「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            こわい原発の人為事故

2007-07-25 05:48:14 | Weblog
きのう小ブログで「柏原原発の"風評災害”について書いた。僕は日本の科学技
術に信頼を置いている。さもなければ、55基の原子炉が稼動している、この小さ
な国には住めない。また安全だから政府もこれを許可している。

このブログに対してこの方面の知識に詳しいchengguangさんからコメントを頂き,
”風評被害”の一因は、一部報道機関の知識の欠如によるのではないかとのご
指摘を頂いた。つまり、国や東電の発表を、よく理解できずに活字にしている、と
いうご意見である。そして、コメントの中で、原発の監視体制に触れられていた。

その矢先も矢先、北海道電力が泊原に建設中の原発建屋内できのうボヤがあっ
た。北電の発表では7月に入って3件もの不審火が発生、このほか溶接用機械の
電源コードが切断されていたという。原子炉が稼動以前のこととはいえ、危険物
はなかったのかー。監視体制はどうなっていたのかー。

柏原原発の変電所火災は鎮火までに2時間もかかった。発電所には自社の消
防隊組織はなかったのかー。危機管理のマニュアルはあったのかどうかー。な
により感じたのは地域の警察、消防との連携がどうなっていたのかーである。
柏原に限らず、全国の55原発について、国と電力会社は、今回の地震を契機
に人為的な事故が起こらないよう、もう一度危機管理面の点検をお願いする。
歳をとったせいか、最近、人間不信を時々感じるようになった。