「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     自民党の大敗  自民党の退廃

2007-07-30 05:57:47 | Weblog
参院選の自民党の大敗は事前から予測されていた。だから選挙前から党の
執行部は、負けても安倍政権の交替がない旨、予防線を張っていた。そして
選挙結果が出始め、趨勢が大敗とわかると、待っていたとばかり、同じことを
繰り替えして言った。安倍総理によると”新しい国造り(”美しい国造り”とは
言わなかった)は緒についたばかり、やりとげないことが多すぎる”ということ
だが、正直いって国民は、選挙結果のようにこの内閣に期待はしていない。

昔から「巧言令色鮮牟仁」という言葉がある。うまい言葉をいう人にかぎって
誠意はない、ということだが、安倍総理は”まさに”(この人の口癖)"巧言令
色”のように見えた。政策に"美しい国造り”という美言を掲げながら、その実
態は"政治とカネ""芸者と玉代"など旧態依然ぶりだ。

僕ら老人はどちらかというと保守的だ。事実、僕も選挙ではいつも自民党に投
票していたが、さすがに昨日はやめた。理由は老人の目からみても政治が生
活者からあまりにも遊離しているように感じたからだ。シャッターの下りた地方
都市、農漁村の疲弊、広がる貧富の格差などなど。”芸者の玉代”で表徴され
る自民党政治とはかけ離れすぎている。

参院戦の自民党の大敗は、自民党の退廃であり、おごりである。安倍総理が
いくらきれいごとをいっても信じられない。言わせて貰えば、僅かばかりの老後
の蓄え者にも健保の三割自己負担を課すような政治家には、"美しい国造り”
など口にする資格はない。いさぎよく退陣すべきだ。