夏の参院選の前哨戦として全国的にも注目された衆院道5区補欠選挙。水面下では和田義明、池田真紀両氏の陣営で、駆け引きとドラマがあった。担当記者が検証した。

■和田氏 小泉人気が後押し/「大地効果」は不透明

■池田氏 伸びぬ投票率、誤算/市民との共闘実現

 最終盤まで結果が見えない激戦だったが、終わってみれば、和田氏が約1万2千票差をつけた。閣僚や与党幹部が連日、応援入りし、安倍晋三政権が総力戦で支持層をしっかり固めたことが勝因だと思う

愛国者の邪論 このことの結果が僅差だった!安倍政権の支持率と自公政党の支持率の実態がここにあります!

 応援に入った議員の中で断トツの人気を誇ったのが、自民党の小泉進次郎衆院議員だった。札幌市厚別区の商業施設「カテプリ新さっぽろ」前で、「みなさんカテプリという意味を知っていますか。知らない?フランス語で品質、価値という意味ですよ」と語るなど、軽妙な演説は父親の純一郎元首相譲りだった。演説会場はどこも千人以上の人だかりができていた

愛国者の邪論 この記事だけでは、「人寄せパンダ」と言えます。小泉氏が何を語ったから、「後押し」とあったのか!「政策論争を!」と、言いながらも、ここにこそ、人気者を使った煽動選挙の実態が浮き彫りになります。こういう選挙は止めましょう!

 安全保障関連法に反対する市民団体の要請を受けて出馬した池田氏は「巨大与党対市民」という構図を演出し、北海道新聞の出口調査では和田氏より無党派層を取り込んだ。ただ、政治に無関心な層を掘り起こしきれず、投票率は目標の60%に届かなかった

愛国者の邪論 「政治に無関心な層」とはどういう「層」であり、何故、このような「層」が形成されているのか!曖昧にすることはできません。このような「層」に、どのような「情報」を提供していくか。情報伝達手段のでき人は大きいと思います。

 無所属で出馬したため、党公認の田氏陣営が2台認められた選挙カーが1台しか使えないなど運動に制約があったことも響いたのではないか。共産党が候補を取り下げ、野党共闘が実現したのは告示約2カ月前の2月中旬。池田氏を支援した市民団体からは「っと早く野党が手を組めば、違う結果になったはず」と恨み節も聞かれたよ。

愛国者の邪論 昨年9月共産党の国民連合政府提案以後の「野党」の動きを総括しなければなりません!ホントに安倍政権を打倒し、戦争法廃止・閣議決定撤回・立憲主義回復の政権を樹立するために、野党がどのように動いてきたか! 

 和田氏は序盤戦の演説で、支援者に向けた感謝や意気込みばかりを話し、具体的な政策を訴えなかった。選挙の専門家から「地域に合った政策を語った方が良い」と助言され、終盤では江別の特産小麦の「ハルユタカ」などに触れるようになった。

 幼少期の父親からの暴力など壮絶な生い立ちが注目を集めた池田氏も序盤は、まとまりのない演説が目立った。選挙巧者として知られる民進党の馬淵澄夫元国土交通相が遊説に付き添い、日々指導していた。後半戦に入ってからは年金改革など有権者の関心の高い政策を繰り返し語った。

 一方で、和田氏は消費税率の10%への引き上げについて触れず、池田氏も北海道電力泊原発(後志管内泊村)再稼働の反対を明言しなかった。それぞれ、安倍政権の政策や、組織内で意見が割れている連合北海道の事情を気にして避けた印象だ。

 和田氏陣営では、補選での野党共闘をめぐって民主党(現民進党)とたもとを分かった新党大地の支援を得て、鈴木宗男代表や鈴木貴子代表代理が各地で応援演説を行った。ただ、北海道新聞の出口調査で新党大地支持層は1%に満たず、どこまで結果に影響があったのかは不透明だ。

 告示直前の札幌市議会本会議で、安全保障関連法の廃止を求める討論を行った共産党市議に自民党市議が「精神鑑定受けた方がいいんじゃないか」とやじを飛ばした。自民党の国会議員の不倫問題や失言も相次ぎ、「1強政治」の緩みを感じた。和田氏は重鎮だった義父の故町村信孝前衆院議長と違い、知名度が高くない。今後も接戦の選挙が続くようなら、こうした党内の不祥事や政権批判の影響を受ける可能性もあるのではないか。

 池田氏の陣営では、民進党の中でも保守的なスタンスの前原誠司元外相が選挙戦最終日の23日、共産党の小池晃書記局長と同じ街宣車に上り「共産党の議員と一緒に演説するのは初めて」と話す場面があった。池田氏の政策を紹介する民進党のチラシを共産党の関係者が配るなど、野党が別々に戦っていたこれまででは考えられない光景が見られた。ただ善戦はしたものの、勝てなかったことで、野党共闘の評価は定まらなかった。夏の参院選でも、同じような共闘が進むか注目したい。

愛国者の邪論 今回の選挙の最大の成果は、前原氏と共産党が一緒になって池田候補を応援したことです。これをセットした柿沢氏の尽力と池田候補の役割です。この「評価」は、あまりなされていません!

 若者グループ「SEALDs(シールズ)」など市民団体と野党が共闘した選挙でもあったよね。「新しい政治の担い手」として池田氏が次回も道5区から出るのか。その場合は比例代表道ブロックでの復活の可能性を残すため民進党などの公認を受けるのかどうかが焦点となりそうだ。

愛国者の邪論 「共闘」「共同」において、政策協定・組織協定締結は「公約違反」「政党渡り歩き」=「裏切り」に対する「抑止力」です。政界再編の名の下に、それだけの政党の離合集散、どれだけの政治不信がまき散らされてきたか!このことを想えば、このC氏の指摘の曖昧さは問題です。

 発信元は不明だが、選挙中、特定の政党を批判するビラがまかれたり、私生活や経歴をめぐり候補者を誹謗(ひぼう)中傷する情報が飛び交ったりした。政治不信を高めないよう、関係者にはフェアな戦いを願いたい。(引用ここまで)

愛国者の邪論 「特定の政党」とは何党か?そして、どのような「批判」の「ビラ」だったか!更には、「候補者」の「私生活や経歴」を「誹謗中傷する情報」とは何か?曖昧にしないで、事実に基づいて批判することで、正々堂々とした政策論争ができるのではないでしょうか?

こうした記事が、選挙期間中ではなく、終わってから出るところに、大きな問題があるということです。

ホントに投票率を上げようとするのであれば、このようなアンフェアーは許さない!という「政治風土」を構築することが情報伝達手段の責任ではないでしょうか!