【政界地獄耳・10.24】:「北朝鮮派兵」の深刻事態なのに…日本は選挙中の政治空白
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・10.24】:「北朝鮮派兵」の深刻事態なのに…日本は選挙中の政治空白
★選挙中の政治空白とはこういう時に使う言葉かも知れない。与野党の多くの候補者が安全保障とか、周辺国との緊張関係について有権者にその危機を問うているが、あなたたちは朝鮮半島で起きている出来事を立ち止まって考えているのか。首相・石破茂のアジア版NATO創設などもってのほかだが、アジアは極めて繊細な細工が施されている複雑な外交が必要な地域。対話の枠組みすら構築できないのに、アジア版NATOといった軍事同盟からスタートできるはずがない。何しろ朝鮮半島では極めて深刻な事態が進んでいる。
画像説明,ロシアのプーチン大統領(左)と北朝鮮の金総書記は6月19日、北朝鮮・平壌で会い、互いに笑顔を見せた
画像説明,北朝鮮の軍隊(資料写真)
★22日、英国国防相・ジョン・ヒーリーは北朝鮮がロシアのウクライナ侵攻に協力するため、兵士を派遣したとの情報について「数百人の戦闘部隊の移動が始まったのはほぼ確実だ。衝撃的であり絶望的な状況だ」「北朝鮮は既にロシアに大量の武器を送っている。両国の軍事協力は、欧州とインド太平洋地域の安全保障に深刻な影響を及ぼす」とした。加えてこの問題はNATOで協議すべきことだと。同日、韓国大統領室がウクライナに対する攻撃用兵器提供の可能性に言及し「北朝鮮軍のロシア派兵」と説明したが、米ホワイトハウスは「派兵を確認できていない」と慎重な物言いを崩さない。13日の段階でウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が「北朝鮮がロシアに兵器だけでなく兵力まで支援している」と演説し、事態は拡大した。
★同盟国・米国の背中を押すためか韓国高官はロ朝軍事同盟への対抗措置として、ウクライナへの攻撃用兵器供与まで検討する可能性を示唆し始めた。アジア版NATOがなくとも、今ある同盟関係で米韓が北朝鮮、その背後のロシアや中国と正面から対峙(たいじ)することはないにしろ、日本は自動的に巻き込まれるだろう。選挙で思考停止になっている候補者に言っておくが今の状態で石破のNATO構想が実現したら、即座にアジアは全面戦争に突入だ。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません4。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年10月24日 07:39:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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