路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記・04.10】:財務省は法廷でも後ろの席とごにょごにょ…「持ち帰って検討します」を連発した

2022-03-28 06:25:50 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記・04.10】:財務省は法廷でも後ろの席とごにょごにょ…「持ち帰って検討します」を連発した

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記・04.10】:財務省は法廷でも後ろの席とごにょごにょ…「持ち帰って検討します」を連発した

 何を聞いても後ろの席とごにょごにょ相談。あげく「持ち帰って検討します」。そんな光景が法廷で繰り返された。

 公文書改ざんで夫を亡くし、真実を知りたいと裁判を起こした赤木雅子さん。財務省は昨年12月“認諾”という手続きで裁判を一方的に打ち切ったが、雅子さんは別途、国に情報開示を求める裁判を起こしている。その弁論が8日、大阪地裁で開かれた。

<picture>国の文書の「押収」に雅子さんが「にんいていしゅつ」と書き込んだ(撮影)相澤冬樹</picture>

 国の文書の「押収」に雅子さんが「にんいていしゅつ」と書き込んだ(撮影)相澤冬樹

 この裁判で雅子さんは財務省に対し、大阪地検特捜部に任意提出した文書を開示するよう求めている。改ざんなどの捜査で提出されたものだが、国はそういう文書があるかどうかも答えない「存否応答拒否」を行い、それが妥当だと書面で主張した。

 この書面に徳地淳裁判長が疑問を呈した。「捜査機関が押収」という言葉があったからだ。実際にはこの事件で大阪地検特捜部は財務省の強制捜査をしていないから、押収された文書はない。文書はすべて財務省が任意提出したものだ。

 国は「押収された文書について詳細を明かすと捜査の内容を明らかにすることになる」と主張しているが、任意提出した文書の扱いは財務省の判断であり、捜査内容には関係ない。そこを裁判長に指摘されると、国の担当者は背後を振り返って後ろの席にいる担当者とごにょごにょ相談を始めた。数分間相談した末に「持ち帰って検討します」という。

 ■雅子さん「税金の無駄遣いやなあ」

 次に雅子さんの代理人の生越照幸弁護士が、雅子さんの夫、赤木俊夫さんが改ざんに関する資料をまとめたいわゆる「赤木ファイル」についても、国は存否応答拒否をするのか明確ではないとして確認を求めた。すると再び後ろを振り返ってごにょごにょ。そして再び「持ち帰って検討します」。徳地裁判長が「いつまでに回答しますか?」と尋ねると、またも背後とごにょごにょかなり長いこと相談したあげく、「1カ月ほどください」。これには傍聴席から失笑が漏れた。

「たったそれだけのことに何でそんなに時間がかかるん?」

 時間の引き延ばしをしているとしか思えない。そのために国の担当者は11人も法廷に並んでいる。雅子さんは思った。

「税金の無駄遣いやなあ。さっさと資料を出してくれたら裁判はすぐに終わるのに……」

 救いは、公文書開示に詳しい弁護士が「この文書は絶対に出てきますよ」と言ってくれたこと。それが心強かったという。それを励みにこれからも裁判に臨む。

 相澤冬樹

著者のコラム一覧
 ■相澤冬樹ジャーナリスト・元NHK記者

 1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記】  2022年04月10日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:再審無罪の賠償/検察の責任も軽くはない

2022-03-28 06:00:55 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【社説】:再審無罪の賠償/検察の責任も軽くはない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:再審無罪の賠償/検察の責任も軽くはない 

 大阪市で1995年に小学6年の女児が焼死した火災を巡り、再審無罪となった母親が国と大阪府に損害賠償を求めた国家賠償請求訴訟で、大阪地裁が府警の取り調べを「明らかに違法」と断じ、府に約1224万円の支払いを命じた。

 一方で、検察による起訴や捜査は「違法とまでは断定できない」として、国への請求を棄却した。

 警察官の捜査の違法性を指摘しながら、その問題を見逃し、起訴した検察官の責任を問わない司法判断には違和感を禁じ得ない。判決を聞いた母親が法廷で「冗談じゃないわ」と憤ったのも理解できる。

 再審無罪を受けた損害賠償請求では、国の責任を認めない判決が出ている。根拠は「証拠書類を総合的に勘案し、有罪と認められる嫌疑があれば適法」とした最高裁判決だ。司法は判例を漫然と踏襲するのではなく、冤罪(えんざい)防止までを視野に入れた判断を示してもらいたい。

 母親は保険金目的で放火し女児を殺害したとして逮捕、起訴された。無期懲役の判決が出て服役したが、再審で大阪地裁が「捜査段階の自白に証拠能力は認められない」として無罪を言い渡し、確定した。

 国賠訴訟判決は、府警の警察官が女児の写真を見せながら大声で母親を責めたり、長男の発言として虚偽の説明をしたりした点を違法行為と認定した。母親の心情につけ込む卑劣な取り調べと言うしかない。 

 刑事事件としては物証が乏しく、自白の信ぴょう性が最大の争点となった。再審では、そもそも放火ではなく「自然発火」だった可能性も指摘された。母親の供述は二転、三転していた。捜査が尽くされたとは言い難く、証拠能力を吟味すべき検察の責任も決して軽くはない。

 捜査段階の証拠を検察が再審まで開示せず、真相解明を妨げたことも厳しい非難に値する。

 母親が不当に拘束された20年間はあまりにも長く、現在も家族との関係や社会適応に苦しむ。捜査による人権侵害が甚大であることを、府警と検察は重く受け止めるべきだ。

 看過できないのは大阪地裁が示した和解勧告に対し、国が交渉のテーブルにすら着かなかったことだ。勧告は双方が無罪を確認し、冤罪防止に取り組むなど妥当な内容だった。法廷には取り調べをした警察官も出廷し、「今も(母親が)犯人だと思う」と証言した。反省の姿勢が足りないと見られても仕方あるまい。

 2019年の法改正で取り調べの可視化が義務づけられたが、対象事件が限られるなどの課題が残る。取り調べに弁護人が立ち会うのを認めるなど、刑事司法改革を進めることが冤罪の防止には欠かせない。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年03月28日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【正平調】:昨年、神戸出身の2人の映画人が逝った。

2022-03-28 06:00:50 | 【人権・生存権・同性婚・人種差別・アイヌ民族・被差別部落・ハンセン病患者】

【正平調】:昨年、神戸出身の2人の映画人が逝った。

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【正平調】:昨年、神戸出身の2人の映画人が逝った。

 監督高橋一郎さん、プロデューサー鵜久森典妙(うくもりのりたえ)さん。1980年代から手を携え、原発やアトピー、環境などを題材に数々の社会派ドキュメンタリーを残した

 ◆最後の作品が「一人になる」。ハンセン病患者の隔離政策を進めた国に抗し、「不治の病ではない」と主張した医師小笠原登の生涯を追った

 ◆高橋さんは昨年6月、上映後のシンポジウム中に倒れ、他界した。直前まで声高に訴えたのが、優生思想の問題だ。国は障害や病気のある人を差別し、社会から排除してきた。国民にこの思想を植え付けた責任は重い、と。公開に奔走した鵜久森さんも5カ月後、病没した

 ◆2月と3月、旧優生保護法を巡る裁判の判決があった。不妊手術を強制された人たちが国に損害賠償を求めた訴訟で、大阪、東京高裁が旧法を違憲と判断し、国に賠償を命じた

 ◆東京の裁判長は「差別のない社会をつくるのは、国はもちろん社会全体の責任」と法廷で異例の所感を述べた。ハンセン病と強制不妊手術。根っこは同じ優生思想だ

 ◆過ぎ去った問題ではない。誰かが誰かを見下し、優劣をつけて排除する。そんな病巣が今もはびこる。私たちは目を背けていないか。2人の映画人が残した作品が問いかける。2022・3・28

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【正平調】  2022年03月28日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:5千円支給案/選挙目的の疑念拭えない

2022-03-28 06:00:45 | 【社会保障施策・年金(国民、老齢、共済、障害)・医療、介護保険・生活保護・

【社説】:5千円支給案/選挙目的の疑念拭えない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:5千円支給案/選挙目的の疑念拭えない

 

政府、与党が年金生活者の支援を目的に、1人当たり5千円の「臨時特別給付金」を支給する案を検討している。

 年金支給額は物価や賃金変動に伴い毎年改定され、今年は4月分から0・4%引き下げられる。給付金は年数千円の減額への措置とされるが、突然浮上してきた感が強い。1回限りの支給による効果や対象を高齢者に絞る点など疑問も尽きない。

 支給案は、年金に頼る高齢世代の不安に対応するためとして自民、公明両党幹部が岸田文雄首相に申し入れた。既に10万円の給付を受けた住民税非課税世帯などを除く高齢者ら約2600万人が対象になる。困窮度にかかわらず一律に5千円を支給する内容であり、低所得者対策に当たるとは言い難い。

 賃金を重視して年金額を変動させる新ルールを2021年度に導入したのは、現役世代の負担能力を考慮し、財源を確保するためだ。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言などで営業休止を強いられたり、職を失ったりした現役世代は多い。年金生活者だけが給付金の対象では公平さを欠く。

 見過ごせないのは4、5月分の年金支給日が6月になることだ。参院選の直前であり、年金減額への反発を避けるために給付金を検討しているとの疑念は拭えない。野党も「参院選目当てのばらまき」と批判を強めている。当然だろう。

 共同通信社が今月実施した世論調査では、支給案を「適切だと思わない」とする回答が66%を占めた。自民、公明の各支持層でも同じ回答が過半数に達しており、国民の厳しい目が向けられているのは明らかだ。 

 与党内でも「恥ずかしい政策」とする声がある一方、一昨年の10万円給付に比べて少額である点を問題視し、増額を求める意見も出ている。1人5千円でも事業規模は事務経費を含めて2千億円程度になるという。しかも財源には、国会のチェックを受けない予備費を充てる可能性もある。将来世代に回すツケを安易に増やすべきではない。

 コロナ禍や物価上昇の影響を受けているのは高齢者に限らない。本当に困窮している国民のための支援策を、小手先ではなく一から考え直す必要がある。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年03月27日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【正平調】:ある政党の総会で支援のお願いをしたとき、議員席から声が上がった。

2022-03-28 06:00:40 | 【北朝鮮・朝鮮半島・拉致問題・独裁・朝鮮総連・朝鮮学校】

【正平調】:ある政党の総会で支援のお願いをしたとき、議員席から声が上がった。

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【正平調】:ある政党の総会で支援のお願いをしたとき、議員席から声が上がった。

 「いよっ! 頑張れよ」。そして話し終えて頭を下げると、今度は甲高い声が会場に響いた。「頑張ってえ~」

 ◆舞台の役者へ声をかけるように「いよっ」と叫び、「頑張ってえ~」と言う。わが子をどう救うか、胸をかきむしる事態だというのに、国民の命を守るべき国会議員の言葉は軽く、「のんき」と映ったそうだ

 ◆横田滋さん、早紀江さん夫妻の証言をまとめた「めぐみへの遺言」にある。北朝鮮による拉致被害者の家族会ができて、一昨日で25年になった。冒頭の話は、会が生まれる直前、初めて国会を回ったときのことだ

 ◆その後、蓮池薫さんら5人は帰国できた。総書記に通じる北朝鮮側の「ミスターX」と外務省の1年に及ぶ交渉があったからだが、動きは止まった。家族は老い、一人、また一人と亡くなるのがやりきれない

 ◆青いリボンは被害者の帰国を願う象徴で、日本海と空の色を表す。胸に着けた国会議員は多い。もちろん、リボンに恥じぬ努力と実践を重ねているのでしょう…ね。「頑張って」はみなさんが受けるべき声だから

 ◆神戸出身の被害者、有本恵子さんの父明弘さんは「日本は頼りない」と嘆く。そう言わせる現状が情けない。2022・3・27

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【正平調】  2022年03月27日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:北朝鮮ミサイル/無謀な挑発行為どこまで

2022-03-28 06:00:35 | 【北朝鮮・朝鮮半島・拉致問題・独裁・朝鮮総連・朝鮮学校】

【社説】:北朝鮮ミサイル/無謀な挑発行為どこまで

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:北朝鮮ミサイル/無謀な挑発行為どこまで

 

ロシアのウクライナ侵攻で国際社会が揺れる中、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を日本海に向けて発射した。約1100キロ飛行し北海道・渡島半島の西150キロの日本海に落下した。

 着水海域は日本の排他的経済水域(EEZ)内である。EEZ内への落下は昨年9月以来だが、船舶や航空機に危険が及びかねず、常軌を逸した振る舞いと言うしかない。

 北朝鮮によるICBMの開発や発射を禁じた国連安全保障理事会の禁止決議に明白に違反する。国際ルールを無視した無謀な挑発行為をどこまで続けるつもりなのか。

 岸田文雄首相は「許されない暴挙であり、断固として非難する」と述べた。米国や韓国などと連携して経済制裁を強化するなど、毅然(きぜん)と対処しなければならない。

 北朝鮮のミサイル発射は今年になって相次いでいる。ただ、今回のミサイルは米本土が射程に入り、首都ワシントンを含む東海岸にまで到達する能力があるとみられる。北朝鮮国営メディアは新型ICBM「火星17」としている。

 東アジアの安全保障に対する脅威が増したことは間違いない。政府は「これまでとは次元が異なる」(岸信夫防衛相)と強調する。

 この時期、バイデン米大統領は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議や先進7カ国(G7)首脳会合に出席するため、ベルギーに向かっていた。G7に出席する岸田首相も同様で、ウクライナ侵攻への対応を協議するためである。 

 ロシアの軍事侵攻に乗じ、隙を突いて揺さぶりをかける狙いなのだろう。停戦を模索する国際社会の努力に背を向けた身勝手な振る舞いであり、断じて容認できない。

 金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記の体制になって、北朝鮮はミサイルなどを100発以上発射し、技術を向上させてきた。金正日(キムジョンイル)時代に日本列島を飛び越えてミサイルを発射したこともあるが、EEZ内に落下した例では今回が最も日本列島に近い。

 トランプ前大統領の任期中は直接交渉に向けてICBM発射実験や核実験を控えていたが、自制の約束を自ら破棄した形になる。今はバイデン政権に圧力をかけて対話に引き込む戦略を描いているようだ。

 こうした北朝鮮の動きを受けて政府、自民党は「敵基地能力」保有の検討を進めている。「既存のミサイル防衛では対応が困難」との理由だが、他国領内への武力行使は先制攻撃とみなされ、軍拡競争を招いて逆に緊張を高める恐れがある。

 日本は憲法に基づく専守防衛の基本姿勢を堅持し、冷静に外交的な圧力をかけ続けるべきである。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年03月26日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【正平調】:ギネス世界記録には変わり種も多いが、生き馬の目を抜くテレビ界での偉業だから本物だろう。

2022-03-28 06:00:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【正平調】:ギネス世界記録には変わり種も多いが、生き馬の目を抜くテレビ界での偉業だから本物だろう。

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【正平調】:ギネス世界記録には変わり種も多いが、生き馬の目を抜くテレビ界での偉業だから本物だろう。

 「同一司会者によるトーク番組の最長放送」に認定されていた「新婚さんいらっしゃい!」(朝日放送テレビ)で半世紀、司会を務めた落語家の桂文枝さんが、あすの放送で勇退する

 ◆会見した本人が「78歳で若いカップルの話を聞くのは無理がある」「最近は(椅子から)こける回数も控えていた」と言うのだから、潮時を知っての決断らしい

 ◆番組開始は1971年。2500回以上の放送で約5千組の夫婦が出演した。日曜日の昼下がり、あの軽快なオープニングソングと「新婚さん、いらっしゃ~い」の声を聞いて過ごした一ファンとして心から慰労したい

 ◆番組名物はなんといっても、突拍子もない夫婦の発言で椅子から転げ落ちる文枝さんの間合いだった。方言まるだしの会話も、夫婦のきわどいエピソードも、アドリブのようで計算し尽くした至芸だったに違いない

 ◆「俺の高座はドキュメント(記録)である」と同じく落語家の故立川談志さんは言った。昭和、平成、令和を通じて夫婦の姿を見せてくれたこの番組も、時代のドキュメントのようだ

 ◆後任はタレントの藤井隆さん。さて、どんな「いらっしゃい」が始まるか。2022・3・26

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【正平調】  2022年03月26日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【社説】:侵攻から1カ月/悲惨な消耗戦に終止符を

2022-03-28 06:00:25 | 【ロシア・北方領土・シベリア開発・サハリン石油天然ガス・ウクライナ侵攻犯罪】

【社説】:侵攻から1カ月/悲惨な消耗戦に終止符を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:侵攻から1カ月/悲惨な消耗戦に終止符を 

 ロシアのウクライナ侵攻から1カ月が過ぎた。ウクライナ軍が激しく抵抗し、戦況は膠着(こうちゃく)状態にある。破壊と流血が続く悲惨な消耗戦に、早く終止符を打たねばならない。

 目に余るのは、ロシア軍が病院や学校、避難所などを見境なく攻撃していることだ。子どもや女性、高齢者などの市民が犠牲になっている。「戦争犯罪」と指弾される非道な行為はやめるべきである。

 両軍の戦死者もおびただしい数に上っている。とりわけ侵攻したロシア側が甚大な損害を被っている。命を落とすロシア兵の多くは、徴兵された若者たちだという。

 ロシアのプーチン政権では、侵攻に反対する高官が1人辞任した。「何のための戦争か」と問う声が国内でも高まってくるのは当然だ。

 そもそも侵略戦争には何の大義もない。全軍に撤兵を命じ、対話による事態収拾を図る。それがプーチン大統領の取るべき道である。

 「最大の国が戦争を起こした。道徳の面で最小の国だ」。日本の国会でオンライン演説したウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアを厳しく批判した。「アジアで初めてロシアに圧力をかけた」と日本の対応を評価し、制裁継続を求めた。

 首都キエフ一帯では今も熾烈(しれつ)な戦いが展開されている。ゼレンスキー氏は「ロシアがサリンなどの化学兵器を使った攻撃を準備している」と懸念を示した。ロシア軍が深刻なやけどをもたらす「白リン弾」を使ったとも報じられている。 

 プーチン氏は、自軍の損害と想定外の苦戦にいらだっているとされる。戦況打開を狙って一線を越えた行動に出る可能性は否定できない。

 ただ、苦戦の原因は、見通しの甘さと、国際社会で孤立を招いた独善的な姿勢にあると知るべきだ。経済制裁の下で戦争を継続すれば、ロシア国民の生活が犠牲になるだけだろう。大量の血を流し、世界の信頼を失って、何が得られるのか。

 一方、ウクライナでは1千万人以上が国内外に避難している。急がれるのは人道支援である。

 岸田文雄首相は、ベルギーで開かれた先進7カ国(G7)首脳会合に出席し、ロシアに対する制裁強化に加え、ウクライナへの人道支援や、避難民を受け入れている周辺国への援助策を表明した。避難民の受け入れはもちろん、現地での医療なども当面の課題となる。

 ゼレンスキー氏は先の国会演説で、将来の復興支援と安全保障を実現する国際機関改革での日本のリーダーシップに期待を表した。その役割を果たすためにも、米国や欧州と結束し、プーチン政権に粘り強く停戦実現を働き掛ける必要がある。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年03月25日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【正平調】:岸田文雄首相の看板政策は「新しい資本主義」だ。

2022-03-28 06:00:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【正平調】:岸田文雄首相の看板政策は「新しい資本主義」だ。

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【正平調】:岸田文雄首相の看板政策は「新しい資本主義」だ。

 昨年9月の自民党総裁選では「小泉改革以降の新自由主義的政策を転換する」と意気込み、翌月に「新しい資本主義実現会議」を立ち上げた

 ◆だがその後の論議は盛り上がらない。成長戦略の「科学技術立国の実現」は新味に乏しく、掲げた「成長と分配の好循環」では、金融所得課税の見直しに踏み込めない

 ◆コロナ禍、気候崩壊にウクライナ。今ほど切実に資本主義が問われているときはないだろう。気鋭の経済学者である斎藤幸平さんは「際限ない成長を求める資本主義から脱却しない限り危機克服は難しい」と論じる

 ◆斎藤さんが影響を受けた先達が、一橋大学長だった都留重人さんだ。終生のテーマは「体制変革の政治経済学」。公害問題を研究する中で市場万能の新自由主義を批判し、成長を前提としない経済制度を求めた

 ◆「都留さんのおもちゃ箱」。マルクス、ケインズ、シュンペーター。都留さんが通暁し、時に応じて使いこなした古今東西の学説は、経済学者の間でこう呼ばれていた

 ◆資本主義を考え抜いた軌跡を示す遺品は、一橋大で展示されている。最後の著書は「市場には心がない-成長なくて改革をこそ」(2006年)。混迷を打ち破るヒントにしたい。2022・3・25

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【社説】:電力需給逼迫/分散型への転換が急務だ

2022-03-28 06:00:15 | 【電力需要・供給、停電・エネルギー政策・原発再稼働・核ゴミの中間最終貯蔵施設他

【社説】:電力需給逼迫/分散型への転換が急務だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:電力需給逼迫/分散型への転換が急務だ 

 宮城・福島両県で最大震度6強を観測した地震などの影響で、東京電力と東北電力管内で電力需給が極めて厳しい状況になり、経済産業省が「電力需給逼迫(ひっぱく)警報」を発令した。同省は200万~300万軒の大規模停電の恐れがあるとして、繰り返し節電を呼び掛けた。

 警報は順次解除されたものの、東日本大震災後に実施された計画停電を想起させる事態である。自然災害が電力供給体制の弱さを露呈させたと言える。電力会社や関係機関は、警報発令に至った経緯を深刻に受け止めなければならない。

 地震で福島県の火力発電所など6基が停止し、横浜市にある電源開発(Jパワー)の火力発電所2基も故障した。その上、気温の低下による暖房などの電力需要が拡大し、悪天候で太陽光発電の発電量低下が見込まれるなどの要因が重なった。

 電力需給逼迫警報は、供給にどの程度余力があるかを示す「供給予備率」が3%を下回る場合、政府が出す。2012年にできた制度で、発令は今回が初めてだ。節電要請に応じ、家庭や職場では照明を消したり暖房の温度を下げたりした。在宅用医療器具を使う患者らは、器具が止まってしまう不安を強いられた。

 供給管内全域が停電になる最悪の「ブラックアウト」は回避された。ただ、被災した一部発電所は復旧のめどが立たず、供給能力には余裕がない。電力需給危機の長期化も見越して対策を講じていく必要がある。

 東電は今回、他電力7社から最大200万キロワットを超える電力融通を受けた。現状ではこの能力が十分ではなく、拡充が不可欠だ。送電線の整備などは途上で、工事完了までに10~20年程度かかるとされる。周波数が東日本で50ヘルツ、西日本で60ヘルツと異なる問題もある。政府は優先課題として取り組んでもらいたい。 

 経産省の対応にも課題を残した。節電要請などが遅れたため、企業などは非常用発電設備を急きょ確認するなどの対応に追われた。今後に備えた検証が求められる。

 看過できないのは、産業界などから原発再稼働を求める声が上がった点だ。福島第1原発の事故後、原子力への国民の不信感は根強い。老朽原発の運転には専門家も懸念を示している。電力需給逼迫の検証を抜きにして、脱原発依存の流れを安易に後戻りさせてはならない。

 電力供給の脆弱(ぜいじゃく)さの背景には大規模発電所への依存がある。非常時の電力確保に向け、自立・分散型の発電システムが欠かせない。次世代蓄電池の開発など技術革新も重要になる。危機管理の上でも太陽光、風力発電など、地域ごとの再生可能エネルギーへの転換を急ぐべきだ。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年03月24日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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 【正平調】:「寺山修司少女詩集」にある短い作品である。

2022-03-28 06:00:10 | 【ロシア・北方領土・シベリア開発・サハリン石油天然ガス・ウクライナ侵攻犯罪】

【正平調】:「寺山修司少女詩集」にある短い作品である。

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【正平調】:「寺山修司少女詩集」にある短い作品である。

 想像が膨らむ。〈なみだは/にんげんのつくることのできる/一ばん小さな/海です〉。とすれば

 ◆この1カ月、小さな海ばかり見てきた。両の目からあふれさせる少女は、ぬぐおうともしない。遺体を包んでいるのか、血染めのシーツを前に激しく震える背を見た。砲撃音におびえ、顔を手で覆った女性

 ◆情報が乏しいので想像するしかないが、肉親が軍隊にいるロシアの家族も目に小さな海をたたえているだろう。戦争が始まってこのかた、それ以外に何が生まれたか

 ◆歌人与謝野晶子に「明日」という詩がある。たとえ死や飢えにさいなまれる日々であろうと、明日があれば、と書く。〈わたしの前には/まだまだ新しい無限の明日がある〉〈そなたこそ今日のわたしを引く力〉

 ◆その〈明日〉を砲弾が砕いていく。とりわけ、たくさんの子どもが犠牲になっていくのがやりきれない。いっぱいの夢や希望があったろうに。どんな大義を掲げようが、多くの〈明日〉を奪う戦争の罪は深い

 ◆ウクライナのゼレンスキー大統領が日本の国会で演説をした。子どもたちの犠牲に触れ、「平和な明日」を求めた。聞きながらかみしめる。戦争を早く止めよう。小さな海は見たくない、もう…。2022・3・24

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【正平調】  2022年03月24日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:こども家庭庁/社会全体で支える政策を

2022-03-28 06:00:05 | 【中央省庁・内閣府・1府11省2庁・公取委・主任の大臣・事務次官・官房・

【社説】:こども家庭庁/社会全体で支える政策を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:こども家庭庁/社会全体で支える政策を 

 政府は、「こども家庭庁」を2023年4月に創設する法案を国会に提出した。

 この新しい組織は、子どもがもっと生きやすく、子育てがしやすい社会の実現に向け、関連政策を一元的に担う司令塔になるという。首相直属機関で内閣府の外局とし、民間の人材を登用して300人超体制でのスタートを目指す。

 掲げられた目的は理解できるが、実効性ある取り組みとするには問題が多い。設置ありきとせず、徹底的に法案の内容を審議すべきだ。

 岸田文雄首相は菅前政権からこども庁構想を引き継ぎ、「子ども目線に立って縦割り行政をなくす」と述べてきた。ところが法案で示された組織は、縦割り解消にはほど遠く、政権の本気度が疑われる。

 保育所や虐待防止を担当する厚生労働省の部署と、子どもの貧困や少子化対策を受け持つ内閣府の部署は、こども家庭庁に移る。

 一方、幼稚園や義務教育、いじめ対策は引き続き文部科学省が担う。権限の移管に文科省が反対したためだ。共働き世帯が増える中、保育所と幼稚園の垣根を取り払う「幼保一元化」の必要性が叫ばれてきた。にもかかわらず、この機会に実現しなかったのは残念と言うしかない。今後も検討を続けてもらいたい。

 こども家庭庁の担当大臣は他省庁に政策の是正を求める「勧告権」を持つが、強制力はない。責任の所在があいまいなままで、司令塔の役割を果たせるのか疑問が残る。

 肝心の財源確保策もはっきりしない。日本の子育て関連予算は欧米と比べて低水準にあり、政府の子ども政策の有識者会議は思い切った財源投入を求めている。次世代に負担を先送りしないよう、社会保障や税制を踏まえた議論が不可欠だ。 

 こども家庭庁の設置と併せ、急がれるのは、子ども政策の基盤となる基本法の制定だ。子どもの権利を保障し、政策に子どもや若者の声を取り入れる仕組みが求められる。

 基本法案では、虐待やいじめなどについて調査、勧告する第三者機関「子どもコミッショナー」の新設が検討されている。英国やノルウェーに先例がある。子どもの多くは権利侵害を自ら訴えるのが難しい。自民党の一部議員は反発するが、行政から独立し、権限を持つ組織の重要性は高いといえる。

 「今こそ、子ども政策を強力に推進し、少子化を食い止める」。こども家庭庁創設の基本方針は、こう記す。子育てを家族だけの責任にするのではなく、社会全体で支えるという共通認識を広げて政策に反映させることで、次世代の健やかな成長を後押しする必要がある。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年03月23日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【正平調】:仕事で疲れたとき、よく本棚からフジモトマサルさんの本を取ってページを繰る。

2022-03-28 06:00:00 | 【ロシア・北方領土・シベリア開発・サハリン石油天然ガス・ウクライナ侵攻犯罪】

【正平調】:仕事で疲れたとき、よく本棚からフジモトマサルさんの本を取ってページを繰る。

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【正平調】:仕事で疲れたとき、よく本棚からフジモトマサルさんの本を取ってページを繰る。

 漫画家でイラストも手掛け、回文の優れた作家でもある。多才な人だ

 ◆コグマやペンギン、ヒツジなどを擬人化した作品を目にした方も多いだろう。7年前の急逝後に編まれた「フジモトマサルの仕事」(平凡社)には、作家の村上春樹さんとの仕事が収められている

 ◆読者の質問と作家の回答を集めた「村上さんのところ」(新潮社)に登場する1こま漫画では、2羽のペンギンがこんな会話を交わす。「村上春樹知ってる?」「ああ、ノルウェイの森を犬ぞりで横断した人?」

 ◆その冒険家、いや、作家の村上さんのラジオ放送を先日、聴いた。ウクライナ侵攻を受けた特別番組で「戦争をやめさせるための音楽」と題し、反戦や命を歌った11曲を紹介した

 ◆「昨日見た夢」「黒い戦争」「風に吹かれて」「悲惨な戦争」、そして「イマジン」。朝鮮戦争やベトナム戦争のころにつくられた曲がラジオから流れる。戦争をやめさせられるのは今を生きる一人一人なんだ、という歌のメッセージとともに

 ◆作家は思いを音楽に託して電波に乗せた。私たちはどうする? 集会やデモに加わる、募金をする、物資を送る、ネットに書き込む、考える、祈る。2022・3・23 

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【正平調】  2022年03月23日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【選挙】:事実上の与野党相乗り、維新首長誕生を阻む 西宮市長選で石井氏再選「暮らして良かったまちに」

2022-03-28 01:28:40 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【選挙】:事実上の与野党相乗り、維新首長誕生を阻む 西宮市長選で石井氏再選「暮らして良かったまちに」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【選挙】:事実上の与野党相乗り、維新首長誕生を阻む 西宮市長選で石井氏再選「暮らして良かったまちに」 

 市民は現市政の継続を選択した。27日投開票の兵庫県西宮市長選は、現職の石井登志郎氏(50)が、日本維新の会新人ら2人との混戦を制し、再選を決めた。市民派を掲げながら、維新の党勢拡大に危機感を持つ自民党などの支援を受け、幅広い支持を獲得。昨秋の衆院選で躍進した維新は、兵庫県内初の首長誕生を狙ったが、風穴をあけることはできなかった。

 「暮らして良かったと思えるように、文教住宅都市のバージョンアップを形にしていく」。当選確実の報に沸く事務所で、石井氏は決意を語り、支援者と喜びを分かち合った。

再選を確実にし、支援者とグータッチで喜ぶ石井登志郎氏=27日午後8時13分、西宮市上甲子園4(撮影・斎藤雅志)
再選を確実にし、支援者とグータッチで喜ぶ石井登志郎氏=27日午後8時13分、西宮市上甲子園4(撮影・斎藤雅志)
再選を確実にし、支援者から贈られた花束を手に喜ぶ石井登志郎氏=27日午後8時29分、西宮市上甲子園4(撮影・斎藤雅志)
再選を確実にし、支援者から贈られた花束を手に喜ぶ石井登志郎氏=27日午後8時29分、西宮市上甲子園4(撮影・斎藤雅志)
再選を確実にし、支援者と喜ぶ石井登志郎氏=27日午後8時15分、西宮市上甲子園4(撮影・斎藤雅志)
再選を確実にし、支援者と喜ぶ石井登志郎氏=27日午後8時15分、西宮市上甲子園4(撮影・斎藤雅志)

 初当選した4年前と同じく、政党推薦を受けずに臨んだ選挙戦。市民との対話を生かした100項目の政策集を掲げた。街頭では「市長は政党や組織ではなく市民の代表。一人一人の良識と判断で、誰を選ぶのか問いたい」と訴え、党派色を抑えるよう腐心した。

 その一方で、参院選などを控え、維新の勢いに歯止めをかけたい与野党は、そろって石井氏を支援した。

 自民県連は告示の6日前に異例の「支持」を表明。市長選に参戦した元自民県議の吉岡政和氏(47)に保守票が分散しないよう、旗色を鮮明にした。石井氏の応援でマイクを握った県連会長の西村康稔衆院議員(兵庫9区)は「私たちが勝手に応援している」と気遣いをみせるほどだった。

 元民主党衆院議員の石井氏と縁が深い立憲民主党、国民民主党県連も自主的に支援。国会議員や地方議員が街頭演説に駆け付け、事務所スタッフも派遣した。 

 ただ、事実上の政党相乗りに支えられた選挙戦に対し、維新新人の増山誠氏(43)は野合だと批判。「理念も政策も違う政党が、維新の市長を誕生させないというだけで集まっている」と矛先を向けた。

 与党推薦候補を破って初当選した前回選と違い、与野党から支援を受ける状況を石井氏は「4年前は孤立無援に近かった。市政の実績を評価いただいた結果」と強調してきた。当確の報に「市政に期待している市民に真っすぐ向き合っていきたい」と真剣な表情で語った。(山岸洋介、広畑千春)

 元稿:神戸新聞社 兵庫県のニュース 阪神 【話題・選挙・西宮市長選、市議補選】  2022年03月27日  23:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【選挙】:【詳報】西宮市長選、現職・石井氏が再選 自民と立民、事実上の相乗り支援 投票率前回上回る

2022-03-28 01:28:20 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【選挙】:【詳報】西宮市長選、現職・石井氏が再選 自民と立民、事実上の相乗り支援 投票率前回上回る

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【選挙】:【詳報】西宮市長選、現職・石井氏が再選 自民と立民、事実上の相乗り支援 投票率前回上回る 

 任期満了に伴う兵庫県西宮市長選は27日投開票され、無所属で現職の石井登志郎氏(50)が、日本維新の会新人で元兵庫県議の増山誠氏(43)と、無所属新人で元県議の吉岡政和氏(47)を破り、再選を確実にした。石井氏は政党推薦を求めなかったが、自民党や立憲民主党などから事実上の相乗りで支援を受け、昨秋の衆院選で躍進した維新を振り切った。投票率は前回を3・76ポイント上回る41・28%だった。

再選を確実にし、支援者から贈られた花束を手に喜ぶ石井登志郎氏=27日午後8時29分、西宮市上甲子園4(撮影・斎藤雅志)
再選を確実にし、支援者から贈られた花束を手に喜ぶ石井登志郎氏=27日午後8時29分、西宮市上甲子園4(撮影・斎藤雅志)

 石井氏は「文教住宅都市のバージョンアップ」を訴え、所得制限なく18歳まで医療費を無償化するなど、子育てや女性の社会進出支援を公約に掲げた。懸案だった保育所の待機児童は「1800人分の枠をつくり、ほぼゼロまで解消させた」と実績も強調した。 

 「市民派」を前面に出し政党推薦は要請しなかったが、夏の参院選や来春の統一地方選に向けて維新の進出を警戒する自民県連は石井氏の「支持」を表明。立民、国民民主党の県連も自主的な支援に回った。

 告示直前、前回選で敗れた吉岡氏を一部の自民市議らが擁立。保守分裂となったが、石井氏は保守層に加え、幅広い層から支持を集めた一方で、吉岡氏は伸びなかった。

 大阪府外で初の首長誕生を目指し、増山氏を立てた維新は党勢拡大の正念場と位置付け、松井一郎代表(大阪市長)や吉村洋文副代表(大阪府知事)らが来援。地方議員を動員して攻勢をかけたが、及ばなかった。(山岸洋介)

 元稿:神戸新聞社 兵庫県のニュース 阪神 【話題・選挙・西宮市長選、市議補選】  2022年03月27日  22:28:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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