迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

寒感閑歡。

2021-11-28 18:19:00 | 浮世見聞記


東京では日中に冷たい風が強く吹き、街路の樹々は寒さに枝を震はし葉を散らす。

白く照った道をいく人々は肩を尖らせ、まだひと月あるはずの年の瀬が、まう来たのかと心を惑はす。


窓の内にひとり坐し、

かうしてゐることがいまは利口と知る。


そのうちにあの風が、

なにか嬉しい噺を聞かせてくれるだらう。





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