【政界地獄耳】:野党の限界は「友情と信頼」なのか/01.25
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:野党の限界は「友情と信頼」なのか/01.25
★21日、BSの番組で自民党選対委員長・遠藤利明、立憲民主党代表代行・逢坂誠二、国民民主党代表代行・前原誠司が出演した討論番組で逢坂は立憲と国民は元々一緒だった。今もそんなに違いはない兄弟政党といい、前原は今、同党代表・玉木雄一郎が進める都知事・小池百合子が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」と国民民主の合流計画に対して「合流は重い。引っ付くかどうかの議論だけが取り上げられるのは良くない」と慎重な姿勢を見せた。この合流は希望の党の経緯を見れば当然の流れのように受け止められる。
★前原は元来選挙区が京都ということもあり日本維新の会との合流を念頭に置いており、維新の代表・松井一郎も「改革をするならしっかり連携したい」としていただけに松井が都ファとの連携の動きを批判したことについて「そのような反応になるのも仕方がない」と擁護の姿勢を見せた。一方、遠藤は「既に野党も8割ぐらいは法律に賛成している。ただ若干違う時、今違うのか、将来も含めて違うのか、例えば賃上げの問題を扱う時、連合の皆さんと一緒にやろうという場合がある」と柔軟な姿勢を見せた。
★元々は宏池会として一緒だった岸田派、麻生派、谷垣グループによる大宏池会構想について遠藤は「大きければいいものではない。元々多様な意見もある。確かに源流は一緒だったのだから、私は資本参加のない友情と信頼に基づいたホールディングス化と言っている。これを1つにまとめるとかえってぎくしゃくするのではないか」と解説した。この話を逢坂、前原はどう聞いたのだろうか。目的や目標のために友情と信頼のホールディングス化のできない野党の限界を見せつけられた瞬間だった。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2022年01月25日 07:21:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。