愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

憲法平和主義を持つ国として米英仏ロ中国連常任理事国に何を要求するか、不問の毎日社説に大喝!

2014-09-27 | 集団的自衛権

中東諸国の宗派対立を克服する最大の武器は憲法平和国際協調主義だが、それは!

前号で、毎日の社説の混迷ぶりと、その原因について検証してみました。今回は、憲法平和主義が欠落していると、どのようなことになるか、毎日の社説をさらに検証してみることにしました。「スンニ派過激テロ国家」である「イスラム国家」に対して、シリアにまで空爆を拡大したアメリカと有志連合、また集団的自衛権行使としてオーストラリアやフランスまで参加するとしている局面にあって、日本として安倍政権は、アメリカの軍事行動に「支持」を表明しながら「人道支援」に限って参加するということになっています。このような日本政府の態度は、毎日の思想と同じ延長線上にあることは明らかです。そこで、再度、これまでの毎日社説と前回の記事を比べながら検証してみたいと思います。

1.「何よりも米国は、あの同時テロを実行したアルカイダ系の組織がイラクを分裂させ、権力を握ろうとするのを座視できるのだろうか」論です。
「同時テロを実行した」「アルカイダ系」という曖昧な表現は問題です。しかも「同時多発テロを実行したアルカイダ」に対して「テロとの戦争」として位置付け正当化して、違法なアフガン戦争を起こして「アフガニスタンでアルカイダと戦い、イラクにも攻め込んだ。そして米国が『テロとの戦争』に疲れ果てた」こととの関連を全く無視しているのです。そもそも、「アル=カーイダの起源は、アメリカ中央情報局(CIA)とパキスタン軍統合情報局(ISI)が1978年以降のソビエト連邦によるアフガニスタン侵攻に対抗させるために、サイクローン作戦の名の下でムジャーヒディーン(イスラム義勇兵)を訓練・育成し武装化させたことに始まる」というのが一般的です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%80

2.「イラク戦争で『パンドラの箱』を開けた米国には情勢安定への責任があろう」というのであれば、これまでの謀略と軍事優先主義とは違った路線を採用すべきです。違法なイラクそのものが、今回の混迷をつくりだしていることを自覚すべきです。「イラクでは2003年、米ブッシュ政権によるイラク戦争でスンニ派のフセイン独裁政権が倒れ、シーア派が政権を握った。これにクルド人を加えた3者がイラクの主要勢力である。以後10年余り、3勢力は危ういながらも均衡を保ってきた。ところが、隣国シリアの内戦でアラブ各地からスンニ派の戦闘員が同国に集まり、米同時多発テロを実行したアルカイダに連なる過激派も反アサド陣営の一員として着々と力をつけた。それを知りつつ米国は有効な手を打てず、ロシアと中国は国連安保理決議に拒否権を行使してシリア情勢は悪化の一途をたどった。過激派は事実上、野放しだったのである」とありますが、「『シーア派偏重』のマリキ・イラク政権は評判がよくないが、民主的に成立した同政権を重視するのは当然である」としてアメリカ寄り政権を弁護するのです。これでは展望は見えてきません。以下をご覧ください。

BIGLOBEウェブリブログ   イラク内乱:サステイナブル・シティを目指そう  2014年6月23日 http://search.nifty.com/websearch/search?select=2&ss=nifty_top_tp&cflg=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&q=%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%B3%E3%83%8B%E6%B4%BE%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%A2%E6%B4%BE&otype=web_nifty_1
赤旗 イラク「宗派対立」/5月死者1000人超に/国民がテロの標的に  2013年6月3日
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-06-03/2013060307_03_1.html
赤旗 「宗派対立」イラク泥沼/米軍分断統治の遺産 隣国シリアの内戦  2013年10月4日
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-10-04/2013100406_01_1.html
赤旗 混乱イラクの背景/米軍の戦争と占領 現政権の宗派主義  2014年6月20日
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-06-20/2014062006_01_1.html

3.だから、「オバマ政権は地上部隊の派遣は否定しつつ空母をペルシャ湾に向かわせて軍事行動に備えているが、政治的にせよ軍事的にせよイラクと中東全体の混乱を抑えるには米国の積極関与が欠かせない」と、事実上アメリカの軍事行動を容認するのです。と同時に「シリア情勢ではロシアと中国が安保理決議案に拒否権行使を繰り返し、安保理が機能不全に陥る中、死者は14万人、避難民は900万人を超えた(3月末現在)」「米露中を中心とする安保理は、過激派の訓練場とも近隣国への出撃拠点ともなっているシリアの情勢改善を真剣に考えるべき」と国連というよりか、米露中の中東への思惑を黙殺して期待を語るのです。

4.もう一つは、「事態収拾へマリキ首相辞任も一つの方法だ」と宗教対立の原因となっているマリキ政権についての批判を抜きに「スンニ派の待遇改善も必要だ」などと、原因を解明することはしないのです。あるのは、「だが、それで過激派が武器を捨てると思うのも甘いだろう」などと、「過激派」に「武器」を供与しているのは誰か。何故「過激派」が勢力を拡大しているのか、その原因は何か、など不問です。そうしておいて、「まずはどうやって『イスラム国』の拡大と進攻を食い止めるか。その問題の答えは、アラブ世界と相談しながら、安保理が探すしかないはずだ」というような抽象的な対策しか語ることができないのです。

5.毎日の指摘する「アラブ世界」とは、どんな「世界」か、何を「相談」するのか、全く不問です。しかも、米露中、英仏の「安保理」に何を「期待」するのか、不問です。中東諸国の歴史、その領土と権益などのついて、その公平性、内政不干渉主義を貫いているかどうか、毎日は語っていません。そこで、若干の対案を考えてみました。以下ご覧ください。

6.憲法9条の平和主義と国際協調主義を持つ日本。日本政府として考えなければならないことは、以下の点です。

(1)中東各国の国家主権、民族主権、宗教・宗派の信仰の自由、それぞれの対等平等性の尊重です。

(2)非暴力主義の貫徹です。暴力から生まれるものは何もないこと、復讐だけです。しかも暴力には、対等平等思想は微塵もありません。あるのは屈辱と従属と支配の関係です。日本国憲法は、国家による、戦争・武力行使・武力による威嚇を永久に放棄しています。これらを中東諸国に適用するのです。

(3)イスラム教=過激派=「テロ」という認識がないかどうかです。以下をご覧ください。
「イスラム教は寛容な宗教 02年04月08日」
http://www.relnet.co.jp/relnet/brief/r12-117.htm
「イスラム教は寛容な宗教」(『産経新聞』産経新聞社朝刊国際面、9月18日付)
http://www.james1985.org/topics/september_11/usuki01.html

(4)中東諸国の民衆の人権、幸福追求権、平和的生存権の尊重のためには、軍事力、暴力は無用だということ、非暴力主義、非軍事こそ、民衆の生活を保障するものであることを、国際社会が確認し、非軍事の経済支援に徹することを、確認できるかどうか、そのことに成功すれば、「過激派が武器を捨てる」可能性が出てくるのではないでしょうか?そのことを日本国民が、日本政府が、マスコミが、どれだけ声を大にして主張できるか、そのことが試されています。

(5)以上のことを国連で、とりわけ常任理事国が合意できるか、そして武器輸出を禁止できるかどうか、経済的権益の奪い合いを止めることができるか、そのことにかかっているのではないでしょうか。憲法の平和主義を徹底させるために、毎日が欠落させている問題は何か、再度検討すべきではないでしょうか?

それでは、以下ご覧ください。

紛争の平和的解決こそ国連の使命!

日本が常任理事国を憲法9条で動かすためには!


毎日新聞 イラク情勢/国連は傍観するのか 2014/7/3 4:00 http://mainichi.jp/opinion/news/20140703k0000m070121000c.html
イラク情勢が悪化の一途をたどっているのに、国連の動きが鈍いのが気になる。内戦と国家分裂の危機にあるイラクでは、多数の死傷者や避難民が出ている。シリアに続いてイラクでも事実上「打つ手なし」なら、特に国連安保理の存在価値が問われることになりはしないか
イラクでは先月末、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」が独立を宣言した。指導者をカリフ(預言者ムハンマドの代理人)と呼ぶ彼らは女性に厳しい規制を課し、シャリア(イスラム法)を導入して地中海東岸に「大イスラム国家」を樹立することを目指している。無論、独立を認める国などあるまいが、「イスラム国」がスンニ派の不満を吸収して拡大する可能性は小さくないし、何よりこの組織が2001年の米同時多発テロを実行したアルカイダの系列であることを忘れてはなるまい。「独立宣言」を機に、アルカイダ系組織が「イスラム国」に合流する動きも出ている。
同時テロ後、米ブッシュ政権は、形のないテロ組織と超大国の構図で「非対称の戦い」を始めた。アフガニスタンでアルカイダと戦い、イラクにも攻め込んだ。そして米国が「テロとの戦争」に疲れ果てたのとは対照的に、アルカイダが今、着々と国をつくろうとしているのは歴史の皮肉というしかない
だが、情勢を傍観していてはシリアの二の舞いになるだけだ。「シーア派偏重」のマリキ・イラク政権は評判がよくないが、民主的に成立した同政権を重視するのは当然である。米国はイラクに軍事顧問団を送って過激派空爆に含みを持たせ、ロシアはマリキ政権に対して攻撃機などの兵器供与を始めた
他方、国連の潘基文(バンキムン)事務総長は先月下旬の講演で、空爆は逆効果になりかねないと述べ、イランやサウジアラビアに宗派間の橋渡し役となるよう求めた。だが、外交解決を図るのはいいとして、国連の取り組みが積極的とは言い難く、足並みの乱れも目立つ
シリア情勢ではロシアと中国が安保理決議案に拒否権行使を繰り返し、安保理が機能不全に陥る中、死者は14万人、避難民は900万人を超えた(3月末現在)。イラク情勢も剣が峰だ。今月に入ってクルド人も自治区独立に意欲を見せ、「イラク分裂」が現実味を増している。事態収拾へマリキ首相辞任も一つの方法だし、スンニ派の待遇改善も必要だ。だが、それで過激派が武器を捨てると思うのも甘いだろう。まずはどうやって「イスラム国」の拡大と進攻を食い止めるか。その問題の答えは、アラブ世界と相談しながら、安保理が探すしかないはずだ。(引用ここまで

米ブッシュ政権によるイラク戦争で「パンドラの箱」を開けた責任を不問に付す毎日!

政治的にせよ軍事的にせよイラクと中東全体の混乱を抑えるには米国の積極関与の中身は!

毎日の思想には、憲法平和主義・国際協調主義は想定外だ!

毎日新聞 イラク情勢/米の積極関与が必要だ 2014/6/19 4:00
http://mainichi.jp/opinion/news/20140619k0000m070129000c.html
シリア情勢を放置したツケと、イラクの宗派対立が同時に表面化した形である。シリアに根を張るイスラム教スンニ派の武装組織が、シーア派主導のマリキ政権を倒すべくイラクの首都へ進撃している。近代兵器による攻防とはいえ、構図はイスラム草創期の宗派抗争と同じだろう
イラクでは2003年、米ブッシュ政権によるイラク戦争でスンニ派のフセイン独裁政権が倒れ、シーア派が政権を握った。これにクルド人を加えた3者がイラクの主要勢力である。以後10年余り、3勢力は危ういながらも均衡を保ってきた。ところが、隣国シリアの内戦でアラブ各地からスンニ派の戦闘員が同国に集まり、米同時多発テロを実行したアルカイダに連なる過激派も反アサド陣営の一員として着々と力をつけた。それを知りつつ米国は有効な手を打てず、ロシアと中国は国連安保理決議に拒否権を行使してシリア情勢は悪化の一途をたどった。過激派は事実上、野放しだったのである。イラク北部を制圧して首都バグダッドへ向かっているのは、同国のほかシリアなど地中海東岸(レバント)へのイスラム国家樹立をめざす「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」で、アルカイダからの離反組織とされる。04年にイラク旅行中の香田証生さんを殺害した「イラクの聖戦アルカイダ組織」の出身者らで構成されるという。そんな組織が、血も凍るような大量虐殺を繰り返しながら首都に迫っているのは恐るべき事態である。シーア派国家のイランはマリキ政権を助けるべく軍事行動も辞さない構えだ。イランは、シーア派の一派とされるアラウィ派主導のアサド政権も支援している。仮に米国が軍事行動を起こせば、長年対立してきたイランと間接的に共闘することになる。
そうした宗派抗争に巻き込まれたくないという米国の気持ちも分からないではない。シーア派を優遇するマリキ政権にも問題はあろう。だが、シリアとイラクがともに内戦状態に陥れば、中東情勢は一気に不安定化する。何よりも米国は、あの同時テロを実行したアルカイダ系の組織がイラクを分裂させ、権力を握ろうとするのを座視できるのだろうか。
イラク戦争で「パンドラの箱」を開けた米国には情勢安定への責任があろう。オバマ政権は地上部隊の派遣は否定しつつ空母をペルシャ湾に向かわせて軍事行動に備えているが、政治的にせよ軍事的にせよイラクと中東全体の混乱を抑えるには米国の積極関与が欠かせない。と同時に、米露中を中心とする安保理は、過激派の訓練場とも近隣国への出撃拠点ともなっているシリアの情勢改善を真剣に考えるべきである。(引用ここまで


ブッシュのアフガン・イラク違法戦争を総括しない毎日社説の混迷ぶりを示す社説ここにあり!

2014-09-27 | 集団的自衛権

テロとのたたかい方を曖昧にする思想に日米軍事同盟優先・憲法9条軽視思想がある!

毎日の社説を読んで、あれ、「おかかしいな」と思いました。以下検証してみました。ご覧ください。どうでしょうか?何がおかしいか!以下の点です。

1.「中東に広がる無秩序状態は世界の不安定要因になっている」としていますが、その「不安定要因」をつくりだしたのは、アメリカの違法な「イラク戦争の失敗」にあったのではないでしょうか。そのことを総括せず、「軍事行動を手放しで評価することはできないが、米国が事実上の静観から一歩踏み出し、イラク危機の打開に乗り出した点は心強い」と事実上軍事行動を容認しているのです。これでは違法な「イラク戦争の失敗」の二の舞になることは明らかです。

2.何故ならば、「2003年のイラク戦争は米英の先制攻撃がイスラム世界の猛反発を買っただけに」と言いながら。更には「ブッシュ前政権は01年の同時多発テロ後、あえて戦争という言葉を使い『テロとの戦争(waronterror)』を始めたが、一連の軍事行動が反米感情をあおり、ひいては『イスラム国』のような未曽有の脅威を生んだと考えることもできよう」と述べながらも、アフガン・イラク戦争が違法戦争だったとは断じていないのです。二の舞、三の舞になるのではありませんか?事実を直視する必要があります。

3.しかし、毎日の社説は、「前政権のような武断路線では禍根を残す。オバマ政権のテロとの戦いは長期戦になろう。それだけに外交と国際協調を大事にしたい」とも述べていますが、ここに、毎日の自己矛盾が浮き彫りになります。「オバマ政権が『行動する責任』を自覚し、人道危機などの解消に踏み出したことを歓迎したい」とありますが、「外交と国際協調」「人道支援」のためには「手放しで評価することはできない」「軍事行動」を支持・容認するというのは、あまりに無責任と言えます。

4.「オバマ政権版の『テロとの戦い』」とは何か。それが「本格的に始まったといえよう」と手放しで評価することはできるのか!「テロとの戦い」と「外交と国際協調」が、どこで、どうつながっていくのか、「イスラム国」と国際社会の話し合い=「外交と国際強調」をどうやって創り出していくか。憲法9条を持つ国の新聞として、安倍政権に何を要求していくか、そのことから目を背けている毎日の思想は、極めて問題アリと言わなければなりません。

5.その思想の最大の要因は、アメリカの軍事力を「抑止力」として評価していることにあります。この思想があるからこそ、「抑止力」としての日米軍事同盟を否定できないのです。このことは、同時に憲法平和主義を徹底させていくという思想にはならないことを意味しており、ここに毎日の大きな弱点があるのです。だから曖昧な社説になるのです。特定秘密保護法、集団的自衛権行使論容認を強行した安倍政権を徹底して批判しながら、それらの根本原因である日米軍事同盟と憲法の矛盾に触れることができない、大きな理由が、ここにあるのです。

それでは本文をご覧ください。

アメリカ式「テロとの戦い」の破たんを批判せず曖昧な表現で武力行使に追随する!

憲法平和主義の外交・国際協調論を展開できない毎日社説の正体ここにあり!

毎日新聞  テロとの戦い/明確な展望が必要だ  2014/9/26 4:00http://mainichi.jp/opinion/news/20140926k0000m070140000c.html
米国がアラブ5カ国と連携してシリア領内の空爆に踏み切った。イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」との戦場をイラクからシリアにも広げたのである。と同時にオバマ米大統領は国連安保理で異例の首脳級会合を主宰し、「イスラム国」などの武装組織に外国人が流入することを防ぐ決議採択にこぎ着けた。オバマ政権版の「テロとの戦い」が本格的に始まったといえよう。
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空爆拡大はオバマ大統領が今月中旬の演説で予告していた。3万人を超える「イスラム国」の戦闘員は半数以上がシリア領内にいるとされ、イラク空爆だけでは不十分と見たのだ。空爆に参加した湾岸産油国のサウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、バーレーンはいずれも親米で、集団安保機構「湾岸の盾」を構成する。イラクとシリアに接しているヨルダンは「イスラム国」が虎視眈々(たんたん)と制圧を狙う国だ。
2003年のイラク戦争は米英の先制攻撃がイスラム世界の猛反発を買っただけに、反発を避けたいオバマ政権と、脅威に直面する5カ国の利益が一致して共同作戦になったのだろう。米国と湾岸諸国の空軍が先陣を切った湾岸戦争(1991年)の開戦とよく似た構図だ。
だが、オバマ大統領に重ねて問いたいのは、将来への戦略と展望だ。先の演説で大統領は「イスラム国」の壊滅をめざしつつ米地上軍の投入は否定した。ではどうやって強力な「イスラム国」と地上で渡り合うのか。空爆によって勝利への展望は開けるのか。その答えは相変わらず見えない。アラブ諸国を中心に地上軍を組織するのも簡単ではあるまい。
また、イラク政府の要請による領内の空爆は集団的自衛権の行使と解釈できても、シリアのアサド政権と対立しながら同国領内を空爆する法的根拠への疑問もある。シリア関連の安保理決議案に拒否権を行使し続けたロシアや中国も「イスラム国」の脅威を感じていよう。オバマ政権は、軍事行動を正当化する安保理決議やシリア内戦の収束について露中と改めて話し合ってはどうか。
今回の空爆では「ホラサン」という、一般には無名のアルカイダ系武装組織も攻撃対象となった。テロ組織は分化・増殖しながら拡散している。ブッシュ前政権は01年の同時多発テロ後、あえて戦争という言葉を使い「テロとの戦争(waronterror)」を始めたが、一連の軍事行動が反米感情をあおり、ひいては「イスラム国」のような未曽有の脅威を生んだと考えることもできよう。前政権のような武断路線では禍根を残すオバマ政権のテロとの戦いは長期戦になろう。それだけに外交と国際協調を大事にしたい。(引用ここまで

 「イラク戦争の失敗を繰り返さない」ためには空爆やむなしか!

「中東に広がる無秩序状態は世界の不安定要因」の根本要因は何か!不問に付すな!

毎日新聞 イラク空爆/米国が一歩踏み出した 2014/8/9 4:00 http://mainichi.jp/opinion/news/20140809k0000m070148000c.html
米国がイラク空爆に踏み切った。複数の米軍機がイラク北部でイスラム過激派の移動砲台などをレーザー誘導弾で爆撃した。2011年に米軍がイラク撤退を完了して以来、初めての本格的攻撃である。
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米国:空爆、大統領は戦線拡大否定 米軍顧問保護など主張 08月09日 02時40分
攻撃の前日(7日)、オバマ米大統領は緊急声明を発表した。「イラクに地上軍は戻さないが、限定的空爆で米国民の安全と利益を守る。避難民を救う人道支援も開始した」。これが攻撃予告だったのだろう。声明にはイラク情勢への危機感とともに、イラク戦争の失敗を繰り返すまいとする警戒感がうかがえた。軍事行動を手放しで評価することはできないが、米国が事実上の静観から一歩踏み出し、イラク危機の打開に乗り出した点は心強い
米軍機が攻撃したのは国際テロ組織アルカイダの流れをくむ「イスラム国」の攻撃拠点で、場所は北部クルド人自治区の中心都市アルビル近郊とみられる。同組織はアルビルを防衛するクルド人部隊をここから攻撃していたという。オバマ大統領は声明で、同組織がアルビルに駐在する米外交官や軍事顧問に危害を及ぼす恐れがある場合は限定空爆を認めると述べていた。イラク政府軍を援護する空爆も容認する方針で、今後空爆の範囲が広がる可能性もある一方で大統領は「米国が再びイラクでの戦争に引きずり込まれることはない」と述べ、イラクの大規模な危機においては米軍の軍事行動は解決にならないと明言した。イラク国内の融和とイラク政府軍の強化こそ「永続的な解決法」になるという大統領の認識には共感できる。
だが、限定空爆だけで「イスラム国」の進撃を阻めるかどうかは疑問だ。米国は1999年、空爆だけでユーゴスラビアのミロシェビッチ政権を倒したが、この時は北大西洋条約機構(NATO)加盟国と連携して重爆撃を続けた。ユーゴ空爆とイラク限定空爆では比較になるまい。
スンニ派イスラム教徒主体の「イスラム国」はシリア内戦の過程で力をつけ、イラク北部から首都バグダッド方面にも勢力を広げている。復古的なイスラム主義を女性らに強制し、従わない人々の大量虐殺を行っていると伝えられる。また、宗教的少数派を迫害し、クルド系のヤジディー教徒やキリスト教徒など多くの人が北部の山中に逃れて飢えや渇きに苦しんでいる。シリアでは内戦が続き、地続きのイラクではえたいの知れない「イスラム国」が膨張を続ける。中東に広がる無秩序状態は世界の不安定要因になっている。オバマ政権が「行動する責任」を自覚し、人道危機などの解消に踏み出したことを歓迎したい。(引用ここまで