路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【目黒女児虐待事件】:母親の船戸優里被告が手記出版

2020-02-06 19:52:30 | 【事件・未解決事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件他】

【目黒女児虐待事件】:母親の船戸優里被告が手記出版

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【目黒女児虐待事件】:母親の船戸優里被告が手記出版

 東京都目黒区の船戸結愛ちゃん(当時5)虐待死事件で、懲役8年の1審判決を受けた母親優里被告(27=控訴中)が7日、「結愛へ 目黒区虐待死事件母の獄中手記」(小学館)を出版する。

船戸優里被告の手記「結愛へ」              船戸優里被告の手記「結愛へ」

 懲役13年が確定し、服役中の元夫・雄大受刑者の「ご機嫌をとることでしか結愛と自分を守ることができなかった」という優里被告は「みんな私がバカだから」と振り返り、拘置所のラジオで埼玉県野田市の栗原心愛さん(当時10)虐待死事件を知ったときのことを「私と同じような母親がまた子供を見殺しに。きっと夫の顔色にびくびくし、夫の機嫌を取ろうとしていたに違いない。私もそうだったから」と記した。

 優里被告は結愛ちゃんに170もの傷があったことを知らなかった。雄大受刑者については「いつどこであんなに結愛の体にアザを作ったの」「私を家から追い出して一体何をしていたの」と、聞くことができず、法廷でも明かされることのなかった問いをぶつけ、結愛ちゃんは「相棒」や「科捜研の女」が好きだったという意外な一面も記している。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・東京都目黒区の船戸結愛ちゃん(当時5)虐待死事件】  2020年02月06日  19:52:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【くまモン】:コロナで感染症による初の活動一部自粛

2020-02-06 19:35:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【くまモン】:コロナで感染症による初の活動一部自粛

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【くまモン】:コロナで感染症による初の活動一部自粛

 熊本県の営業部長兼しあわせ部長のくまモンが、ファンとのハイタッチ、ハグといった、おなじみの“ふれあい”を5日から控えていることが6日、分かった。活動自体は行う。

 くまモンは、16年4月14日に熊本地震が発生して以降、活動を控え同5月5日のこどもの日に活動を再開したことがあるが、感染症を理由に活動を自粛するのは今回が初めて。

くまモン(2015年5月18日撮影)                 くまモン(2015年5月18日撮影)

 くまモンは、熊本市内の活動拠点「くまモンスクエア」で毎週月曜、水曜、金曜と、毎週第1、3、5木曜の午後3時からと、毎週土曜、日曜の午前11時と午後3時に“出動”し、くまモン体操やダンスを披露している。その際に、ファンとハイタッチやハグをすることが売りだ。

 ただ、新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、不特定多数の観客と接触を繰り返すことで、くまモンを介してウイルスが広がる可能性が否定できないため当面、くまモンスクエアに出動はするものの、ふれあいは控える。

 熊本県のくまモングループの担当者は「くまモンが(ウイルスの)保菌者と接触し、他のお客さまにうつるという、万が一のリスクを排除するために、ふれあいを控えました」と説明した。【村上幸将】

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・新型コロナウイルスによる肺炎の拡大】  2020年02月06日  19:35:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【安倍首相】:東京五輪中止は「協議や検討一切なし」

2020-02-06 19:22:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【安倍首相】:東京五輪中止は「協議や検討一切なし」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍首相】:東京五輪中止は「協議や検討一切なし」

 安倍晋三首相は6日の衆院本会議で、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大に伴い、今夏の東京五輪・パラリンピックの開催に影響が出ていることはないと、あらためて強調した。

安倍晋三首相(2019年7月22日撮影)                 安倍晋三首相(2019年7月22日撮影)

 世界保健機関(WHO)が緊急事態宣言を出した後の経緯に触れ「大会組織委員会と国際オリンピック委員会(IOC)の間で、東京開催の可否に関わる協議や検討は一切行われていない」と述べた。その上で、ウイルス問題が中国経済を直撃し、世界経済全体にも波及する可能性に言及。「わが国の企業の輸出や生産に影響が及ぶことも考えられる。十分に目配りし、注意深く対応する」と強調した。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・東京2020 オリンピック・パラリンピック】  2020年02月06日  19:22:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【都道・池袋事故】:10カ月…在宅起訴元院長に「真実語って」

2020-02-06 19:20:30 | 【不慮の事故・自動車事故・予期せず、意図せず、発生する惨事、火災他】

【都道・池袋事故】:10カ月…在宅起訴元院長に「真実語って」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【都道・池袋事故】:10カ月…在宅起訴元院長に「真実語って」

 東京・池袋の都道で昨年4月19日に乗用車が暴走し、松永真菜さん(31)と長女莉子ちゃん(3)がはねられて死亡した事故で、東京地検は6日、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)罪で、車を運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(88)を在宅起訴した。

飯塚幸三・元院長の在宅起訴を受けて会見を開いた、松永さんの夫(撮影・村上幸将)  飯塚幸三・元院長の在宅起訴を受けて会見を開いた、松永さんの夫(撮影・村上幸将)

飯塚幸三・元院長の在宅起訴を受けて会見を開いた、松永さんの夫(撮影・村上幸将)  飯塚幸三・元院長の在宅起訴を受けて会見を開いた、松永さんの夫(撮影・村上幸将)

 松永さんの夫(33)は同日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見を開き、被害者参加制度を用いて裁判に参加する意向を明らかにした。その上で「私は真実が知りたい。なぜ、2人が命を奪われなければならなかったのか、真実を明らかにして欲しいと願っています。法廷内で、加害者に妻と娘の命の尊さを知ってもらいたい。当時の状況を本人の口から正直に、しっかりと話してもらいたい」と訴えた。

 また、松永さんは「この10カ月間、悲しみと苦しみの中で、もがきながら、ようやく1歩が踏み出せる思い。在宅起訴であっても、裁判まで長引かないようにしていただきたい」と早急に裁判が開かれ、終わることを望んだ。代理人の高橋正人弁護士も「早く裁判を終わらせて欲しいので、公判前整理手続きは、やって欲しくない」と被害者側の希望を説明した。

 松永さんは、この日の昼に東京地検からの連絡で飯塚元院長の在宅起訴を知った。上司に半休を願い出て、その足で会見を開いた。昨年11月12日に警視庁交通捜査課が書類送検した際には、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けていたが「私は、起訴になってくれるだろうと信じていましたが、不安は確かにありました。やっと1歩。そこの不安がなくなった」と揺れた思いを吐露した。

 裁判でしたいことを聞かれると、松永さんは「加害者と面と向かって話したことがない。真実を知りたいという意味で、加害者に真実を語っていただければと思うので質問はしたい」と質問を希望。その上で「もちろん、2人の命と向き合って真実を正直に述べて欲しい。それが2人の無念だけでなく、社会にとっても有益だと思うので」と語った。

 さらに「遺族として、真実を明らかにして命が戻らないことは重々、分かっているんですけど、真実が明らかになることによって、今後の社会で事故の再発防止にはどうしたらいいか1つの種になる。そういう裁判になって欲しい」と、今回の裁判が自動車事故をなくすことにつながるものになることを望んだ。高橋弁護士が「(アクセルとブレーキを)踏み間違えるのには、きっかけがある。それが何なのかをきちんとお話ししていただきたい。そうしないと、高齢者の事故の予防に使えなくなる。そこは正直に話して欲しい」と声を大にすると、松永さんは「同感です」と口にした。

 飯塚元院長が在宅起訴されたことで、検察側が取り調べ請求する予定の証拠類は全て閲覧、謄写できるようになる。松永さんは「見たくない部分もあると思う。つらいと思うんですけど向き合う。(事故当日)気が付いたら2人の遺体があった。真実を知りたい。あとは戦うだけ」と前を見据えた。【村上幸将】

元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【事故・災害】  2020年02月06日  19:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳】:またぞろ出た二階幹事長の「あの手法」/02.01

2020-02-06 09:11:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【政界地獄耳】:またぞろ出た二階幹事長の「あの手法」/02.01

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:またぞろ出た二階幹事長の「あの手法」/02.01 

 ★案の定、衆参の予算委員会は首相・安倍晋三の迷走答弁が続いているが、予算委員長をはじめ何とかかばおうとする取り巻きの痛々しい対応も見苦しい。よく「桜を見る会」などに時間を取らず他にやることがあるだろうという声を聞くが、この程度の答弁で公費の運用公文書の廃棄などをいいかげんに扱っている政府に「他にやること」に進めるはずがない。民主主義の根幹が揺らぐ現実を無視して「他のこと」ではないだろう。キチンと答弁し、うそや誤りを訂正し謝罪しなければ終わらないのではないか。すべてを国民に矛盾なく説明すれば1日で終わる話だ。

 ★新型コロナウイルス対応もチャーター機に搭乗させるところまではよかったものの、受け入れの準備が万全とはいえず、政府の言う適切な措置には程遠い。全体的に政府の判断が遅れ行き届いた配慮とはいえない。その意味では政府の後手後手に回る決定に首相や官房長官・菅義偉のリーダーシップに懸念はないか。確かに、今野党は予算委員会でこの2人に集中攻撃をかけているといっていい。その答弁はあいまいで真摯(しんし)に取り組んでいるとは言い難いためだ。その答弁に追われ対策が遅れたとはいえないか。

 ★そんな中、自民党幹事長・二階俊博はテレビ番組で21年9月に切れる自民党総裁任期の後の総裁について「党内では安倍さんを推すというか、安倍さんだろうと思っている人が多い。首相がやるなら党が結集することは十分あり得る」と4選待望論があるかに話した。自民党ベテラン議員が言う。「弱っている時に手を差し伸べてありがたがらせる二階の手法。つらい時に助け舟を出して取り入る」と見透かす。二階は都知事選挙についても都知事・小池百合子再選支持派だが、強敵になり得るれいわ新選組・山本太郎について「そんな人が都知事で良いのかということは、都民の判断による」と強くけん制した。なるほど。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2020年02月01日  08:29:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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【HUNTER】:【2020鹿児島知事選】:自民候補に森鹿児島市長が急浮上

2020-02-06 08:40:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【HUNTER】:【2020鹿児島知事選】:自民候補に森鹿児島市長が急浮上 

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER】:【2020鹿児島知事選】:自民候補に森鹿児島市長が急浮上  

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 現職・三反園訓知事の不人気が招いた候補者乱立で、“第3の男”に注目が集まっている。
 今夏に行われる予定の鹿児島県知事選挙の自民党推薦候補者として、森博幸鹿児島市長の名前が急浮上。同党県連関係者の間からも、「本人がその気になれば、一気に“森擁立”の機運が高まるかもしれない」といった声が上がり始めている。(写真が森市長。鹿児島市HPより)

 ■混迷深める候補者選考
 知事選には昨年、現職で二期目を目指す三反園訓氏(61)の他、鹿児島大学特任助教の有川博幸氏(61)と前九州経済産業局長の塩田康一氏(54)が出馬することを正式表明。今月9日には、伊藤祐一郎前知事(72)も“出馬する意向”であることを明らかにするなど候補者が乱立する展開となっていた。

 38人を擁する県議会最大会派の自民党県議団は、三反園氏が提出した推薦願の扱いを巡って現職を推す外薗勝蔵議長らと反三反園派の議員が反目。昨年、3回にわたって開かれた議員団総会では決着がつかず、いったん県連に議論を預けていた。

 暮れの県連会議では、会長を務める森山裕自民党国会対策委員長が、“出たい人と出したい人がいる”などと現状を説明。知事選の推薦は党本部マターであると断った上で、再度県議団で議論するよう指示していた。推薦願に関する議論を差し戻された県議団は、今月22日に団総会を開く予定だという。

 2016年の知事選で敵対したとはいえ、三反園氏は現職の知事。しかも、脱原発の訴えを反故にしてまで自公に取り入った人物だ。普通ならスンナリ推薦が決まるところだが、平気で嘘をつき、自分勝手な振る舞いばかり繰り返す姿勢に評判は下がる一方で、県庁内部からも「早く辞めてもらいたい」「次の選挙で、必ず落選させなければ」といった声が上がる状況だ。

 三反園支持派は利権の噂が絶えない県議が中心で、県議団の半数以上は推薦に慎重もしくは反対という構図。こうした中、伊藤前知事が出馬する見通しとなったことで、三反園推薦はより厳しくなったとみられている。ある中間派県議の話。
「本当のところは三反園支持が三分の一、反三反園も三分の一、あとは我々のような中間派だ。その中には、伊藤前知事を支持する人も若干名はいる。塩田さんを推す声は、いまのところゼロだろう。三反園も伊藤さんも、県民の広範な支持は得られないからダメ。かといって塩田氏という選択肢もない。反三反園陣営が推す候補としては、よく分からない塩田さんも前回知事選で大敗した伊藤さんも容認できない。そこで三反園に対抗しうる人物として第三の男の登場というわけだ。つまり、森鹿児島市長よね」

 ■市長4期の実績
 森市長は、鹿児島市生まれの70歳。地元のラ・サ―ル高校から横浜市立大学商学部に進み、卒業後の1974年に鹿児島市役所入りした行政マンだ。財政部長や総務局長を歴任して実績を積み上げ、2004年に市長に初当選して以来、4期連続当選を果たしてきた。

 自民党の尾辻秀久元参議院副議長や野村哲郎参議院議員らの出馬要請を受けながら、「出るとも出ないとも言わない」(県政会関係者)態度を続けてきた市長が、出馬に前向きな姿勢を示しはじめたのは今年に入ってのこと。当初は不出馬との見方が大勢だったが、伊藤前知事による事実上の出馬表明で混沌とする事態を受けて、気持ちが変わったのではないかとみられている。たしかに、大票田の鹿児島市で三反園氏を圧倒するこのできる森市長は、自民党にとっては得難い存在だろう。

 海外出張中の森市長の帰国を待って、森山県連会長が出馬の意思確認をする予定になっているが、実際には出馬するよう森氏を説得するのではないかとの見方も出始めている。直近の情勢調査によれば、トップを走っているのは現職の三反園氏。これに塩田、森と続いているのだという。出馬するかどうかも定かではない森市長が強さを証明したことで、「勝てる候補」の擁立を第一に考えてきた森山氏の気持ちが動いたとみるべきだろう。

 一連の動きについて、ある県議会議員は、次のように解説している。
「森市長本人がその気になれば、一気に“森擁立”の機運が高まるかもしれない。森市長は性格も温和で、敵も少ないし人気もある。森山さんにとっては操りやすい人物だろう。経済界も反対はしない。年齢の問題はあるが、本人のやる気次第。市長選と知事選をダブルでやることも可能になるから、話題になって懸念されていた投票率も上がる。願ったり叶ったりの人選だと思う」

 急浮上した第三の男・森博幸鹿児島市長だが、文句なしの人選だと考えるのは早計。かつてHUNTERは、政治資金を巡る問題で森市長を追い詰めている。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース】  2020年01月20日  09:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER】:鹿児島知事選「政策合意」の真相(下)

2020-02-06 08:40:00 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【HUNTER】:鹿児島知事選「政策合意」の真相(下)―平良行雄県議インタビュー ― ■当選直後に反原発派排除 ペテンにかかった鹿児島県民

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER】:鹿児島知事選「政策合意」の真相(下)―平良行雄県議インタビュー ― ■当選直後に反原発派排除 ペテンにかかった鹿児島県民 

 2016年の鹿児島県知事選で、廃炉を前提とした「反原発派を入れた原発検討委員会の設置」を約束し、「私を信じて下さい」を連呼して有力新人に立候補を断念させた三反園訓(写真左)――。知事の座を手にいれたとたん、手の平を返して敵だった自民党に近づき、反原発派と結んだ政策合意を平然と反故にした。
 人間として最低の背信行為だったが、政策合意の当事者である平良行雄県議会議員(写真右)は、候補者一本化が実現した時点で三反園知事の人間性が見えていたという。

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 ■「政策合意」署名後に一変した三反園の態度
 2016年6月15日に始まった候補者一本化の協議は、「政策合意」の内容をつめる作業に翌16日を1日費やし、17日の午前中まで続いた。候補者一本化の記者会見を開くことに激しく抵抗した三反園氏は、不機嫌な態度のまま会見に臨み、終了後は平良氏が差し出した手も握らず、会見場を後にしていた。平良氏はこうした過程の中で、三反園氏への不信感を募らせていく。

 記者:三反園氏に最初に不信感を抱いたのは、いつでしたか?
 ――「信じて下さい」の時は、まだそんなに不信感はなかったんです。17日になって、会見を拒否した時点で、おかしいと感じました。しかし、候補者を一本化しないかぎり、伊藤県政は打倒できない。その認識だけは一致していましたから、我慢するしかなかったんです。まさか、三反園さん自身が言い出した原発検討委員会に反原発派を入れるという約束を、破るとは思ってもいませんでしたから。県民の前で明言したことを、当選した政治家が破れるはずがないと――。

 記者:なるほど、たしかにそうですね。すると……。
 ――実は、政策合意を結んで告示までの間に、私と向原さんが三反園さんとお会いする機会がありまして、その時初めて「あれ、この人は本当に約束を守るのかな」と思いました。不信感が募ったということになりますね。

 記者:何があったんでしょうか?
 ――選挙に入るにあたって、私たちも活動しなければならない。何かできることはないかと三反園さんに尋ねたんですが、『何もしないで下さい』と言われたんです。

 記者:何もするな、ですか?
 ――そう。何もするな。私たちと距離を置こうとしていることは察していましたが、そこまで言われるとは思ってもみなかったですから。

 記者:それでも政策合意を信じて、知事選はかなり力が入った。
 ――必死でした。なにしろ、初めて廃炉を言い出した人を知事に据えようというんですから。反原発を掲げて活動してきた私たちとしては、損得なしでやりきるしかなかった。三反園さんが私たちと距離を置いているのは、選挙戦術だと考えるしかなかったんです。

 記者:つらいですね。で、いよいよ選挙、ということになります。街頭演説で三反園氏は、ほとんど原発のことに触れず、『私は保守』を強調するようになります。どう見ていたのですか?
 ――原発に触れないということは、報道でも流れてましたし、不信感が募りましたね。約束を守るのかな、と。危ないな、と。

 記者:選挙期間中に、三反園に意思を確認することはなかったんですか?
 ――選挙の真っ最中ですし、怪しいとは思いつつ、先ほど申し上げたように、まさか会見までした政策合意を反故にするなんて考えないでしょう。相手にも失礼でしょうし。まあ、これも選挙戦術だと割り切るしかなかったんです。

 記者:多くの人の努力が実って、伊藤県政を倒すことになりました。三反園氏初当選。その時の感想を。
 ――達成感はありました。政策合意を守ってくれさえすれば、それでいいと思いました。

 記者:選挙後、三反園氏と話し合いの場はあったのですか?
 ――三反園さんが初登庁する2日前に、私と向原さんと彼の3人で食事をしました。

 記者:どんな雰囲気でした?
 ――雰囲気もなにも(笑い)、最初はご機嫌だったのですが、初登庁の話になってから不機嫌になり、『来ないでくれ』と言い出したんです。

 記者:来ないでくれ?
 ――初登庁ですから、県庁前で激励しますよと言ったんですが、“来るな”と言うんです。理由を尋ねると『私のイベントだから』

 ――。ああ、この人は約束を守るつもりはないな、と思いました。それでも県庁前に行きましたけどね。

 記者:三反園氏と会ったのは、それが最後ですね?
 ――そうです。あとはご存じのとおりで、今年9月の県議会で対峙するまで、会ったことはありません。騙された、ということです。県民も、です。

 記者:酷い話だと思いますが、この3年半、平良さんたちは何回くらい三反園知事に面会を申し入れてきましたか?
 ――正確な数字は記録していませんが、10回以上であることは明らかです。

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 記者:返答は1度もないということですね。
 ―― 一切ありませんでした。政策合意についての説明もなし、会えない理由についても説明なし、徹底して無視された訳です。

 記者:電話をかけたりメールを送ったりとかは?
 ――私は電話を1回かけました。向原さん(2012年の知事選で20万票を集めた反原発・かごしまネット事務局長の向原祥隆氏)は電話とメールを複数回行なっていると思いますが、返しはありません。1回も。

 記者:原発政策についての要望を何度も出されたと思いますが、どのような内容の要望・要請だったか、振り返ってもらえますか。
 ――まず、「政策合意」に基づいて県専門委員会のメンバーに我々の推薦者を入れること、という内容の要望を複数回出しています。さらに、川内3号機増設の白紙撤回、川内原発敷地内の保安林解除の事実関係の解明、1・2号機の20年延長運転を認めないことなどについて、要望や要請を提出してきました。

 記者:それらの要望、要請に対し、県はどのような対応をしてきましたか?
 ――まともな回答は、一度ももらっていません。

 記者:三反園知事は、県議会で平良さんに対し政策合意は履行されていると答弁しました。この点について、反論は?
 ――「あきらかに事実に反しており、断じて容認できない」との抗議をの記者会見を行い、直接知事室に要請書(下、参照)を持っていきましたが、その日も会ってもらえませんでした。お話してきた通り、「反原発派を入れた原発検討委員会の設置」という約束は反故にされていますし、知事が廃炉について言及することもなくなりました。一体何を「履行した」というのか――。

 記者:先日の県議会では、知事が「政策合意は達成された」という主旨の答弁をしました。この点について、反論があればお願いします。
 ――達成もなにも、「反原発派を入れた原発検討委員会の設置」という約束された大前提が実行されていないわけですから、話になりません。その答弁の直後に、直接知事室に要請文を届けましたので、ご覧になって下さい。

2019年12月12日 鹿児島県知事 三反園 訓殿                                とめよう原発!かごしまの会役員一同                                県議会議員 たいら行雄


 2019年第4回鹿児島県議会定例会一般質問における三反園知事の回答に対する抗議と緊急要請


 去る12月10日、第4回鹿児島県議会定例会において、2016年7月の県知事選の際に締結された「政策合意」に言及する自民党・大園清信議員の質問に対して、三反園知事は「すでに達成している」と回答されました。しかし、この発言(回答)は明らかに事実に反しており、断じて容認できません。
 ついては、下記の内容について緊急に申し入れますので、早急にご対応くださいますよう強く要請致します。

                         記

1.先の県知事選の際に合意・締結された「政策合意」について、「すでに達成している」との発言は事実に反することから、撤回し、謝罪すること。

2.改めて事実関係を確認するために、早急に本会メンバーとの話し合いの場を設定すること。

3.仮に、「政策合意は達成している」との考えを主張されるのであれば、「政策合意」の趣旨に則して、下記の点について実行および明確な表明を行うこと。
(1) 鹿児島県原子力安全・避難計画等防災専門委員会において、直ちに川内原発廃炉の議論を始めること。
(2)川内原発1・2号機の20年延長運転を認めないこと。
(3)川内原発3号機の増設計画について白紙撤回すること。
                                                  以上

  記者:この要請にも無反応ですね。

 ――非常に残念ですが……。

 記者:三反園氏の不誠実極まりない姿勢には呆れるばかりです。最後に、「政策合意」についての総括をするとすれば?
 ――鹿児島は原発立地県であり、原発の「政策合意」の内容には、重要な意義があります。県民の生命・財産を守るという使命を負う県知事が、そんな重要な約束を弄んでいいはずがありません。

 このようなことになるのであれば、もっと詳細に文章化しておけば良かったと悔やんでいますが、私どもは物事を進めるにあたって人を信用するところからスタートしますから、政治上の、しかも成文化した約束が破られるなんて考えてもみませんでした。結果的に、脱原発の主張に一票を投じていただいた県民の皆様を裏切る形になっており、私たちは、その大事な約束がなぜ守られなかったのかという経緯を知らせていく義務があると思っています。

 記者:長時間ありがとうございました。ところで、来年の知事選には、どのようなスタンスで臨まれますか?
 ――現時点においては、まだ動き出していませんが、もし候補者を擁立するとしたら、候補者と一緒に今度は最後まで戦い抜きたいと思います。同じ轍は踏みません。まずは、原発の運転期間を20年延長することを認めるか否かについて、基本線で一致するかどうかです。もちろん、川内原発は原則通り40年まで。延長を認めることはできません。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース】  2019年12月26日  07:35:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 
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【HUNTER】:鹿児島知事選「政策合意」の真相(中)―平良行雄県議インタビュー  

2020-02-06 08:39:50 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【HUNTER】:鹿児島知事選「政策合意」の真相(中)―平良行雄県議インタビュー ◆候補一本化、会見拒んだ三反園氏 

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER】:鹿児島知事選「政策合意」の真相(中)―平良行雄県議インタビュー 【HUNTER】:鹿児島知事選「政策合意」の真相(中)―平良行雄県議インタビュー  

 2016年の鹿児島県知事選で、4選を目指していた現職・伊藤祐一郎氏の厚い壁を崩すきっかけを作ったのは、熊本地震で県民が感じた“川内原発に対する脅威”だったと言えるだろう。伊藤前知事の強敵的な県政運営への反発と原発政策の転換を望む声が、「政策合意」を経て一つにまとまったことで、大きなうねりを生み出す結果となった。
 候補者一本化が奏功した典型的なケースだったが、その過程では三反園訓という希代のペテン師が、口から出まかせを繰り返していた。
 「政策合意」の当事者である平良行雄県議会議員(右の写真)へのインタビューは、三反園氏側と反原発派による協議当日の様子へと進む。

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 ■何度も「信じて下さい」
 2016年6月15日。鹿児島市内のホテルの一室に集まったのは4人。反原発派からは、2012年の知事選で20万票を集めた反原発・かごしまネット事務局長の向原祥隆氏と平良氏、三反園陣営からは三反園氏本人と仲介役の国会関係者だった。ここで、候補者一本化に向けた協議が始まる。焦点となったのは、「政策合意」の内容だった。

 記者:三反園氏の代理人から向原さんに、「反原発メンバーを入れた専門委員会の設置」という提案があったことを受けての協議ということでしたが、政策合意文書の内容は三反園氏側から示されていたんですか
 ――ペーパーをもらったのは当日でした。15日。読みながら、疑問点や問題点を整理しました。

 記者:一番の問題点はどこにあったんでしょうか?
 ――「専門委員会」の設置目的がハッキリしなかったことです。何のための委員会か、ということ。原発にお墨付きを与えるための御用組織を作るのなら意味がないですし、それは逆に脱原発を遠のかせることになる。それこそが重要だと考えた私は、三反園さんに「専門委員会設置の目的は何か?」と尋ねたんです。

 記者:三反園氏は何と?
 ――三反園氏は私の眼をじっと見て、「(川内原発を)廃炉にするためです」と明確に答えました。いささか芝居がかってはいましたが、真剣なまなざしでした。

 記者:信じたわけですね。
 ――彼は、“反対派を入れた専門委員会”を設置するということについて、何度も「私を信じてください」と言いました。本当に何度も何度も「信じて下さい」。あの態度を見て、信じない人はいないと思いますよ。

 記者:そこですぐに合意文書に署名ということになったんですか?
 ――いえ、文言について多少添削し、それをいったん持ち帰って、ということになりました。とても一発で呑めるものではなかったんです。ですから、16日に私どもの事務所に関係者が集まり、三反園氏側から出された合意文書の内容について検討し、文言などの細かい修正を再度行ったんです。それを、向原さんが三反園氏側と電話で協議し、内容を詰めていきました。

 記者:なるほど、協議は1回と言われたのは、そういうことですね。で、17日に署名したと……。
 ――それも簡単にはいかなかったんです。私どもが出した条件は、政策合意と記者会見がセット。合意文書に署名するにあたっては、記者会見の実行が担保されていなければなりません。もちろん、それには理由があったんです。

 記者:というと?
 ――三反園さんの言葉が、やはり、いまひとつ信用できなかった。ですから、政策合意のうち、専門委員会の設置と私たちのグループから委員を出すということを、きちんと会見で明言してもらう必要があったんです。それを三反園さんが嫌がった。もの凄い抵抗でしたよ。

 記者:駄々をこねた?
 ――そんなかわいいもんじゃないですよ。共産党の中央に誰かを通じて泣きついたらしく、状況確認の連絡がきたほどでした。どうなっているんだ、と。こちらとしては、市民を困らせているわけではない。きちんと説明したところ、“分かった、任せる”と理解してくれました。すったもんだは、会見の直前まで続いていましたけど。

 記者:三反園氏は、会見で証拠を残すことが嫌だったということでしょうね。
 ――頑として会見を承知しなかったので、協議打ち切りを通告したんです。共産党中央への働きかけも失敗。そこで渋々会見を承知したという感じでした。でも、抵抗はまだ続いたんです。

 記者:どんな抵抗だったんですか?
 ――会見は開くが、平良10分、三反園10分で、別々にやると言い出したんです。

 記者:芸能人の離婚会見みたいですね。
 ――そうですよね。これから婚約するのに、別々に記者会見をやるカップルはいないですよね(笑い)>

 記者:結局、二人並んでの会見でした。
 ――三反園さんは、いやそうにしてましたね。終わって、握手もせずにさっさと会見場を出ていきましたから。大人げなかった。

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 ここまでの経緯については、候補者一本化協議に立ち会った向原祥隆氏(右の写真)が、こう証言している。
「候補者一本化までの経緯は、平良さんが県議会などで明かしてきたとおりです。間違いありません。政策合意にあたって三反園さんがおっしゃったこと――『廃炉』も、『私を信じて下さい』も、『反原発派も検討委員会に入れる』も、すべて本当。『私を信じて下さい』は3回も4回も聞きました。もうひとりの立会人も、しっかりと聞いていたことです。三反園さんは一連の発言について『記憶にない』などと言っていましたが、彼を除く3人が聞いているんです」

 政策合意文書の日付は6月17日。この日、平良氏と三反園知事は県庁で記者会見に臨んだが、その裏で両者の激しいやり取りがあったことを、ほとんどの県民は知らない。

 知事に就任した三反園氏は政策合意を反故にし、「原発の検討委員会に反原発派を入れると言った記憶はない」と言い出す。反原発派の懸念が的中することになったのだが、会見の中で三反園氏自身は、次のように発言していた。
「あの合意文書見ていただければ分かるんで、まず合意文書見ていただかないとですね。つまり、原子力の検討委員会ってのを設けるんですよね。これはその幅広く有識者に入ってもらいますから、いわゆる反原発の方々、そしてまぁ幅広いいろんな方に入っていただいて、公平公正中立な形の中でですね、県民は何を思っているんか、避難道路も含めてですね、いろんな面について、そこで検討していただく」
 
 本当に記憶にないのなら、三反園氏の病状は相当に重く、知事を続けることなど不可能だ。覚えていて“嘘”をついているとすれば、政治家以前に人として最低。もちろん、辞任に値する県民への裏切り行為だろう。このあとの平良氏の話で、三反園訓氏の醜い姿がより鮮明になる。 (つづく)
                                                           元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース】  2019年12月25日  08:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 
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【HUNTER】:鹿児島知事選「政策合意」の真相(上) 原発専門委は

2020-02-06 08:39:40 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【HUNTER】:鹿児島知事選「政策合意」の真相(上) 原発専門委は三反園氏側が提示 ―平良行雄県議インタビュー

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER】:鹿児島知事選「政策合意」の真相(上) 原発専門委は三反園氏側が提示 ―平良行雄県議インタビュー 

 来年夏の鹿児島県知事選に向けて、現職・三反園訓氏が立候補を表明、他に鹿児島大学特任助教の有川博氏と九州経済産業局長を退任した塩田康一氏が出馬する意向だという。
 15~20万票を持つといわれる反原発派の動向に注目が集まる状況だが、2016年の知事選では、ほとんどの反原発票が三反園氏に集まった。反原発派の代表として出馬する予定だった平良行雄氏(現・県議会議員)が、三反園氏と原発に関する「政策合意」を結び、候補者一本化に応じたからだ。
 県政の流れを変えた「政策合意」は、どのように結ばれたのか――。鹿児島市内で平良氏に当時を振り返ってもらった。

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 ■候補者一本化協議までの経緯
 2016年の鹿児島県知事選で三反園訓氏に勝利をもたらしたのは、反原発派と三反園陣営による“候補者一本化”。4選を目指していた伊藤祐一郎前知事による強権的な県政運営に嫌気が差した有権者の受け皿となった三反園氏は、自民党が公認並みの扱いで支援した現職に8万票以上の差をつけて初当選する。
 反原発派と三反園陣営をつなぐ接着剤の役割を果たしたのは、川内原発の廃炉を前提に交わされた「政策合意」だった。

 記者:はじめに、政策合意の前段階について教えて下さい。平良さんが立候補表明をなさった頃、ということになりますが……。
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 ――当初、現職の伊藤氏と三反園氏の2人が立候補表明をしていましたが、原発問題については全く争点になっていませんでした。そうした中、県内で反原発運動を進めてきたグループから「原発立地県で原発問題が争点にならない知事選は有り得ない!」との声が上がり、候補者を擁立することになったんです。白羽の矢が立ったのが、私だったというわけです。

 地元紙の報道にうながされる形で立候補を表明した当初は、話題の候補というわけではなかったのですが(笑い)、その年4月の熊本地震によって状況が一変し、原発問題が争点として急浮上しました。皆さんご承知の通り、三反園氏が“脱原発”を口にするようになったのは、それからです。(*写真は、事務所で語る平良県議)

 記者:政策合意を交わし、候補者一本化を実現させるまでの経緯についてですが、たしか、いったんは物別れに終わったと記憶しているのですが。
 ――私が正式に立候補表明の記者会見をしたのは、2016年5月19日です。会見前から候補者一本化を求める声が寄せられていたのですが、正式表明後はその声がさらに大きくなっていきました。三反園氏と私に票が割れれば、伊藤(祐一郎)前知事の4選を阻むことができなくなるからです。そこで、5月末を期限に一本化協議を行うよう三反園氏側に申し入れを行ったのですが、期限までに回答がなく、いったんは物別れに終わりました。

 記者:初めは平良さんたちの方から、一本化協議を申し入れた?
 ――そうです。ですが、反応がなかった。

 記者:物別れというより、協議にも入っていなかった?
 ――そうなんです。反応がないから、候補者一本化には興味がないんだなと思っていました。三反園さんに、選挙で勝つという自信があったということなのか、反原発派とは手を結びたくないと思ったのかは分かりませんが……。

 記者:協議再開のきっかけは?
 ――6月になって、2012年の知事選で20万票を集めていた反原発・かごしまネット事務局長の向原祥隆さんのもとに、三反園氏の代理人だというある国会関係者から連絡があったんです。「一本化協議を行いたい」と。

 記者:すぐにその話に乗ったんですか?
 ――いったんは流れた話でしたし、こちらからの呼びかけに返事もなかったわけですから、“はい、お待ちしてました”というわけにはいきません。私たちは、戦う覚悟でいましたし。ところが、その国会関係者から「平良さんを含む反原発メンバーを入れた専門委員会を設置する」という具体的な、しかも興味深い提案があったので、協議に応じることになったんです。

 記者:専門委員会の設置を最初に言い出したのは、その国会関係者だったのですか?
 ――そうです。専門委員会の設置という提案がなければ、一本化協議は実現していなかったと思います。

 記者:その国会関係者の存在が大きかったというになりますね。
 ――もちろん。それまでに、いったんは物別れになっていたわけですし、こちらは既に選挙に向けて走り出していたんですから。仲介者の動きがなければ、協議にはなっていなかったですね。

 記者:その国会関係者とは?
 ――それは、当人との約束で公表しないことになっているので……。

 記者:質問を変えましょう。原発の専門委員会を設置するという提案は、やはり重い意味があったということですか?
 ――そうですね。鹿児島県としては画期的なことです。それまでは、伊藤前知事の、ほとんど独断で原発行政が進められていましたから。私たちの意見が県の原発行政に反映されるということなら、一歩も二歩も前進ということになりますからね。

 記者:なるほど。それから顔を合わせての協議ということになるのでしょうが、何回程やったのですか?
 ――向原さんは、調整のために仲介者と事前に会っていたのではなかったかと――。私も含めた実際の協議は1回です。

 記者:協議は1回きりですか?
 ――1回きりです。

 記者:場所と参加者を教えて下さい。
 ――協議を行ったのは市内のホテルでした。かなり遅い時間までやったと記憶しています。参加者は4人。当方は向原さんと私。先方は三反園氏と仲介役の国会関係者の2名でした。

 記者:他に参加者は?
 ――いませんでした。4人です。

 記者:協議は、どんな雰囲気で始まったのでしょうか?
 ――緊張感がありましたね。その協議の行方次第で、知事選の構図が変わるわけですから。向こう(三反園氏)も必死だったんでしょうが、私も向原さんも必死。三反園さんの言うことを、一言も聞き漏らすまいと構えてました。(つづく) 

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース】  2019年12月24日  09:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 
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【社説①】:高齢者の雇用 働く意欲生かせるのか

2020-02-06 06:10:55 | 【雇用・正規、非正規・パート・賃上げ・失業率・求人・労働組合・労働貴族の連合】

【社説①】:高齢者の雇用 働く意欲生かせるのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:高齢者の雇用 働く意欲生かせるのか

 七十歳までの就業機会を確保するための雇用関連法案が閣議決定された。国会で論戦が始まる。法案は複数の働き方を示し、導入を企業に求めている。選択肢の拡大は歓迎するが、実効性が問われる。

 高齢者就労の拡大策は、政権が目指す「全世代型社会保障」実現への目玉だ。

 だが、社会保障改革と言いながら、年金、医療、介護などの制度について、税も含めた負担と給付とのバランスをどう実現し制度を強化するのかという重要な視点が欠けている。

 働ける高齢者には就労で自助を促し制度の支え手になってもらうことで、制度の改革論議から逃げているように見える。

 とはいえ、六十五歳以上で働く人は、二〇一八年で八百七十五万人いる。一〇年から約三百万人増えた。

 六十歳以上を対象に実施した内閣府調査では66%が六十五歳以降も働きたいと考えている。高齢期就労の環境整備は不可欠だろう。

 現行の高齢者就労は(1)六十五歳までの定年引き上げ(2)六十五歳までの継続雇用制度の導入(3)定年の廃止-のいずれかの制度導入を企業に義務付けている。

 法案では、(1)(2)を七十歳まで引き上げる選択肢に加え、起業やフリーランスを希望する人への業務委託制度や、勤務先が出資するNPOなどで働ける制度なども設け、いずれかの導入を努力義務で求めるものだ。

 高齢になれば健康問題も抱える。働く意欲や能力に個人差がでやすい。企業側の負担を考慮した選択肢といえるが、働く側に不利益があってはならない。

 業務委託は個人事業主として元の勤め先と契約を結ぶことになる。個人事業主は立場が弱く、不利な契約を迫られる心配がある。NPOへの就労も形だけの紹介や、働き続けられない環境では就労拡大につながらないだろう。

 六十歳以降の希望する働き方は短時間勤務が多い。定年を延長するにしても企業には体力面への配慮など希望に沿った働き方をどう切り出すのかも問われる。労使で十分な議論を期待したい。

 高齢者の就労拡大は短期間ではできない。六十歳定年が努力義務化されたのは一九八六年、義務化は九四年だ。二〇〇〇年には六十五歳までの継続雇用の努力義務が課され、〇四年に義務化された。

 政府も企業の取り組みが少しでも進むよう助成制度などで後押しすべきだ。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年02月06日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:中国の肺炎対応 習「一強」の弊害露呈

2020-02-06 06:10:50 | 【中国・共産党・香港・一国二制度・台湾・一帯一路、国家の個人等の権利を抑圧統治】

【社説②】:中国の肺炎対応 習「一強」の弊害露呈

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:中国の肺炎対応 習「一強」の弊害露呈

 中国での新型肺炎による死者数が重症急性呼吸器症候群(SARS)の犠牲者を超えた。習近平指導部は初めて対応の不備を認めた。何よりも住民の命を守ることを最優先に対策を進めてほしい。

 新型コロナウイルスによる中国本土での死者は五日、四百九十人となり、SARSによる死者三百四十九人を大幅に上回った。

 共産党指導部は初動以降の対応や情報公開に遅れや不備があったことを認めた。習国家主席は「人民の生命と健康を最優先に置く、感染阻止の総力戦」を指示した。

 気がかりなのは、「一強」の習体制の下で共産党独裁がさらに強まり、地方幹部が中央の顔色ばかりうかがって、対策が遅れる負の側面が目立つことである。

 地方幹部が保身のため悪い情報を隠蔽(いんぺい)し、中央からの指示を待つだけの硬直した対応で、生死を左右する危険にさらされるのは住民であることを忘れてはならない。

 武漢市では、支援物資の放置や不公平な配布などが次々と明らかになった。感染者が千人を超える黄岡市では防疫責任を果たしていないとして衛生担当者ら三百三十七人が処分された。市民らが怒るのは当然である。

 一方、武漢市長は一月末、テレビの取材に「地方政府は情報を得ても、権限が与えられなければ発表できない」と答えた。昨年十二月初旬には新型肺炎の発生を知りながら情報公開しなかった対応について、政権を批判した形だ。

 確かに、過度な中央集権の弊害は大きい。だが、越権と非難されようとも、住民の命を守る情報公開や対策を優先させるのが、市長としての重責を果たす姿勢ではなかったか。市長の発言は市民向けの自己弁護の面も強い。

 武漢市の赤十字組織は、国内外から寄付されたマスクなどを倉庫に放置し、関係の深い病院だけに多く配布していた。地元政府関係者は「指導者用だ」と言って勝手にマスクを持ち去ったという。

 多くの医療関係者が不眠不休で治療や感染防止に尽力しており、その献身的な努力には頭が下がる。その一方、こうした特権行使やあしき「人治」を見聞するのは悲しむべきことである。

 春節(旧正月)休暇明け後も、中国内の多くの企業は感染防止のため操業停止を続けている。市民生活もさらに不便を強いられる。感染力が急に高まる可能性は否定できない。中国当局は総力で肺炎との戦いにのぞんでほしい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年02月06日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:<わたしは受諾を誓います/さまざまに異なる/見解の違いが

2020-02-06 06:10:45 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

【筆洗】:<わたしは受諾を誓います/さまざまに異なる/見解の違いがあればこそ/アメリカであることを>。

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:<わたしは受諾を誓います/さまざまに異なる/見解の違いがあればこそ/アメリカであることを>。

 米国の詩人ジャネット・ワンの「自由」(訳・柳瀬尚紀)の一部である▼アジア系の女性で、主に児童向けの作品を手掛けている方である。意見の違いは違いとして認め合い、その上で<ひとつの国民>になろう。協調の詩である▼<アメリカであることを>。昨日のトランプ米大統領の一般教書演説の光景に詩とは別の「アメリカ」を見る思いである。そしてため息をつく。これが今の「アメリカ」である▼こんな光景である。演説前、民主党のペロシ下院議長が手を差し出し握手を求める。大統領は無視し立ち去る。弾劾裁判にかけた民主党への怒りだろうが、極めて無礼な態度である。演説後、今度はペロシさんが持っていた大統領演説コピーをびりびりと破り捨てる。演説内容が許せなかったにせよこれもまた無礼である。<見解の違いがあればこそ>とは程遠く、あったのは意見が異なる者同士の憎しみばかりである▼大統領の一般教書演説を英語で「ステイト・オブ・ユニオン」と呼ぶのは合衆国憲法と関係がある。「大統領は随時、連邦議会に対し『連邦の状況』を報告する」と義務付けられている▼ユニオンには結束の意味もあるが、確かに一般教書演説の光景は結束の状況をあまさず報告した。危機的であると。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2020年02月06日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【首相の一日】:2月5日(水)

2020-02-06 06:10:40 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【首相の一日】:2月5日(水)

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:2月5日(水)

 【午前】7時20分、公邸から官邸。30分、西村明宏官房副長官。8時55分、国会。58分、茂木敏充外相。59分、麻生太郎副総理兼財務相、茂木外相。9時1分、衆院予算委員会。

 【午後】0時9分、官邸。55分、国会。1時、衆院予算委。5時18分、官邸。25分、加藤勝信厚生労働相、菅義偉、西村、岡田直樹、杉田和博正副官房長官、沖田芳樹内閣危機管理監、北村滋国家安全保障局長、古谷一之官房副長官補、長谷川栄一、今井尚哉両首相補佐官、秋葉剛男外務事務次官、鈴木康裕厚労省医務技監。6時14分、新型コロナウイルス感染症対策本部。38分、公邸。宿泊。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】  2020年02月06日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:米大統領選 民主党は多様性生かせ

2020-02-06 06:10:35 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

【社説①】:米大統領選 民主党は多様性生かせ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:米大統領選 民主党は多様性生かせ

 トランプ流の破壊と分断を次の四年間も認めるか否かの選択である。米大統領選がアイオワ州での党員集会を皮切りに始まった。政権奪還を狙う民主党には多様な勢力の結集が必要だ。

 十一月三日の投票まで長丁場の大統領選。前半の焦点は民主党の指名候補選びだ。メディアの関心が高いアイオワと第二戦のニューハンプシャー州(十一日)で勢いをつけられるかどうかが指名争いの行方を左右する。

 その大事な初戦の結果発表が集計トラブルで大幅にずれ込み、民主党は出はなをくじかれた格好だ。前回の大統領選ではハッキングや偽情報流布によるロシアの選挙介入が深刻な問題になった。選挙システムの信頼性を高めることは急務である。

 アイオワでの出口調査によると、各候補の政策よりも「打倒トランプ」ができ得る候補かを重視する人が多く、六割以上に上った。

 そのための第一の課題は党内対立の克服だ。前回の選挙では、指名を争った左派のサンダース上院議員の支持層を中道派のクリントン氏が取り込めなかったことがトランプ氏に敗れた大きな要因だった。指名候補には党内を束ねられる力量が求められる。

 同時に民主党は持ち味の多様性を生かすべきだ。オバマ前大統領は女性、若者、それに黒人やヒスパニック(中南米系)らマイノリティー(少数派)の連帯に乗って勝利をたぐり寄せた。

 一方、政策面を見ると、主要候補が共通して重視するのは格差是正だ。

 左派のサンダース氏とウォーレン上院議員は富裕層への増税、中道派のバイデン前副大統領、ブティジェッジ前サウスベンド市長は法人税率引き上げをそれぞれ公約に掲げる。こうして得た税収を社会保障や教育の財源に充てると主張する。

 米国は有数の格差社会である。米連邦準備制度理事会(FRB)の報告書によると、上位1%の富裕層が全米総資産に占める割合は一九八九年の23%から二〇一八年には32%に拡大した。

 これに対し下位半分の人の占める割合は4%だったのがわずか1%に低下した。格差は社会不安や政治不信を招き、階層の固定化を進めて社会の活力を削(そ)ぐ危険を持つ。放置できない課題である。

 民主党は格差問題をはじめとする政策議論を深め、トランプ政治への対抗軸を示してほしい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年02月05日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【社説②】:検事長の人事 政治介入という悪例だ

2020-02-06 06:10:30 | 【法務省・法制審議会・検察庁・地検・保護司・刑法・刑罰・死刑制度】

【社説②】:検事長の人事 政治介入という悪例だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:検事長の人事 政治介入という悪例だ

 政府が定年間近の黒川弘務東京高検検事長の勤務を半年間延長した。次期検事総長に充てる目算だとされる。検察庁法の定めにはなく、公正たるべき検察に政治の介入を許す悪例となるのを恐れる。

 「禁じ手の人事だ」「汚点になる」-検察OBや官僚らからも批判が噴出している。それほど前代未聞の出来事だ。

 検察庁法では定年を検事総長は六十五歳、検事長を含む検察官は六十三歳と定めている。黒川氏は今月七日に定年を迎えるはずだったが、半年間の延長を閣議決定した。異例の人事は国会でも取り上げられ、森雅子法相は「重大、かつ複雑な事件の捜査・公判に対応するため」と答弁した。

 だが、そんな単純には受け止められてはいない。現在、検事総長である稲田伸夫氏が慣例どおり、おおむね二年の任期で今年八月までに勇退すれば、黒川氏を後任に充てることが可能になるからだ。

 確かに国家公務員法では、公務に著しい支障が生じる場合に勤務の延長を認めているものの、検事長の勤務延長の前例はない。立憲民主党の枝野幸男代表は「検察官の定年は検察庁法で定められ、国家公務員法の規定を使うのは違法、脱法行為だ」と批判する。

 事件捜査の畑よりも法務官僚としてキャリアが長い黒川氏については、政権との距離が近すぎるとの評がある。それを枝野氏は問題視したのだ。

 もともと検事総長の後任には「政治色がない」とされる林真琴名古屋高検検事長が就任するとの見方が有力だった。ところが、今回の閣議決定で、後任が入れ替わってしまう見通しになった。

 つまりは官邸による人事のコントロールが検事総長にまで及ぶ危うさが露呈したわけだ。「この人事は法務省の中で決定した」と首相は国会で答弁したが、本当なのか。二〇一三年に「憲法の番人」たる内閣法制局長官に、集団的自衛権行使の容認派だった外交官を充てた異例の人事と重なる。

 検察庁はかつてロッキード事件や金丸信・元自民党副総裁の脱税事件など、政権中枢の腐敗を摘発した歴史を持つ。首相経験者をも逮捕しうる検察トップが、官邸の指一本で差し替え可能ならば、そんな検察を誰が信頼できるだろうか。

 「政治との距離」を誤ると、中立・公正の看板が傾いてしまう。政治からの独立-当たり前の姿勢がゆがめば、厳正な政界捜査など望むべくもない。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年02月05日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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