迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

てつみちがゆく─出揃った都電7700形

2017-04-24 19:20:15 | 鐵路
都電7000形を更新した“7700形”が登場して、そろそろ一年。

残り七両の更新も完了し、全八両が、すでに第一線で活躍中だ。

車体の色はみどりの他、



あお、



えんじの、合せて三色。

そして、二両だけ残った“原形”の7000形は、そろそろ引退を迎へやうとしてゐる。



昭和49年に27系統、32系統が統合して“荒川線”となった三年後の昭和52年、ワンマン化に伴ひそれまでの7000形を車体更新したのが、この車両。

それから四十年。

ワンマン化の際に車体の一部が改造されたのち、全面的に車体更新されて共に走り続けた7500形はお先に引退となり、いまや荒川線草創期唯一の存在となってゐた7000形。

そんな小学生の頃によく乗った車両の一部が原形を留めた姿で生まれ変わったことは、似たり寄ったりで乗る気の起こらないつまらない新造車両があちこちで増殖してゐるなか、嬉しい限りだ。

使命を終へやうとしてゐるものと、新たな使命を帯びて生まれ変わったものとが、一つの時点で引き継ぎ引き継がれ、



時代は動ひていく……。
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