【米大統領選】:最重要州ペンシルベニアもバイデン氏逆転 優勢続く
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【米大統領選】:最重要州ペンシルベニアもバイデン氏逆転 優勢続く
米大統領選は6日、政権奪還を狙う民主党のバイデン前副大統領(77)の優勢が強まった。米主要メディアによると、トランプ大統領(74)が先行し、接戦となっていた最重要州の東部ペンシルベニアと共和党の地盤、南部ジョージア州で逆転した。激戦の西部2州でもリードしている。トランプ氏は劣勢に焦り、バイデン氏の得票を押し上げている郵便投票の集計阻止を狙って法廷闘争を拡大させたが、不発が続いた。
米デラウェア州で演説する民主党のバイデン前副大統領(左)とワシントンのホワイトハウスで記者会見する共和党のトランプ大統領(AP)
世界が注目する超大国の指導者選びは、重要な局面を迎えた。ペンシルベニアはラストベルト(さびた工業地帯)の一角。バイデン氏が同州の20人の選挙人を取れば、当選に必要な選挙人の過半数を確保する。
当選の条件は全50州と首都ワシントンに割り当てられた選挙人538人の過半数270人の獲得。これまでにバイデン氏は253人、トランプ氏は214人を確保した。開票が続く接戦5州のうち、バイデン氏が西部アリゾナとネバダを制すればちょうど270人で勝利する。ジョージアの16人だけでは1人足りず、他州での勝利が必要だ。
トランプ氏は5州のうちアリゾナで追い上げ、南部ノースカロライナでは先行している。ほかに開票が続くアラスカではトランプ氏の勝利が濃厚。
5日、ホワイトハウスで記者会見し、開票結果について自らの主張を話し終え、引き揚げるトランプ米大統領(AP=共同)
トランプ氏はツイッターでバイデン氏が勝利を確実にした全ての州で不正があるとして提訴する意向を示し「集計をやめろ」と主張。陣営は5日、ペンシルベニアの最大都市フィラデルフィアがある地区で集計差し止めを連邦地裁に申し立てたが、地元メディアによると、棄却された。ジョージアなどでも相次いで退けられた。
トランプ氏は5日の記者会見で「正当な票を集計すれば私の楽勝だ」と述べ、郵便投票を念頭に民主党が「不正」を起こしたと一方的に主張。だが証拠を示さず、法的根拠も不明確で、打つ手が限られている印象が強まっている。
4日、米大統領選で優勢となり、デラウェア州で演説する民主党のバイデン前副大統領(ロイター=共同)
バイデン氏は5日、東部デラウェア州で国民に向けて演説し「投票は神聖なものだ。有権者の意思のみが大統領を選び得る」と強調。全ての票を集計するまで「平静を保とう」と呼び掛けた。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・北米・トランプ政権・大統領選】 2020年11月06日 23:52:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。