「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       「東京音頭」 東京の盆踊り

2007-07-23 05:55:37 | Weblog
東京はまだ梅雨明け宣言が出ていない。夏休みに入ったというのに子供たち
の顔色はいま一つさえない。が、幸い夕方になると雨も上がってくる。昨日、
一昨日と、近くの小学校の校庭で"盆踊り"大会が開かれた。

老妻に”連れられて”昨夕、会場をのぞいてみた。人工芝の校庭の真ん中に
組まれたやぐらの上から子供たちの叩く太鼓の音が響くが、歌はテープから
のものだ。浴衣姿の少女たちに混じって老妻も、よせばよいのに踊りの輪に
なる。

僕がこの世に生まれて最初の記憶は「東京音頭」のあのメロディだ。
        ○「東京音頭」 西条八十作詞 中山晋平作曲
       はあ踊り踊るなら チョイと東京音頭ヨイヨイ
       花の都の花の都の真ん中で サテ
       ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイヨイ
       ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイヨイ
昭和8年6月発売のレコードだが、僕は満で2歳ちょっとの頃だ。母の実家
の馬小屋を改造した小部屋で、この歌を歌った。ヤットナが納豆の音に聞こ
えた記憶がある。東京の区部でも馬車が走っていた頃だ。

「東京音頭」が流行してから数年で、東京も国防色がハバをきかせ、盆踊
りも出来なくなった。女性たちも”モンペ”姿に変わり、浴衣姿も消えた。
今年は女性の浴衣姿がめだつ。平和でよいことだ。女性が”モンペ”姿で
防空訓練をやっていた頃が悪夢のように想いだされる。