「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        だれのための党首討論会

2007-07-12 05:26:50 | Weblog
きょう12日、参院選が公示され29日の投票日に向けて選挙戦が
展開される。これに先だちきのう日本記者クラブ主催の7政党党首
討論会が行われた。僕はこの討論会を”偶然”テレビで見た。たま
たまNHK・BSで大相撲を見ようとしたら、この番組をやっていた。平
日の午後1時からの時間に、どれだけの国民が見るだろうかー。
日本記者クラブなのに討論会の時間設定が誤りである。

党首討論会は年金「政治とカネ」など過去の失策をめぐる収拾と対策
に終始して将来への展望が見られない。その典型は赤城農水相の事
務所費問題だ。月800円の光熱水費について党首が討議する問題で
はない。だが、この問題は赤城農水相側が”領収書”を提出すれば済
む問題などだ。国民は「政治とカネ」の問題に敏感である。政治資金規
制法が通った後だけに政治への不信は高まるだけだ。

光熱水費が月800円というのはあまりにも異常である。老人二人だけ
のわが家でも平均すると、電気代8千円、ガス代5千円、水道代4千円
はかかる。安ければ好いというものではない。領収書が1万円以下はい
らないといった、いい加減さを問題にしているのだ。

討論会をテレビでみた僕の印象は、議論が空回りして活気がなく、この
人たちに政治をまかせて大丈夫かという心配だった。参院選を前にして、
どの政党に投票したらよいのかー迷いが深まるばかりだ。
800円の光熱水費問題で”どこが悪い”と開き直る無神経な政治家に
は任せられない。