「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          政治家の”カネ習慣病”

2007-07-09 05:38:40 | Weblog
すっかり体がスリムになった前長野県知事の田中康夫氏(新党日本)が昨日の
テレビ党首会談で「政治家は”カネ習慣病”だ」といっていた。たしかにそうだ。
政治資金規正法が国会を通ったばかりというのに、先日農水相に任命された赤
城徳彦氏の”政治とカネ”にからむ事務所問題疑惑がまた浮上してきた。

安倍総理は昨日出演した「七党首対決」テレビ番組の中で、この問題について触
れ”まったく問題はない”と釈明していた。真偽はわからないが、僕にはいま一つ
解からない点がある。それは”政治とカネ”の問題で、すでに佐田行政担当相、故
松岡農水相と二人も犠牲者を出し伊吹文科相もなんだかウヤムヤになっている。
なぜ、こんな時期に同じような問題が出てくるのかー。総理は任命者として、身辺
を調査したのかー。赤城氏は疑惑を疑惑と思わず職を受けたのかー。

田中康夫氏の言うように永田町の政治家は”カネ習慣病”にかかっている。1万
円以下の領収書は要らないという世界はどこにあるのだろうかー。派遣社員が1
日1万円稼ぐのは大変なことだ。政治家は”カネ”に無神経になっている。一種の
習慣病である。

美辞麗句を並べただけで政治はよくならない。逆に”足の引っ張りあい”ももう結
構である。政治家は、もう一度自分の身辺をチェックし、金銭的な”習慣病”にか
かっていないかどうか点検すべきだ。待合とか高級ホテルでの会合は、庶民感覚
からあまりにもかけ離れている。