「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            秩父夜祭り(2)

2007-12-04 10:50:20 | Weblog
すごい人出と迫力である(写真)。おそらくこの夜の人出は"11万人”はゆうに越えているに違いない。
"違いない”というのは、実は僕はせっかく重要民族文化財を見に行ったのに実際の笠鉾二基と屋台四基のけん引はみていないから、正確な人数はわからない。写真は神社横の「秩父まつり会館}に収められている鉾とそれを見る観衆なのだ。

僕らの乗った大型の貸切バスは朝早く東京を出発、紅葉の長瀞を見て午後2時にはバスの駐車場に到着した。秩父神社から笠鉾や屋台が氏子に挽かれて集合する「御旅所」と呼ばれる会場までの道は厳重な交通規制が布かれていて入れない。バスの駐車場は花火の打上げ会場の羊山の裏手にある。夜までたっぷり時間があるので、僕らは歩いて神社まで参拝、そのあと並んで「秩父まつり会館」で、祭りの模様のビデオを見学した。それから笠鉾、屋台が巡行する道を歩いた。両側ともぎっしり出店がならび、やっと歩けるほどだ。そして、くたくたになってバスへ戻った。

駐車場は花火の打上場の直下にある。猛烈な音がして暮れかかる夕空に花火が散る。それを眺めながら、買ってきた"たこ焼き”でカンビールを一杯飲んだら、お仲間の老人たちはぐったり、もう一度歩いて往復3キロの道を歩いて夜祭を見学に行く元気はなくなってしまった。

老人たちは寒空に打上げられる”真冬の祭典”を見上げながら、ひたすら飲み続け、笠鉾や屋台が”御旅所”に集合し、祭りが終わった午前1時すぎ家路に着いた。