ローソンの新浪剛史社長の賃金値上げニュースに対して自民党政府が喜んでいます。以下の記事がその証拠です。安倍政権の産業競争力会議のメンバーとして、率先して賃上げをしたということでしょうか?これで法人減税の恩恵を受けるということでしょうか?
ここでも「国際法のルール」にもとづく「対話」を掲げる安倍政権に対して支持が広がる契機となるのでしょうか?しかし、労働者の賃金が上がること、これを契機に他の産業に波及していけば、労働者にとっては朗報と言えます。
しかし、ここで、注目しておかなければならないことがあります。
1、この「大企業の内部留保を吐き出せ」という主張は、先の総選挙の際に、政策として掲げていたのは共産党だったという事実を、自民党も、マスコミも一言も触れていないことです。
2.本来であるならば、ローソンのような対応の背景に、いやアベノミクスは、共産党の政策の一部をパクって、スリカエて、「暴走」前の「安全運転」を装った芝居であることを見抜く必要があります。それは、国民の要求の切実さを恐れた安倍自民党という構図です。
4.しかし、驚くべきことに、マスコミは、総選挙の時と同じように、ここでも共産党黙殺報道を繰り返しているのです。それは昨日の国会質疑報道を黙殺したことに示されています。
笠井氏 内部留保還元を 首相 「経営者に要請する」 働く人の所得増こそ2013年2月9日(土)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2013-02-09/2013020901_01_1.html
5.これが成熟した民主主義国家日本なのです。低賃金と低所得で苦しむ国民・労働者が怒らない、ムシロ旗を掲げて経団連、マスコミ各社にデモをかけない理由は、このような報道=イデオロギー攻撃の結果なのでしょう。
6.労働者の賃金値上げに拍車がかかり、ローソンの善道に恩恵を受けたら、次は、さらなる要求実現に向けて、声を大にして富裕層へのたたかいを展開していくべきでしょう。
7.何故ならば、富裕層に蓄積された富、大企業に溜め込まれた内部留保という価値は、労働者が、汗水垂らして働いた結果だからです。労働者は足を引っ張り合うのではなく互いに連帯し、団結して富・価値を蓄えて贅沢の限りを尽くしている連中に、要求の矛先を向けていくべきです。何故ならば、生産手段は、持ってはいませんが、富と価値をつくりだす労働は、労働者のものだからです。労働者は、自分の労働力をもっと高く売る価値、買わせる価値があることを自負すべきです。
ということで、今日は終わりにします。今日も多忙でした。
ローソン、年収を3%引き上げへ 新浪社長が安倍首相に賛同で 2013.2.7 11:11
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130207/biz13020711130007-n1.htm
ローソンは7日、20歳代後半~40歳代のグループ社員の年収を、平成25年度に平均3%上げると発表した。年2回の賞与に上乗せする形で平均15万円を支給する。 対象者はローソン本体と、「ローソンストア100」を運営する九九プラス、ローソンHMVエンタテイメントの計約3300人。中学生までの子供がいる社員はアップ率を高くし、働き盛りの世代の労働意欲を高める。 ローソンの新浪剛史社長は政府の産業競争力会議のメンバー。安倍政権が掲げる経済再生策の一つ、賃金アップ要請に賛同して年収引き上げを決めた。(引用ここまで)
ローソン賃上げ「いい傾向」 閣僚から歓迎の声2013年2月8日18時27分
http://www.asahi.com/politics/update/0208/TKY201302080056.html
ローソンが、大手企業の先陣をきって若手社員の賃金を増やす方針を打ち出したことについて、8日、閣僚から歓迎する声が相次いだ。 麻生太郎副総理兼財務相は8日の閣議後会見で、ローソンの賃上げについて「1社でもこういった形が出てくるのはいい傾向」と評価。企業が利益を蓄える「内部留保」についてふれ、「たいして金利もつかない内部留保が、賃金、配当、設備投資に回らずにじーっとしている、という意味がよく分からない」と、企業が賃上げなどにお金を使うよう促した。 甘利明・経済再生相は同日の会見で、所管する産業競争力会議の民間議員であるローソンの新浪剛史社長から「安倍内閣の要請を受けて、我が社から実施する」と連絡があったことを明らかにした。 甘利氏は「大変ありがたいことだ。業績のあがった企業から、可能な範囲で還元措置を考えていただくことは、日本経済の先行きを明るくするとてもいい材料だ」と手放しで喜んだ。 安倍政権の経済政策「アベノミクス」実現には、消費を盛り上げるため働き手の賃金の上昇が欠かせない。閣僚として賃上げムードを盛り上げたい思惑がにじむ。(引用ここまで)
経財相、ローソン賃上げ「ありがたい」 閣僚が評価 2013/2/8 11:02
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0800O_Y3A200C1EB1000/
ローソンが若手と中堅社員の年収引き上げを発表したことに8日、閣僚からは評価する声が上がった。甘利明経済財政・再生相は「日本経済の先行きを明るくするとてもいい材料だ」と歓迎した。麻生太郎財務相も「1社でもこういう形で出てくるのはいい傾向だと思う」と述べ、賃上げが他社に広がることに期待感を示した。 ローソンは2013年度から20歳代後半~40歳代の正社員の年収を平均で3%引き上げると発表している。 甘利経財相は「新浪剛史社長から連絡があり、安倍内閣の要請を受けて我が社から実施するという話だった。大変ありがたいことだ」と話した。新浪社長は、政府の産業競争力会議のメンバーで、脱デフレへ向けて所得拡大を掲げる政府方針に協力する姿勢を示したものだ。(引用ここまで)
甘利再生相がローソン賃上げを好感 「日本経済を明るくする」2013.2.8 13:04 http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130208/fnc13020813080008-n1.htm
甘利明経済再生担当相は8日の閣議後の記者会見で、ローソンが発表した賃上げを「業績の上がった企業から可能な範囲で還元措置を考えてもらうことは日本経済の先行きを明るくするとてもいい材料だ」と評価した。 デフレ脱却に向けて産業界に賃金の引き上げを求めている安倍内閣の方針を受け、賃上げを実施したいとローソンの新浪剛史社長から連絡があったという。甘利再生相は今後も産業界に賃上げを働き掛けていきたいと強調した。 ローソンは2013年度からグループの20代後半から40代の社員約3300人の年収を平均で約3%引き上げる。(引用ここまで)
ところが、以下の記事のようなものになると、共産党の出番となるのです。共産党もバカにされたものです。ここでも怒らないのが不思議です。ゴシックの部分は教訓です!
共産・志位委員長、尖閣問題で中国を名指し批判(2013年2月9日21時12分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130209-OYT1T00892.htm?from=main1
共産党の志位委員長は9日、党本部で開いた第6回中央委員会総会(6中総)で、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で中国が領海・領空への侵入や接近を繰り返していることについて、「中国側によって、力で日本の実効支配を脅かす動きが続いていることは極めて遺憾だ」と述べた。 尖閣諸島の問題を巡り、共産党が中国を名指しで批判するのは初めて。 また、志位氏は夏の参院選に関し「比例選を軸に、5議席を絶対確保する。(比例)得票は650万票に正面から挑戦する」と述べ、改選3議席を上回る5議席獲得を目指す考えを示した。6中総は10日まで開かれる。(引用ここまで)