路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【点描・永田町】:首相も絡む“安倍包囲網”の虚実/12.26

2022-02-17 23:56:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【点描・永田町】:首相も絡む“安倍包囲網”の虚実/12.26

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【点描・永田町】:首相も絡む“安倍包囲網”の虚実/12.26 

 岸田文雄首相の誕生から2カ月半が経過したが、新たな「岸田政治」については、国民の間でも高い期待に厳しい批判と相反する評価が交錯し、「ぶれまくる首相」などのメディア報道が政権運営の迷走ぶりを際立たせている。その中で永田町が注目しているのが、首相と安倍晋三元首相の「政治的確執」だ。第2次岸田政権の発足に合わせて、自民党内の最大派閥・安倍派領袖の(りょうしゅう)として政治の表舞台に復帰した安倍氏が、保守派を代表して安保・外交などでこれ見よがしに自説を開陳して首相をけん制。首相も人事や政策運営で安倍氏の要求を「無視」することで対抗し、党内の“安倍包囲網”づくりを仕掛けているように見えるからだ。

衆院本会議に臨む自民党の岸田文雄総裁(左)と、首相指名選挙の投票に向かう安倍晋三氏(右)=10月4日、国会内

 衆院本会議に臨む自民党の岸田文雄総裁(左)と、首相指名選挙の投票に向かう安倍晋三氏(右)=10月4日、国会内

 

 安倍氏は、盟友の麻生太郎副総裁と共に岸田政権発足の立役者とされ、「主流派の最高実力者」という立場。しかし、首相と麻生氏の蜜月関係とは対照的に、政権発足時から「水面下での岸田VS安倍」が取り沙汰されてきた。その「微妙な関係」(自民幹部)を一気に表面化させたのが、安倍氏の一連の言動だ。中でも、対中外交での「台湾有事は日米同盟の有事」とする発言は中国政府を激怒させ、米国と中国の仲介役を目指す岸田流外交への強い圧力となっている。

 安倍氏の狙いは、もともと親中派とされる岸田派領袖の首相に「対決への決断」を迫ることで、政治的揺さぶりを掛けたというのが大方の見方。しかもその背景には、首相が「地元山口での安倍氏の“天敵”」(自民幹部)で、今回衆院選で参院からくら替えしたばかりの林芳正氏の外相起用への強い反発があるとされ、それが「敵意むき出しの政争」などと虚実不明の臆測を呼ぶ原因となっている。

 ◇安倍氏には「聞き流す力」で対抗

 安倍氏は首相との2度の会談で「政権への全面支援」を約束したが、「それは表向きで、本音は逆」(安倍派幹部)とみる向きが多い。一方で、首相を含めた他の主流派実力者たちも「唯一最強のキングメーカー」(同)をアピールする安倍氏への反発と警戒心を隠せない。衆院選勝利で自信を付けた首相は、安倍氏に対しては「売り物の『聞く力』より『聞き流す力』で対抗」(岸田派幹部)。安倍氏もさまざまな手法で闘いを仕掛けるが、肝心の安倍派内でのポスト岸田候補をめぐる確執による求心力低下が「付け込む要因になっている」(同)とされる。

 12月6日の安倍派お披露目パーティーを機に、安倍氏が総裁選に擁立した高市早苗政調会長の派閥復帰を画策しているとのうわさもあったが、同派幹部の反発で立ち消えとなったとされる。高市氏自身も「安倍派になったら帰れるかなと思っていたが、しばらく独りぼっちかもしれない」と発言。パーティーでの来賓あいさつでは、対中強硬姿勢の安倍氏を高く評価したものの、安倍派議員席の拍手はまばらで、犬猿の仲とされる同派幹部の稲田朋美元政調会長が、高市氏に背を向ける形で議員席を離れる場面もあった。そもそも今回の安倍派立ち上げには、同派内に「体調不良で首相を辞めたのに、すぐに派閥会長就任というのは虫が良過ぎる」(幹部)との不満が鬱積(うっせき)していたのも事実だ。

 12月に入って、政権安定の指標ともなる内閣支持率が上昇すると、首相サイドは「安倍氏に抵抗した成果」(側近)とほくそ笑んだ。しかしその後は、内閣官房参与への就任で「失業救済」と批判された石原伸晃元幹事長が、コロナ助成金の受給発覚でわずか8日目で辞職するなど、政権運営はドタバタ続き。首相にとって、安倍氏への厳しい対応は「手綱さばきを誤れば、最大派閥を敵に回すリスクが高く、政局への自信は過信と紙一重」(自民長老)というのが実態だ【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」12月20日号より】。

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【点描・永田町】:木下都議辞職と「女帝復活」の“闇”/12.12

2022-02-17 23:56:20 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【点描・永田町】:木下都議辞職と「女帝復活」の“闇”/12.12

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【点描・永田町】:木下都議辞職と「女帝復活」の“闇”/12.12 

 今年7月の東京都議選の期間中に無免許運転で事故を起こしながら当選し、都議会の度重なる辞職勧告決議にも抵抗し続けた木下富美子都議がようやく辞職したが、騒動の余波はなお収まらない。木下氏の辞職決断に深く関わったとされる小池百合子都知事が、過度の疲労による療養から復帰した直後の辞職劇だったからだ。永田町では「木下氏は小池氏の操り人形で、“小池劇場”復活に利用された」(自民党幹部)との声も広がり、辞職の際の木下氏の無反省とも見える言動も含め、都議会の年末審議での小池氏への責任追及につながっている。

会見する木下富美子氏=11月22日、東京都新宿区の東京都議会

会見する木下富美子氏=11月22日、東京都新宿区の東京都議会

 

 ■木下都議を在宅起訴 無免許運転で、当て逃げは不起訴―東京地検

 木下氏については、5~7月に無免許運転を7回繰り返したとして、東京地検が11月19日に道路交通法違反で在宅起訴。これを受けて木下氏は同22日夜、都議会議長に辞表を提出、許可された。都庁で記者会見した木下氏は「交通法規に対する順法精神が弛緩(しかん)していた」などと神妙な表情で謝罪。その一方で、在職中の活動を都議会各党が認めなかったことを「いじめの構造と同じ」(同席した弁護士)などと身勝手な自説を展開、「辞職は裁判での実刑判決を避けるための方便で、すべては小池氏のシナリオ通り」(自民都議)との“疑惑”を拡大させた。
 木下氏は大手広告代理店在職中に、当時環境相だった小池氏が仕掛けた「クールビズ」キャンペーンに参画。その後、小池氏が立ち上げた政治塾に入り、2017年7月の前回都議選に小池氏の支持母体の地域政党「都民ファーストの会」から出馬、当選した「小池知事の子飼い」(都民ファ幹部)だ。木下氏は辞職表明会見でも、直前に面会した小池氏から「いったん退いて、事故の解決に専念したらどうか」と促され、都議辞職の手続きを取ったと経緯を説明。これが、「4カ月以上も辞職拒否を続けた木下氏が、ボスの命令で一転して辞職するという小池劇場の演出」と受け止められた。

 ◇自民の繰り上げ当選阻止の策謀説も

 小池氏は都議選中の6月に続き、衆院選終盤の10月末に「過度の疲労」を理由に再入院。11月2日の退院後も自宅療養を続け、同21日に公務に本格復帰した。この間、政界では「重病による知事辞任説」がまことしやかに流布されたが、小池氏は復帰後の会見などで「いいかげんなことを言うなよと思っている」と一笑に付し、健在ぶりを誇示。木下氏の進退については、都議会での2回の辞職勧告決議や、都民からの苦情集中により「都政の停滞が懸念されている」と指摘した上で、「彼女自身が(進退を)決することを私は確信している」と、思わせぶりな表現で辞職を促したことをにおわせた。
 ただ、木下氏の辞職への経過を振り返ると、都議選中の「無免許運転“ひき逃げ”事件」が露見した時点で、「なぜ小池氏が即時辞職を求めなかったのか」(自民都議)という疑念は消えない。都議選直後の7月5日に木下氏を除名処分とした都民ファも「その後は知らぬふり」(同)に見えた。その理由を、都議会関係者は「木下氏が当選から3カ月以内に辞職し、次点の自民候補が繰り上がるのを防ぐためだ」と解説する。

記者団の取材に応じる東京都の小池百合子知事=11月25日、東京都庁

記者団の取材に応じる東京都の小池百合子知事=11月25日、東京都庁

 ここに来て一部週刊誌が、木下氏が都民ファの選対関係者に「自民党が(次点繰り上げを狙って)辞職キャンペーンを張っている」などとするメッセージを送信していたことを暴露。しかも、小池氏が木下氏との協議を始めたのは10月半ばとされる。だからこそ、「小池氏があえて木下氏の辞職を引き延ばし、自らの公務復帰と同時に引導を渡して“女帝の権威”を見せ付けた」(都議会長老)との臆測が広がるわけだが、当事者が認めない限り「真相は闇の中」(同)となりそうだ【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」12月6日号より】。

 

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【点描・永田町】:「改憲実現」を掲げた首相の思惑/12.05

2022-02-17 23:56:10 | 【憲法問題「護憲・改憲・違憲論争・緊急事態条項・九条の改正、自主憲法制定論議他】

【点描・永田町】:「改憲実現」を掲げた首相の思惑/12.05

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【点描・永田町】:「改憲実現」を掲げた首相の思惑/12.05

 第101代首相として10日に第2次政権を発足させた岸田文雄首相が、自らの任期(3年)中の憲法改正を目指す考えを打ち出したことが、永田町の注目を集めている。先の衆院選で自民党単独での絶対安定多数確保という勝利を踏まえ、党総裁として党是の憲法改正に挑むのは自然な流れとも見える。しかし、首相は「リベラル勢力の牙城」とされる宏池会(岸田派)領袖の(りょうしゅう)で、8年近い長期政権で急進的な保守派のリーダーとして改憲実現に挑み続けた安倍晋三元首相とは、全く違う立場だ。それだけに、党内には「本来、改憲には慎重なはず」(閣僚経験者)といぶかる向きが多く、「安倍氏ら党内保守派の支持取り付けを狙った陽動作戦」(同)とやゆする声も相次ぐ。

インタビューに答える岸田文雄首相=11月19日、首相官邸

インタビューに答える岸田文雄首相=11月19日、首相官邸

 

 ◆憲法改正「機は熟している」 将来の総裁選出馬意欲―自民・茂木幹事長

 ただ過去の改憲論議を踏まえ、「国会での憲法論議が本格化するのは、リベラル派の首相が旗振り役になった場合」(首相経験者)との指摘もある。野党第1党の立憲民主党も、「改憲に前向きな世論の動向などから、今後は衆参両院の憲法審査会での改憲論議には参加せざるを得ない」(幹部)とみられており、次期通常国会から憲法審での論議が本格・具体化するのは確実視される。

 もちろん、自民党が提起している憲法9条への自衛隊明記など4項目を軸とする改憲案での与野党合意は困難視されている。とはいえ立民、共産両党も含めた改憲反対勢力が憲法審での本格的論議に参加すれば、「数国会の審議で具体的な改憲条項で合意し、初の国民投票が実現する」(自民幹部)との見方も多い。今回衆院選での日本維新の会の大躍進などで、衆院のいわゆる改憲勢力は与党の公明党も含めると、約4分の3と過去最大になった。このため憲法審の展開次第で、首相の任期中の憲法改正実現も「十分可能」(同)というわけだ。

衆院本会議に臨む自民党の岸田文雄総裁(左)と、首相指名選挙の投票に向かう安倍晋三氏(右)=10月4日、国会内

衆院本会議に臨む自民党の岸田文雄総裁(左)と、首相指名選挙の投票に向かう安倍晋三氏(右)=10月4日、国会内

 ◇「岸田・安倍共闘」は呉越同舟の危うさ

 首相は第2次政権発足を受けた記者会見で「自民党総裁としては憲法改正が重要な課題。茂木(敏充)幹事長に党内の体制を強化するとともに、国民的議論のさらなる喚起と国会における精力的な議論を進めるよう指示した」と言明。さらに維新、国民民主両党の議席増を念頭に「改正を実現するためには、与野党の枠を超えて3分の2以上の賛成が得られるように、しっかりと努力を続けていくことが大事だ」と強調した。これは、自民主導の改憲に慎重な公明党を意識した発言だ。今回衆院選で公明党を抜いて第3党に躍り出た維新は、「第3党として早期改憲実現を目指すのは当然」(維新幹部)との立場だからだ。

 首相があえて改憲実現を叫ぶことへの反発もある。宏池会前会長の古賀誠元幹事長は「改憲実現に突き進むのは、宏池会の理念から大きく外れている」と厳しく批判する。その一方で、改憲を悲願とする安倍氏は首相への協力に前向きだ。自民党最大派閥の細田派(清和政策研究会)は11日、安倍氏の派閥復帰と会長就任を決め、「安倍派」に衣替え。安倍氏はあいさつで、「憲法改正は立党以来の党是だ。議論の先頭に立とう」と呼び掛けた。首相が改憲実現に挑むなら全面支援するとのエールにも見える。

 ただ、安倍氏が党内保守勢力を束ねて、国会での改憲論議に圧力を加えれば、「反改憲勢力の反発で憲法審での改憲論議が元のもくあみにもなりかねない」(岸田派幹部)というリスクもはらむ。第2次政権発足までの一連の党・内閣人事での首相の“安倍離れ”にいら立っているとされるのが安倍氏。首相は17日に安倍氏を表敬訪問して連携をアピールしたが、「“呉越同舟”の共闘」(自民長老)には危うさも隠せず、今後の展開は波乱必至というのが実態だ【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」11月29日号より】。

 元稿:時事通信社 JIJI.com 政治 【政局・コラム・「点描・永田町」】  2021年12月05日  18:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【点描・永田町】揺れ動いた末の「茂木幹事長」/11.21

2022-02-17 23:56:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【点描・永田町】揺れ動いた末の「茂木幹事長」/11.21

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【点描・永田町】揺れ動いた末の「茂木幹事長」/11.25

 第49回衆院選は底力を発揮した自民党が単独での絶対安定多数(261議席)確保で勝利したが、党運営の要の幹事長だった甘利明氏が小選挙区で敗北した責任を取って辞任したことが、岸田文雄首相(党総裁)にとって手痛い打撃となった。

衆院本会議で言葉を交わす自民党の甘利明氏(左)と茂木敏充幹事長=10日、国会内

 衆院本会議で言葉を交わす自民党の甘利明氏(左)と茂木敏充幹事長=10日、国会内

 

 ■ 【写真】衆院本会議で言葉を交わす自民党の甘利明氏と茂木敏充幹事長  

 ■【特集】「切れ者」の政治家、茂木自民党幹事長 強みと課題

 首相は素早く投開票の翌日夕に茂木敏充前外相を後任に起用し、党内の混乱を防いだ。茂木氏は主流派の旧竹下派会長代行で、党4役の選対委員長も経験しており、「政権運営の安定化を狙った安全優先の人事」(自民幹部)だ。ただ、投開票日の10月31日にはメディアの自民党の議席獲得予測が時間帯ごとに大きく変動したため、「茂木氏起用は、首相が当初の敗北不安から最終的な勝利による自信へと心境が揺れ動いた末の決断」(周辺)だったのが実態だ。

 岸田首相は選挙翌日の1日夕、甘利氏が過去に例のない現職幹事長の小選挙区敗北・比例復活となった責任を取って辞任の意向を示したことを受け、茂木氏を後任とする人事を決めた。衆院選結果が確定してから、わずか半日での決着だ。ただ、首相が甘利氏辞任への危機感を強めたのは、投開票日の午前中。その時点での甘利氏の出馬している神奈川13区の出口調査などで、同氏が野党統一候補の立憲民主新人にかなりの差をつけられていたからだ。比例復活も危うい状況で、もし落選すれば「辞任確定」となるだけに、当座しのぎでの麻生太郎副総裁の兼務案も浮上した。その後、夕刻までの出口調査結果で甘利氏も盛り返し、比例復活の可能性が強まった。ただ、その段階では自民単独過半数も危ういとの予測で、首相周辺では「参院選に勝てるアピール力」「党を仕切れる即戦力」との二つの判断基準で茂木氏も含め2、3人の後任候補が浮上していた。

 ◇アピール力で福田達夫氏も浮上

 参院選でのアピール力優先の場合、河野太郎広報本部長高市早苗政調会長に加え、党改革や派閥支配排除の観点から福田達夫総務会長の昇格案も浮上した。

 しかし開票が進むにつれて、自民が単独過半数(233議席)や安定多数(244議席)というハードルを越え、絶対安定多数確保という「勝利」が視野に入った段階で、首相も「人事で奇策を弄(ろう)する必要はない」(側近)との判断に傾いた。ただ甘利氏が首相に直接、「責任を取りたい、進退は総裁に預ける」と伝えた際、首相は対応を留保した。政権を支える麻生氏や安倍晋三元首相を納得させられる党内バランス重視で判断することにしたからだ。

 甘利氏は麻生派の大幹部で安倍、麻生氏と合わせて「3A」と呼ばれる実力者だけに、麻生氏は「自民党勝利の功労者はあなただ」などと慰留を続けていた。しかし、党内は甘利氏の政治とカネの問題が選挙戦に影響したとの判断から、「選挙戦の司令塔なのに、小選挙区で敗れたのは幹事長失格」(若手)との声が多数派だった。このため、首相は1日午後の総裁会見でも意思表示を避け、甘利氏と長時間密談した上で茂木氏起用を決めた。「甘利氏の意向を尊重することで、麻生、安倍両氏にも配慮して見せる政治的演出」(自民幹部)だったとみられる。

 一方、茂木氏にとって「幹事長は喉から手が出るポスト」(自民幹部)。同氏は就任要請に驚いて見せたが、前日深夜に党本部で、梶山弘志幹事長代行と密談する姿も目撃され、「機を見るに敏な茂木氏の売り込み」(自民幹部)との臆測も広がっていた。9月の総裁選不出馬も「岸田氏に恩を売る狙い」(旧竹下派幹部)とされ、幹事長就任は次期総裁選出馬への踏み台となるだけに、永田町では「結果的に、茂木氏にとって渡りに船の状況になった」(同)との見方が支配的だ【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」11月15日号より】。 

 元稿:時事通信社 JIJI.com 政治 【政局・コラム・「点描・永田町」】  2021年11月21日  18:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【カーリング女子】:「神様が与えてくれたチャンス」準決勝進出、思わぬ吉報に涙

2022-02-17 18:11:30 | 【中国・共産党・香港・一国二制度・台湾・一帯一路、国家の個人等の権利を抑圧統治】

【カーリング女子】:「神様が与えてくれたチャンス」準決勝進出、思わぬ吉報に涙

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【カーリング女子】:「神様が与えてくれたチャンス」準決勝進出、思わぬ吉報に涙 

 北京冬季五輪カーリング女子は17日、1次リーグ最終戦が行われ、前回平昌五輪銅メダルの日本(ロコ・ソラーレ)は4―8でスイスに敗れたが、他国の結果を待って4位で準決勝進出が決まった。18日の準決勝では8勝1敗で首位通過したスイスと決勝進出をかけて戦う。
 
日本―スイス 第7エンドに得点を奪い、喜ぶ(左から)吉田知、藤沢、鈴木、吉田夕=北京(共同)

日本―スイス 第7エンドに得点を奪い、喜ぶ(左から)吉田知、藤沢、鈴木、吉田夕=北京(共同)

 ◆悔し涙はうれし涙に

 思わぬ吉報だった。日本のロコ・ソラーレの4人は、スイスに敗れた時点で1次リーグ敗退が決まったと思い込んでいた。試合後になって準決勝進出を伝えられると、悔し涙は歓喜の涙に変わった。
 
 鈴木は「今世紀最大のサプライズ。神様が与えてくれたチャンス」と驚きを隠せず。吉田知は「このチームで戦えるだけで幸せ。そういう気持ちで(準決勝以降も)氷に上がりたい」と涙をぬぐった。
 
 世界選手権2連覇中のスイスは、わずかなミスも見逃してくれなかった。第4、第5エンドは、スキップ藤沢の最終ショットが乱れ、有利な後攻で連続失点。その後も、流れを取り戻せなかった。
 
 4人は声を掛け合った。3点を追う第7エンド。藤沢が焦りからか「そろそろ決めたい」と漏らした。吉田知がすかさず声を掛けた。「さっちゃん(藤沢)大丈夫。時間あるからゆっくり投げて」。藤沢は呼吸を落ち着かせて最終ショットを決め、2得点。敗れても強い結束を見せた。
 
 4年前も1次リーグ最終戦でスイスに敗れ、他の試合の勝敗で準決勝進出が決まった。藤沢は「本当に4年前と一緒。成長していない」。だが1次リーグ突破が大きな一歩だった前回とは違う。4年間の成長を見せる舞台に笑顔で挑む。(北京・白山泉)
 

 元稿:東京新聞社 主要ニュース スポーツ 【北京五輪・パラリンピック】  2022年02月17日  18:11:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:コロナ水際対策 目立つ弊害、無視できぬ

2022-02-17 06:40:50 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【社説】:コロナ水際対策 目立つ弊害、無視できぬ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:コロナ水際対策 目立つ弊害、無視できぬ 

 新型コロナウイルスの感染対策として外国人の新規入国を原則禁止にしている水際対策について、政府は見直す方針を固めた。現行措置の期限が切れる3月以降、国内外の感染状況を注視しながら段階的に外国人の入国規制を緩和する。

 外国人について今は、公益性がある場合など「特段の事情」がなければ入国できないのが原則である。まずはビジネス関係者や留学生、技能実習生らの入国を条件付きで認める方針。1日3500人に制限している入国者数も5千人ほどに引き上げる方向で調整している。

 欧州などでのオミクロン株の感染拡大を受けて、岸田文雄首相は昨年11月末に「慎重すぎるという批判は全て私が負う」と訴え、全世界を対象に外国人の入国停止に踏み切った。

 新たな変異株の特性がよく分からず国内への流入もない段階では、先手を打って予防策を講じることは重要だった。国民からも一定の評価を得た。

 しかし2カ月以上が経過した今、市中感染は広がり、1日当たりの感染者数も最大で10万人を超えることもある。もはや自国民と区別して外国人の入国だけを制限する水際対策は合理性を失っているのではないか。

 世界保健機関(WHO)の委員会も、オミクロン株が発見された後に各国が導入した渡航制限は感染拡大を防げず、失敗だったと指摘。経済的・社会的な負担が大きいとして、緩和や撤廃を加盟国に求めている。

 政府は「主要7カ国(G7)で最も厳しい水準の措置」と胸を張ってきたが、むしろ弊害が無視できないほど目立つようになっている。突出した対策の効果や根拠について丁寧に検証する必要がある。

 ビジネス関係者の往来・交流が滞る経済界だけでなく、留学生の受け入れが進まなくなった大学関係者などからも危機感を訴える声が上がる。現代版の「鎖国」に対する批判は国内外から日増しに強まっている。

 日本への留学も、卒業が迫るケースなどに入国を限定され、14万人以上の外国人学生が来日できていない。

 2年近く足止めされ、待ちきれずに留学を断念したり他国へ流れたりする学生も出始めている。相互主義を原則に行われる交換留学も成り立たなくなり、米国などでは日本人留学生の受け入れを中止する動きもある。

 新たな変異株が出現する恐れがあり、一定の水際対策は必要だ。しかし閉ざされたイメージが広がり、日本が世界から「選ばれない国」にならないか心配だ。長期的に見て、日本と世界を結ぶ親日派や知日派の人材を失うようなことになれば、外交や経済など幅広い分野に影響する恐れがある。

 ビジネスの面でも、海外企業との技術協力や合併・買収交渉などに支障が出ているという。地方でも技能実習生が来日できず、人手不足が深刻化している事業者らから悲鳴が上がる。

 留学生や技能実習生だけで来日できていない外国人は37万人に上るとされる。1日当たりの入国者数を5千人とすると、全員が入国するには単純計算で70日以上かかる。実際には日本人の帰国者もいる。

 政府は国内外の感染状況を見極め、柔軟に水際の対策を見直さなければならない。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年02月17日  06:37:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【天風録】:1972年「はじまりのおわり」

2022-02-17 06:40:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【天風録】:1972年「はじまりのおわり」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録】:1972年「はじまりのおわり」

 元日本兵の横井庄一さんがグアム島の密林から帰還して今月で50年になる。それほどの歳月が―とご年配の読者はつぶやくか。横井さんの「恥ずかしながら―」は流行語に

 ▲その月には札幌冬季五輪も開かれた。名曲「虹と雪のバラード」は2度目の招致へ、北の町で今また流れているという。テレビドラマ「木枯(こがら)し紋次郎」が始まった年でもあった。「あっしにはかかわりのないことで」が口癖の流れ者が義を貫く結末に、テレビ桟敷は留飲を下げた

 ▲連合赤軍による、あさま山荘事件も50年を迎える。10日間に及ぶ籠城と銃撃戦は世を震撼(しんかん)させた

 ▲1972年を「はじまりのおわり」と見立てたのは早世した評論家坪内祐三さんだった。あの頃、60年代以降の「政治の季節」は曲がり角に至った感があったのだろう。だが「革命は銃口から」という幻想にとらわれた一部の若者たちは突き進む。あさま山荘落城後、冷たい土の下では同志たちが埋もれていた

 ▲山荘で人質になり、その地・軽井沢に今も夫と暮らす女性が今月、地元紙の取材に応じた。隣人は事件を知っていても「スルーしてくれる」という。夫妻の心穏やかな日々を願い、全ての犠牲者を悼む節目とする。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2022年02月17日  06:37:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:ドーピング疑惑 「灰色」決着許されない

2022-02-17 06:40:30 | 【事件・未解決事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件他】

【社説】:ドーピング疑惑 「灰色」決着許されない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:ドーピング疑惑 「灰色」決着許されない 

 北京冬季五輪がドーピング疑惑に揺れている。おまけに検査で陽性と判定された渦中の人は、フィギュアスケート団体でロシア・オリンピック委員会に金メダルをもたらした15歳の新星、カミラ・ワリエワ選手である。

 スポーツ仲裁裁判所は「出場を妨げれば、取り返しのつかぬ損害を与える」として、当面の個人種目に限って出場を認める裁定にとどめた。違反の黒白をつけず、最終処分も棚上げした判断に異論は免れまい。

 「失望」と論評した世界反ドーピング機関(WADA)は引き続き、厳しい姿勢で疑惑の解明に当たらなければならない。

 ワリエワ選手は北京五輪の国内選考会に出た昨年12月25日、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)に検体を採取されていた。ところが、陽性判定の報告は五輪開幕後で、それも団体戦後の今月8日だった。なぜ、こうも大幅に遅れたのか。

 その後の不可解な展開は、混迷の度を深めたといえる。陽性の報告を受け、選手資格停止の暫定処分を決めたはずのRUSADAが翌日、ワリエワ選手から異議申し立てを受けると即日に処分解除する。異議も処分解除も根拠は示されていない。

 そんな成り行きを不服として、国際オリンピック委員会(IOC)などが仲裁裁判所に提訴したのは当然である。

 大会中で真相解明に時間的な猶予がないため、「選手保護」を配慮した緊急避難の裁定と受け止められている。後に失格となる可能性もあるという。綿密な調査を踏まえ、最終的な処分を見極める必要がある。

 今回の裁定では、WADAの「要保護者」規定も配慮したという。選手が16歳未満の場合、処分の軽減など柔軟に対応する。判断力が十分でないことも考えられるからだ。

 ただ、十把ひとからげに10代の選手を厳格に問えなくすることは、矛盾もはらんでいる。例えば、のちのちドーピング違反の低年齢化を招く恐れはないのだろうか。

 というのも「五輪離れ」解消に向け、スケートボードなど若者に人気のある新競技の採用が進んでいる。出場選手の低年齢化は避けられず、「要保護者」規定は矛盾の種になり得る。

 「要保護者」と位置付けるなら、責めを負うのはコーチや医師など周りの大人たちにほかならない。そもそも15歳のスケーターから、なぜ狭心症などの治療に使われる禁止薬物が検出されたのだろう。

 ロシアには、「ドーピング隠し」の体質が巣くう。2014年のソチ冬季五輪では、抜き打ち検査情報の横流しや証拠となる検体の廃棄、文書のでっちあげなど組織ぐるみの実態がWADAの調査で裏付けられた。五輪最大の「負の遺産」にも数えられている。

 ロシア選手団の締め出しをWADAが勧告し、仲裁裁判所も支持していた。にもかかわらず、IOCがそれぞれの国際競技団体に判断を委ねた結果、「潔白」を証明した選手に限って個人資格での出場が認められている。ワリエワ選手も「潔白」出場組の一人だった。

 ロシアのドーピング違反に及び腰の対応を繰り返してきたIOCには、もう「灰色」決着は許されない。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年02月16日  06:40:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【天風録】:頂上への視界

2022-02-17 06:40:20 | 【事件・未解決事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件他】

【天風録】:頂上への視界

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録】:頂上への視界

 目指す頂上まではあとどれくらいか。高い山に挑む際、最初は木々の中を歩むばかりでゴールが見えないそうだ。やがて標高が上がると樹木は消え、峰が見えてくる。その辺りを森林限界という。耳慣れぬ言葉が先日、にわかに注目された

 ▲王将を奪取して将棋界最年少で五冠となった藤井聡太さんが口にした。「将棋を富士山に例えると、今は何合目か」と問われ、頂上は見えないので「森林限界の手前」と。謙虚さと言い回しの妙に感嘆の声が上がった

 ▲僥倖(ぎょうこう)、望外など難しい言葉を14歳の頃から記者会見で使っている。周りの大人が教えたわけではなく、藤井さん自身が研鑽(けんさん)して身に付けたものだ。一方、世界が注目する金メダル候補の15歳が発する言葉は痛々しい。「精神的に疲れました」

 ▲フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ選手だ。北京冬季五輪のさなか、ドーピング問題が持ち上がった。引き続き出場していいと、スポーツ仲裁裁判所は認めたが疑惑は晴れない

 ▲陽性だったのは持久力を向上させる薬物。少女が体への影響を顧みず使うだろうか。周りの大人が飲ませたとも考えられる。ロシアという国家の闇が、頂上への視界を遮っているようだ。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2022年02月16日  06:40:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【決別 金権政治】:地方議員にカネ、京都でも 地元・二之湯公安委員長、「適法」「応分の負担」 規正法の課題浮き彫り

2022-02-17 06:39:40 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【決別 金権政治】:地方議員にカネ、京都でも 地元・二之湯公安委員長、「適法」「応分の負担」 規正法の課題浮き彫り

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【決別 金権政治】:地方議員にカネ、京都でも 地元・二之湯公安委員長、「適法」「応分の負担」 規正法の課題浮き彫り 

 自民党京都府連が国政選挙の前に、立候補者から集めた金を府議らに配った問題を巡り、当事者の一人とされる二之湯智国家公安委員長は15日の閣議後会見で「適法に処理し、選挙買収やマネーロンダリング(資金洗浄)には当たらない」と、国会答弁と同じ言葉を繰り返した。政党支部間の資金移動は「政治とカネ」問題で揺れる広島県でも常態化していた。政治資金規正法などの見直しを求める声が一層高まりそうだ。

 二之湯氏は警察組織を束ねる職にある。会見では「府連の党勢拡大、政治活動に使ってほしいと寄付した。国会議員は府連の財政事情を勘案して応分の負担をしなければならない」と主張。規正法などの規定に沿い「適法」との認識を崩さなかった(ここまで 305文字/記事全文 1223文字)

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 ■決別 金権政治

 2019年夏の参院選で河井克行、案里夫妻が100人に計2901万円を配ったとされる買収事件では、選挙に絡んだお金のやり取りが浮き彫りとなりました。令和の時代も変わらない「金権選挙」。皆さんの地域でも耳にしたこと、目にしたことはありませんか。体験、情報、意見をぜひお寄せください。(中国新聞「決別 金権政治」取材班)

 元稿:中國新聞社 主要ニュース コラム・連載・特集 【決別 金権政治】  2022年02月15日  23:09:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【決別 金権政治】:【速報】「起訴相当」辞職、広島県議補選3月27日投開票 府中市・神石郡選挙区

2022-02-17 06:39:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【決別 金権政治】:【速報】「起訴相当」辞職、広島県議補選3月27日投開票 府中市・神石郡選挙区

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【決別 金権政治】:【速報】「起訴相当」辞職、広島県議補選3月27日投開票 府中市・神石郡選挙区 

 2019年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、広島県選管は15日、広島県議の岡崎哲夫氏(66)の辞職に伴う県議補選府中市・神石郡選挙区(補欠定数1)の日程を3月18日告示、27日投開票と決めた。

広島県議補選府中市・神石郡選挙区の日程を決めた県選管の会合

 当選8回だった岡崎氏は河井克行元法相と妻の案里元参院議員から計50万円を受け取ったとして、東京第6検察審査会(検審)に公選法違反(被買収)の疑いで「起訴相当」と議決されたのを受け、2月10日に辞職した。公選法では、1人区で欠員が出れば、県選管が通知を受けた翌日から50日以内に補選をするよう定められている。
(ここまで 243文字/記事全文 331文字)

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 ■決別 金権政治

 2019年夏の参院選で河井克行、案里夫妻が100人に計2901万円を配ったとされる買収事件では、選挙に絡んだお金のやり取りが浮き彫りとなりました。令和の時代も変わらない「金権選挙」。皆さんの地域でも耳にしたこと、目にしたことはありませんか。体験、情報、意見をぜひお寄せください。(中国新聞「決別 金権政治」取材班)

 元稿:中國新聞社 主要ニュース コラム・連載・特集 【決別 金権政治】  2022年02月15日  16:55:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2021.12.23】:ヤジ排除・国賠原告2人が経過報告|苫小牧市で言論の自由考える市民集会

2022-02-17 06:15:00 | 【警視庁・警察庁・都道府県警察本部・警察署・刑事・警察官・警部・監察官室・...

【HUNTER2021.12.23】:ヤジ排除・国賠原告2人が経過報告|苫小牧市で言論の自由考える市民集会

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2021.12.23】:ヤジ排除・国賠原告2人が経過報告|苫小牧市で言論の自由考える市民集会 

 一昨年7月に札幌市で起きた首相演説ヤジ排除事件で18日、地元警察を相手どる国家賠償請求訴訟の原告2人が苫小牧市での市民集会に招かれ、約60人の参加者を前に事件の経緯などを報告した。国賠原告が揃って公の場で排除問題を語るのは、訴訟の報告集会を除いては今回が初めて。

◇  ◇  ◇

 集会を主催したのは、苫小牧で活動する「戦争に反対する市民行動・苫小牧会議」(川上一代表)。同会はこれまでも年に数回の頻度で人権問題などを考えるつどいを設けてきたが、昨年からのウイルス禍を機に集会などの自粛を余儀なくされ、今回の企画は1年10カ月ぶりの開催となった。報道などでヤジ排除問題を知った関係者が「重大な人権問題」と事件に関心を寄せ、国賠原告の大杉雅栄さん(33)・桃井希生さん(26)に声をかけて集会が実現した。

 当日は地元民放・北海道放送(HBC)が制作したドキュメンタリー番組の一部を上映しながら、大杉さんらが排除事件の事実関係などを解説、公権力が表現の自由に介入したことの問題点を改めて指摘した。

 「ネットなどにはヤジを『迷惑』とする意見も出ていますが、そもそも現場は公道上で、アイドルのコンサートのような私的な空間ではありません。百歩譲って、与党支持者から排除されるのならまだわかる。排除したのが警察だったのが問題なんです」(大杉さん)

 「私が『増税反対』と叫んだ時、与党側にもそれなりの意見があったはずです。それを聴くことができたら、彼らと議論できた可能性もわずかながらあったんじゃないか。議論は民主主義の根幹で、それを警察に潰されたことへの憤りがあります」(桃井さん)

 報告後の質疑応答では、安保法制違憲訴訟の原告団に参加しているという男性から「司法の反動化は甚だしく、ヤジ排除訴訟も必ず敗けると思う」と意見が上がった。これを受けた大杉さんは「裁判長が『立証責任は道警側にある』と言っていた」と報告、必ずしも裁判の行方に絶望はしていないとの思いを明かし、その上で「究極的には裁判所が何を言おうとヤジを飛ばす権利はあると言い続けたい」と表明した。

 主催代表の川上一さん(69)は「当事者のお話は貴重で生々しく、いろいろな議論を喚起できた」と手応えを話し、国賠訴訟について「このような企画が少しでも支援に繋がればと思っている。激励と連帯の意を述べたい」と2人にエールを贈った。

 札幌地裁で審理が続くヤジ排除訴訟は今月24日の第13回口頭弁論で結審、本年度内にも一審判決言い渡しに到ることになる。(小笠原淳)

【小笠原 淳 (おがさわら・じゅん)】
ライター。1968年11月生まれ。99年「札幌タイムス」記者。2005年から月刊誌「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に、地元・北海道警察の未発表不祥事を掘り起こした『見えない不祥事――北海道の警察官は、ひき逃げしてもクビにならない』(リーダーズノート出版)がある。札幌市在住。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・一昨年7月に札幌市で起きた首相演説ヤジ排除事件】  2021年12月23日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:五輪招致調査 幅広い選択肢の提供を

2022-02-17 05:05:55 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【社説①】:五輪招致調査 幅広い選択肢の提供を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:五輪招致調査 幅広い選択肢の提供を 

 2030年冬季五輪・パラリンピック招致を目指す札幌市は、道民1万7500人を対象に、招致の賛否などを問う意向調査を来月行う。きのうの市議会特別委員会で調査の概要を公表した。

 賛否の理由や開催意義、施設整備費などに関して問い、主な結果は来月下旬に公表する予定だ。

 札幌市は昨年11月に30年大会の概要案を示した。

 コロナ下で開かれた昨年夏の東京大会を機に、五輪の在り方は大きな曲がり角を迎えている。札幌で今なぜ2度目の冬季大会開催を目指すのか、説得力のある考えを示しているとは言い難い。

 五輪を取り巻く情勢の変化も踏まえて道民が開催の是非を判断できるよう、調査では多角的な情報と幅広い選択肢を提供すべきだ。

 秋元克広市長は北海道新聞のインタビューで、招致活動を継続するかどうかは調査結果だけでなく、市議会議論などを勘案して判断する考えを示した。

 支持が半数を下回った場合でも招致活動を継続するなら、調査の意義が薄れるのではないか。

 調査は1万人対象の郵送と5千人対象のインターネット、2500人対象の街頭を組み合わせて実施する。市は多様な年齢層からの回答を収集するためと説明する。

 異なる手法を組み合わせて行う調査が、民意の正確な把握につながるのかどうか疑問が残る。

 秋元市長は開催の意義について「100年後のまちの礎になる」と言う。抽象的であり、分かりづらさは否めない。

 大会経費が市の試算内に収まるとは言い切れない。国際競技団体の要望で施設が拡充される可能性も考えられる。市は道路など関連するインフラ整備も含めた負担額の総額も示すべきだろう。

 札幌市が2度目の五輪招致を本格化させたのは14年だ。当時の上田文雄市長が26年大会への立候補を表明した。インフラ施設の更新など、1972年の前回大会の成功を再現する狙いもあった。

 30年大会の招致を目指す方針に変わったのは秋元市政になってからだが、市長は招致活動が「昨日今日始まったのではありません」と語る。

 だが昨夏の東京大会を通じ、商業化、肥大化した五輪のさまざまなひずみが浮き彫りになった。

 いったん走りだしたから止められないという姿勢ではなく、開催のメリットとデメリットをいま一度洗い出し、真摯(しんし)に道民の声を聞く調査にする必要がある。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年02月17日  05:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【社説②】:コロナ下の景気 暮らし支える対策必要

2022-02-17 05:05:50 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【社説②】:コロナ下の景気 暮らし支える対策必要

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:コロナ下の景気 暮らし支える対策必要 

 2021年10~12月期の実質国内総生産(GDP)は、前期比の年率換算で5・4%増と、2四半期ぶりのプラスとなった。

 コロナ下の緊急事態宣言が9月に解除されたのを受け、個人消費や設備投資が伸びた。だが今回のプラス成長は、マイナス成長だった7~9月期の反動によるところが大きい。楽観は禁物だ。

 22年1~3月期はオミクロン株拡大が響き、景気が急減速するとみられている。物価上昇などのリスクを注視する必要がある。

 日本経済がいつまでも回復軌道に乗れないことは深刻な事態だ。

 GDPの金額はコロナ前の水準に戻っていない。既に超えた米欧に比べて復元力が弱い。

 対応が後手後手に回って感染を抑え込めず、経済を停滞させてきた政府の責任は重い。

 ワクチン・検査・治療の体制強化で国民の命を守る。困っている人に届く十分な対策で暮らしや営業を支え景気を上向かせる―。これが政府の使命と考え、政策全般を精査し手厚くしてもらいたい。

 巨額のコロナ予算を投じてきたのに景気回復は遅い。21年通年の成長率は1・7%どまりで、5%台の米欧に見劣りする。

 脆弱(ぜいじゃく)な医療体制に加え、無駄の多い予算配分に大きな原因があるのではなかろうか。

 年明け以降、GDPの半分以上を占める個人消費の冷え込みが顕著になっているのは気がかりだ。

 円安や原油高に起因する物価上昇が背景にある。ガソリンや灯油、食料品などの生活必需品で値上げが相次ぐ。

 必需品の値上がりは所得が低いほど負担が重くなる。そうした人々の生活不安を払拭(ふっしょく)する、メリハリのついた支援が不可欠だ。

 なのに、国の政策は場当たり的で持続性に乏しいものが目立つ。

 補助金によるガソリン価格抑制策は効果が薄い。この制度では家計を十分に支えられまい。

 経済の土台を細らせたのは賃金の低迷だ。過去30年間で米欧が4~5割上がったのに対し、日本は横ばいだった。その結果、先進国で最低の水準に落ち込んでいる。

 立て直しには賃上げが必須だ。利益の出ている企業は春闘で極力賃上げしてもらいたい。政府も賃上げの環境整備に努めるべきだ。

 大企業や富裕層の税負担を増やして格差を縮小する必要もある。

 建設受注統計の書き換え不正はGDPにも影響したとの指摘がある。政策の正当性を保つには統計への信頼回復が欠かせない。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年02月17日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【卓上四季】:計器飛行

2022-02-17 05:05:45 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【卓上四季】:計器飛行

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【卓上四季】:計器飛行

 企業間で取引されるモノの価格が高騰している。指標となるのが企業物価指数。1897年から公表されている重要な統計だ。日銀が約50人で作成している

 ▼現在1213品目が対象で、調べる価格の数は8千前後。実態に迫るには企業からの調査票を待つだけではなく、市場の動きを追う必要がある。新たに対象とする価格を探し出すことを「価格開拓」と呼ぶそうだ

 ▼かつて貿易統計で輸入量が増えた米国製の鉄製ボルトとナットの価格を調べようとしたが、輸入元が分からなかった。自動車では使わないと聞き、航空機メーカーに問い合わせたが違うという

 ▼探索が行き詰まりかけた時、担当者が統計を丹念に調べると港湾ではなく主な空港に入っていることが分かった。製造用ではなく整備用と推測し、航空会社に尋ねるとたどり着いた(時事通信社「MAIN」より)

 ▼経済・金融政策の運営は航空機の計器飛行にたとえられる。当局も針路が正しいかは目には見えず、計器(統計)を頼りに操縦しなくてはならないからだ。それだけに計器の数値は正確さを求められ、企業物価の担当者は全力を注いでいる

 ▼建設受注をはじめ政府統計の不正が絶えない。日本経済のかじ取りに携わっているとの責任感が欠けていたのではないか。もっとも計器が正確でも、機長が目を背けて自ら決めた方向に固執するばかりでは乗客は心配でたまらない。2022・2・17

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【卓上四季】  2022年02月17日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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