路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【大谷昭宏のフラッシュアップ・12.26】:テレビ局の内実を赤裸々に描いたドラマがある フジ「エルピス」の衝撃

2023-01-17 07:59:30 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【大谷昭宏のフラッシュアップ・12.26】:テレビ局の内実を赤裸々に描いたドラマがある フジ「エルピス」の衝撃

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大谷昭宏のフラッシュアップ・12.26】:テレビ局の内実を赤裸々に描いたドラマがある フジ「エルピス」の衝撃

  毎回、見終わって、ぞわっとしてくるテレビドラマに出会った。「エルピス-希望、あるいは災い-」。

 マンネリの深夜バラエティー番組の女性MC(司会)と坊ちゃん育ちの局員が放った少女殺害事件で死刑が確定した男の冤罪(えんざい)報道。新たに自身の支援者の親族の犯行が疑われる大物政治家からの圧力。

 実在の政治家、あの人、この人の顔が浮かぶ。テレビ局の忖度(そんたく)、萎縮、保身、陰湿な人事…。私もさんざん見てきた光景だ。

 プロデューサーは、このドラマのためにTBSから後押ししてくれた関西テレビに移った佐野亜裕美さん。朝日新聞の別刷り、「be」で大きく取り上げられ、局の内実を赤裸々に描いたことにふれられると、「自分たちが一番よく知っている世界なんだから描くのは当然。その方がおもしろい」と痛快な答えが返ってくる。

 脚本は朝ドラの「カーネーション」などで知られる渡辺あやさん。島根在住の渡辺さんのもとに、第一印象は「しょぼくれた柴犬が来た」だったという佐野さんは20回も通った。

 その渡辺さんはライターの福田フクスケさんのインタビューに「大組織のなかにも、これは絶対におかしいと感じてなんとかしようともがいている人が確実にいるんです」と話している。そこに私は一筋の光を見る思いがする。

 「戦」という字が1字漢字に選ばれ、絶対におかしいと感じることの多かった2022年。来たる2023年が決して「あるいは災い-」ではなく「-希望」であることを切に願いつつ、今年もこのコラムのご愛読ありがとうございました。

 「エルピス」最終回は今夜10時、フジテレビ系列で放送です。

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ◆大谷昭宏(おおたに・あきひろ)

 ジャーナリスト。TBS系「ひるおび!」東海テレビ「NEWS ONE」などに出演中。

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2022年12月26日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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