【神戸市】:女児門前払い児相、市は専門知識の有無確認せず
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【神戸市】:女児門前払い児相、市は専門知識の有無確認せず
神戸市こども家庭センター(児童相談所)で当直業務を請け負うNPO法人の男性職員が真夜中に小学6年の女児(12)を追い返した問題で、男性職員が「見た目が大人っぽかったので緊急性を感じなかった」と説明していることが19日、市への取材で分かった。市が、NPO法人の当直担当者に虐待相談などに関する専門知識の有無を確認していないことも判明した。
市によると、女児は10日午前3時25分ごろ、センターのインターホンを押して「母親に家を追い出された」と申告。だが、NPO法人「社会還元センターグループわ」の男性職員はインターホンの画面だけを見て「警察に相談するように」と告げて追い返した。
女児は約15分後に近くの交番を訪れ、警察から「児童虐待がある」と連絡を受けたセンターが午前5時半ごろに改めて保護した。
マニュアルでは当直時間帯に来所者がいた場合、速やかに市職員に報告すると規定。市は「極めて不適切な対応だった」としてNPO法人にマニュアル徹底を指示した。
NPO法人によると、男性職員は「担当職員に連絡することになっていたが、失敗してしまった」と説明。大槻隆文理事長は「再発防止を徹底する」と話した。
市幹部は19日の市議会文教こども委員会で謝罪。NPO法人職員への研修は最初だけで、児童福祉司などの資格の有無や専門知識に関して条件を設けていないと明らかにした。市議から「業務を丸投げしていた」などと批判が相次いだ。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・神戸市】 2020年02月19日 22:43:00 これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。