疑惑=資料不開示=不誠実答弁!
確な根拠を示して説明しない限り、空疎な答弁を何度繰り返そうが疑惑は消えない。
当然の責務を果たそうとしない政府の不誠実な姿勢に憤りを覚える
政府答弁は的を射ず、逆に国家戦略特区諮問会議の審議の不十分さを露呈した
首相が説明を尽くすのは当然だが、「総理の意向」文書に反証も示さず、まともに答弁しない内閣府の責任は極めて重い。
政府与党は野党が求める理事長の証人喚問出席にも応じるべきだ。
今治市と愛媛県も疑惑解明に向けて、情報公開を率先して進めるべきだ。
大学の「質」を含め、県民に説明を尽くす責任も忘れないでもらいたい
愛媛新聞社説 衆院委で加計問題審議 こんな答弁では疑念は晴れない 2017年11月16日(木)
https://www.ehime-np.co.jp/online/editorial/
今回もまた、疑念は全く晴れなかった。
国家戦略特区を活用した「加計学園」の今治市への獣医学部新設が認可されたことを受け、衆院文部科学委員会がきのう開かれた。政府は新設に必要な最低限の4条件を満たしているかどうかさえ証明できず、安倍晋三首相の計画への関与については「指示はなかった」と繰り返すばかり。新しい事実や納得できる説明は聞かれなかった。
首相が何度も約束した「丁寧な説明」とは記録を示し、国民の多くがおかしいと感じる疑問に正面から答えることだ。4条件をクリアしているとの明確な根拠を示して説明しない限り、空疎な答弁を何度繰り返そうが疑惑は消えない。当然の責務を果たそうとしない政府の不誠実な姿勢に憤りを覚える。
委員会では「既存の獣医師養成ではない構想」などの新設4条件に関し、野党が「いつ、誰が、どうクリアしたと判断したのか」と追及。「問題ないと確認した」「詳細の議論は残っていないが、結論は残っている」―。政府答弁は的を射ず、逆に国家戦略特区諮問会議の審議の不十分さを露呈した。
「既存大学で対応が困難」との条件ではこれまで、他の大学側に聴取せずに判断したと説明していた。林芳正文科相は「既存組織で対応する場合、カリキュラムの抜本的な見直し、教員の大幅な入れ替えが必要」と述べたが、一般論にすり替えた推測にすぎない。
もう一つの焦点は、首相の友人が理事長の加計学園が事業者に選ばれるよう、首相や官邸の意向が働いたかどうかだ。首相が説明を尽くすのは当然だが、「総理の意向」文書に反証も示さず、まともに答弁しない内閣府の責任は極めて重い。政府与党は野党が求める理事長の証人喚問出席にも応じるべきだ。
林氏は、大学設置・学校法人審議会が加計学園の学部設置申請を「可」と答申したことを踏まえ認可した。いくつもの疑問が残る中、文科委や本会議を経ずに判断を下したことは、国会軽視以外の何物でもない。
設置審の答申は、4条件を満たしていることが前提だ。前提が崩れた場合、答申は正当性を失う。首相の意向関与が認定された場合も同様だろう。その際には当然、林氏は認可取り消しを決断する必要がある。
認可が済むまで文科委や本会議を開かず、やっと開いても首相が外遊で出席できない日程。露骨に「逃げ切り」を図るような政府与党の姿勢は到底許されない。質問時間は今回、与党の要求により慣例の「与党2対野党8」が「1対2」とされ、野党分が圧縮された。野党が政府の姿勢をただすことこそ、委員会の重要な役割であることを肝に銘じねばならない。
今治市と愛媛県も疑惑解明に向けて、情報公開を率先して進めるべきだ。大学の「質」を含め、県民に説明を尽くす責任も忘れないでもらいたい。(引用ここまで)
産経が言うように長坂康正内閣府政務官は「4条件に異論がない中の議論だった」と答えにならない釈明に終始した加計学園問題の質疑はまともではなかった!まず!明恵夫人・加計氏の証人喚問を! (2017-11-16 | 産経と民主主義)
岸信介=安倍晋三=「腹心の友加計孝太郎」=加計学園とトランプ=アイゼンハワー=日米核軍事同盟=憲法改悪=ゴルフ=「好きな人だけ」!これらをリンクさせて糺せるか! (2017-11-13 | 安倍語録)
富山新聞 「加計学園」認可/大学設置審の判断を尊重 2017/11/16
加計学園の獣医学部新設計画が正式認可されたのに対し、「行政がゆがめられた疑念を積み残したままでの見切り発車だ」などと批判する声がくすぶっている。衆院文部科学委員会でも野党側は政府を追及し、大学設置審議会での議論の経緯を明らかにするよう求めた。
だが、審議会は教員の構成や経歴、経験などを点検し、想定通りの教育・研究ができる体制が整ったかどうかを判断する場である。設置審はこれまで加計学園の計画に対し、教員組織や実習計画などについて多くの疑問や不備を指摘してきた。学園側は計画の見直しや改善を行ってきたのであり、認可を妥当とした設置審の判断を尊重すべきだろう。専門家の判断に異を唱えるだけの知識や見識が政治家の側にあるとは思えない。
問題があるとすれば、国家戦略特区制度を通じ、加計学園に候補が絞られていく過程で、政治家の関与があったかどうかである。一部メディアや野党は、安倍晋三首相と加計学園理事長が長年の友人関係にあり、文科省内で「総理の御意向」と記した文書が見つかったことなどを指摘し、疑惑に答えぬままの結論だと反発している。
それでも、加計学園の問題が表面化して以降、首相の意向を証明するような具体的な証拠はなく、野党が頼みとする元文科事務次官の前川喜平氏も首相の関与を立証できていない。衆院文部科学委員会でも野党側の質問に、行政がゆがめられた疑惑の裏付けとなるような新たな証拠や材料は示されなかった。
質問時間について、与党側は従来野党8、与党2としてきた配分を変えると主張し、今回は与党1、野党2の配分で折り合った。野党側は質問時間の変更について加計学園の追及を逃れるための「疑惑隠しだ」などと反発したが、説得力がどこまであるだろうか。
野党8、与党2の質問時間を議席数に応じて計算すると、野党議員1人に与党議員8人分の質問時間が与えられることになる。加計学園に関する野党側の質問を聞く限り、野党にこれほど手厚く配分すべき理由があるとは思えない。(引用ここまで)
読売新聞 加計文科委審議/疑惑の追及には証拠が必要だ 2017/11/16
疑惑を追及するなら、根拠となる材料が必要である。それが示されなくては、論戦が堂々巡りになるのも無理はない。
衆院文部科学委員会で加計学園に関する質疑が行われた。衆院選後、この問題についての国会審議は初めてだ。
林文科相は大学設置・学校法人審議会の答申に基づき、加計学園による岡山理科大獣医学部の新設を14日に認可した。来春、愛媛県今治市に開設される予定だ。
林氏は委員会で、国家戦略特区の選定や認可を「行政手続きとして決められた手順に従って、適切に進めてきた」と強調した。
獣医学部新設の特区認定を受けて、設置審では、有識者が専門的、学術的な観点から厳正に認可の妥当性を審議した。公正を期するために、非公開で行われた。
自民党は委員会で、「認可の判断に首相や文科相の意向は及ぶのか」と質問した。文科省の担当局長は「外部からの意向が及ぶものではない」と断言した。
文科相が認可を最終判断する際、専門性と独立性が高い設置審の結論を尊重するのは当然である。林氏は「首相から文科省に指示はなかった」とも明言した。
立憲民主党は「学園の理事長が首相の友人だから、首相や官邸が何らかの肩入れをしたのではないか」と追及した。希望の党も「特区の選定過程に関する疑念は払拭されていない」と主張した。
「肩入れ」や「疑念」を裏付ける具体的証拠は挙げていない。実のある議論からは程遠かったと言わざるを得ない。
自民党が「根拠はないが結論ありきの姿勢だ」と野党を批判したのは、うなずける。
希望の党は「国会審議後に認可を判断すべきだった」とも疑義を呈した。行政手続き上の瑕疵(かし)が存在しない以上、必ずしも国会審議を経る必要はないだろう。
与野党は、委員会の質問時間の配分を巡って対立した。質問時間は近年、「与党2対野党8」だったが、自民党が議席数に応じた再配分を提起していた。
結局、「与党1対野党2」で折り合った。与党が「今後の前例としない」と説明し、野党も同意した。今回の委員会審議をみる限り、野党が質問時間を有効に使ったとは到底言えまい。
国会審議で重要なのは、行政の問題点をきちんとチェックし、法案・予算案について建設的な議論を行うことだ。その前提で、各党が相応の質問時間を確保できるよう、与野党は歩み寄るべきだ。(引用ここまで)
愛国者の邪論 資料を公開しなければ、建設的な議論を行うためには行政の問題点を指摘することはできない!ということをスリカエ・ゴマカシている!また「公正を期するために、非公開で行われた』というのはスリカエ・ゴマカシ・デタラメ!公開こそ民主主義!憲法尊重義務履行!
加計問題審議を論じた社説はこれだけで良いのか!
朝日新聞 加計問題審議/行政監視を担う使命 2017/11/16
中日/東京新聞 「加計」問題審議/通り一遍の説明では 2017/11/16
河北新報 加計認可で国会審議/新設4条件クリアしたのか 2017/11/16
秋田魁新報 加計学園問題審議/説得力欠く政府の説明 2017/11/16
神戸新聞 加計問題審議/まだ幕引きにはできない 2017/11/16