【米国】:次期政権の今後占う米上院決選投票が始まる
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【米国】:次期政権の今後占う米上院決選投票が始まる
米南部ジョージア州で5日、連邦上院2議席の決選投票が始まった。結果次第で上院多数派が決まり、次期政権の行方を左右する重要選挙と位置付けられ、共和、民主両党とも総力戦で臨んできた。各種世論調査の平均はいずれも約1ポイント差で接戦の予想。6日には上下両院合同本会議で形式的な集計が行われ、バイデン次期大統領の当選が公式に認定される。
2議席とも共和党現職に民主党新人が挑む構図。民主党が2議席とも取れば上下両院で主導権を握ってバイデン氏の政権運営は安定する。共和党が1議席でも確保すれば多数派を維持し、バイデン氏が上院とのねじれに苦慮する局面が増える。
フロリダ大教授が運営する米選挙プロジェクトによると、登録有権者の39%に上る約300万人が郵便を含む期日前投票を済ませた。開票作業に時間がかかる可能性もある。
決選投票ではバイデン次期政権とトランプ現政権の正副大統領が現地入りして応援。バイデン氏は4日、同州アトランタの集会で「全米の人々の生活を変えられる」と投票を呼び掛けた。トランプ大統領も4日、同州ドールトンの集会で「大統領選は不正選挙だった。上院も盗ませてはならない」と主張した。
定数100の上院は昨年11月の選挙で共和党が50、民主党が48の議席をそれぞれ確保。ジョージアの2議席は過半数を獲得した候補が出ず、決選投票となった。共和党パーデュー氏と民主党オソフ氏、共和党レフラー氏と民主党ウォーノック氏がそれぞれ争っている。
民主党が2議席を取れば勢力は50対50で、上院議長を兼務するハリス次期副大統領の票で多数派となる。共和党が1議席でも押さえれば、バイデン氏が人事で共和党の意向を酌んだり、重視する温暖化対策や新型コロナウイルス対応が滞ったりすることもあり得る。
ジョージア州は共和党の牙城と目されてきたが、昨年11月の大統領選でバイデン氏が接戦の末、民主党候補としては1992年以来の勝利を収めた。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・北米・政局・バイデン次期大統領による政権運営】 2021年01月05日 22:20:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。