【新型コロナ】:EU域内で製造ワクチンの輸出管理を強化、不安視も
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新型コロナ】:EU域内で製造ワクチンの輸出管理を強化、不安視も
欧州連合(EU)欧州委員会は29日、製薬会社がEU域内で製造した新型コロナウイルスのワクチンを輸出する際には、事前申告の上で加盟国の承認を義務付ける措置を導入すると発表した。
域内でワクチンを製造する英製薬大手アストラゼネカが、EU向け供給量を当初の契約から大幅削減したことを受け、流通管理を強化。必要な量の確保を図る。
世界保健機関(WHO)はこうした措置がワクチンの囲い込みにつながりかねないと不安視している。河野太郎行政改革担当相は「ワクチンをEUから日本に輸入することを考えていた」と述べ、EUからの輸出規制とも取れる動きに懸念を表明した。
輸出管理は、EUが事前購入契約を結び、開発・製造に資金を支出して支援したアストラ社などが対象で、3月末までの時限措置。欧州委は「(EUが拠出した)資金がどう使われたか監視するのは合理的だ」と主張。囲い込み批判を意識し、中低所得国支援の輸出は対象外とした。
アストラ社は英国にはワクチンを契約通り供給しており、EUは同社のワクチン供給の在り方に疑問を抱いている。英紙フィナンシャル・タイムズは29日、米モデルナもフランス、イタリアに2月に供給するワクチンを当初計画より20~25%減らすと報道。スイス工場増強に伴う短期的調整としている。
WHOは、まずは全ての国で医療従事者と高齢者らにワクチン接種が行き渡るよう要請。テドロス事務局長は会見で、先進国などのワクチン囲い込みは、世界規模での感染抑制につながらず、経済復興も遅らせると警告した。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・医療・新型コロナウイルスのワクチン開発・製薬会社がEU域内で製造した新型コロナウイルスのワクチンを輸出する際には、事前申告の上で加盟国の承認を義務付ける措置】 2021年01月30日 16:34:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。