《クローズアップ・12.08》：韓国、弾劾廃案 市民の「虚無感」収まらず 浅羽祐樹・同志社大学教授（韓国政治）の話

《クローズアップ・12.08》：韓国、弾劾廃案　市民の「虚無感」収まらず　浅羽祐樹・同志社大学教授（韓国政治）の話

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：《クローズアップ・12.08》：韓国、弾劾廃案　市民の「虚無感」収まらず　浅羽祐樹・同志社大学教授（韓国政治）の話

　尹大統領が謝罪した談話は、2016年11月に朴槿恵大統領（当時）が国政介入事件で発表した3回目の国民向け談話よりも弱い。朴氏は任期短縮を含む進退問題を国会に委ねたが、今回は自らに忠誠を誓う議員が多い与党に「任期を含む政局の安定方策」を委ねただけだ。国民向けというよりも、弾劾だけは阻止してくれという与党へのメッセージだった。

　そもそも3日夜の戒厳令については、憲法77条が定める「戦時・事変またはこれに準ずる国家非常事態」といった要件に当てはまらず、部隊を国会や選挙管理委員会に差し向けたことについても憲法違反であるとの見方が、韓国内でも憲法学者の通説だ。

　■この記事は有料記事です。残り438文字（全文717文字）

　■続きは、会員登録後、お読み下さい。

　元稿：毎日新聞社　朝刊　主要ニュース　社説・解説・コラム　【クローズアップ】　 ２０２４年１２月０８日 　０２：００：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。