いじめられている国民、生活と意識を政治革新のエネルギーに引き出すかどうか!
安倍政権と真っ向対決する共産党に試されている!
何をどう語り、国民の怒り・要求を根こそぎ拾い上げていくことができるか!
報道ステーションが世論調査結果を発表しましたので、検証してみます。朝日も、他の世論の場合も同じですが、日本のテレビと新聞が政権と「各野党」との、国民との対立点を鮮明にしない報道に終始している現実を反映して、政治を革新していこうとはしないデタラメの世論調査と言えます。その第一は、安倍首相が解散総選挙を表明した時の記者会見で述べたことを中心にした世論調査となっていることです。アベノミクスの是非のみです。ここに安倍首相の土俵で相撲を取らそうとする作戦の枠内に国民の関心を閉じ込めてしまおうとする、或はマスコミの誘導が透けて見えてきます。第二は、この世論調査を視た国民にどのような意識を形成させようとしているのか、「政治不信」を醸成させながら「選挙厭戦」を煽り、投票棄権=忌避を創出させるネライを視ると、呆れるばかりです。
しかし、そうした世論調査の奥深いところにこそ、国民の願いがあることを突き止めていくことが必要です。この世論調査でも明らかなように、国民の生活実態とその願い=意識の中に、政治を変えてほしいという切実な願いを読み取り、その願いを実現していくためには何が必要か!その点を突き止めて対策を講じていくことが科学的社会主義を標ぼうする共産党の真骨頂です。しかし、現状では極めて問題アリ!と言わなければなりません。
そこで、再度、別の視点から、分析してみました。ご覧ください。この世論調査の矛盾が浮き彫りになるように配列を変えて検証してみます。順番を変えてみます。
2014年11月調査 http://www.tv-asahi.co.jp/hst/poll/201411/index.html
【調査日】2014年11月22・23日(土・日曜日)【調査方法】層化二段無作為抽出(全国125地点)
【対象】1000人【有効回答率】47.1%
回答者は、471人ということです。ここがポイントです。たった471人ですが、パーセントとなると、どうでしょうか?このパーセントの数字が独り歩きしていくのです。危ない!
圧倒的多数の国民は安倍政権の経済政策の恩恵を感じていない!
あなたは、安倍総理が進めている経済政策によって、景気回復を実際に感じていますか、感じていませんか?
感じている 12% 56.52人
感じていない 79% 372.09人
わからない、答えない 9% 42.39人
あなたは、安倍総理の経済政策・アベノミクスで、恩恵を受けていると感じますか、感じませんか?
感じる 9 % 42.39人
感じない 83% 390.93人
わからない、答えない 8% 37.68人
しかし、曖昧な言葉で訊かれると!
8割の国民が安倍総理の経済政策の、アベノミクスの「恩恵」を感じていない、景気回復を感じていないのに、以下のように安倍総理の経済政策を進めることに反対しているのは40%となってしまうのです。80%から40%の国民が、どこへ行ったか、です。以下ご覧ください。
あなたは、安倍総理が進めている大胆な金融緩和、財政出動、成長戦略を組み合わせた経済政策は、このまま進めることでよいと思いますか、思いませんか?
思う 35% 164.85人
思わない 40% 188.40人
わからない、答えない 25% 117.75人
消費税増税先送りのトリックをそのまま問う世論調査の意味を暴く!
安倍政権の応援団としてのマスコミの本質浮き彫り!
安倍政権の経済政策の恩恵を受けていない、また景気回復を感じていない国民の意識をスリカエるトリック政策を見抜くことなく、いや賛成しているが故に、そのトリックを使って安倍応援歌を歌っているマスコミの世論調査が浮き彫りになります。
それは、景気回復や恩恵を感じていないのは、安倍政権の経済政策が、大企業や富裕層・海外の投資家などという曖昧な言葉でゴマカシしているのですが、死の商人である多国籍企業優遇の政治をしているからです。
国民が貧困に陥れられ疲弊しているにもかかわらず、大企業と富裕層はお儲けしている!その政策の象徴がアベノミクス成長戦略であり、その象徴的政策が消費税増税だったのです。しかし、これが失敗だったことはGDPマイナスを視れば明らかです。そのことは、国民の生活実感から見ても証明されているのです。その事実に迫る世論調査をせず、以下のような項目を提示して、アベノミクスをゴマカスのです。
消費税の引き上げを先送りをするのは、「恩恵」を与えているかのようなトリックです。2年4か月後には確実に、失敗した消費税増税をやるというのですから、明らかにゴマカシです。今回の先送りをした要因である経済失政が、2年4か月後に取り返しているか、どうか、全く不問なのにもかかわらず!です。
しかも、「送り」を「支持する」というのは、「増税をしない」ということを支持するのか、2年4か月後の増税は「支持する」のか、曖昧だということです。もう一つあります。「支持しない」という項目は、失敗した増税を先送りすることを「支持しない」というのことなのか、どうか、曖昧なのです。増税そのものを「支持しない」のか、ということです。「わからない、答えない」という項目に賛成するのは、ある意味当然です。増税を前提にした設問、増税の時期を国民に訊くなどという項目をつくるのは、ゴマカシ・スリカエの象徴と言えます。
経済政策の「恩恵」「景気回復」を感じていない8割の国民の願いを分断・曖昧にするのです。ここにマスコミの政治不信製造装置としての役割が浮き彫りになります。
安倍総理は、消費税率の10%への引き上げを先送りして、いまから2年4ヶ月後の2017年4月に、10%に引き上げる考えを発表しました。あなたは、安倍総理の決定を、支持しますか、支持しませんか?
支持する 47% 221.37人
支持しない 40% 188.40人
わからない、答えない 13% 61.23人
失敗の増税だったからこそ、先送りしなければならなくなったのに、増税を容認させる質問項目をつくるマスコミの犯罪的役割が浮き彫りになる項目です!
増税の道ではない政策を黙殺するマスコミの意図的報道が展開されることが予想されます。増税しなくても財政再建ができる、社会保障が充実できる政策を宣伝する必要があります。いやもっと言えば、増税しない政権構想と公約を打ち出し、その土俵で議論することを狙ったプロパガンダが必要でしょう!安倍派の土俵で相撲を取ることは無用です。国民の動揺を防止する責任が増税中止を政策に掲げている共産党にあることは明らかです。
あなたは、消費税率の10%引き上げについて、どのようにお考えですか?次の3つから1つ選んで下さい。
来年10月から10%に引き上げる 14% 65.94人
2017年4月から10%に引き上げる 40% 188.40人
10%への引き上げは取り止める 39% 183.69人
わからない、答えない 7% 32.97人
増税を支持する54%の国民も、今回の解散に賛成しているのは22%しかいないのです。過半数以上の59%は「評価しない」のです。「解散・総選挙を評価していないのに、増税は賛成する。8割の国民が、安倍政権の経済政策=アベノミクスの「恩恵」「景気回復」を感じていないのに、です。以下ご覧ください。
安倍総理は、消費税率の10%への引き上げを先送りすることを決め、衆議院を解散して来月14日に、選挙を行うことを発表しました。あなたは、安倍総理が衆議院を解散したことを、評価しますか、評価しませんか?
評価する 22% 103.62人
評価しない 59% 277.89人
わからない、答えない 19% 89.49人
安倍政権に、いや安倍政権に代わる政権に、日本の政治に国民が求めているのは何か、これは、どの世論調査でも同じ傾向が出ています。それほど国民生活がひっ迫しているということです。ここに依拠した運動が必要不可欠です。この国民の願いを実現する政党は、政権の枠組みは何か!具体的な論戦が必要です。マスコミも、各政党の違いが浮き彫りになるような報道が必要不可欠です。これができれば、日本の政治は大きく変わることでしょう!
そこで、国民が何を望んでいるか、以下の調査が明らかにしていますが、大まかなものです。この項目について、その対決点を明らかにした報道と世論調査が必要です。マスコミは実施しないでしょうから、共産党が、その草の根を使って、一斉に世論調査を行うのです。それを使って世論と論戦をリードしていくのです。これができれば、共産党の政策の正当性と具体性が浮き彫りになるでしょう。
あなたは、今回の衆議院選挙にあたって、重視する政策課題は何ですか?次の10から3つまで選んで下さい。(1つ、2つでも可)。
景気対策 49%
年金・社会保障制度 43%
東日本大震災からの復興 26%
消費税引き上げ 26%
原子力発電の運転再開 22%
中国、韓国との関係改善 20%
集団的自衛権の行使 18%
行政改革 16%
TPP・貿易自由化拡大 11%
わからない、答えない 8%
その他 5
どうでしょうか?安倍政権の経済政策に対する批判は根強いものがあるということが、その国民の生活実態、意識実態が見えてきました。しかし、その対策となると、スリカエによってバラバラにされている実態、悪政を容認してしまう実態も浮き彫りになったと思います。
次は、最後です。こうした実態を、国民はどの政党に託そうとしているのでしょうか?安倍政権に託そうとしているのでしょうか?
この矛盾、国民の中にある展望を曖昧にしているマスコミ報道によって、そのこころがもやもやとさせられているのですが、そのもたもやの扉を開かせることができるのであれば、日本の政治は大きく変わることでしょう。愛国者の邪論は、繰り返しますが、安倍政権とは真逆の政権構想を明らかにすること、このことを問いかけ続けることで、国民の中に自民党型政治とは真逆の政治があることを浸透させていくべきだと思っているのです。
政権交代可能な、違憲な小選挙区制を利用することです。
安倍政権の経済政策の景気回復を実際に感じていない79%・372.09人と、経済政策・アベノミクスで、恩恵を受けていると感じていない83%・390.93人が、以下のように安倍自公政権と自公を支持しているのです。このトリックを暴いていくことが必要です。この世論調査には、支持している理由がありません!そこが問題です。本当に国民の意識を反映した世論調査が必要です。
あなたは、安倍晋三連立内閣を支持しますか、支持しませんか?
支持する 45.0% (前回比-1.2) 211.95人
支持しない 34.8% (前回比+5.1) 163.91人
わからない、答えない 20.2% (前回比-3.9) 95.14人
政党支持率
(1)政権与党 47.9%
自民党 43.9% -3.7
公明党 4.0% 1.6
(2)政権亜流政党 3%
維新の党 3.0% 1.5
次世代の党 0.0% -0.2
新党改革 0.0% 0.0
(3)二大政党派 15.7%
民主党 13.8% 0.6
生活の党 0.8% 0.4
社民党 1.1% 0.5
(4)真っ向対決派 6.2%
共産党 6.2% 3.2
(5)無党派層 27.2%
その他 0.6% 0.4
支持なし、わからない、答えない 26.6% -3.2
政党支持が投票行動に結びつくか!曖昧です。投票所に行くまでは判りません!政策とイメージが重なり合って、響き合ってこそ、流れができるのです。そのような投票行動と投票心理を把握した選挙戦略と戦術が必要不可欠です。「一強多弱」論の「野党」論に埋没させられ、「野党一本化」論で批判され、政権を取るつもりにない政党として位置付けられていると、どうなるか、一目瞭然です。
以下の数字はそのことを物語っています。
あなたは、いま、衆議院選挙で投票するとしたら、比例代表選挙では、どの政党に投票しますか?ご自由に挙げて下さい。
(1)政権与党 41.6%
自民党 36.2%
公明党 5.4%
(2)政権亜流政党 3.8%
維新の党 3.6%
次世代の党 0.2%
新党改革 0.0%
(3)二大政党派 14.5%
民主党 12.8%
生活の党0 .6%
社民党 1.1%
(4)真っ向対決派 6.0%
共産党 6.0%
(5)無党派層 29.8%
わからない、答えない 29.4%
その他 0.4%
(6)投票しない4.3%
あなたは、今度の衆議院選挙で、いまより議員の数を増やしてほしい政党はどちらですか?ご自由に挙げて下さい。
(1)政権与党 21.6%
自民党 18.2%
公明党 3.4%
(2)政権亜流政党 6.0%
維新の党 5.6%
次世代の党 0.4%
新党改革 0.0%
(3)二大政党派 16.8%
民主党 15.6%
生活の党 0.6%
社民党 0.6%
(4)真っ向対決派 5.8%
共産党 5.8%
(5)無党派層 49.8%
わからない、答えない 49.2%
その他0.6%
これだけいじめられているにもかかわらず、変革を求める世論を抑え込む世論調査が行われているのです。「政権選択」選択選挙と自公がいっているにもかかわらず、政権選択・政権交代選挙として位置付けない!最初から小選挙区制下の総選挙の意味を貶める報道が、枠組身に押し込める世論調査が行われているのです。これでは、変化を求める選挙ムードはできないでしょう。最初から政治は変わらないもんだ!と言っていつようなものです。厭戦選挙となることは明らかです。投票棄権=忌避を如何に防ぐか!そこにかかっていることは明らかです。
政策抜きの野党共闘論・政権枠組み論で嫌気を助長する世論誘導が始まった!
政策本位の共闘論と政権構想・政権の枠組みを提案すべきだ!
政策抜きの政権枠組み論が振りまかれながら、どの政党が、どの政権が国民の暮らしを改善してくれるか、曖昧にしていく戦略を打破しなければ、国会に多数を占めることは不可能です。以下ご覧ください。
あなたは、衆議院選挙後の衆議院の状態について、どのようになった方がよいと思いますか?次の3つから1つを選んで下さい
政権を担う与党が半分を超える議席を持つ状態 30%
野党が半分を超える議席を持つ状態 11%
与党と野党の議席が半々くらいで伯仲する状態 53%
わからない、答えない 6%
安倍政権の恩恵を受けていない8割の国民が醒めているのです。その責任は、政党とマスコミにあります!「必ず行く」が本当に行くか!?「なるべく行く」はどうするか?です。「いかない」「たぶん行かない」13%を如何に眠気から醒ますか!
あなたは、12月14日に行われる衆議院選挙で、投票に行きますか、行きませんか?次の4つから1つを選んで下さい。
行かない 8%
たぶん行かない 5%
なるべく行く 16%
必ず行く 69%
わからない、答えない 2%