路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【新型コロナ】:北海道奥尻町が役場閉鎖 職員感染、原則自宅待機に

2020-11-30 11:45:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【新型コロナ】:北海道奥尻町が役場閉鎖 職員感染、原則自宅待機に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新型コロナ】:北海道奥尻町が役場閉鎖 職員感染、原則自宅待機に 

 北海道奥尻町は30日、職員の新型コロナウイルス感染を受け町役場の本庁舎を閉鎖した。当面の間、急を要する手続きに限り本庁舎に待機している町職員が対応する。

 町によると、29日までに職員4人の感染が確認された。新村卓実町長と全職員約50人のPCR検査を済ませており、結果が判明するまでは原則自宅待機とした。

 北海道南西沖の奥尻島にある同町は人口約2500人。26日には町内のスナックでクラスター(感染者集団)が確認されていた。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・北海道・新型コロナウイルスの感染拡大】  2020年11月30日  11:45:00  これは参料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【米国】:バイデン氏、足の骨にひび 愛犬と遊び中に足滑らせ

2020-11-30 11:08:30 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

【米国】:バイデン氏、足の骨にひび 愛犬と遊び中に足滑らせ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【米国】:バイデン氏、足の骨にひび 愛犬と遊び中に足滑らせ 

 米国のバイデン次期大統領(78)の陣営は29日、バイデン氏が28日に愛犬のジャーマンシェパード「メジャー」と遊んでいた際に足を滑らせ、右足首を捻挫したと発表した。コンピューター断層撮影装置(CT)による検査で足の骨に小さなひびが見つかったため、数週間は足を保護するブーツを履いて暮らす見通しだという。

 バイデン氏とジル夫人は2018年にメジャーを保護施設から引き取った。米メディアによると、メジャーは施設から引き取られた犬としては初めてホワイトハウスで暮らすことになる。

 夫妻は同じジャーマンシェパードの「チャンプ」も飼っているほか、猫を飼うことを検討中との報道も出ている。(共同) 

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・北米・大統領選・米国のバイデン次期大統領】  2020年11月30日  11:08:00  これは参料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政界地獄耳】:安倍前首相は極めて悪質なうそつき/11.28

2020-11-30 08:44:40 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【政界地獄耳】:安倍前首相は極めて悪質なうそつき/11.28

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:安倍前首相は極めて悪質なうそつき/11.28 

 ★「桜を見る会」の前夜祭をめぐる費用の問題で前首相・安倍晋三うそ虚偽答弁は少なくとも33回あると衆院調査局が24日明らかにした。17年2月17日、安倍は衆院予算委員会で森友学園の国有地払い下げに関する文書の改ざん問題で「がですね、えーこの、認可、あるいはこの国有地払い下げにですね、もちろん事務所も含めて一切関わっていないということは明確にさせていただきたいと思います。もし関わっていたんであればですね、これはもう、私は総理大臣をやめるということでありますから、それははっきり申し上げたいと、このように思います」。

 ★これに対し、既に改ざんが発覚した森友学園とのやりとりを示した文書からは、(当該学園長)籠池の発言として「安倍昭恵首相夫人から『いい土地ですから、前に進めて下さい』とのお言葉をいただいた」との記述が削除されていた。24日、衆院財務金融委員会で立憲民主党・川内博史の質問に衆院調査局は森友学園への国有地売却をめぐる財務省公文書改ざん問題で、安倍政権が17~18年に行った国会答弁のうち、事実と異なる答弁が計139回あると認めた。

 ★いずれも安倍発言つじつまが合うように閣僚や官僚が答弁虚偽を加えながら、事実異なる説明国会国民にし続け、税金の使い道や政策遂行でうそをつき続けたということになる。これだけでも安倍政治家としても首相経験者としても極めて悪質うそつきであるし、それを承知自民党政府一丸となってそのうそを支え、守って国民欺いてきたことになる。つまり、政府全体がうそをつき続ける理由は、安倍うそ事実かのようにすり替えた詐欺のようなものだ。それも当時官邸強要されたというより、出世欲や保身のためのうそという極めて情けない動機でしかない。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2020年11月28日  09:49:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政界地獄耳】:菅政権歴史に残るコロナ無策、愚策/11.27

2020-11-30 08:44:30 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【政界地獄耳】:菅政権歴史に残るコロナ無策、愚策/11.27

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:菅政権歴史に残るコロナ無策、愚策/11.27 

 ★「冬に向けてはコロナに加え、インフルエンザなどの流行で発熱患者の増加が予想されます。医療の負担軽減のため、重症化リスクの高い方々に重点を置いた対策へ今から転換する必要があります。まずは検査能力を抜本的に拡充することです。冬までにインフルエンザとの同時検査が可能となるよう、1日20万件の検査体制を目指します。特に重症化リスクの高い方がおられる高齢者施設や病院では、地域の感染状況などを考慮し、職員の皆さんに対して定期的に一斉検査を行うようにし、高齢者や基礎疾患のある方々への集団感染防止します」

 ★これは8月28日の前首相・安倍晋三の辞任会見での発言だ。その後、菅義偉政権が引き継いだコロナ対策実現しているとは聞いていない。それどころか首相と自民党幹事長・二階俊博が進めたGo To キャンペーンの旅行や飲食喚起で国民が安心して「マスク消毒していれば旅行飲食推奨している」と緩み、現在のコロナ禍の状況を作り出した。しかし「Go To トラベル」事業と国内の新型コロナウイルスの感染再拡大は「直結していない」(25日、衆院予算委員会の首相答弁)「感染拡大要因なっていないということを、現時点で(政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会から)コメントをいただいている」(25日、参院予算委員会の国交相・赤羽一嘉答弁)と詭弁(きべん)を言い続けた。

 ★英、仏、独など欧州各国は今月から相次いでロックダウン(都市封鎖)を敷いた。期間は12月の3日前後までに限定している国が多い。野党幹部が言う。「クリスマス商戦前までにできる限り抑え込んでコロナ対策を行い、12月のクリスマス商戦とクリスマスホリデーで今度は徹底的に経済を活性化させるメリハリある明確な戦略と目標設定が政府にあるからだ」。無策のまま税金を投じて、出口戦略もこうなったらこうするというプランBやCを持たずに突入した失策不作為にほかならず、歴史に残る愚策といえる。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2020年11月27日  09:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政界地獄耳】:ワクチン接種の国民の「努力義務」とは/11.26

2020-11-30 08:44:20 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【政界地獄耳】:ワクチン接種の国民の「努力義務」とは/11.26

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:ワクチン接種の国民の「努力義務」とは/11.26 

 ★予防接種法改正案が成立する。新型コロナウイルスのワクチンを円滑に接種する体制を整備する法案だが問題も山積する。同改正案はワクチンの接種を国民の「努力義務」と位置づけ、接種は市町村が行い、費用は全額国が負担するとしている。24日の衆院厚労委員会で、厚労省健康局長・正林督章は「1人1人がワクチンを選ぶ形をとってしまうと、相当、現場が混乱するため、医療機関や市町村単位でワクチンを決めておくことが望ましい」と述べ、国民がワクチンを個別に選択することは早期のワクチン接種への混乱を招くとした。

 ★19日の会見で官房長官・加藤勝信は「接種は義務なのか」の問いに「ワクチンの副作用などが明らかになっていない状況も踏まえ、この努力義務を適用しないことも可能」と説明。ワクチンの接種に際しては、国民に対してリスクなどの情報を明らかにするとし、接種の是非は「自ら選択することになる」と語った。これでは自ら選択とはいえない。このワクチンについて米トランプ政権のアザー厚生長官は、早ければ来月10日以降に供給が始まるとの見通しを示した。日本にどのワクチンがどういった形で、いつ入ってくるかわからないし、承認申請に対してどの程度で認可させるかも不明でタダだから打ちたい人はどうぞということなのか。

 ★加藤が発言しているようにこのワクチンには「国民に対してリスクの情報」があることも今後の課題だ。国民は誤解しがちだが、複数の完成間近の米英の生成中のワクチンは軒並みワクチン有効率90%以上といわれている。これは「100人にワクチン接種をしたら、90人に効果があった」という意味ではない。法律を急ぐのはわかるが、冷静に情報を伝え、自らの選択ができるのみならず、政府の責任が明確にされるべきだ。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2020年11月26日  08:28:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政界地獄耳】:不起訴なら特捜に無駄な役所認定を/11.25

2020-11-30 08:44:10 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【政界地獄耳】:不起訴なら特捜に無駄な役所認定を/11.25

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:不起訴なら特捜に無駄な役所認定を/11.25 

 ★唐突ともいえる東京地検特捜部の「桜を見る会」前夜祭のカネの動きについて前首相・安倍晋三事務所関係者ら20人余りが事情聴取を受けていることが分かった。23日の読売新聞のスクープだ。しかし、この日の1面トップは「Go To札幌除外へ」で、「安倍前首相秘書ら聴取」は肩だ。普通のセンスなら1面トップを飾る記事がなぜ肩になったか。そして、その2つの記事の真ん中には「首相の厚遇 二階派の春」と題した記事。首相・菅義偉、党幹事長・二階俊博、そして安倍の扱いから複雑な政治の機微が見え隠れする。読売の後にはNHKが昼ニュースでそれ以上の材料を出してきた。いずれも親安倍メディア揶揄(やゆ)されてきた媒体だ。


 ニューオータニ側に説明を押しつけた形の安倍首相。しかし、それが完全に裏目に出たと郷原弁護士は指摘する 写真/時事通信社

 ★政界ではさまざまな分析がある。ある自民党ベテラン議員は「なにしろ桜を見る会は森友・加計学園事件とは違って安倍事務所本体の疑惑だから。ほかの政治家に累が及ばない安倍案件だ。最近、元気になって露出を増やしている前首相に政権がけん制したのではないか。ポスト菅は安倍というムードを断ち切りたい」と分析する。一方、「秘書のミスとして収支報告書の修正、最悪でも秘書が起訴されるだけ。告発に対しての検察のポーズで捜査の体裁を取っただけ」と楽観論を解説する議員もいた。

「桜を見る会」をめぐる問題

 ★しかし、国会であれだけ問題になり、安倍自身が事務所からの説明として会見でも国会の答弁でも前夜祭での「安倍事務所からの支払いはない」と言い続けたものの、報道では安倍側から少なくとも800万円以上を負担したことがホテル側作成の領収書に記載されていれば、既に安倍答弁虚偽だったことがはっきりした。また「桜を見る会」には政府催しでありながら怪しげな招待客たちが相次ぎ、マルチ商法広告塔のようなありさまだったことは既に明らかになっている。これを不起訴にしたり大したことはないとするならば行革相は東京地検特捜部無駄役所認定すべきだ。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2020年11月25日  08:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【政界地獄耳】:答弁下手の西村に経済回せるのか/11.24

2020-11-30 08:44:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【政界地獄耳】:答弁下手の西村に経済回せるのか/11.24

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:答弁下手の西村に経済回せるのか/11.24 

 ★安倍政権を引き継いだ菅政権は複数の閣僚を留任させたが、安倍政権でも失政の元凶となっていた経済再生相兼コロナ対策相・西村康稔の人事は、コロナ政策で後手後手に回る菅内閣の失政のシンボルでもある。何しろ経済政策の加速と慎重さが必要なコロナ対策の2つを成立させることは不可能で、1人の大臣がアクセルとブレーキを案配すること自体がおかしな話だ。その西村は最近も失言を続けている。19日夜の会見では「感染がどうなるかっていうのは、本当に神のみぞ知る」と言い出した。

記者の質問に答える西村経財相=22日午前、東京・永田町(共同)

記者の質問に答える西村経財相=22日午前、東京・永田町(共同)

 ★西村当事者能力がないことは自民党内でも周知の事実だが、おしゃべりが過ぎて安倍内閣時代から各方面からの苦言が相次いでいた。「会見の意味も役割もあまり分かっていないのではないか。パーティーばかりやっていて金集めはうまいが、答弁はからっきしダメ」(自民党閣僚経験者)。西村や与党幹部がよく使う言葉に「経済を回す」「経済を回さないとならない」といった言い回しがある。コロナ禍で休業を余儀なくされたすべての人々にとって経済の正常化、1年前の状態に戻したいという気持ちは痛いほどわかるが、イメージとしては浮かぶものの経済を回すとは何を指しているのか。

 ★海外旅行や飲食などができず、うずうずしていた富裕層財布ひもを緩めさせ、消費を促すことなのか、それともまじめに働いていながらコロナ禍で雇用止めや出勤調整などで収入減になり、苦境あえぐ人たちへの支援を指すのか。経済を回すの意味が分からない。その両方だというのならば、Go Toキャンペーンのターゲットは富裕層向けだろう。出口戦略を持たず、予算措置だけで進めたキャンペーンは景気のカンフル剤の足しにはなるが、経済を回すほどの効果はなく、政策などと呼べる代物ではない。経済回すとは何か。西村に聞いてみたい。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2020年11月24日  07:44:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【神奈川県】:小室圭さん選出「海の王子コンテスト」来年実施検討

2020-11-30 08:00:30 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【神奈川県】:小室圭さん選出「海の王子コンテスト」来年実施検討

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【神奈川県】:小室圭さん選出「海の王子コンテスト」来年実施検討 

 小室圭さんが10年に王子に選ばれた「湘南江の島海の女王&海の王子コンテスト」(藤沢市観光協会主催)は今年、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて中止となった。

小室圭さん(2017年5月17日撮影)          小室圭さん(2017年5月17日撮影)

 ただ、感染防止対策などを講じた上で、21年に実施する方向で検討が進められていることが分かった。同コンテストでは毎年、女王3人と王子2人を選出していたが、今年は書類審査後の4月にコロナ禍で中止に。来年の開催について、担当者は「開催に向けて、できる部分とできない部分を精査していく」と話した。オンライン選考導入の可能性も視野に入れているという。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・神奈川県藤沢市・「湘南江の島海の女王&海の王子コンテスト」】  2020年11月30日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説①】:国民投票法審議 改憲急ぐ必要あるのか

2020-11-30 07:24:56 | 【憲法問題「護憲・改憲・違憲論争・緊急事態条項・九条の改正、自主憲法制定論議他】

【社説①】:国民投票法審議 改憲急ぐ必要あるのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:国民投票法審議 改憲急ぐ必要あるのか

 改憲手続きを定める国民投票法改正案の実質審議が衆院憲法審査会で始まった。約二年半前の提出以来初めてだが、コロナ禍で改憲より優先すべき課題が山積している。成立を急ぐ必要はない。

 国民投票法は、改憲案が衆参両院でそれぞれ総議員の三分の二以上の賛成を得て発議された後、改憲の是非を問う国民投票の手続きを定めたもので、第一次安倍政権下の二〇〇七年に成立した。
 今回の改正案は、駅や大学、商業施設でも投票できる「共通投票所」導入など七項目からなる。一八年六月に提出されたが、提案理由が説明されただけで実質審議は行われていなかった。
 投票方法の利便性を、ほかの国政選挙などと同じ水準に高めるものだが、運動期間中のテレビCM規制の在り方や、一定の投票率に達しない場合に無効とする「最低投票率」導入の是非などを巡る議論は改正案に反映されていない。
 野党の立憲民主党や共産党は、さらなる議論が必要だとし、この改正案の採決に反対している。
 自民党が国民投票法改正案の成立を急ぐのは、「二〇二〇年を、新しい憲法が施行される年にしたい」との意欲を表明していた安倍晋三前首相の退陣後も、改憲に積極的な姿勢を示し、支持層をつなぎ留める狙いもあるのだろう。
 ただ、新型コロナウイルスの感染が急増し、政治が今、最優先で取り組むべきは感染拡大の阻止と国民の雇用や暮らしの維持、向上にほかならない。「桜を見る会」を巡る疑惑や森友・加計問題などで損なわれた政治や行政への信頼回復も急がねばなるまい。
 改憲を必要とする切迫した状況ではなく、国民から改憲を求める声が湧き上がっているわけでもない。改憲がほかの課題に優先すべきだとはとても思えず、与党や日本維新の会などが改正案の成立を急ぐのは理解に苦しむ。
 菅義偉首相が改憲に「挑戦していきたい」としながらも安倍氏ほど積極的だと感じられないのは、国民生活に密着した課題が山積しており、それらへの取り組みを改憲より優先すべきだと判断しているからではないか。
 改憲は、与党や同調する勢力だけで進めるのではなく、少なくとも野党第一党の協力が必要だ。
 衆参両院の憲法審査会では、与野党間の信義が重んじられ、改憲に前のめりな安倍自民党時代ですら、審議を一方的に進めることはなかった。そうしたよき慣行は、これからも維持すべきである。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年11月30日  07:24:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説②】:オンブズマン 市民の支えが原動力だ

2020-11-30 07:24:52 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【社説②】:オンブズマン 市民の支えが原動力だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:オンブズマン 市民の支えが原動力だ 

 官官接待やカラ出張など公務員や議員による税金の使途を鋭く監視してきた市民オンブズマンが名古屋に生まれ三十年。存在感やその役割は一段と増す中、資金や人材の確保に頭を悩ましている。
 オンブズマンはスウェーデン語で「代理人」を意味する。日本では代理人ではなく市民自らが行政を監視しようと、大阪の弁護士らが一九八〇年代に「市民オンブズマン」を名乗ったのが最初とされる。名古屋市民オンブズマンは弁護士や税理士ら十数人が九〇年、大阪に続いて立ち上げた。
 「官官接待」の追及で一躍名をはせ、名古屋に続く団体が全国各地に生まれた。名古屋は、七十余団体でつくる全国オンブズを事務局として束ね、カラ出張や談合、裏金、政務活動費など、税金の使途に目を光らせてきた。
 オンブズ活動を巡って、愛知県弥富市議会は九月、「議員活動とは両立できない」として新人市議に辞職を勧告した。名古屋オンブズの批判を受け、市議会は今月二十四日、事実上、勧告を撤回したが、議員を含む誰もが住民監査請求や住民訴訟を起こすことができ、税金の使い方を正そうとする権利を有することは自明の理だ。
 もっとも、住民監査や、住民訴訟で勝訴してもオンブズ側に現金が入るわけではない。不適切に使われた税金を自治体に戻させるだけだ。昨今は会員の高齢化や活動資金の先細りが顕著という。
 名古屋オンブズを例に挙げると、昨年度の収入は会費と市民からのカンパなど計三十九万円にとどまる。ピーク時は百人を超えた会員は現在、四十人ほど。会員も支援者も高齢化が進み、会員数、収入ともに右肩下がりが続く。
 お膝元の名古屋市はコピー代が一枚十円かかる。年二万枚に及ぶ政活費の領収書をコピーしようとすると二十万円必要だ。情報公開度で先行する自治体のように領収書や視察報告書などをネット公開していれば別だが、名古屋分は一枚一枚精査する金銭的な余裕がないという。全国オンブズが毎年公表する情報公開度ランキングでは百点満点中十二点しかなく、全政令指定都市、中核市で最下位である。名古屋市の公開度の低さは「痛い腹を探られたくないためか」と皮肉りたくもなる。
 名古屋オンブズの担当者は多くの市民に活動に関心を持ってもらい、「できればカンパを」と頭を下げる。その存在は、これからの地方自治にも不可欠であることを改めて強調したい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年11月30日  07:24:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【筆洗】:「KAREN」(カレン)という女性の名前を聞いて、悪いイメ…

2020-11-30 07:24:48 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【筆洗】:「KAREN」(カレン)という女性の名前を聞いて、悪いイメ…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:「KAREN」(カレン)という女性の名前を聞いて、悪いイメ…

 「KAREN」(カレン)という女性の名前を聞いて、悪いイメージを抱く日本人はあまりいないだろう▼世代によっては兄妹デュオのカーペンターズのカレン・カーペンターの美しい歌声を思い出すかもしれぬ。あるいは大滝詠一さんの「恋するカレン」を口ずさむか。日本語の「可憐(かれん)」という言葉を連想する人もいるだろう▼「カレン」の名前も二〇二〇年の英単語の一つに選ばれたそうだ。毎年、その年を象徴する単語を選ぶ英国オックスフォード辞典の「今年の言葉」である▼一つの言葉が選ばれるのが通例だが、今年はコロナ関連などの新語も豊富で、複数が選ばれた。「パンデミック」「ロックダウン」「BLM」(ブラック・ライブズ・マター=黒人の命は大切)とともに選ばれた、「カレン」とはいったい誰のことだろうか▼特定の人物ではなく、自分本位で人を見下すような差別的な白人女性の総称だそうだ。米国で今年、犬にリードをつけてと頼んだ黒人男性に腹を立て、暴力を振るわれたと虚偽の通報をし、その後、大問題になった女性がいたが、こういうタイプの女性のイメージらしい▼語源はよく分からない。世界中のカレンさんには迷惑な話で、同情を禁じ得ないが、人々が鼻持ちならない言動を慎む動機にはなるかもしれない。誰だって、自分の大切な名前で不名誉な流行語なんぞ作られたくはない。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2020年11月30日  07:28:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【私設・論説室から】:政治に翻弄された2人

2020-11-30 07:24:44 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

【私設・論説室から】:政治に翻弄された2人

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【私設・論説室から】:政治に翻弄された2人 

 セルビア南部の都市ニシュ。二〇〇一年、取材でこの古都を訪れた。かつてJリーグでも活躍した元世界的サッカー選手、ストイコビッチさん(愛称・ピクシー)の故郷だ。
 ピクシーがプロデビューしたチームを訪ねると若い選手たちが集まってきた。「日本から来たスカウトだと勘違いしている」とクラブ関係者が苦笑気味に説明してくれた。
 一九九九年、セルビアは北大西洋条約機構(NATO)の空爆を受けた。ニシュにも傷痕が残っていた。サッカークラブの経営は苦しく選手は他国への移籍を夢見ていた。
 空爆中、名古屋グランパスエイト所属だったピクシーは「NATOは空爆をやめよ」と英語で書かれたアンダーシャツを着て試合に臨みファンらにその文字を見せ抗議した。
 そのピクシーがマラドーナさんの死にコメントを出した。九〇年ワールドカップ(W杯)準々決勝でアルゼンチンに負けた際、「君には明るい未来しかない」と励まされたという。マラドーナさんも現役初期に欧州移籍がなかなか実現せず、水面下で軍事政権が引き留め工作をしたとの見方が強かった。
 彼らの引退後のサッカー界は欧州を中心に経済が支配する世界に変貌した。経済と言えば聞こえがいいが巨額移籍金が飛び交うマネー優先の世界になっただけだ。ただ「政治に翻弄(ほんろう)されるよりまし」とも思う。二人の天才もそう思っているのだろうか。 (富田光)

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【私設・論説室から】  2020年11月30日  07:24:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説①】:週のはじめに考える 冬が来る前に

2020-11-30 07:24:36 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【社説①】:週のはじめに考える 冬が来る前に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:週のはじめに考える 冬が来る前に 

 ギリシャ神話によると、女神ペルセポネは、冥界のザクロの実を十二粒中、四粒食べてしまったことで、年の三分の一を冥界で暮らすはめに。母親の豊穣(ほうじょう)の女神デメテルはそれを嘆き、その間、地上に実りをもたらさないと決めてしまう。それが「冬」の始まり…。
 暦の上ではもう冬ですが、気象学的には十二月からです。つまり今は、ぎりぎり、冬が来る前、というタイミング。

 ◆感染が広がりやすい季節

 「冬が近づくと…」と専門家らの恐れていたことが、このごろ、北半球各地で現実化しています。わが国でも、新型コロナの一日感染者数が過去最多を更新するなど「第三波」を認めざるを得ない状況ですが、欧州、そして米国での瀰漫(びまん)は目を覆いたいほど。
 米紙のコラムニストでもあるノーベル賞経済学者ポール・クルーグマン氏は、過日の記事に「どれほど恐ろしい冬になり得るかを、どれぐらいの人が理解しているか確信がない」と、「コロナの冬」への恐れをつづっています。
 米国を「コロナ大国」にしてしまったトランプ大統領や共和党の姿勢の特徴とは、科学の否定でしょう。クルーグマン氏の表現を借りれば、例えば「最も基本的で安上がりな予防策であるマスクの着用を人々に求めることさえ、否定し、拒否する」ものといえます。
 トランプ氏が「暖かくなればウイルスは消える」など科学的根拠のない楽観、さらには事実と異なる主張を披歴してしばしば国民をミスリードしたことも思い出されます。国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が科学的見地から何度も苦言を呈するのが気に食わず、「間抜け」呼ばわりしたことさえありました。
 コロナの件に限らず、トランプ主義の正体とは、自分が見たくない、自分に不都合な事実や科学的知見をフェイクだ、嘘(うそ)だといって否定、拒否することだったといえるでしょう。地球温暖化を「でたらめ」と決めつけ、パリ協定から離脱した愚挙もしかり。

 ◆都合悪いと「事実」も拒否

 そしてそれは、批判者には攻撃や脅し、異論を言えば排除というお得意の振る舞いとも通底しています。反対を言ったがために、一体、何人の側近が馘首(かくしゅ)されたことか。「粛清」や「収容所送り」こそないものの、やっていることの根本は権威主義国の独裁者と大差ない。大統領選後でさえ、人種差別抗議デモへの軍の動員に反対した国防長官を解任しています。
 似通ったことは、わが国でも起きています。菅首相は就任早々、「政策に反対する官僚は異動してもらう」と堂々明言。学術会議会員の任命拒否も、要は安保関連法制や軍事研究に批判的−即(すなわ)ち、政権に都合の悪そうな学者を排除したいだけ、との見方が専らです。
 事ほど左様、他国にも影響が及んだ節がある、トランプ氏の時代とは、いわば「事実の冬」。意に沿わねば、事実も科学も異論も退ける。そんな風潮も大統領もろとも早々退場願いたいものです。
 科学といえば、このごろしきりに思い出すのが、戦争映画の傑作『プライベート・ライアン』。ライアン二等兵の救出という危険な特命を受けた兵士たちは途中、仲間の一人カパーゾを失います。そんな犠牲を払ってまで助ける価値があるのかと自問する兵士の間でこんなやりとりが交わされます。
 「そいつ(ライアン)は、どんなやつなんだろう」
 「難病の特効薬や、切れない電球を発明するようなやつだと思おう。それでないとやりきれない。カパーゾの十人分に値するやつでなきゃ」
 確かに創薬とはそれほど崇高な仕事。それでも、今ほど切実にそう思ったことはありません。人類がコロナ禍というトンネルを抜け出すには多分、トランプ氏が軽んじた科学の力に頼るほかない。科学者たちがワクチンや特効薬の開発に夜も日もなく取り組んでくれているのを世界中が祈るように見守っています。幸い、最近、開発中のワクチンに臨床試験で高い効果が確認されたとの吉報が相次いでいます。闇の先に光が差した思いです。

 ◆されど、春は遠からじ

 でも無論、楽観は早計。何よりまずは正念場の冬です。わが国でも第三波の襲来で、医療機関の対応力が逼迫(ひっぱく)してきているような危険な状態ですが、私たちは少し、「コロナずれ」した感じもあります。紙ふうせんの名曲『冬が来る前に』を借りるなら、♪冬が来る前にもう一度、半年ほど前の警戒心を思い出したい、ところです。
 寒く、暗いイメージの季節にコロナ警戒が重なりますが、「事実の冬」同様、「コロナの冬」もいつまでもは続きません。ペルセポネは必ず地上に戻ってきます。英国の詩人シェリーの有名な詩句を♪冬が来る前にもう一度、かみしめておきたい、と思います。
 冬来りなば春遠からじ−。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年11月29日  07:26:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【筆洗】:メキシコにペピタという貧しい少女がいたそうだ。クリスマスイ…

2020-11-30 07:24:32 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【筆洗】:メキシコにペピタという貧しい少女がいたそうだ。クリスマスイ…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:メキシコにペピタという貧しい少女がいたそうだ。クリスマスイ…

 メキシコにペピタという貧しい少女がいたそうだ。クリスマスイブの夜、イエスさまのお誕生日を祝うため、何か贈り物をと考えたが、あげられるものがない。贈り物を買うお金もない▼泣いているペピタをいとこのペドロが慰めた。「どんなにささやかなものでも心がこもっていれば贈り物をもらった人はきっとうれしいはずさ」。ペドロの言葉に励まされ、少女は道端の草を摘み、ブーケをこしらえた。心をこめてつくった。恥ずかしさをこらえて教会に持っていくと信じられないことが起きた。ブーケの草が美しい「花」に変わった。見たこともない真っ赤な植物に▼原産国のメキシコに伝わるポインセチアの物語だそうだ。クリスマスを彩るポインセチアの出荷が今、最盛期を迎えている▼深く優しい赤の色。寒い季節に心を温め、落ち着かせてくれるようだ。残念ながら、コロナの影響などで今年の出荷数はあまり期待できないと聞く▼和名は「少女」ではなく「猩々(しょうじょう)」と関係がある。お酒が大好きな架空の動物である。酔って真っ赤になった顔の色になぞらえ、「猩々木」という▼芳しくないという出荷を少々助けられたら。この猩々、単なる酔っぱらいの妙な動物ではなく、赤い色の効力によって疱瘡(ほうそう)などの病気から子どもを守ってくれると信じられていた。ありがたい名を頼って、一鉢ほしくなるコロナの冬である。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2020年11月29日  07:27:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説①】:中国の海洋進出 言行不一致が過ぎる

2020-11-30 07:24:20 | 【中国・共産党・香港・一国二制度・台湾・一帯一路、国家の個人等の権利を抑圧統治】

【社説①】:中国の海洋進出 言行不一致が過ぎる

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:中国の海洋進出 言行不一致が過ぎる 

 中国は東アジア首脳会議(EAS)で「南シナ海の平和を守る」と強調した。一方、海上警備を担う海警局に外国船舶へ武器使用できる新権限を与えるなど、実効支配を強める動きが気がかりだ。
 オンライン方式で今月中旬に開かれたEASで、米国のオブライエン大統領補佐官(安全保障問題担当)は、南シナ海などで「中国の行動が平和と安定、(周辺国の)主権を脅かしている」と批判した。
 中国は今年、南シナ海で弾道ミサイルを発射する軍事演習などを強行した。米国だけでなく、日本や東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国もEASで懸念を表明したのは当然である。
 これに対し、中国の李克強首相は「中国は南シナ海の平和と安定を守ると強く決意しており、国際的な舞台での法の支配を擁護し、推進している」と強調したが、実行が伴ってきたとは言い難い。
 南シナ海での領有権をめぐる紛争を防ぐために重要なのは、法的拘束力のある「行動規範」の早期策定である。李首相は二〇一八年末、「三年以内の交渉妥結」を表明したが、中国の軍事演習や人工島建設強行こそが、策定交渉のブレーキになってきた。
 さらに懸念されるのは、中国の全国人民代表大会(国会)が今月公表した、海警法草案である。中国が管轄する海域で違法に活動し、停船命令などに従わない外国船舶に、海警局は武器を使用できる−などと規定された。中国側の一方的な判断で武器使用できるような権限強化を、ASEANは強く警戒している。
 東シナ海情勢への影響も深刻だ。二十四日の日中外相会談で、日本側は沖縄県の尖閣諸島問題で懸念を示したが、来日した王毅外相は「日本漁船が頻繁に敏感な海域に入っている」と反論した。日本領海に中国漁船の保護を名目に海警局船舶などが侵入するケースが目立っているのが実態であり、新権限によって不測の武力衝突すら招く危険性もある。EASで菅義偉首相が南、東シナ海について「法の支配、開放性と逆行する動きが起きている」と、中国を念頭に批判したのは当然だ。
 十月下旬に北京で開かれた共産党の重要会議「五中全会」では、南シナ海での敵国空母の航行阻止を想定した軍事訓練など「戦争に備えた訓練の全面強化」が確認されたという。EASという国際会議で李首相が明言した「平和と安定を守る」という約束と、言行不一致が過ぎるのではないか。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年11月28日  08:14:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする