路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【新型コロナ】:国内感染3247人、49人死亡

2021-01-01 21:57:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【新型コロナ】:国内感染3247人、49人死亡

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新型コロナ】:国内感染3247人、49人死亡

 国内で1日、新たに3247人の新型コロナウイルス感染者が確認された。死者は49人だった。東京の感染者は783人で、過去最多だった昨年12月31日の1337人を下回ったものの、高い水準が続いた。

 新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 ほかは神奈川470人、大阪262人、埼玉221人など。死者の内訳は大阪と兵庫が各9人、東京と神奈川が各4人、北海道と埼玉、千葉が各3人など。
 厚生労働省によると、重症者は前日より35人増えて716人となり最多を更新した。(共同通信)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題・医療・新型コロナウイルスの感染拡大による患者数の増加】  2021年01月01日  21:57:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【東京都】:餅詰まらせ90代男性死亡 5人が救急搬送

2021-01-01 21:28:30 | 【不慮の事故・自動車事故・予期せず、意図せず、発生する惨事、火災他】

【東京都】:餅詰まらせ90代男性死亡 5人が救急搬送

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【東京都】:餅詰まらせ90代男性死亡 5人が救急搬送 

 東京消防庁は1日、餅を喉に詰まらせた70~90代の男性5人が救急搬送され、うち90代の1人が死亡したと明らかにした。「餅は小さく切り、ゆっくりかんでからのみ込んでほしい」と呼び掛けている。

餅(2017年12月27日撮影)                餅(2017年12月27日撮影)

 同庁によると、90代男性は1日午前に西東京市の自宅で餅を喉に詰まらせ、運ばれた病院で死亡した。残る4人も症状が重く、心肺停止状態の人もいるという。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・東京都・事故・餅を喉に詰まらせた70~90代の男性5人が救急搬送】  2021年01月01日  21:28:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【静岡県】:ヘリ墜落、機体搬出し原因調査へ 運輸安全委、モニター解析の方針

2021-01-01 21:06:30 | 【不慮の事故・自動車事故・予期せず、意図せず、発生する惨事、火災他】

【静岡県】:ヘリ墜落、機体搬出し原因調査へ 運輸安全委、モニター解析の方針

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【静岡県】:ヘリ墜落、機体搬出し原因調査へ 運輸安全委、モニター解析の方針

 静岡県島田市の山林にヘリコプターが墜落し、機長の出村孝太郎さん(46)=千葉県浦安市=が死亡した事故で、運輸安全委員会の航空事故調査官は1日、現地調査を終えた。今後機体を搬出し、原因を詳細に調べる。

 昨年12月31日に続いて現地入りした調査官は機体の損傷状況を調べたほか、周辺で目撃者に聞き取りをした。
 
 奥山克也主管調査官によると、エンジンの出力変化などを記録しているモニターが機体のねじれの影響で取り出せていないといい、現場から機体を搬出後に取り出して解析する方針。周辺が木々に囲まれていることから「搬出には、かなりの時間を要するだろう」との認識を示した。(共同通信)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【事故・災害・火災】  2021年01月01日  21:06:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【NTTドコモ】:元日の人出、前日より減少9割超 主要駅や繁華街、初詣避け自宅で

2021-01-01 20:54:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【NTTドコモ】:元日の人出、前日より減少9割超 主要駅や繁華街、初詣避け自宅で

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【NTTドコモ】:元日の人出、前日より減少9割超 主要駅や繁華街、初詣避け自宅で

 NTTドコモがまとめた元日の1日午後3時時点の人出は、全国の主要駅や繁華街計95地点のうち9割を超える88地点で、大みそかの前日から減少した。感染の急拡大を懸念して初詣や百貨店の初売りといったイベントへの外出を避け、自宅で過ごす人が多かったようだ。

 東京・表参道を行き交う人たち=1日午後

 東京・表参道を行き交う人たち=1日午後

 特に札幌駅の人出は、感染拡大前(昨年1月18日~2月14日)の休日平均と比べて72・5%減で、前日の30・0%減を42・5ポイント下回り、全地点で減少幅が最大だった。次いで横浜駅が24・2%減から41・0ポイント下がった。
 
 ドコモはスマートフォンの位置情報を活用し、人出を分析したデータを毎日公開している。(共同通信)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題・元日の1日午後3時時点の人出は、全国の主要駅や繁華街計95地点のうち9割を超える88地点で、大みそかの前日から減少した。】  2021年01月01日  20:54:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【菅首相】:元日からコロナ協議 医療体制確保を指示

2021-01-01 20:40:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【菅首相】:元日からコロナ協議 医療体制確保を指示

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【菅首相】:元日からコロナ協議 医療体制確保を指示 

 菅義偉首相は1日、田村憲久厚生労働相らと公邸で会い、新型コロナウイルスの国内感染状況について報告を受けた。
 菅義偉首相

        菅義偉首相

 昨年12月31日の大みそかに続き、元日も関係閣僚と協議。休み期間中の医療体制の確保を改めて指示した。出席者が明らかにした。
 
 協議には西村康稔経済再生担当相、加藤勝信官房長官らも参加した。(共同通信)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【政策・新型コロナウイルスの感染拡大に伴う施策】  2021年01月01日  20:40:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【鹿児島県】:桜島の爆発、昨年221回 全て南岳、警戒レベル維持

2021-01-01 20:24:30 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【鹿児島県】:桜島の爆発、昨年221回 全て南岳、警戒レベル維持

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【鹿児島県】:桜島の爆発、昨年221回 全て南岳、警戒レベル維持

 鹿児島地方気象台は1日、2020年に桜島(鹿児島市)で観測された爆発的噴火が、19年よりやや少ない221回だったと明らかにした。今後も活発な噴火活動が続く可能性があるとして、噴火警戒レベル3(入山規制)を維持して警戒を呼び掛けている。

 火山雷を伴って噴煙を上げる桜島・南岳=2020年12月17日午後

 火山雷を伴って噴煙を上げる桜島・南岳=2020年12月17日午後

 気象台によると、爆発的噴火は228回だった19年と同様、全て南岳山頂火口で起きた。活動は20年夏ごろに一時穏やかになったが、その後再び活発になった。爆発的でないものも含め、昭和火口では18年4月以来噴火が発生していない。
 
 桜島では1914年の大正大噴火で計58人の死者、行方不明者が出た。(共同通信)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題・鹿児島市・桜島・災害・噴火】  2021年01月01日  20:24:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【新型コロナ】:元日の東京感染判明は783人 累計は6万960人

2021-01-01 18:20:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【新型コロナ】:元日の東京感染判明は783人 累計は6万960人

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新型コロナ】:元日の東京感染判明は783人 累計は6万960人 

 東京都は1日、新型コロナウイルスの感染者が新たに783人報告されたと発表した。累計は6万960人となった。

 都内では感染状況の悪化が深刻になっており、12月31日は初の4桁で過去最多となる1337人だった。小池百合子知事は都民に対し、年末年始期間の外出を自粛し、初詣や会食なども控えるよう強く求めている。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・東京都・医療・新型コロナウイルスの感染拡大による患者数の増加】  2021年01月01日  18:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【東京地検】:吉川元農相に計1800万 在任中500万円を立件視野

2021-01-01 18:17:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【東京地検】:吉川元農相に計1800万 在任中500万円を立件視野

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【東京地検】:吉川元農相に計1800万 在任中500万円を立件視野

 吉川貴盛元農相(70)が鶏卵生産大手「アキタフーズ」(広島県福山市)グループの元代表(87)から現金を受け取ったとされる事件で、受領総額は2015年以降で1800万円に上るとみられることが1日、関係者への取材で分かった。うち農相在任中の500万円について、東京地検特捜部は職務権限に関する賄賂に当たるとみて、収賄容疑での立件を視野に捜査を進めている。

 関係者によると、吉川氏は農相を務めた18年10月~19年9月に3回、大臣室などで現金計500万円を受け取った疑いがある。
 
 新たに判明した計1300万円の現金授受は、農相就任前の15~18年と退任後とみられる。(共同通信)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【事件・疑惑・東京地検特捜部は職務権限に関する賄賂に当たるとみて、収賄容疑での立件を視野に捜査】  2021年01月01日  18:17:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【鹿児島県】:桜島の噴火、昨年は221回 19年よりやや少なく

2021-01-01 14:58:30 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【鹿児島県】:桜島の噴火、昨年は221回 19年よりやや少なく

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【鹿児島県】:桜島の噴火、昨年は221回 19年よりやや少なく

 鹿児島地方気象台は1日、2020年に桜島(鹿児島市)で観測された爆発的噴火が、19年よりやや少ない221回だったと明らかにした。

桜島(2019年10月28日撮影)                  桜島(2019年10月28日撮影)

 今後も活発な噴火活動が続く可能性があるとして、噴火警戒レベル3(入山規制)を維持して警戒を呼び掛けている。

 気象台によると、爆発的噴火は228回だった19年と同様、全て南岳山頂火口で起きた。活動は20年夏ごろに一時穏やかになったが、その後再び活発になった。爆発的でないものも含め、昭和火口では18年4月以来噴火が発生していない。

 桜島では1914年の大正大噴火で計58人の死者、行方不明者が出た。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・鹿児島・災害・噴火】  2021年01月01日  14:58:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【皇室】:天皇陛下「国民の幸せと国の発展を」新年祝賀の儀

2021-01-01 13:06:30 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【皇室】:天皇陛下「国民の幸せと国の発展を」新年祝賀の儀

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【皇室】:天皇陛下「国民の幸せと国の発展を」新年祝賀の儀 

 天皇、皇后両陛下が皇族や三権の長らから新年のお祝いを受ける「新年祝賀の儀」が1日、皇居・宮殿であり、天皇陛下は「年頭に当たり、国民の幸せと国の発展を祈ります」と応じられた。今年は、新型コロナウイルスの影響で規模を縮小しての実施となった。

「新年祝賀の儀」に臨まれる天皇、皇后両陛下と皇族方(代表撮影=共同)   「新年祝賀の儀」に臨まれる天皇、皇后両陛下と皇族方(代表撮影=共同)

皇居に入られる天皇、皇后両陛下(代表撮影=共同)        皇居に入られる天皇、皇后両陛下(代表撮影=共同)

 宮殿「松の間」で秋篠宮ご夫妻と長女眞子さま、次女佳子さまら皇族が両陛下にあいさつ。その後、両陛下は皇族と共に宮殿の各部屋を回り、菅義偉首相や衆参両院議長、最高裁長官らから祝意を受けた。続いて、各国の駐日大使らからもあいさつを受けた。

 コロナ禍での開催となった今回は、参列者数を大幅に絞り、マスク着用や手指の消毒も徹底した。感染拡大で国民が苦労している状況を考慮し、女性皇族はティアラの着用を控えた。例年2日にある新年一般参賀は取りやめとなったが、代わりに天皇陛下の新年ビデオメッセージが公開された。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・皇室・皇族や三権の長らから新年のお祝いを受ける「新年祝賀の儀」】  2021年01月01日  13:06:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【雷鳴抄】:年の始め

2021-01-01 11:04:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【雷鳴抄】:年の始め

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【雷鳴抄】:年の始め

2021年、新しい年が明けた。「今年こそ良い年になりますように」。いつにも増して、年初に祈る願いは強い▼昨年の子(ね)年は十二支の始まりの干支(えと)で、新たなサイクルのスタートの象徴といわれる。「新」が、新型コロナウイルスや新しい生活様式のことだったとは思いもしなかった▼昨年は目に見えない、人の手でコントロールできない未知の敵に振り回された一年だった。そのコロナ禍から抜け出せず、収束も見通せないまま迎えた今年は「丑(うし)年」である▼牛は、令和の元号でも話題になった太宰府天満宮(福岡県)が鎮座する由来とされたり、「牛に引かれて善光寺参り」と言い伝えられたりする。海外にも神聖視する宗教がある。一方、本州トップの酪農県であり、おいしいとちぎ和牛を生産する本県には日常レベルでなじみが深い動物である▼干支の「丑」は、早急に結果を求めるのではなく、目標に向けて基礎を築いていく時期ともいわれる。まさに「牛歩」である。ただ、歩みは着実であり、誠実であることを肝に銘じ一年を過ごしたい▼ゆったり、のんびりしたイメージは強い牛だが、突進を始めれば速く力強い。コロナ対策しかり、身の回りには、そうした力が求められることはたくさんある。明るい年にするために、われわれも内に秘めた力を存分に発揮しよう。

 元稿:下野新聞社 朝刊 ニュースセレクト 社説・解説・コラム 【雷鳴抄】  2021年01月01日 11:04:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:コロナ禍を越えて 一隅にも光が届く社会に

2021-01-01 10:50:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【社説】:コロナ禍を越えて 一隅にも光が届く社会に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:コロナ禍を越えて 一隅にも光が届く社会に

 世界を覆う「禍」の影に息を潜めたまま新しい年が始まった。

 初詣は密を避け、暮れに済ませた。手水(ちょうず)は使わず、マスクのまま、人と距離を保って頭(こうべ)を垂れる。帰省を諦めた家族の健康を願えば、実感する。新型コロナウイルスがもたらした「新しい日常」は暦が改まっても続くのだ、と。

 コロナ禍は私たちから多くを奪った。命や健康、自由な外出、仲間と語り合う時間、学ぶ機会。そして日々の糧を得る仕事も。経済はリーマン・ショック以来の深い淵に沈んだ。求められるのは感染防止と経済再生だ。だが、政治はブレーキとアクセルを踏み分ける困難なかじ取りに混乱と迷走を重ね、対策は後手に回った。

 2波、3波と感染拡大は襲いかかる。ワクチンが普及するまで、と耐えても、「禍」は社会をむしばんでいく。仕事を失ったり、収入が大幅に減ったりした人の支援はまったく足りていない。非正規労働者やシングルマザー、年金頼みの高齢者など、弱い立場の人ほど、より苦しい境遇に追い詰められる。格差は広がるばかりだ。

 ■不公平をあぶり出す

 昨年、全米図書賞を受賞した柳美里さんの「JR上野駅公園口」は出稼ぎで郷里・福島を離れた間に帰る家を失い、ホームレスになった男の物語だ。その苦しみは東日本大震災で避難生活を強いられた人々の苦難と通底する。大震災は今年、発生から10年。柳さんが住む福島の被災地はコロナ禍でさらに疲弊が進み、高齢者の「孤絶死」が増えているという。

 柳さんは「原発事故やコロナ禍は社会のひずみや不公平をあぶり出す。このゆがみを解きほぐし、編み直す社会になれば」と語る。

 九州でも雲仙・普賢岳大火砕流から30年、熊本地震から5年の節目を迎える。昨年は熊本豪雨もあった。気候変動の影響か、大型台風や豪雨は頻度を増している。地震や津波の備えも怠れない。

 疫病と不況、災害の不安。この鬱々(うつうつ)とした日々に、それでも私たちは前を向いて生きていかねばならない。そう思い定めれば、胸をよぎる言葉がある。

 「一隅を照らす」。アフガニスタンで砂漠を緑の大地に変える灌漑(かんがい)事業に奮闘し、一昨年、凶弾に倒れた中村哲医師の座右の銘だ。

 今いる場所で全力を尽くし希望の灯をともせば、その光は周囲に、社会全体に広がっていく-。比叡山延暦寺を開いた最澄の言葉である。キリスト者であり、イスラム教徒のために命をささげた中村さんが人生の道しるべに天台宗開祖の遺訓を選んだ意味に触れたくて紅葉燃える比叡山を訪ねた。

 延暦寺根本中堂の本尊は仰ぎ見るのではなく、参拝者の目の高さにある。仏も人も一つという教えによる。傍らに「不滅の法灯」と呼ばれる灯火が輝いていた。最澄以来1200年間、一度も消えることなく光を放ち続けていると伝わる。それは世の隅々まで照らす仏の光という。うっかり油を絶やすと灯が消えてしまうことから「油断」という言葉が生まれた、と若い僧に教わった。

 ■守り伝えるべきもの

 現代を生きる私たちが大切に守り伝えねばならないのは、平和や自由、平等、人権、民主主義といった人類普遍の価値観である。コロナ禍という暴風の前で、そのともしびが揺らいではいないか。

 米国ではトランプ大統領が人権を軽んじ、憎悪をあおり、「フェイク(うそ)」をまき散らして深刻な分断を招いた。彼を愚かと冷笑するのはたやすいが、大統領選で7千万余票を得た事実は無視できない。熱烈に支持したのはグローバル化とITの波に取り残され不満と怒りを抱えた人々である。

 日本でも「政治とカネ」の不祥事は絶えず、権力への忖度(そんたく)がはびこる。公文書が改ざんされ、国会で「うそ」が繰り返されても、為政者は責任を取るどころか、まともな説明もしない。政治への不信と諦めは募るばかりだ。

 だからこそ「一隅を照らす」が心に響く。昨年は「エッセンシャルワーカー」が注目された。生活の維持に不可欠な仕事をする人のことだ。例えば医療従事者。その献身は社会のともしびである。

 一人一人が自分の場所で踏ん張り、現在と未来のためにできることをする。小さなともしびが世の中に広がっていけば、砂漠が緑になるように地域の明日を変えられるかもしれない。それが地方自治の原点であろう。日本全体からみれば一隅の地方がそれぞれに輝くことで、国のあり方を変え、ひずみや不公平を正す力になり得る。

 ■ゆがみを正す機会に

 菅義偉首相は「自助・共助・公助」を政治の基本として掲げた。まず自助や共助があって、公助の出番は最後という考え方は納得できない。個人の努力や周囲の助けには限界がある。コロナ禍ではなおさらだ。苦境に陥り、社会の一隅にうずくまる人に、上からではなく、同じ目の高さからあまねく手を差し伸べるのが公助である。

 ゆがみを解きほぐし、編み直す機会はある。米国は近く政権が代わる。日本も総選挙の年だ。政治を諦めれば何も変わらない。「油断」すると大切なともしびは消えてしまう。コロナの時代を乗り越えるために国民の声と力で社会の一隅にまで光を届けさせたい。

 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース オピニオン 【社説】  2021年01月01日  10:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【春秋】:「べこ」に願いを託し

2021-01-01 10:50:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【春秋】:「べこ」に願いを託し

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【春秋】:「べこ」に願いを託し 

 厳しい年明けである。列島に居座る手ごわいウイルスと折からの寒波。帰省には待ったがかかり、家族そろっての初詣や新年会もままならない。それでも焦ってはなるまい。元日はゆったりと過ごし、一年の計をじっくり練る。丑(うし)年にはそんな姿がかなう

 ▼今年は「赤べこ」が注目を浴びている。締め込みではない。赤い牛の形をした福島県の民芸品。首をユーモラスに揺らす動作が愛らしい。東北では牛を「べこ」と呼ぶ

 

海洋堂×中川政七商 日本全国 まめ郷土玩具蒐集 第七弾 福島県:赤べこ<単品>

 

 ▼赤牛は疫病を遠ざけ、幸運を呼び込んでくれる。福島にはそうした伝説や逸話があるそうだ。JR東京駅にはコロナ禍の収束を願って年末から大型の「赤べこ」が展示されている

 ▼古来、牛は神聖な動物とされ、福岡県の太宰府天満宮ゆかりの学問の神様・菅原道真との深い関係は有名。赤牛と聞けば熊本県阿蘇の草原も思い浮かぶ。牛が取り持つ東北との縁か

 ▼今年3月11日は東日本大震災発生から10年の節目。発生翌日に九州新幹線が全通したことも想起される。過酷な原発事故も背負った福島では、今なお避難生活を続ける人々がいる

 ▼国としての今年の大計は夏の東京五輪。なんとしてもコロナを封じ込め、大会本来の「復興五輪」の理念も体現したい。「赤べこ」にはその願いも託されている。聖火リレーは3月25日に福島を出発し、列島各地を巡る予定。美しい桜の季節がそこに重なれば、きっと復興の力も再び湧いてこよう。

 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース オピニオン 【春秋】  2021年01月01日  10:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【デスク日記】:コロナ禍の溝を埋める薬

2021-01-01 10:50:10 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【デスク日記】:コロナ禍の溝を埋める薬

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【デスク日記】:コロナ禍の溝を埋める薬

 師走の夕方、バスの中。リュックサックを背負った20歳前後の男性が乗ってきた。席には座らず、すぐ荷物を前に抱え直す。後ろを通る人のためだろう。数日後は若い女性が「すぐ降りますから」と高齢者に席を譲った。その後もずっと乗っていたのに。

 周囲に配慮する人の姿を街で見掛けると、ほっとする。コロナ禍の2020年は、人々が感染拡大への不安を募らせ、社会がいら立ちを深めるニュースが多かった。

 ウイルスが壊すのは体だけでないようだ。感染者や医療従事者、その家族が差別され、品ぞろえや感染対策を巡って店員が客に責められた。弱い立場の人にストレスをぶつける風潮が、広がったのなら心配になる。

 だが、人と人の溝は、バスで見た若者たちのような少しの心掛けで埋められるのかもしれない。不寛容や分断の広がりでなく、気遣いや思いやりがつながっていくリレーを新年こそ。 (河野賢治)

 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース オピニオン 【デスク日記】 2021年01月01日  10:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【論説】:【2021年を迎えて】新しい社会の構築を

2021-01-01 10:18:20 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【論説】:【2021年を迎えて】新しい社会の構築を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【論説】:【2021年を迎えて】新しい社会の構築を

 二〇二一(令和三)年が明けた。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、帰省や初詣もままならぬ年末年始になった。一日も早い感染の終息が求められるが、同時にコロナ禍をきっかけに改めて浮き彫りになった世のひずみを改め、新しい社会づくりを始める年にしたい。

 まず考えなければならないのは国と地方の関係だ。昨年、緊急事態宣言に合わせて政府が講じた緊急経済対策は実態に即していないとの批判が相次いだ。特措法は営業制限などの措置を地域の実情に通じた都道府県知事に任せているが、自由に使える財源をセットにして渡さないため、都道府県は対応に苦慮し、その影響は第三波への対応の遅れにもつながった印象がある。地方が使える権限と財源を増やし、時々の社会情勢に迅速・的確に応えられるようにすることは平時においても重要だろう。

 大都市圏集中型の国土構造の是正も求められる。人、モノ、仕事などあらゆるものが大都市周辺に吸い寄せられ、地方の生活や産業も無関係でいられない現状において、一度、大都市圏で疫病を含めた大災害が発生すればどうなるかをわれわれは思い知らされた。いざという時には都道府県、東北などの単位で社会活動が維持できる生活・経済圏を形成できないものか。リスク分散は危機管理の常識であり、今後の地域づくりの可能性も広がるかもしれない。

 地方分権の推進や国土構造の転換は以前から必要性が指摘されてきた。大災害などのたびに論議になるものの、尻すぼみに終わってきた経緯がある。背景には省庁ごとに縦割りでしか世の中が見えず、前例踏襲を続け、権限と予算という既得権益を握り続ける国の行政機構の腰の重さがあるように感じる。

 菅義偉首相は就任直後に縦割り、あしき前例主義、既得権益の打破を打ち出した。新年度にはデジタル庁を新設し、行政や社会のあり方を変えたい意向のようだ。お手並み拝見だが、新型コロナウイルス対策に振り回され、場当たり的な対応に終始しているようでは実現は望み薄だ。

 毎年のように「想定外」の出来事が起きる世の中にあって「お役所仕事」を改め、先端技術を活用し、社会を維持・発展させることは時代の要請でもある。危機感を推進力に換え、まずは丸十年を迎えてもなお課題先進地と言われる東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の被災地で結果を出すべきだ。成果はこれからの国づくりの第一歩にもつながる。(早川正也)

 元稿:福島民報社 朝刊 ニュースセレクト 社説・解説・コラム 【論説】  2021年01月01日  10:18:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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