国立能楽堂で、一年ぶりに金春流の「道成寺」を観る。
人は感情の昂りが頂点にまで達した時、言葉を失う-
“乱拍子”の圧した静けさに、わたしはいつもそれを感じる。
肝心なのは、その静けさの意味を、鐘供養に集った群集-すなわち見所に座す我々が、しかと理解しているかどうか。
“乱拍子”で音を立てられる人など、鐘供養の場には、いらない。
今回、能楽師たちが舞台から退場する際、拍手を控えた見 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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