今日から氣持ちを“正月”から“一月”に切り替へて令和七年を生きていかうと張り切ってゐるところへ、JR線忘驛で見かけた令和八年のとんでもない予告状。
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やうするに、首都圏の運賃を特別に安く設定してゐた「電車特定區間」を廢止し、本来の運賃設定である「幹線」へ統ーすることで、さり気なく初乗りの十圓値上げ、また前回の値上げの巧い方便だった運賃上乗せの“バリアフリー料金”の廢止云々──
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首都圏の手輕な電車移動を助けてゐた「電車特定區間」を廢止して「幹線」に統ーすることで、經營者側は「運賃体系をわかりやすく」したと思ってゐるやうだが、こちらはそもそも複雑だと感じたことはない。
計算する側が面倒くさがってゐるだけのことだらう。
「バリアフリー料金」の廢止など、實質値上げの言ひ訳にすぎなかったのだから無くして當然、生かしてゐたら値上げの二重取りになる。
しかし首をかしげるのは、値上げの言ひ訳の一つとして「人災疫病禍で在宅勤務が普及したことにより鐵道利用客減少云々」を、いまだ口にしてゐることだ。
クルマを持たぬ私が早い移動手段として鐵道を利用してゐる實感として、また日々の勤勞者たちから聞く實際の聲として、「かつての日常がすっかり戻った」と痛感するばかりである。
それどころか、「かつてよりやたら混むやうになったな……」と感じることがあるくらゐだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/11/33aa1e5bb8c9eb79dcb75946c9b983c0.jpg?1736485910)
經營のおエラ方しか見られない賣上統計では芳しくないのだらうが、それはそちらが、どこかでムダな出費をしてゐるからではないか……?
さう云へば、東京圏の路線バスも今年度末に運賃の“改定”を画策してゐると聞く。
それでゐて利便性は向上せず、せいぜい現状維持なのだから病状はかなり重い。
私のやうなクルマを持たないお出かけ屋には、みごとに出鼻を挫かれた嬉しくない新年のご挨拶、かういふ「旧年に引き續き……」では、御愛顧などする氣も無くなる。