
長月に入ってやうやく炎暑もおさまり──もっとも、まだ油断は禁物だが──、次の季節の訪れをなんとなく予感させる今日の昼下がり、一輪のひまわりが小さいながらも背筋をピンと伸ばし、目をパチッと見開くやうにして咲ひてゐる姿を見かける。
月が変わり、今年の異常な“熱さ”をなんとか乗り越へたと安堵してゐるなか、時期遅く今が盛りのその花に、
つひ先日までの、
暑すぎるなかを生きた日々が、
急に懐かしいものに思へてきた。
月が変わり、今年の異常な“熱さ”をなんとか乗り越へたと安堵してゐるなか、時期遅く今が盛りのその花に、
つひ先日までの、
暑すぎるなかを生きた日々が、
急に懐かしいものに思へてきた。