「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      ”女の大将”に期待 小池防衛相

2007-07-04 05:34:48 | Weblog
久間章生氏が”原爆投下しかたがない”発言の責任を取って防衛大臣を
辞任した。安倍内閣発足9か月で3人の閣僚が辞任である。あまり過去に
例をみないことだ。安倍総理は久間氏にかわって、電光石火、後任に小池
百合子さんを任命した。もちろん、女性の防衛大臣は初めてのことだ。

           「軍隊小唄」(作詞作曲 不明)
       嫌じゃありませんか軍隊は 金の茶碗に金の箸
       仏様ではあるまいし、一膳メシとはなさけない。
       腰の軍刀にすがりつき連れて行かんせどこまでも
       連れて行くのはやすけれど、女は乗せない戦車隊

戦争中流行したジャレ歌である。この時代を知っている男性にとっては小池
防衛大臣の誕生はびっくり仰天の人事だ。時代も組織も背景も違うが、防
衛大臣は昔でいえば、陸軍(海軍)大臣であり”大将”である。昔の軍隊には
従軍看護婦以外女性はいなかった。終戦直後、占領軍が東京に進駐してき
たとき女の兵隊(wac)がいると聞き、僕ら中学生は電車に乗って見に行った。

モヤモヤが続く安倍内閣にとって、防衛大臣に女性の起用は心機一転、よい人
事だと思う。なんといっても女性は「平和」の象徴である。小池大臣はアラビア
語が出来、中東情勢に詳しい。泥沼に入っているイラク戦争に対しブッシュ政
権に救いの手を差し延べたらどうかー。年金問題で四苦八苦している安倍政権
の一挙の失地回復にもなる。