【金口木舌・11.02】:政治にこそ当てはまる
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・11.02】:政治にこそ当てはまる
米大リーグでワールドシリーズを制覇したドジャースの大谷翔平とベッツ、フリーマンの「MVPトリオ」はスーパースターながら「利他的」「無私無欲」でチームのために献身的にプレーしていると同僚から高く評価されている
▼こちらの評価は難しい。衆院選で過半数割れした自公は連立政権継続のため、野党の声を聞き入れようとしている。国家というチームを導くための選択ならば歓迎だが、どうだろう
▼与党が連携を模索する国民民主党は選挙公約で、辺野古新基地や日米地位協定の見直しに言及した。ところが連立政権入りがささやかれ始めた選挙期間中、新基地は「日米間で十分に協議」とトーンダウン。期待はしぼんだ
▼自民は早くも馬脚を現す。「裏金議員」として非公認だった世耕弘成、萩生田光一、西村康稔、平沢勝栄の4氏らに同党の衆院会派入りを要請。開いた口がふさがらない
▼派閥の裏金事件に端を発した「政治とカネ」などが争点となった衆院選。問題は忘れ去られ、私利私欲にまみれた数合わせが横行していないか。全国民のために、政治にこそ「利他的」「無私無欲」を追求してほしい。
元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2024年11月02日 04:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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