【菅首相】:自宅療養死亡で陳謝 医療体制不備認める
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【菅首相】:自宅療養死亡で陳謝 医療体制不備認める
菅義偉首相は26日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス感染者の容体が自宅療養中に急変し、亡くなった事案に関し「責任者として大変申し訳ない」と陳謝した。医療提供体制に不備があるため、国民が不安を感じているとの認識も示した。昨年実施した国民一律の10万円の給付金に関し、同様の再支給を否定した。2020年度第3次補正予算案は午後の採決を経て、26日中に衆院を通過する。
衆院予算委で答弁する菅首相(共同)
自宅療養者の死亡を巡り、立憲民主党の辻元清美氏が「公助で救えなかった命がある責任は感じているか」とただしたのに対し、首相は責任を認めた。東京五輪・パラリンピックの開催については「国民に心配があることは承知している」と述べつつ、準備を進める方針を重ねて表明した。
橋本聖子五輪相は、大会開催に必要な医療従事者の人数に関し、1万人程度としたこれまでの想定を感染症対策と共に精査していると説明。「地域医療に支障が生じてはならない。協力する医療機関の負担軽減も含めて準備する」と強調した。
補正予算案を巡り、観光支援事業「Go To トラベル」の経費1兆円超の削除を求める声はこの日も相次いだが、首相は応じなかった。給付金の再支給を求める質問には「事業者にとって重要な資金繰り、人件費を重点的に支援している。再支給する考えはない」と語った。
立民の本多平直氏は、鶏卵生産業者元代表から現金を受け取ったとして収賄罪で在宅起訴された吉川貴盛元農相=衆院議員辞職、自民党離党=の事件に関し「政策がゆがめられた」と指摘。参院選を巡る買収事件で有罪判決を受けた河井案里参院議員=自民離党=には、与党幹部から議員辞職を求める声が相次いでいると追及した。
首相は「厳しい声があることは重く受け止めている」としつつ「出処進退は自ら判断すべきだ」と答えるにとどめた。辻元、本多両氏のほか立民の大西健介氏への答弁。
立民など野党は補正予算案の組み替え動議を提出する予定。与党の反対多数で否決される見通しで、これを受けて予算案採決に反対する方向だ。(共同)
元稿:日刊スポーツ新聞社 主要ニュース 社会 【話題・政策・新型コロナウイルスの感染拡大に伴う施策・医療・新型コロナウイルスの感染拡大に伴う患者数の増加】 2021年01月26日 13:30:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。