愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

「朝日」「声」欄の国民目線は党首選をたたかった候補者と支援者、議員、それにマスコミを乗り越えている!

2012-09-27 | 日記

二大政党の党首選挙が終わった。そして維新の会の政党化もほぼ終わった。呆れ返っていたのは、愛国者の邪論だけではなかった。多くの国民も同じだったように思う。

そこで、この間、「朝日」の投書欄に出されたいくつかの国民目線を紹介して、現在の二大政党政治が、国民にどのように見られているか、考えてみたい。橋下日本維新の会についても、あるが、少しだけ。別の日に譲ることにした。

自民や民主に期待する国民が、この間の体たらくを見せられどのように変わっていくか、未だ変わらず、期待を寄せる声もある。だが、本質は同じであろうから、早晩不信に変わるだろう。

だが、二大政党政治への不信の声をいくら紹介したところで、それに代わる政党のことを紹介しなかったら、どうなるか、これまた明らかだ。そうした「声」も最後の方で出されている。

以上の「声」が新聞に掲載されるのは、「朝日」の意図があるようにも思う。と同時に、掲載しなければならないほど、民自に対する不信の「声」が多いのかもしれない。こうした「声」を通して政治の発展方向を探るのも、意味のあることだろう。

ではよ~くご覧くだされ!

9月2日
理解できぬ自民の支離滅裂さ 大学非常勤講師 桑山 俊昭 (神奈川県二宮町 62)
 このところの自民党の行動は支離滅裂だ。まず参院で他の野党が提案した野田佳彦首相の問責決議案に賛成したことが理解できない。決議案は民自公3党の合意で成立した消費増税法に反対の立場から提出されたものだ。同法に賛成した自民党は一体、首相の何を問責するというのか。
 次に、いま問責案に賛成するくらいなら、なぜ衆院で内閣不信任案に賛成しなかったのか。賛成していれば消費増税法は成立せず、同法に政治生命をかけると明言した首相は衆院を解散して国民の信を問うか、総辞職するしかなかったのではないか。さらに消費増税法賛成の見返りに首相に解散時期を「近いうちに」と約束させた一連の駆け引きは一体何だったのか。自民党の問責案賛成で、民主党は「近いうちの解散は白紙」と主張し始めた。自民党は増税に手を貸しただけで、何も得るところはなかったことになりかねない。
 自民党がこんな事態に陥っているのは、民主党が自民党化したため、自分たちの立ち位置を見つけられないからだろう。政策は大差ないのに権力は取り戻したい。この無理が党全体をメチャクチヤにしているようだ。このままなら自民党に存在価値はない。

9月12日
あきれた自民党の浮かれぶり 無職 渡辺 哲次 (長野県飯綱町 62)
  自民党とは何とあさましい政党だろうか。割の合わない野党としての総裁には名乗りをあげようともしなかった人たちが、政権復帰、首相就任の可能性が出てきた途端に我も我もと手をあげ始めた。谷垣禎一総裁はとうとう、総裁選立候補の断念にまで追い込まれた。まだ曲折がありそうだ。
 うまみのない時は、誰かにやらせて自分自身は傷つかないところに引っ込み、あるとわかれば人数を集めてその役を奪い取ろうとしているようにみえる。恥ずかしくないのだろうか。
 とりわけ元首相の安倍晋三氏にはあきれる。自ら政権を投げ出した人がどういうつもりで再登場しようというのか。ここ数年の日本政治の混乱をつくりだした責任の一端をどう考えているのか。しかもそのウリが大阪維新の会との連携というのでは開いた□がふさがらない。ならば自民党総裁選ではなく、大阪維新の会に入ればいいだろう。安倍氏に限らず、なぜ自民党が国民から愛想を尽かされたか、何の反省もないようだ。総裁になる資格があるのは例えば、かつての自民党政権による原発推進政策を反省し、党本部を売り払ってでも原発被災者に賠償をするくらいのことを言える人だろうと私は思う。

9月12日
「慰安婦」否定発言の冷たさ 主婦 茶谷 千穂 (静岡県長泉町 49)
「慰安婦問題に女性の目線を」(5日)に同感です。1993年に当時の河野洋平官房長官が「おわびと反省」を表明し、95年に政府主導でアジア女性基金が設立されてもなお、強制的にさせたわけではない、文書で確認できない、などと発言する政治家を見る度に思うのです。女性を暴行して逮捕された人が「同意の上だった」などと弁明するのと似ているな、と。そこに被害女性を思いやる気持ち
膚匙屯屁島匿眉屯日本の占領政策を思わせる暗い歴史を象徴するもので、両者を切り離して考えることはできないのではないでしょうか。日本政府の謝罪は心からのものではない、日本は全然反省していない、との認識が韓国民の間でくすぶり続けているのです。
 元慰安婦の心を傷つけ続けているのに、「我々は冷静に対処する」と言う野田佳彦首相の言葉が私にはとても冷たく響きます。

9月14日
長老支配の自民党に未来はない 会社役員 栗田 厚平 (山形市 67)
 私が住む山形県は自民党の加藤紘一衆院議員の地元である。かつて加藤氏は名門派閥を率いて首相への道を着実に歩んでいたが、森喜朗内閣の不信任決議案に賛成しようとして失敗した「加藤の乱」と共に、加藤氏の夢は消えた。
 賛成票を投じようとした加藤氏を「あんたは大将なんだから」と、涙ながらに止めたのが、今回、自民党総裁選への立候補を断念した谷垣禎一総裁である。報道によれば次の総選挙では自民党が第1党に復帰し、次の総裁が首相になる可能性大とのこと。谷垣氏の無念さは察するに余りあるが、私が問題だと思うのは、谷垣氏が立候補断念に追い込まれた理由だ。
 報道によると谷垣氏は党長老の支持が得られなかったとのことだ。党長老とは森元首相、谷垣氏の出身派閥・古賀派の古賀誠元幹事長、政界を引退した青木幹雄元参院議員会長と聞き、自民党は救いがたいところまでに落ちたと思った。党長老の思惑通りに事が運ぶようでは自民党に未来はないと言うべきだ。
 総選挙では民主、自民の2大政党に限らず、各候補の考えをよく聞き、自分の判断で投票したい。選ぶ方も選ばれる方も地に足をつけて臨まなければ、国を過つことになると思う。

9月15日
自民党総裁選、正々堂々戦え 無職 木原 陽一郎 (山口県周南市 66)
 自民党総裁選に立候補予定だった谷垣禎一総裁が出馬を取りやめ、14日の告示日には執行部から石原伸晃幹事長が立候補を届け出た。谷垣氏は石原氏との一本化の調整がうまくいかず、党の長老が石原氏を支援することがはっきりしたため、出馬を断念せざるを得なかったという。
 直前に石原氏から「谷垣さんを支えるために政治をやってきたわけではない」との発言があった。この言葉を聞いて、もっともらしいと思いながらも、何か引っかかるところがあった。執行部のナンバー2として総裁を支えている立場の人が、上司に対して発言した言葉としては好事しくないと思ったからだ。
 候補者が絞り込まれる前に、政策や人物よりも党内力学が目につくのは残念だった。総裁選ともなれば、いろんな力や思惑が絡んでくるのは不思議ではない。だが、次の政権の中核を担う可能性の高い党のリーダーを選ぶのだから、見識、資質、政策実行力、人間力のある人を選んで
ほしい。
 石原氏を含め、候補者には、26日の投開票日まで国民に見える形で正々堂々と戦ってほしい。その際、前回衆院選でなぜ負けたのかを真摯に反省し、新たな決意をどう表明するかを見守っていきたい。

9月19日付
看過できぬいい加減な代表選  無職 村上 武  (埼玉県東松山市 74)
 私は民主党の党員でもないしサポーターでもない。それなのに民主党代表選の投票用紙が送られてきた。結党時、知人の誰かが私の名前を書いたのか、あるいは当時、私がサポーターの義務も権利もよくわかっていないままに登録してしまったのか、よくわからないが、党費などは一切出したことがない。結党後しぱらくして鳩山由紀夫氏の写真付きあいさつ状が届いたので、手紙で差出人あてにサポーターになる意思がないから名簿から削除するよう要求した。ところが今回も代表選の投票用紙が、野田佳彦首相の写真付きあいさつ状と一緒に送られてきた。多分、民主党の国会議員が幽霊党員・幽霊サポーターを届け出て、削除要請があってもごまかしているのだろう。
 柳田稔選挙管理委員長の文の中に「党員またはサポーターをやめたという方にも届く可能性があります」とある。そして「意思確認」「資格の確認」が困難と弁解し、その場合は「投票用紙を廃棄していただきますようお願い致します」とある。
 場合によっては首相選びに直結する大切な選挙が、このようないい加減な党員やサポーターの選挙名簿によって行われているのだ。これを看過していてよいのだろうか。

9月19日付
原発から逃げる総裁候補  無職中島 一浩 (千葉県流山市 60)
 自民党の総裁候補5人が出そろった。その中で最有力候補と言われる石原伸晃幹事長のテレビでの発言に非常に違和感を覚えた。原発の今後のあり様について聞かれ「私、原発は素人ですから」とひとごとのように述べて明確に答えなかったのだ。次の総選挙の結果次第では首相に選出されるかもしれない総裁候補が、素人だからという理由で重要問題にまともに答えないことが許されるのだろうか。
 石原氏としては原発問題は専門家に任せ、その結論を尊重したい意向のようだ。しかし、原発は国民の最大の関心事の一つだ。将来のエネルギー政策はもちろん、福島第一原発の廃炉や放射性廃棄物の処理、被災者への賠償など課題は多く優先度も高い。しかも石原氏が丸投げしかねない専椚咳集団とは「原子カムラ」と節楡されるように原発の甘い汁を長きにわたり吸い続け、福島の悲劇を引き起こした張本人たちではないか。
 首相たる人には常にあらゆる分野の問題がのしかかる。専門家だろうが素人だろうが日本にとって重要なら、どう対処するか考え、国民に明らかにすべきだ。その覚悟がないのなら直ちに立候補を取り下げるべきだ。

9月20日付
脱原発に逆行する民自両党  無職 河内 清 (神奈川県葉山町 85)
 野田政権が「2030年代に原発稼働ゼロ」にするという戦賂を14日にまとめた。同じ日に自民党総裁選が告示され、5人の候補がテレビ出演したが、ほとんどの候補が脱原発戦略を明確に否定した。民主党の選挙対策の一環にすぎないとか、脱原発で起こる電気料金値上げに備えた経済対策がない、などと異論を述べたのだ。支持基盤である経済界への配慮であろう。
 だが、脱原発戦略が決まった背景には、官邸前の大衆デモや、政権主導の世論調査といった新たな民主的なプロセスがあつた。野田政権が国民の側にたった政治決定をしたと、いったんは歓迎する気持ちになった。
 ところが、ここへきて、政権内の風向きが変わった。野田内閣は「原発ゼロ」の戦略の閣議決定は見送り、「戦賂を踏まえ、不断の検証と見直しを行う」という趣旨の短い文章だけを閣議決定した。事実上の原発ゼロ政策の先送りではないか。
 その理由は、原発がある自治体や経済界の反発に配慮したため、という。これでは、原発増設を進めた過去の自民党と変わりない。脱原発は国民の命に直結する問題で、野田政権はここでふらつくべきでない。

9月20日
「サティアン」発言 県民を侮辱 アルバイト佐藤 正人 (福島市 51)
 自民党総裁選の有力候補である石原伸晃幹事長が、福島第一原発事故による汚染土壌について、「運ぶ所は福島原発の第一サティアン」と述べた。原発事故の被災地に住む私には、あまりにも配慮を欠き、政治家としての発言の重みを知らない言動に思えて、強い怒りが今も収まらない。言うまでもなく「サティアン」はオウム真理教が山梨県内に造った施設だ。無差別殺人に使われた化学物 質サリンもそこで造られた。それと福島県民が負担を引き受けた福島原発を混同する発言をするような人物が、将来、首相になる可能性のある選挙戦を戦っていることにあきれてしまう。
 福島県民は、原発事故は自民党政権が東京電力に津波対策をきちんとするよう指導していたら防げた可能性があると思っている。それさえ怠った政党の幹部が今またこんな発言をするなんて、政治家としての適性に大きな疑念を抱かざるをえない。

9月21日
自民党 なぜ過去の反省しない 日本語教師 野崎 斐子  (東京都武蔵野市73)
 新聞やテレビは自民党総裁候補者5人を並べての意見発表だらけで、さながら同党広報担当にも見える。
 どの候補者も似たり寄つたりの意見を述べており、5人も立候補する意味は何なのか。いずれも経験主義で、長く政権に関わってき者に任せればうまく処理できるという論法だ。だが、理想に向かい新しい道を模索する姿勢が見られなにい。さらに、国民に政権交代を決断させた自民党政治に対する反省が、みじんも感じられないことには驚かされる。
 民主党政権がマニフェストを守れないことを批判するが、自らの長きにわたる政権運営について何も思うところはないのだろうか。政権奪還の可能性が高くなった途端、似たような意見を掲げて候補者乱立とは、開いた□がふさがらない。
 政治家は当面の問題解決能力はもちろん、常に自らをフィードバックする姿勢と向かうべき高い理想を忘れず前進してほしい。

9月25日
どこが「決められる政治」か 会社員 佐佐木賢二 (埼玉県吉川市 48)
 尖閣問題を巡るドサクサの間に、原子力規制委員会のメンバーが決まった。田中俊一委員長は「原子カムラの住人」といわれ、国会の同意が取りつけられなかった野田佳彦首相が例外規定で任命、19日に発足させた。その手法にはさすがに民主党内からも「脱法的」との批判が出たという。
同じ日、米軍の新型輸送機オスプレイについても政府は「安全性は十分に確認された」と宣言。森本敏防衛相らは、何か起きたら辞めればいい、と高をくくっているのではないかとしか思えない無責任さだ。
 2030年代では遅すぎるとの批判はあるものの、一応打ち出した「原発ゼロ」も、経済界からの反発を受けると閣議決定を見送つた。何か「決められる政治」か。結局野田政権が決めたのは、消費増税と尖閣国有化くらいではないか。その尖閣問題でも、エスカレートする中国の攻勢にどう対処するのか、全く見えない。
こうした状況について、国内外への明確なメッセージを発することもなく党首選挙に明け暮れる民主党、自民党とは一体何なのか。

9月25日
政局報道なんてもう要らない 主婦 佐藤 貴子 (神奈川県伊勢原市64)
テレビや新聞を見ていると、民主党、自民党、維新の会しか政党はないのかと思うくらい、この3党の報道に集中している。民主党に対する当初の期待は裏切られた。特に、「原発ゼロ」を打ち出しながら新設を認めるような矛盾した対応にはがっかり。自民党の総裁選の顔ぶれは、タカ派ばかりでぞっとする。維新の会の勢いは驚くほどだが、政策を見てみると、一般市民が幸せになれるとは思えない。
 原発はイヤ。再生可能なエネルギーの振興で雇用の創出を。高速道路などの公共事業より、震災復興事業や福祉、医療に重点を置いて―。
 こうした願いは、ごく普通の市民のごく普通の願いだと思うが、これらの政党にはそんな視点が欠けているようにみえる。
 他にも政党はあるのに、社民党や共産党などの取り組みはなぜもっと報道されないのだろう。日本版「緑の党」が発足したと聞くが、どうしているのか。
 政局のごたごたより、国民の切実な要望に応える政治の動きをもっと報じてほしい。

コメント
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