北朝鮮の非核化を叫ぶならば米国の核兵器の傘の下にある日本はどうするのか!
日本(政府・政権・国民)は
朝鮮戦争の終結・平和条約締結に無関心でいいのか!
南北の板門店宣言・米朝合意の具体化を傍観しているだけいいのか!
朝鮮半島に
平和の枠組みを構築するために
積極的に関わらない政権は交代しかない!
朝鮮半島に平和の枠組みができれば
どのような日本となるか!
東アジアと世界にどのような影響を与えるか!
朝鮮半島に平和の枠組みの思考回路を
形成できないような
傍観者的情報を垂れ流す日本のメディアは腐敗・劣化している!
日本国民は主権者として朝鮮半島に平和の枠組みを構築するために
積極的に、不断の努力を傾けるべきだろう!
それは自分のためでもある!
以下の社説の言い分の根本に何があるか!
他力本願・日本の責任放棄!
国民を傍観者に仕立てあげ
朝鮮半島に平和の枠組みをつくらせない!
安倍政権の責任追及不問!
北海道新聞 来月に南北会談/非核化への機運高めよ 2018/8/17
韓国と北朝鮮は、文在寅(ムンジェイン)大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の3度目の首脳会談を9月に平壌で行うことで合意した。4月に南北首脳が署名した「板門店(パンムンジョム)宣言」には完全な非核化の実現や、年内に朝鮮戦争の終戦を宣言することを盛り込んだ。その道筋を付けられるかどうかが注目される。
だが、その成否は米朝間の非核化交渉の行方と密接に関係する。米朝が膠着(こうちゃく)状態に陥れば、再び緊張関係に逆戻りする恐れがある。そうならぬよう南北間の対話を米朝交渉の前進につなげ、北朝鮮の非核化を実現させたい。
史上初の米朝首脳会談から2カ月余りたった。時間の経過とともに「完全な非核化」を巡り、米朝間の隔たりが顕在化している。米国は、北朝鮮が核兵器と核関連施設を申告し、核放棄の道筋を付けることが先決だと主張する。これに対して北朝鮮は、段階的な非核化の見返りに、朝鮮戦争の終戦宣言や、経済制裁の緩和を求めている。双方が自国の言い分を繰り返すだけでは前には進まない。溝はますます深まるばかりだ。9月の南北首脳会談をこうした状況を打開するきっかけにしたい。
韓国内には米朝間の橋渡しを目指す動きもある。文氏は米朝首脳会談の開催が一時危ぶまれた際も、2度目の南北首脳会談を行い、金氏にトランプ米大統領との会談を強く促した。
休戦状態の朝鮮戦争を公式に終わらせることは朝鮮半島、北東アジアの平和と安定に不可欠だ。しかし、北朝鮮が核兵器を手放さないままでの「終戦」はありえない。
北朝鮮は、非核化の着実な進展がその前提になることを忘れてはいけない。
文氏は15日、日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」の演説で、「統一経済特区」をつくる構想や、鉄道、道路の南北間連結の年内着工に言及した。だが、これらも北朝鮮が非核化を進め、国連の経済制裁が解除されることが条件だ。先に韓国政府は、北朝鮮産石炭を密輸入した業者を摘発した。同様の動きは厳しく取り締まる必要がある。気がかりなのは、南北首脳会談の実現で一時80%を超えた文氏の支持率が急落していることだ。最低賃金の引き上げ撤回など経済政策の混乱が響いた。支持率を意識するあまり、北朝鮮に必要以上に譲歩するようなことはあってはならない。(引用ここまで)
山陽新聞 北朝鮮の非核化/信頼醸成にはまず行動だ 2018/8/17
北朝鮮の非核化への行動を注視していた国際社会にとっては、やはりというか、あの合意は制裁逃れの戦略だったのではないかとの疑念も頭をもたげる。史上初の米朝首脳会談から2カ月がたっても、一向に具体的な姿が見えてこない。不信感は募るばかりと言えよう。
6月12日のトランプ米大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の会談では、朝鮮半島の非核化や米国による北朝鮮の事実上の体制保証などを盛り込んだ共同声明が発表された。
北朝鮮は前後して、核実験場に使っていた坑道の爆破や一部のミサイル発射場の解体を進め、朝鮮戦争で死亡した米兵の遺骨55柱を米国に返還した。北朝鮮はこれらを「善意の措置」だとし、相応の対応を国際社会も取るべきだとしている。
国連の経済制裁緩和を求めているのだろう。シンガポールで今月開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)の会合で、李容浩(リヨンホ)外相は米国の制裁維持の訴えを批判。共同声明の完全履行には信頼醸成が先決だと述べ、非核化は体制保証に向けた米国の行動と同時並行で段階的に行う必要があると主張した。非核化を困難にしているのは米国の方だと言いたいのだろう。
だが、主張は到底受け入れられない。事実、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルがまとめた報告書では、北朝鮮による核・ミサイル開発が継続していることや、制裁逃れのために行っている海上で積み荷を移し替える「瀬取り」が大幅に増加していることが明らかになった。その手口も巧妙化しているという。
これでは表で非核化を約束しながら、裏では制裁を何とか緩和させ、核保有国としての認知を画策しているとしか思えない。北朝鮮は国連の度重なる警告を無視して核・ミサイル開発に走り、過去の国際社会との約束を何度もほごにしてきた経緯もある。見返りなしに非核化への具体的な道筋を自ら示し、それを検証する査察に応じるのが先なのは当然だ。
日米など各国は、引き続き経済制裁の包囲網を維持するとともに、瀬取りや密貿易の監視を強化する必要がある。南北や米朝の首脳会談による「融和ムード」で制裁が骨抜きにならないよう、後ろ盾である中国やロシアともしっかり連携したい。
9月中に金委員長と3度目の首脳会談を行う韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領には、膠着(こうちゃく)状態の米朝協議の進展を促してもらいたい。
非核化交渉の行き詰まりは日本の懸案である拉致問題にも影を落としている。北朝鮮の国営メディアは「拉致問題は解決済み」を繰り返し、対話の兆しさえ見えない。
さらにここにきて、同国を訪問中の日本人男性の拘束が明らかになった。解放交渉は長期化し、取引材料にされる恐れもある。したたかな外交力を展開していきたい。(引用ここまで)
神戸新聞 朝鮮休戦65年/終戦へ米朝の対話推進を 2018/08/03
北朝鮮軍が韓国に攻め込み、米軍主体の国連軍などが3年余りにわたって戦った朝鮮戦争は、先月下旬で休戦協定締結から65年を迎えた。北朝鮮は節目となる日に合わせ、米国兵の遺骨の一部を米側に返還した。その直前にはミサイル施設の解体も始めている。いずれも6月の米朝首脳会談での合意に基づく措置である。
ミサイル施設の解体では、米国が求める査察官の現場立ち会いを受け入れていないなど不満は残る。しかし北朝鮮が、合意履行の姿勢を示していることを前向きにとらえたい。
現在の休戦協定を平和協定に転換し、朝鮮戦争を国際法上も終結させることが、東アジアの緊張緩和に不可欠だ。米朝間の対話を推し進めることで、今なお続く戦争状態の解消につなげねばならない。
米国側は北朝鮮の非核化を朝鮮戦争終結の前提とする方針だ。非核化は米朝首脳会談の合意事項であり、国際社会も強く求めている。
しかし北朝鮮は、核放棄の最初の一歩となる行程表について、まだ概要さえ示していない。一方で、終戦宣言の早期実現を米側に求めている。自国の体制保証を確実なものにしたいとの思惑が透けて見える。
核放棄には北朝鮮国民に戦争終結の大義名分を示すことが必要との見方はある。だがその結果、米国の不信を招き、対話の機運が削がれれば、北朝鮮にとっても大きな損失となる。
北朝鮮は現在も核物質の生産を続けているとみられ、秘密のウラン濃縮施設の存在が指摘されている。大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発継続を疑わせる報道も出ている。事実なら会談合意の精神を踏みにじったことになる。
米国は徹底して調査するべきだ。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は非核化に向け直ちに具体的な行動を示さなければならない。
朝鮮戦争終結には、当事国の韓国や中国も含めた話し合いが必要になる。まず重要なのは、米朝両国が対話の流れを途切れさせないことだ。
東アジアの安定のために、日本やロシアなどの関係国も協力して両国の関係改善を支える必要がある。(引用ここまで)