【参院広島再選挙】:与野党代表が相次ぎ広島入り 支持呼びかけ舌戦
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【参院広島再選挙】:与野党代表が相次ぎ広島入り 支持呼びかけ舌戦
公職選挙法違反で有罪が確定した河井案里元参院議員の当選無効に伴う参院広島選挙区再選挙(25日投開票)は、告示後最初の日曜日となった11日、与野党の代表が相次いで広島入りした。代表らは再選挙のきっかけとなった2019年の前回参院選を巡る大規模買収事件に言及しながら、推薦する候補者の支持を有権者らに呼びかけた。
週末を迎え、参院広島選挙区再選挙の候補者と応援弁士の演説に聴き入る市民ら=広島市内で2021年4月11日午後1時40分、堀江拓哉撮影(画像の一部を加工しています)
立憲民主、国民民主、社民各党の広島県組織などで作る政治団体「結集ひろしま」から出馬し、3党の推薦を受ける新人の宮口治子氏(45)が広島市内で行った街頭演説には、立憲の枝野幸男代表と国民の玉木雄一郎代表が駆けつけた。
宮口治子氏の応援に駆けつけ、拳を上げる立憲民主党の枝野幸男代表(右)=広島市安佐南区緑井1で2021年4月11日午後2時28分、小山美砂撮影
枝野代表は大規模買収事件について「政策や思いを伝えるためではなく、仲間内に良い思いをさせるために金が配られた。県民一人一人の暮らしに目が向いていない象徴だ」と批判し、「選挙の主役は県民。本当の民主主義を取り戻そう」と訴えた。玉木代表は、自民党が今回の再選挙を「出直し選挙」と説明していることについて「候補者本人も自民党も事件の総括をしていない状況で、誰にとっての出直しなのか」と指摘。「おかしいと思うことに声を上げ、世直し選挙にしよう」と呼びかけた。
公明党の山口那津男代表は自民党広島県連会長の岸田文雄前政調会長と、JR広島駅前で自民新人の西田英範氏(39)=公明推薦=の演説に登壇した。
西田英範氏(中央)の手を取る公明党の山口那津男代表(左から2人目)と自民党の岸田文雄前政調会長=広島市のJR広島駅前で2021年4月11日午後1時41分、堀江拓哉撮影
公明は前回参院選広島選挙区で案里氏ら自民公認2候補を推薦。当時、案里氏の応援演説にも駆けつけた山口代表は「こんなことになろうとは夢にも思わなかった。心からおわびする」と頭を下げるとともに、「西田さんは経済産業省で力を発揮してきた」と強調、清廉潔白さもアピールした。
公明は再選挙に先立ち、次期衆院選の広島3区に斉藤鉄夫副代表の擁立を決定。自民県連の反発を招いたものの、再選挙との相互協力を約束する形で落ち着いた経緯があり、負けられない「前哨戦」と位置づける。山口代表は演説後、記者団に「再選挙で力を合わせて勝利することが次の流れにつながる」と語った。
元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【政局・選挙・参院広島再選挙】 2021年04月11日 22:10:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。