路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【政界地獄耳】:したたかに北方領土、エネルギー供給をカードに変えるべき/02.08

2022-02-15 08:16:00 | 【ロシア・北方領土・シベリア開発・サハリン石油天然ガス・ウクライナ侵攻犯罪】

【政界地獄耳】:したたかに北方領土、エネルギー供給をカードに変えるべき/02.08

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:したたかに北方領土、エネルギー供給をカードに変えるべき/02.08 

 ★7日は「北方領土の日」。都内では「北方領土返還要求全国大会」が開かれ、あいさつした首相・岸田文雄は「領土問題を解決して平和条約を締結するとの方針の下、粘り強く交渉を進める」と述べた。だが北方領土問題と北朝鮮の日本人拉致問題について「在任中解決」を豪語したものの“外交安倍”がそれらの交渉台無しにしているのはご承知の通りだ。まして昨年12月26日の北海道新聞(デジタル版)で元首相・安倍晋三は「外交において100点を狙って0点になるならば、何の意味もありません」「ロシア側が考慮する可能性のあるものを投げかける必要があると考えました」と2島返還論正当化岸田にもそれを引き継ぐよう要求した。

 ★日米首脳会談が実現しなかった代わりのオンライン会議が米バイデン大統領と岸田との間で行われたのは先月だが、首相がウクライナ情勢について「いかなる攻撃にも強い行動をとることについて米国などと調整を続けていく」と発言したことを引き合いに2日、日本外国特派員協会で会見したロシアのミハイル・ガルージン駐日大使は「強い行動という言い方は、ロシアと日本のあらゆる関係を発展させるという指導者同士の合意と矛盾し、対話の前向きな雰囲気作りにつながらない」と強くけん制した。

 ★着任したばかりのエマニュエル駐日アメリカ大使は3日、ツイッターで「ロシア大使が日本威嚇したタイミングはこれ以上ないほど悪い」と参戦。けん制球の投げ合いが続く。だが、ここで外相経験を岸田は生かすべきだ。ウクライナ情勢の緊迫化でロシアから欧州への天然ガスや原油の供給の停滞懸念でエネルギー価格は高騰する。米国につくかロシアにつくかではなく、したたかに北方領土エネルギー供給カードに変えるべきだ。失われた日ロ外交を取り戻すために。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2022年02月08日  08:09:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【 大谷昭宏のフラッシュアップ】:新聞でテレビで報道のあり方問い続けた内田さん

2022-02-15 08:01:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【 大谷昭宏のフラッシュアップ】:新聞でテレビで報道のあり方問い続けた内田さん

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【 大谷昭宏のフラッシュアップ】:新聞でテレビで報道のあり方問い続けた内田さん 

 惜別の一輪の花を手向けることもままならないようだ。昨年12月20日、亡くなられ、先週末予定されていた内田優東海テレビ会長のおわかれ会が、コロナ禍のため延期になった。

 もう25年も前、中日新聞から東海テレビに転じてこられた内田さんが、やはり新聞からテレビに軸足を移した私に、最初に企画された報道番組「報道原人」のキャスターとして声をかけてくださった。以来、折に触れてグラスを合わせてきた。

 互いに事件記者出身ながら、内田さんは熱烈な野球愛、中日愛。スポーツ記者当時の試合評「球心」は、厳しいなかにも温かさにあふれていたと聞いた。

 その一方で戦争と平和には1本筋を通していた。中日の沖縄キャンプ。元県知事の大田昌秀さん(故人)の取材で「沖縄を米軍基地のベースからベースボールの沖縄へ」と意気投合されていた姿が目に浮かぶ。

 飲めば、話題は新聞を含めて報道のあり方、伝え方。そうした中で「ドキュメンタリーの東海テレビ」の名を揺るぎないものにしていった。「死刑弁護人」「ヤクザと憲法」、そしてテレビ局の負の部分もさらけ出して波紋を広げながらも、メディア評論家に「弱さを見せる強さ」とまで言わしめた「さよならテレビ」。

 内田さんは「何かあったら私に、と言っているだけですよ」と多くを語ることはなかったが、この人の存在なしに作品が表に出ることはなかったはずだ。

 これほどテレビを愛した新聞人はいない。これほど新聞を愛したテレビマンもいない。71歳。がんと懸命に闘っているなかでの突然の死。悔しくて、残念で…いまだあきらめがつかない。(毎週月曜日掲載)

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2022年01月31日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【 大谷昭宏のフラッシュアップ】:東大前3人刺傷事件 苦悩とくやしさ先生の言葉

2022-02-15 08:01:30 | 【事件・未解決・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・オウム事件・旧統一教会を巡る事件他】

【 大谷昭宏のフラッシュアップ】:東大前3人刺傷事件 苦悩とくやしさ先生の言葉

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【 大谷昭宏のフラッシュアップ】:東大前3人刺傷事件 苦悩とくやしさ先生の言葉 

 もう15年以上も前のこと。私の事務所に声変わりもしていない中学1年生から講演依頼があった。スタッフが不審に思っていると、あとからフォローしてくれた先生が学園祭の企画から出演交渉まで、まずは生徒にまかせているという。

 聞けば愛知で有名な中高一貫の超進学校。学園祭は近隣の人も招いて楽しいものだったが、あとにも先にも“中坊”から講演に呼ばれたのは、この時だけだ。

 大学入学共通テストの初日、制服姿の男が地下鉄駅に放火。学校名や偏差値を叫びながら試験会場の東大前で受験生ら3人を刺した事件で、男が名古屋から来たと聞いて私に走った嫌な予感は当たってしまった。

 逮捕されたのは「東大医学部を目指していたけど成績が上がらず、人を刺して死のうと思った」というこの学園の高校2年生(17)だった。生徒を信頼し、教師がやさしく見守るあの校風はどこに行ったのか。事件後に出されたコメントには先生方の苦悩とくやしさがにじみ出ているようだった。

 <本校は、もとより勉学が高校生活のすべてではないというメッセージを、さまざまな自主活動を通じて発信してきました。ところが昨今のコロナ禍の中、孤立感を深めている生徒が存在していたかもしれません。そのような生徒にどのように手を差し伸べていくかということが根本的な再発防止策と考えます>(要旨)。

 事件にふれた記事で読売の「編集手帳」が書いたアメリカ映画のせりふが心に残る。

「人はなぜ落ちるのでしょう? より良い上がり方を学ぶためです」-

 そんな家庭教育、社会教育、何より学校教育はできないものかと、つくづく思う。(毎週月曜日掲載) 

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2022年01月24日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【 大谷昭宏のフラッシュアップ】:生き方教えてくれた 94歳恩師を悼む

2022-02-15 08:01:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【 大谷昭宏のフラッシュアップ】:生き方教えてくれた 94歳恩師を悼む

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【 大谷昭宏のフラッシュアップ】:生き方教えてくれた 94歳恩師を悼む 

 東京・原宿のお店に集まった私たち小学校の同級生4人。だが、お気に入りだったいつもの席には花束が置かれ、内藤美智子先生の姿はなかった。

 4年余り前のこのコラムに、目黒区立緑ケ丘小学校で4年間担任してくださった内藤先生のこと、そして90歳の先生と70歳を超えた教え子が日光の修学旅行以来の小旅行。富士の裾野に足を延ばした楽しい思い出を書かせていただいた。

 その内藤先生が昨年11月24日亡くなられた。94歳。肺炎が急に悪化。コロナ禍で面会もできないままの旅立ちだった。冷たい雨が降りそそいだお通夜。そしてあわただしい年末年始がすぎて、あらためて先生をしのばせてもらった。

 50人もの教え子の名字を見ただけで、60年近くたったいまも下の名前がスラスラと出てくる。そしてもうひとつ。軽くお化粧をして背筋をピンと伸ばし、いつ見てもすごくおしゃれ。「初対面で私の年を言い当てた人はまずいないの」。それが先生のご自慢だった。

 20年も前にご主人に先立たれ、1人娘も若くして亡くなって、先生は一人ぼっち。だけど寂しさを口にされたことはついぞない。「今度はいつ集まるの? 先生の年を考えて早めにしてよ」。そう言い残して、さっそうと引き揚げていく。先生はご自分がそうやって生きていくことで、私たちに生き方を教えてくれていたような気がする。

 60年を越えてなお、先生と呼ばせてもらう恩師にめぐまれたことを心底、幸せに思う。そして60年を越えてなお、先生と慕い続ける教え子がいる。教師という職業の気高さと、素晴らしさをあらためて思う。(毎週月曜日掲載) 

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2022年01月17日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【 大谷昭宏のフラッシュアップ】:首相のモノ言う力に疑問 米軍基地から染み出るコロナ

2022-02-15 08:01:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【 大谷昭宏のフラッシュアップ】:首相のモノ言う力に疑問 米軍基地から染み出るコロナ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【 大谷昭宏のフラッシュアップ】:首相のモノ言う力に疑問 米軍基地から染み出るコロナ 

 新しい年、多くの人が仕事始めとなった4日の読売新聞朝刊「編集手帳」は〈去年今年時は流れず積もりゆく〉の句を紹介。続けて「日常も、社会も、時計の針が進んでいるとは実感しがたいままコロナ禍の2度目の正月を迎えた」とあった。

 私の仕事始めは以前、辺野古の取材でお世話になった沖縄タイムスの阿部岳記者からの電話だった。内容は今後の仕事の日程調整だったが、話は当然、沖縄をはじめ、米軍基地から染み出たコロナの感染に向かう。

 「カメラを前に玉城知事があれほど怒りをぶつけたのは初めてではないか」という阿部記者の激しい憤りも受話器から伝わってくる。

 だが「アメリカの感染をそのまま日本に持ち込んだ」と言われる米軍は、日米地位協定を盾に日本国内の基地ごとの感染状況を一切出さない。それどころか、オミクロン株を判定するゲノム検査も拒否し続けている。

 なのに松野官房長官兼沖縄担当大臣は「沖縄県の米軍感染対策に国としても協力していく」と、まるで人ごと。テレビには連日、へべれけになった米兵がノーマスクで夜の街をうろつく姿が映し出されていた。

 岸田首相はなぜ、駐日米大使なり、米太平洋艦隊付司令官を呼びつけて米兵に基地からの外出禁止を命じろと要求できなかったのか。応じないなら基地周辺の飲食店に補償金を支払ったうえで、米兵立ち入り禁止の措置もとらせると言えないのか。

 この首相、聞く耳と、聞く力は持っていても、モノ言う口と、モノ言う力は持っていないということか。

 コロナ禍の下、日常も社会も進んだという実感はなく、重い荷を積んだまま、2022年の船出である。 

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2022年01月10日  08:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【 大谷昭宏のフラッシュアップ】:病んだ社会 まっすぐ向かいあおう

2022-02-15 08:01:00 | 【事件・未解決・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・オウム事件・旧統一教会を巡る事件他】

【 大谷昭宏のフラッシュアップ】:病んだ社会 まっすぐ向かいあおう

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【 大谷昭宏のフラッシュアップ】:病んだ社会 まっすぐ向かいあおう 

 21年最後のこのコラム。大阪で起きた心療内科クリニック無差別放火殺人事件にふれざるを得ないことが、やりきれなく、つらい。

 25人の命を奪った61歳の男は2019年、死者36人を出した京都アニメーション事件と同様の犯行を狙っていたことがわかってきた。いまも重篤な状態にある男は命をとりとめれば逮捕。その後、刑事責任の有無を問う鑑定留置となるはずだ。

 その京アニ事件の被告の男(43)も精神状態をさらに詳しく調べるため、現在2度目の鑑定留置中だ。

 振り返れば今年は9月、小田急線車内で36歳の男が「勝ち組っぽかったから」と女子大生に切りつけるなど10人に負傷させ、車内にサラダ油をまいた。10月、京王線車内で「大勢殺して死刑になりたかった」という24歳の男が刃物で17人にけがをさせ、ライターオイルに火をつけた。

 事件の罪名はいずれも放火殺人、またはその未遂だ。そして4人の男には、そろって鑑定留置の必要がある。

 もとより、こんな事件は断じて許されない。ただ私たちの社会自体も病んではいないか。先日読んだ本で、厳しい階級社会と極端な貧富の差でささくれ立つ英国社会を「ブロークン(壊れた)ブリテン」と表現したBBC放送が、数年前に日本社会を「ブロークンジャパン」と呼んでいたと知った。

 だが激しいデモで壊れた社会に怒りをぶつけるイギリスの若者に対して、いまさら自由も変革も求めない若者が大多数という私たちの国。病んでいるなら、社会が目をそらさずに、まっすぐ向かい合おう。そこに一筋の光が見えてこないか。そんな思いのなか、2021年が暮れていく。

 

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2021年12月27日  10:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:NHK虚偽字幕 偏見生む改変はなぜ?

2022-02-15 07:36:50 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【社説①】:NHK虚偽字幕 偏見生む改変はなぜ?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:NHK虚偽字幕 偏見生む改変はなぜ?

 昨年末放送の「河瀬直美が見つめた東京五輪」での字幕問題でNHKは報告書を発表、関係者を処分した。「五輪反対デモは金銭で動員されている」との虚偽情報を流していた。責任は極めて重い。

 NHKが公表した報告書によれば、匿名の男性は「五輪反対デモは行かない」「コロナが増えるから自分としては五輪はやめた方がいいと思う」と話した。その音声が撮影素材に残っていた。
 
 だが、実際に放送された字幕には「五輪反対デモに参加しているという男性」と書かれていた。「行かない」と言ったことが、なぜ正反対の「参加している」という字幕になったのか。これは明白な捏造(ねつぞう)と言うべきである。
 
 続けて「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」という字幕が付けられた。これでは当然、視聴者が「五輪反対デモは金銭で動員されている」と誤解してしまう。極めて悪質である。
 
 デモ参加者への侮辱や中傷にも当たろう。民主主義の一手段として市民参加のデモが存在するが、それすら金銭をからめることによって偏見を生みかねない。
 
 NHKは謝罪し、大阪放送局の担当者ら六人を懲戒処分とした。放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会も放送倫理違反の疑いがあるとして審議入りを決めている。
 
 とくに放送法では、放送番組の編集に当たって、事実を曲げないことや多角的な論点明示を定めている。もちろん政治的に公平であることも…。昨年五月時点で「五輪中止」を求める声が約60%に上っていたのに、「反対」する民意にも背くことになる。
 
 計六回あったNHK内の試写過程で字幕は複数回修正されたことも明らかになった。NHKは「(担当者が)誤った思い込みを持ち続け、真実に迫る姿勢が欠如していた」とするが、果たして「思い込み」だったのだろうか。
 
 事実を正反対にねじ曲げる恣意(しい)性が感じられる。「五輪反対」の声に対する悪意や、市民のデモに対する偏見がありはしないか。BPOには番組制作の背景にまで迫る徹底検証を望みたい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年02月15日  07:36:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【社説②】:トンガの復旧 支援と感染防止両立を

2022-02-15 07:36:40 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【社説②】:トンガの復旧 支援と感染防止両立を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:トンガの復旧 支援と感染防止両立を 

 南太平洋・トンガ沖の海底火山大噴火と津波の災害から、十五日で一カ月。日本など各国の復旧支援は、新型コロナウイルスの感染拡大などに阻まれ、はかどっていない。感染防止との両立は難題だが、住民生活が早期に正常化するよう支援方法に知恵を絞りたい。
 
 噴火では、首都のあるトンガタプ島など広範囲に火山灰が降り、最大で高さ十五メートルの津波が押し寄せた。死者数こそ三人だったが、トンガの人口十万六千人のうち84%が被災したという。
 
 国連によると、同島では百棟近くが深刻な被害に遭い、全戸が破壊された離島もある。被災者の多くはテントなどで寝泊まりしている。飲料水は火山灰で汚染され、食糧も不足しているという。
 
 こうした中、近隣のニュージーランドやオーストラリアは、いち早く積極的な支援を展開。日本はこれまでに、約二億六千万円の緊急無償資金援助を決め、飲料水や火山灰除去用の高圧洗浄機五十台などを空輸した。今は自衛隊の輸送艦が各島を巡回し、海水を淡水化した飲料水を供給している。
 
 しかし、コロナ禍で活動には制限がかかる。
 
 トンガ政府は、一昨年の流行初期から外国人の入国の原則禁止を続けている。国民が感染症に敏感なことが背景とみられる。約百年前のスペイン風邪では、人口の4〜8%が犠牲になった。国民の多くが肥満傾向で糖尿病など基礎疾患のリスクが高い。病院など医療インフラも脆弱(ぜいじゃく)だ。
 
 水際措置が奏功し、感染者は累計一人だけの状態が続いていたが、支援が始まってから増加。今は新規感染者が三十人以上の日もあり、多くの島で都市封鎖(ロックダウン)が行われている。
 
 このため、現地の人と接触せずに物資を受け渡す「完全非接触」の支援が続く。海外からの支援要員は現場に入れず、火山灰やがれきの除去を手伝えない。支援物資も、消毒の上、七十二時間の隔離が義務付けられている。こうした状況は、いずれ仮設住宅建設などにも影響しよう。
 
 日本は、トンガを含む島嶼国(とうしょこく)の首脳を招く「太平洋・島サミット」を開き、友好を深めてきた。「3・11」の経験などを生かした支援に期待がかかるが、最小限の要員だけでも、現場で安全に活動できるようトンガ政府と調整するなど、打開策を見つけてほしい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年02月15日  07:36:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【筆洗】:「他に勝る事の有るは、大きなる失なり」−。『徒然草』の第百…

2022-02-15 07:36:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【筆洗】:「他に勝る事の有るは、大きなる失なり」−。『徒然草』の第百…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:「他に勝る事の有るは、大きなる失なり」−。『徒然草』の第百…

 「他に勝る事の有るは、大きなる失なり」−。『徒然草』の第百六十七段にある。

 「他人より優れていることがあるのは、大きな欠点なのだ」と教えている

 ▼いささか分かりにくいが、その長所、優秀さによって、己の心のどこかに慢心が生まれる。そのことを戒めているのだろう。その道に本当に通じている人は自分自身の至らなさを知っているもので、常に高い境地を目指し続け「終(つひ)に物に誇る事なし(最後まで自慢するようなことはない)」と言っている▼優秀な上にみじんの慢心もない人をわれわれは目の当たりにしているのだろう。将棋の藤井聡太さん。王将戦で渡辺明王将からタイトルを奪い、史上四人目となる五冠を達成した。十九歳六カ月での五冠はもちろん、最年少である

 ▼十三日の記者会見。富士山でいえば、自身の将棋の現在地はどのあたりにあるのかと問われ、「森林限界の手前」と答えた。森林生育の上限の地点のことで富士山ならば、五合目付近だそうだ。五冠を達成しながら、ほんの五合目付近とは十九歳の目標の高さや謙虚さに感心する

 ▼十九歳といえば派手なガッツポーズやビッグマウスが出ても不思議ではない年ごろかもしれないが、この天才に慢心はない。これだけ高い目標があれば燃え尽き症候群などの心配もあるまい

 ▼五冠でも森林限界付近。だとすれば頂上には何が待っているのだろう。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2022年02月15日  07:36:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

 

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【岸田首相の一日】:2月14日(月)

2022-02-15 07:36:20 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【岸田首相の一日】:2月14日(月)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田首相の一日】:2月14日(月) 

 【午前】9時42分、官邸。10時1分、国家安全保障会議。11時1分、熊谷亮丸内閣官房参与。41分、秋葉剛男国家安全保障局長。
 
 【午後】1時34分、林芳正外相。3時44分、岩沙弘道三井不動産会長、佐治信忠サントリーホールディングス会長、里見治セガサミーホールディングス会長、高居隆章日本カルミック社長。松山政司自民党参院議員同席。4時13分、自民党本部。21分、同党の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長。5時8分、同党役員会。26分、官邸。45分、藤井健志官房副長官補、四方敬之内閣広報官、森昌文首相補佐官、中村格警察庁長官、大村慎一総務省新型コロナウイルス感染症対策地方連携総括官、内藤尚志消防庁長官、土生栄二厚生労働省老健局長、片岡宏一郎経済産業省総括審議官。6時14分、太宰府天満宮「梅の使節」の西高辻信宏宮司。52分、公邸。53分、自民党広島県連青年部・青年局の会議にオンラインで出席し、あいさつ。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・岸田首相の一日】  2022年02月15日  07:35:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【岸田首相の一日】:2月13日(日)

2022-02-15 07:36:10 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【岸田首相の一日】:2月13日(日)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田首相の一日】:2月13日(日)

 【午前】来客なく、公邸で過ごす。

 【午後】5時55分、栗生俊一官房副長官、秋葉剛男国家安全保障局長、外務省の森健良事務次官、岡野正敬総合外交政策局長、宇山秀樹欧州局長、神田真人財務官、増田和夫防衛省防衛政策局長。6時54分、全員出る。
 
 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・岸田首相の一日】  2022年02月15日  07:35:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【社説】:アサリ産地偽装 流通履歴の透明化急げ

2022-02-15 06:45:50 | 【水産資源・海洋環境・漁業・水産加工・缶詰・調査捕鯨・鰻・鮪・鮨・回転寿司】:

【社説】:アサリ産地偽装 流通履歴の透明化急げ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:アサリ産地偽装 流通履歴の透明化急げ 

 熊本県産として流通していたアサリの大半が外国産だったことが、農林水産省の調査で明るみに出た。外国産より高値が付く国産と偽り、業者が不当な利益を上げていたとみられる。

 熊本県は県産アサリの出荷を先週から停止し、流通経路の調査に乗り出した。警察の捜査も進められているもようだ。

 産地偽装は「食の安全」への信頼も損ないかねない。消費者の目は厳しく、アサリだけでなく、熊本産ハマグリも大量返品される事態になっている。政府や熊本県、水産業界は深刻に受け止め、消費者の信頼を裏切る行為を根絶せねばならない。

 農水省の調査によると、昨年10~12月のアサリの国内販売は3138トンで、うち2485トンを「熊本県産」が占めていた。

 熊本県内の2020年のアサリ漁獲量はわずか21トンで、漁獲量の100倍を超す販売量はどうみてもおかしい。農水省がDNA型を調べると31サンプル中30サンプルで外国産の混入が確認された。外国産を熊本県産と偽っていたのは間違いない。

 日本農林規格(JAS)法の例外規定が隠れみのになっている。JAS法は収穫地を「原産地」とするのが原則だが、日本で育てる「畜養」期間が長い場合は外国産でも「国産」と表示することを認めている。

 原産地より、生育した環境や期間が重要になるケースが少なくないからだ。分かりやすい例として、松阪牛の肥育や、カキやホタテの養殖などがある。

 だがアサリは稚貝を長年「畜養」することはなく、価格調整のために1、2週間浜置きするのがせいぜいという。アサリに「畜養」の例外規定を認めないようにすべきではないか。

 外国産を「畜養」したと装うより、はるかに悪質なケースもあった。外国産のラベルを貼り替えただけの「熊本県産」である。不正を働いた業者は熊本県内とは限らず、全容解明にはなお時間がかかるだろう。

 国産と外国産の価格差も、不正の背景にある。中国産アサリからは人体への安全基準を超す農薬が検出されることがあり、消費者は食の安全の観点から購入を敬遠しがちだからだ。

 実際1キロ当たり600円を超す国産との価格差は、400円以上もある。年間輸入量2万6千トンの中国産全てが国産と偽って売られたとすれば、業者には100億円もの不当な利ざやが転がり込む計算になる。

 それに比べると罰則は極めて軽いと言えよう。不正競争防止法違反罪に問われても、罰則は5年以下の懲役か500万円以下の罰金にすぎない。宇部市の水産会社による14年の事件を思い出す。不正に得た金額は数億円とみられるのに、首謀者に言い渡されたのは執行猶予付き有罪判決と罰金50万円だった。

 不正は取り締まりとのいたちごっこではない。政府が例外規定の「抜け道」を改めないからこそ、罰則以上の巨利を得ようと業者は不正をやめないのだ。

 産地偽装は消費者、漁業者双方の利益を損なう犯罪行為である。政府は再発を許さない厳格な罰則を設けねばならない。

 流通履歴を透明化することも必要だ。トレーサビリティー(生産流通履歴)が牛肉や米には導入されている。「畜養」を認めるのであれば、アサリにも導入を検討すべきだ。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年02月15日  06:45:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【天風録】:今こそ「エケケイリア」を

2022-02-15 06:45:40 | 【ロシア・北方領土・シベリア開発・サハリン石油天然ガス・ウクライナ侵攻犯罪】

【天風録】:今こそ「エケケイリア」を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録】:今こそ「エケケイリア」を

 このところ紙面をにぎわすのは連日奮闘する五輪選手たちだが、読者をハラハラさせるニュースの主役がもう1人いる。ロシアのプーチン大統領だ。ウクライナ情勢が日ごとに緊迫し、この人の動静から目を離せない

 ▲ロシア部隊の大規模軍事行動はいつ始まってもおかしくない―。先週末、米大統領補佐官の発言が駆け巡り、日本や欧米はウクライナから自国民を急ぎ退避させようと大慌て。「平和の祭典」の真っ最中だというのに

 ▲北京冬季五輪とパラリンピック期間中は、前後1週間も含めて戦争をしない。慣例にならって国際社会は昨年末、国連本会議で休戦を決議した。中国やロシアなど173カ国が共同提案したという

 ▲そのロシアが8年前、武力を背景にウクライナ領のクリミア半島を併合したのは、ソチ冬季パラリンピックの閉幕2日後のことだ。当時も大統領だったプーチン氏の辞書には「五輪休戦」の言葉があるのか、ないのか

 ▲都市間戦争に明け暮れた紀元前のギリシャは4年ごとに停戦しては競技会を開いた。その古代オリンピック休戦は「エケケイリア」と呼ばれ「手をつなぐ」の意味もあったそうだ。今こそ世界共通の合言葉にできないものか。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2022年02月15日  06:45:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【決別 金権政治】:茂木氏、進退「それぞれ判断」 「起訴相当」自民議員、相次ぎ辞職 党責任触れず

2022-02-15 06:45:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【決別 金権政治】:茂木氏、進退「それぞれ判断」 「起訴相当」自民議員、相次ぎ辞職 党責任触れず

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【決別 金権政治】:茂木氏、進退「それぞれ判断」 「起訴相当」自民議員、相次ぎ辞職 党責任触れず 

 2019年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、東京第6検察審査会(検審)から「起訴相当」と議決された広島県内の自民党の県議、広島市議らが相次いで辞職したことに関し、同党の茂木敏充幹事長は14日の記者会見で「有権者の負託を受けて当選している。出処進退はそれぞれの責任で判断する問題だ」との認識を示した。党の責任には触れなかった。

記者会見する茂木幹事長

記者会見する茂木幹事長

 検審は1月28日に公表した議決で、河井克行元法相と妻の案里元参院議員から金を受け取ったとして、公選法違反(被買収)の容疑で県内の地方政治家たち35人を起訴相当とした。これまでに県議4人、広島市議1人、呉市議1人の計6人が辞職。呉市議を除く5人が自民党に所属している。(ここまで 303文字/記事全文 496文字)

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 ■決別 金権政治

 2019年夏の参院選で河井克行、案里夫妻が100人に計2901万円を配ったとされる買収事件では、選挙に絡んだお金のやり取りが浮き彫りとなりました。令和の時代も変わらない「金権選挙」。皆さんの地域でも耳にしたこと、目にしたことはありませんか。体験、情報、意見をぜひお寄せください。(中国新聞「決別 金権政治」取材班)

 元稿:中國新聞社 主要ニュース コラム・連載・特集 【決別 金権政治】  2022年02月14日  22:41:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【決別 金権政治】:6県議、検察判断待つ 議会登庁、「起訴相当」に姿勢示す

2022-02-15 06:45:20 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【決別 金権政治】:6県議、検察判断待つ 議会登庁、「起訴相当」に姿勢示す

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【決別 金権政治】:6県議、検察判断待つ 議会登庁、「起訴相当」に姿勢示す

 2019年の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で混乱が続く広島県議会(定数64、欠員4)は14日、原則として全ての県議が登庁する常任委員会を開いた。東京第6検察審査会(検審)から公選法違反(被買収)の疑いで「起訴相当」と議決された10人のうち、辞職した4人を除く6人は全員が出席し、再捜査している東京地検の判断を待つ構えを示した。15日には定例会が開会する。

広島県議会棟の会派控室前で報道各社の取材に応じる平本徹氏(左)、砂原氏(中)、宮本氏

広島県議会棟の会派控室前で報道各社の取材に応じる平本徹氏(左)、砂原氏(中)、宮本氏

 1月28日の議決公表後、全県議が登庁する機会は初めて。河井克行元法相夫妻側から現金を受け取って起訴相当とされた現職6人のうち、第3会派の自民党広志会・つばさ(7人)に所属する砂原克規氏(広島市西区)平本徹氏(安芸郡)宮本新八氏(山県郡)の3人は常任委に先立ち、県議会棟の会派控室前で報道各社と向き合った。(ここまで 334文字/記事全文 956文字) 

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 ■決別 金権政治

 2019年夏の参院選で河井克行、案里夫妻が100人に計2901万円を配ったとされる買収事件では、選挙に絡んだお金のやり取りが浮き彫りとなりました。令和の時代も変わらない「金権選挙」。皆さんの地域でも耳にしたこと、目にしたことはありませんか。体験、情報、意見をぜひお寄せください。(中国新聞「決別 金権政治」取材班)

 元稿:中國新聞社 主要ニュース コラム・連載・特集 【決別 金権政治】  2022年02月14日  22:40:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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