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迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

職業(しごと)の勲章。

2022-02-03 17:40:00 | 浮世見聞記
台東区立下町風俗資料館の特別展「装いが示すもの─ひととなりを身にまとう─」を觀る。



その人の着ける衣服が、そのままその人の“生活世界”を示すものだった時代を、當時の衣服の實物を通して辿っていく。

私のやうな人種はやはり、大工が上棟式の際に着たと云ふ「狩衣」に目がいく。


(※展示物の撮影可)

また藝能を生業とする者にとって、衣裳は作中人物となるためには欠かせない道具のひとつだ。

會場には淺草オペラのスターだった田谷力三の舞台衣裳も展示され、



私が生まれる前に亡くなった祖父は田谷力三の舞台でトランペットを吹奏したことがあると聞いてゐることもあり、勝手に親しみを感じてしばし見入る。



衣服はその人を表すものであると同時に、

なりたいものに心を託せる、

さうした嬉しい友なのである。








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