迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

けんしきがつくるぶたい。

2013-12-22 21:34:37 | 浮世見聞記
国立能楽堂で、一年ぶりに金春流の「道成寺」を観る。 人は感情の昂りが頂点にまで達した時、言葉を失う- “乱拍子”の圧した静けさに、わたしはいつもそれを感じる。 肝心なのは、その静けさの意味を、鐘供養に集った群集-すなわち見所に座す我々が、しかと理解しているかどうか。 “乱拍子”で音を立てられる人など、鐘供養の場には、いらない。 今回、能楽師たちが舞台から退場する際、拍手を控えた見 . . . 本文を読む
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