安倍政権の正念場!脅威論を煽ってきたツケを政権浮揚に使えるか!
安倍政権に残された途・本筋は憲法9条にもとづく対話と交流路線の貫徹しかない!
「対話の扉は開かれている」などと、あんなに強がりを言っていた安倍首相が、とうとう日中会談を開くことになりました。第一次政権の時と違って、会談に応じなかったのは、集団的自衛権行使容認論を認めさせるためには、中国「脅威」論が必要不可欠だったからです。「閣議決定さえしてしまえば」ということでしょうか?愛国者の邪論の予想は当たりました。閣議決定をしてしまったので、泳がせ政策としての「脅威」論の必要性が薄くなった、要らなくなったということでしょう。
だから「握手を交わし、対話したい」とホンネを言いました。あれだけ対中包囲網作戦を展開しながら、大見得を切って対中包囲網作戦に力を入れていたのに。また、ある時は名指しで中国批判を行いながら、集団的自衛権行使のための重要な方策として、地球儀を俯瞰する価値観外交を展開しながら、また武器輸出禁止三原則を解禁しながら、着々と自衛隊の武力行使に向けて準備をしてきました。それが一定の段階に達したということでしょうか。
しかも「政治とカネ」の問題で窮地に立たされている時に、安倍首相の言葉を借りれば、まさに外交努力を行っている時、しかも石原元都知事の尖閣国有化や自らと自らが任命した閣僚が挑発的言動の象徴としての靖国参拝などが原因で中国との対話が途切れている時、国民の眼を外国に向けさせる絶好のイベントです。何としても成功させて支持率のアップに利用したいという思惑が透けて見えてきます。
中国との対話と交流によって、日中韓朝の様々な問題が解決できる!そのキーワードは歴史認識!
この会談が成功することは、紛争の解決のためには対話と交流が必要不可欠であることを、安倍首相自身が証明してくれたということを強調していく必要があるでしょう。自衛隊の武力行使に道を開く最大の口実は、対「中朝脅威」論です。この「脅威」論そのものは。本来はあり得ないものなのです。それは「軍事抑止力」論を前提としている日米軍事同盟とは違った「非軍事抑止力」論に基づいて締結された日中平和友好条約が重要な役割を果たしていることが浮き彫りになるからです。
しかし、大ウソつき、デタラメ・スリカエ・ゴマカシ大得意の安倍首相派は、対話をしながら衣の下に武器を隠しもっているのです。このことは、もはや常識中の常識です。もう一つは、この間の煽ってきた「脅威」論が日本国民の腹の中に深く沈殿していることです。このことを忘れてならないでしょう。しかし、だからこそ、紛争の平和的解決のためには、両国の首脳が対話と交流をすること、国民同士が、同じように交流を密にしていくことで、互いのナショナリズムを抑制することを、互いの国民的世論にしていかなければなりません。
そのためには、日中共同声明と日中平和友好条約を履行していくこと、交流を活発にすることでしょう。平和五原則や平和十原則、国連憲章のルールを厳守すること、日本の植民地膨張主義に対する態度を改めて確認しとくことでしょう。「憲法を活かす」ことこそ合意両国国民が実践していくことでしょう。
それでは、この問題を伝えている記事を掲載しておきます。ご覧ください。
「習主席と会って握手し、対話したい」日中首脳会談で首相、谷垣幹事長は「事態改善の切り札だ」 2014.11.7 19:33更新 http://www.sankei.com/politics/news/141107/plt1411070044-n1.html
安倍晋三首相は7日、官邸で公明党の山口那津男代表と会談し「中国の習近平国家主席と会って握手を交わし、対話したい」と述べた。山口氏が会談後、記者団に明らかにした。首相は同日、官邸で自民党の谷垣禎一幹事長とも会談し、日中首脳会談に向けた調整を説明。谷垣氏は会談後、記者団に「どういう形であれ、両方のトップが話し合うことが事態を改善するうえで最大の切り札だ」と述べ、首相と習氏による初の直接対話に期待感を示した。(引用ここまで)
自民・谷垣氏「立ち話でない方がいい」 日中首脳会談実現に期待 2014.11.6 19:41更新 http://www.sankei.com/politics/news/141106/plt1411060027-n1.html
自民党の谷垣禎一幹事長は6日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせた日中首脳会談の実現について「立ち話なんかでない方がいいに決まっている」と述べ、正式な会談を行うのが望ましいとの考えを示した。都内で記者団に語った。(引用ここまで)
日中首脳会談、北京で開催へ=政治対話再開で一致-尖閣、衝突回避に努力 2014/11/07-19:56 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014110700857
北京で10日から開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて、安倍晋三首相と中国の習近平国家主席による首脳会談が開催される見通しとなった。政府高官が7日、明らかにした。これに先立ち、外務省は「日中両政府が政治・外交・安全保障対話を徐々に再開し、政治的相互信頼関係の構築に努めることで一致した」との合意文書を発表した。
尖閣・歴史「直ちに処理を」=関係改善4点合意-中国国務委員
日中首脳会談が開催されれば、第2次安倍政権では初めて。国家主席との会談は2011年12月以来、約3年ぶり。首相は9日から12日まで、APEC首脳会議に出席するため北京を訪問する。 首相は7日夜、首相官邸で公明党の山口那津男代表と会談し、日中首脳会談について「習主席と会い、握手を交わし、対話をしたい」と語った。会談では、沖縄県・尖閣諸島や首相の靖国神社参拝をめぐって冷え切った日中関係の改善につなげることができるかが焦点だ。 外務省は同日、「日中関係の改善に向けた話し合いについて」と題する合意文書を公表。それによると、日中両政府は戦略的互恵関係を引き続き発展させていくことを確認し、尖閣諸島をめぐる問題で「異なる見解を有していると認識し、対話と協議を通じて情勢の悪化を防ぐ」ことで一致。偶発的衝突を防ぐ「海上連絡メカニズム」を構築することでも合意した。また、首相の靖国神社参拝問題を念頭に、「歴史を直視し、未来に向かう精神に従い、両国関係に影響する政治的困難を克服することで若干の一致をみた」とした。(引用ここまで)
首相、「日中双方とも首脳会談実現した方が有益」 BSフジ番組で 2014.11.7 20:41更新 http://www.sankei.com/politics/news/141107/plt1411070048-n1.html
公明党の山口代表との会談を終え、首相官邸を出る安倍首相=7日夜
安倍晋三首相は7日夜のBSフジ「プライムニュース」で、日中首脳会談について「(両国が)条件整備を進める中で、4項目について合意できた。この上に立ち、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、首脳会談が行われるように最終的な調整を進めている」と述べた。その上で「日本側も中国側も、首脳会談が行われたほうが両国にとってより有益であり、地域の平和と安定に資すると考えていることは間違いない」と語った。また首相は、尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐる情勢について「首脳会談では、偶発的衝突を予防するための危機管理メカニズムを開始すべきだと申し上げたい」と述べた。(引用ここまで)
海上連絡メカニズム開始を提起=安倍首相 2014/11/07-20:24 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014110700967
安倍晋三首相は7日夜のBSフジの番組で、海洋での日中の偶発的衝突を防ぐ海上連絡メカニズムについて、「日中首脳会談が行われれば、開始すべきだと言いたい」と述べた。(引用ここまで)
靖国不参拝約束せず=安倍首相 2014/11/07-20:23 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014110700966
安倍晋三首相は7日夜のBSフジ番組で、日中合意文書について「(靖国神社参拝という)個別の問題を含むものではない」と述べ、靖国神社を参拝しないと約束したものではないとの認識を示した。(引用ここまで)
日中政府間で一致した「日中関係改善に関する文書」全文 2014.11.7 21:12更新 http://www.sankei.com/politics/news/141107/plt1411070050-n1.html
外務省は7日、「日中関係の改善に向けた話し合いについて」と題する文書を発表した。全文は次の通り。
日中関係の改善に向け、これまで両国政府間で静かな話し合いを続けてきたが、今般、以下の諸点につき意見の一致をみた。
1、双方は、日中間の四つの基本文書の諸原則と精神を順守し、日中の戦略的互恵関係を引き続き発展させていくことを確認した。
2、双方は、歴史を直視し、未来に向かうという精神に従い、両国関係に影響する政治的困難を克服することで若干の認識の一致をみた。
3、双方は、尖閣諸島など東シナ海の海域において近年、緊張状態が生じていることについて異なる見解を有していると認識し、対話と協議を通じて、情勢の悪化を防ぐとともに、危機管理メカニズムを構築し、不測の事態の発生を回避することで意見の一致をみた。
4、双方は、さまざまな多国間・2国間のチャンネルを活用して、政治・外交・安保対話を徐々に再開し、政治的相互信頼関係の構築に努めることにつき意見の一致をみた。
原則的立場を強調=中国外務省 2014/11/07-21:09 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014110701000
【北京時事】中国外務省の秦剛報道局長は7日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせた日中首脳会談に関し談話を発表。「中日の指導者の接触問題で中国の態度は明確だ。日本が引き続き中国と向き合ってともに進み、実際の行動をもって両国関係改善のために努力し、指導者の接触に必要な環境をつくるよう求める」と原則的立場を強調した。(引用ここまで)
日中首脳会談は「日本が誠意を示すか次第…」 新華社が評論2014.11.3 23:29更新 http://www.sankei.com/politics/news/141103/plt1411030031-n1.html
中国の国営通信、新華社(英語版)は3日の評論で、北京で今月開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせた日中首脳会談が実現するかどうかは「日本側が適切な環境づくりを行うかどうかだ」と指摘した。評論は、中国政府はホスト国として礼節を持って安倍晋三首相を迎えると説明。そのため、習近平国家主席と会うという「安倍氏の願いは実現するだろう」としたが、正式な会談は「必ずしも実現するとは限らない」と指摘した。その上で、10月に安倍政権の閣僚らが靖国神社を参拝したことなどを批判し、正式会談実現には安倍氏が「誠意を示し、実際の行動を取る」必要があるとの従来の主張を繰り返した。(共同)(引用ここまで)
日中首脳会談開催へ 2年半ぶりの正式対話 014.11.7 19:03更新 http://www.sankei.com/politics/news/141107/plt1411070043-n1.html
日中首脳間の対話方式について中国側と協議するため、羽田空港を出発する谷内正太郎国家安全保障局長=6日午前
日中両政府は7日、週明けから北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に合わせ、安倍晋三首相と中国の習近平国家主席の日中首脳会談を開催する方向で最終調整に入った。会談が実現すれば、平成24年5月以来の首脳間の正式対話となる。 首相は6~7日に谷内正太郎国家安全保障局長を北京に派遣。谷内氏は中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)国務委員と会談し、首脳会談に向け、双方の立場や会談形式などについて詰めの調整を行っていた。(引用ここまで)
「日本の立場は変わらず」と強調 谷内局長が中国高官と会談 2014.11.7 11:44更新
http://www.sankei.com/politics/news/141107/plt1411070021-n1.html
菅義偉(すが・よしひで)官房長官は7日の記者会見で、訪中している谷内正太郎国家安全保障局長が6日に中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)(よう・けつち)国務委員と会談したことを明らかにした。菅氏は会談内容について、「日中関係全般について意見交換した」と述べた上で、中国側が懸案に挙げている尖閣諸島(沖縄県石垣市)問題や靖国神社参拝問題に関して「日本の立場は変わらない」と強調した。谷内氏は7日中に帰国する見通し。(引用ここまで)
日中首脳会談「形式こだわらない」と菅長官 2014.11.6 17:36更新
http://www.sankei.com/politics/news/141106/plt1411060020-n1.html
菅義偉官房長官は6日夕の記者会見で、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせた日中首脳会談について「形式はどうあれ、首脳同士が胸襟を開き、本音で話すことが極めて大事だ」と述べ、正式会談にこだわらずに調整する考えを示したった。(引用ここまで)