 火災が起きた以上は、施設管理に不備があったことは間違いない。延焼を止められなかった防火体制にも多くの課題が見えてきている。
 正殿は木造でありながらスプリンクラーはなく、1階には煙感知器も設置されていなかった。管理する沖縄美ら島財団は夜間を想定した防災訓練を実施していなかった。
 正殿周辺に4基の「放水銃」が設定されていたが、1基は収納ぶたを開ける工具がなく、消火活動に使用されなかった。那覇市消防局の活動報告書によると、イベント用舞台装置が消防の放水の妨げとなる場面もあった。
 正殿前の御庭では翌日のイベントに向け、閉園後の夜間作業が火災の直前まで続いていた。当日の電力使用や電線保護の状況に加え、正殿周辺の利活用の在り方も議論していかなければならない。
 沖縄美ら島財団の当初の説明で、警備員から聞き取りした内容が二転三転したことも疑問を広げた。警備体制を含め、指定管理制度を通じた管理・人件費の削減による弊害を指摘する声もある。職員の訓練や要員の確保は十分だったのか。こうした点をつまびらかにする必要がある。
 再建は県民の願いだ。とはいえ、火災の原因や責任の所在があいまいなままでは、不安は消えない。検証はむしろこれからだ。
 首里城公園を所有する国、昨年2月に公園管理の移管を受けた県、指定管理者として実際の管理業務を担う沖縄美ら島財団が、情報公開と説明責任を果たすことが一層重要になってくる。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年01月31日  06:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:着床前診断 対象拡大の議論慎重に

2020-02-03 05:05:50 | 【医療・診療報酬・病気・地域・オンライン診療・マイナ保険証・薬価・医療過誤】

【社説①】:着床前診断 対象拡大の議論慎重に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:着床前診断 対象拡大の議論慎重に

 重い病気の遺伝を避けるため、受精卵の遺伝子を調べる「着床前診断」で、診断対象となる疾患の拡大を巡る議論が始まった。

 日本産科婦人科学会の案を基に、遺伝病に詳しい医師やカウンセラー、生命倫理学者などの倫理審議会が、患者の声も聞きながら「線引き」のあり方を検討する。

 着床前診断は、切実な期待を寄せる当事者がいる一方で、遺伝病のある人の存在を否定しかねず、「命の選別」との批判がある。

 このため、学会は、成人前に死亡する恐れのある「重篤」な疾患などに限って容認してきた。

 条件付きとはいえ、拡大は重い方針転換で、拙速に判断すべきではない。議論の公開は当然だ。多角的で慎重な検討が望まれる。

 着床前診断は、体外受精の受精卵から一部の細胞を採取して染色体や遺伝子を調べ、異常のないものを選んで子宮に移植する。

 学会は安易な拡大を防ぐため、認可施設からの申請を個別に審査し、診断の可否を判断している。

 だが、何をもって「重篤」と見なすか、線引きは容易ではない。

 学会にも明確な基準はなく、従来は内規で、成人前に人工呼吸器が必要になるなど日常生活を強く損なう症状が出たり、死亡する可能性の高い疾患としてきた。

 見直し案は「重篤」を、有効な治療法がないか、高度で負担の重い治療なしに生きられない状態と改めて明示し、成人後に発症する疾患にも対象を広げた。

 こうした条件に当てはまる病気は少なくない。新たな基準が、なし崩しの対象拡大につながりはしないか。十分な検討が必要だ。

 着床前診断は、生命倫理の問題に加え、診断のために受精卵を傷つけることへの不安も拭えない。

 一方で、人工妊娠中絶との比較で、受け入れられやすい要素はある。委員へのアンケートでも、現在は対象外である腎臓病や遺伝性の目のがんなどへの拡大について、賛成する意見が多かった。

 しかし、偏見やインフラの未整備など、社会の問題が置き去りにされれば、将来、病気や障害のある子を産むことが「自己責任」と見なされる事態になりかねない。

 技術の進歩は著しく、遺伝子ビジネス検査も広がるが、日本には生殖医療を規制する法令がない。

 社会のあり方に関わる重要な問題を、学会の自主規制に任せきりにするのは不適切だ。

 国は難しい判断から逃げず、責任を持ってより明確な基準を示す必要がある。 

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年02月03日  05:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:デジタル通貨 功罪突き詰める研究を

2020-02-03 05:05:40 | 【金融・金融庁・日銀・株式・為替・投資・投機・FRB・「ドル円」・マーケット】

【社説②】:デジタル通貨 功罪突き詰める研究を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:デジタル通貨 功罪突き詰める研究を

 日銀は中央銀行が発行するデジタル通貨の共同研究に乗り出す。米連邦準備制度理事会(FRB)を除く欧米の主要中銀が参加する。

 デジタル通貨はネット上でやりとりする電子化されたお金だ。

 世界経済はデジタル化が進み、決済を巡る環境も激変している。

 企業が独自に発行する電子マネーなどと異なり、法定通貨を裏付け資産とするデジタル通貨の発行も現実味を帯びる。

 通貨の番人たる中銀自身が発行する場合の課題に関し、国際的に認識を共有する意義はあろう。あらゆる事態に備え、導入の是非を見極められる態勢も欠かせまい。

 日銀は現時点で発行は考えていないとの立場だ。お金のあり方を根本から変え、経済や市民生活を混乱させかねないだけに、安易に導入することは許されない。

 まずは課題を洗い出し、功罪を徹底的に検証する必要がある。

 共同研究のきっかけは、米フェイスブック(FB)が計画するデジタル通貨「リブラ」構想だ。

 世界で20億人を超えるFB利用者にリブラが普及すれば、現金利用が減り、中銀が物価安定などのために通貨流通量を調整する金融政策の効果を損なう懸念がある。

 リブラ発行のめどは立っていないが、民間に主導権を握られる前に中銀がデジタル通貨を発行できる態勢を整える狙いとみられる。

 デジタル通貨は送金が安く簡単にでき、銀行口座を持たない貧しい国の人も使える利点がある。中銀の発行なら信用も高い。

 一方で解決すべき課題も多い。

 犯罪での悪用やサイバー攻撃の恐れに加え、資金のやりとりや個人情報などのデータを中銀が一手に握ることになる。高齢者ら「デジタル弱者」への対応も要る。

 各国共通なのか、発行に民間銀行を介すのかなど設計面の研究も重要だ。中銀が直接発行すれば、民間銀行の衰退を招く懸念もある。

 見過ごせないのは中国の動きだ。「デジタル人民元」の準備を進め、主要国で初のデジタル通貨を発行する可能性が高まっている。

 経済圏構想「一帯一路」の推進を通じて世界中に普及させ、ドルに代わる基軸通貨の地位を狙っているとされる。今回の共同研究はこうした通貨の覇権争いをけん制する意味合いもあろう。

 相次ぐデジタル通貨構想は、国際化が進む金融環境に各国の通貨システムが追いついていないことの裏返しでもある。安全で便利な通貨の姿を主要中銀が幅広い視点で議論することが求められる。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年02月03日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【卓上四季】:節分の鬼

2020-02-03 05:05:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【卓上四季】:節分の鬼

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【卓上四季】:節分の鬼

 かつて立春が1年の初めと考えられていたころ、その前日の節分は大みそかに位置づけられていた。「鬼やらい」と称して豆をまき、邪気を払う行事が宮中でも行われたという▼<鬼すらも宮の内とて蓑笠(みのがさ)を脱ぎてや今宵(こよい)人にみゆらん>凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)。鬼はふだん蓑笠を着て姿を隠しているが、大みそかの夜だけはそれを脱いで宮中行事に姿を現すのだろうか―。こう歌われた平安期から、鬼は身近でユーモラスな存在だったようだ▼現代でも生活のあちこちに見え隠れする。「鬼上司」「鬼嫁」「鬼っ子」など。恐れる気持ちの中にちょっとしたからかいが混じる▼頭に牛の角が生え、虎のパンツをはき、とげとげの鉄棒を握る。いかにもグロテスクだ。その姿に、歌人の馬場あき子さんは、近世の封建的社会体制確立の中で「古代的・宗教的権威に依拠する者の衰亡する運命」(「鬼の研究」)を見た。つまりは、古くさいものへの侮蔑であろう▼そして「本当に鬼は滅びきったのだろうか」と疑問を呈する。鬼が鬼であるためには、厳しい規律で保たれた「志」があるという。そこに価値を見いだした▼きょうはそんな鬼と年に一度、向き合う日だ。「鬼は外」と叫んで健康や幸運を願う心の裏には、目には見えない何かに対する畏怖の念が隠れている。節分は厄払いだけでなく、すたれゆく慣習や価値観の意味を考え直す機会なのかもしれない。2020・2・3

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【卓上四季】  2020年02月03日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【中国】:浙江省、住民の外出を制限 感染者多く、感染拡大防止

2020-02-03 00:21:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【中国】:浙江省、住民の外出を制限 感染者多く、感染拡大防止

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中国】:浙江省、住民の外出を制限 感染者多く、感染拡大防止

 【北京共同】新型コロナウイルスの感染者数が多い中国浙江省で、温州市当局は2日、感染拡大を防ぐために住民の外出を制限する措置を始めた。2日に1度、1家庭から1人に限り、食料品や日用品を買いに出掛けて良いとした。8日まで。

 報道によると、湖北省黄岡市も1日から同様の措置を実施。病気で病院に行く人や感染拡大防止に関わる仕事の人ら以外は原則、外出してはならないとした。

 全国で最も感染者が集中する湖北省内では、武漢市に次いで黄岡市で人数が多い。浙江省や広東省は湖北省に次いで多く、いずれも600人を超えている。浙江省内では温州が最多。

 元稿:北海道新聞社 主要ニュース 医療・健康 【新型肺炎・中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎】  2020年02月02日  21:44:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【ロシア】:武漢から退避のドイツ救援機の着陸許さず

2020-02-03 00:21:00 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【ロシア】:武漢から退避のドイツ救援機の着陸許さず

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ロシア】:武漢から退避のドイツ救援機の着陸許さず

 ドイツのクランプカレンバウアー国防相は1日、新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国・武漢から退避するドイツ人ら約120人を乗せて帰国中だった空軍救援機がモスクワでの一時着陸を許可されなかったと述べた。

 同氏はドイツ外務省と事態について協議すると説明、政界からはロシアへの反発も出ている。ドイツメディアが報じた。

 2日、搭乗者のうち2人のウイルス感染が公表された。ドイツでの感染確認者は他に8人いる。

 空軍機は1日、武漢の空港を出発した。ドイツはロシアから上空の飛行許可を得ており、乗員交代などのため、モスクワの空港への一時着陸を計画していた。許可も得られる見通しだったという。

 だが、ロシア側は空港の能力不足を理由に許可を出さず、空軍機はロシアの隣国フィンランドで乗員を交代、給油してドイツに戻った。

 ドイツ与党の国会議員は1日、地元メディアに「不誠実な行為だ。国家は緊急事態に際し、互いに協力すべきだ」とロシアを強く批判した。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大】  2020年02月02日  22:03:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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【新型肺炎】:フィリピンで初の死者、中国国外にも拡大

2020-02-03 00:20:50 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【新型肺炎】:フィリピンで初の死者、中国国外にも拡大

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新型肺炎】:フィリピンで初の死者、中国国外にも拡大

 中国本土の新型コロナウイルス感染をめぐり、中国国外で初の死者が確認された。フィリピン保健省は2日、同国訪問中の中国人男性(44)が新型肺炎で死亡したと明らかにした。中国国家衛生健康委員会は、中国本土で1万4380人、死者は304人になったと発表。中国はこの日、春節(旧正月)の大型連休最終日を迎えたが、Uターン本格化によるさらなる感染者拡大の恐れがあり、再延長する動きも。打撃を受ける中国経済だけでなく、日本経済への影響も深刻だ。

北京市内の大型画面に表示された手洗いの呼び掛け(共同)北京市内の大型画面に表示された手洗いの呼び掛け(共同)

   ◇   ◇   ◇

 フィリピン保健省によると、死亡したのは湖北省から同国を訪れていた中国人男性。先月21日、香港経由でフィリピンに入り、リゾート地のセブ島などを訪れた。せきや発熱の症状があり、25日に首都マニラの病院に入院し、感染を確認。その後症状が悪化し、死亡した。男性に同行していた中国人女性(38)も感染が確認されたが、容体は安定しているという。

 世界保健機関(WHO)によると、中国国外での死者は初めて。フィリピン政府は、中国本土、香港、マカオからの外国人入国を一時的に禁止すると発表した。同国政府はすでに湖北省からの中国人入国を禁じているが、対象を拡大した。

 感染拡大は中国でも止まらず、国家衛生健康委員会によると、国内の感染者は2590人、死者は45人増えた。

上海市内の薬局前でマスクを求めて列を作る人たち(共同)上海市内の薬局前でマスクを求めて列を作る人たち(共同)

 中国はこの日、春節の連休が終了したが、帰省した人々のUターンが本格化し、感染者急増の懸念が強まっている。中国政府は先月30日までの春節の連休を2日まで延長していたが、北京や上海では、9日までの休み延長や在宅勤務の奨励が指示され、人々の移動は引き続き制限される。企業活動や店舗再開も制限され、中国経済への打撃は深刻。専門家は20年1~3月期の国内総生産(GDP)成長率が5%を割り込み、記録的な低さとなる可能性に言及。日系企業の業績にも波及は避けられない。

中国・上海の高速道路で行われた乗員の体温検査(共同)中国・上海の高速道路で行われた乗員の体温検査(共同)

 連休延長に伴い、取引が延期されていた上海の外国為替市場や株式市場は3日に再開するが、大荒れは必至だ。中国人民銀行(中央銀行)は公開市場操作に踏み切り、金融市場に1・2兆元(約18兆7000億円)を供給し混乱を抑える構えだが、効果は未知数だ。

 一方、日本の外務省は、武漢から邦人を帰国させる政府チャーター機第4便の運航が、今週半ばになるとの見通しを示した。湖北省には約140人の帰国希望者がいるが、多くは武漢市外に滞在。湖北省内の各地から空港に集合するには検問を通過する必要もあり、中国政府との調整に一定の時間がかかるとしている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大】  2020年02月02日  21:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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【中国】:突貫工事の感染病院完成、武漢 新型肺炎で病床確保が急務

2020-02-03 00:20:40 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【中国】:突貫工事の感染病院完成、武漢 新型肺炎で病床確保が急務

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中国】:突貫工事の感染病院完成、武漢 新型肺炎で病床確保が急務

【北京共同】中国メディアによると2日、湖北省武漢市で新型肺炎に対応するため急きょ建設が進められていた二つの病院のうち「火神山医院」が患者受け入れに当たる人民解放軍の医療部隊に引き渡された。3日から診療を始める。1月25日に正式に作業を始め、突貫工事で仮設病棟を完成させた。

 現地で取材する中国人記者によると、湖北省での患者急増に検査試薬が追い付かず、実際の感染者数は統計を大幅に上回っている可能性がある。感染疑いの患者の多くは自宅での隔離を余儀なくされており、さらなる大流行を防ぐために病床の確保が急務だ。

 中国メディアによると、火神山医院は最大千床を備える。

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題・中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染】  2020年02月02日  20:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【中国】:習政権威信かけた肺炎対策病院 突貫工事8日で完成

2020-02-03 00:20:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【中国】:習政権威信かけた肺炎対策病院 突貫工事8日で完成

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中国】:習政権威信かけた肺炎対策病院 突貫工事8日で完成

 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大が止まらない武漢市で、増え続ける患者の受け入れへ突貫工事で建設が進んでいた「火神山医院」が2日、完成し、治療を担当する人民解放軍の医療部隊に引き渡された。3日から診療を始める。

中国・武漢の「火神山医院」(新華社=共同)中国・武漢の「火神山医院」(新華社=共同)

 建設作業は1月25日に開始。無数のショベルカーが建設予定地で土地をならし、どんどん建物が建っていく様子が、中国メディアで24時間ライブ配信されていた。

 中国メディアによると、広さは東京ドームの面積の約4分の3に当たる約3・4万平方メートルで、ベッドは1000台。プレハブ式2階建てで、部屋の中にはベッドが2台並び、トイレやシャワーも完備された。

マスクを着用して北京駅を利用する人たち(共同)マスクを着用して北京駅を利用する人たち(共同)

 建設開始当時に報じられた中国本土の患者数は1200人超で、死者は41人だったが、現在の患者数は約10倍に激増し、死者も300人を超え、感染拡大に歯止めがかからない状態だ。湖北省では患者への検査試薬も追い付かず、実際の感染者数は統計を大幅に上回る可能性も指摘される。感染疑いの患者の多くは自宅での隔離を余儀なくされており、病床確保が急務となっていた。

マスクを着用して北京駅を利用する人たち(共同)マスクを着用して北京駅を利用する人たち(共同)

 そのため、武漢では「火神山」よりも規模が大きい約7・5万平方メートル、ベッド約1500台の「雷神山医院」の建設も急ピッチで進行している。いずれも習近平政権が威信をかけた「一大国家プロジェクト」だ。

 2施設のモデルになったのは、02~03年に重症急性呼吸器症候群(SARS)が大流行した際、北京郊外に7日で建設された「小湯山医院」だ。当時、感染の抑制に貢献したとされる。その医院も新型肺炎治療対応のため急きょ再開すると、報じられている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大】  2020年02月02日  19:38:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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