「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       ”徴兵制あってもよい” 東国原知事発言

2007-12-05 05:47:19 | Weblog
宮崎県の東国原知事が先日の”徴兵”発言について民社党県議代表に陳謝した
と新聞に出ていた。僕は謝る必要はないと思う。今どき、日本に軍隊などないのに
”徴兵”などありえない。知事の発言の真意は、若者の道徳感の養成と、日本農業
の大切さを学ばせるため"徴農制”を説いたものに過ぎない。社民党の代表も知事
も"徴兵”のなんたるを知らない若い世代である。

現在、実際に徴兵されて軍隊に入隊した経験を持つのは80歳以上の方々だ。老人
の僕でさえ体験はない。戦争が激化した昭和19年に徴兵法が改正されるまで、日本
人の男性はは満20歳になると、徴兵検査を受け、体格の良さ、病気の有無などによ
って甲乙(第一、第二)丙丁戊に格付けされ、甲乙は即時強制的に入隊した。敗戦直
前は、徴兵年齢は満18歳に引き下げられ、丙種まで徴兵された。

関東学院のラグビー部員が大學が部員のために借りていたマンションの一室で大麻
を栽培していて捕まった。大麻を吸っていた部員は、なんと12人にのぼり監督が辞任
した。日本一に何度もなった"名門”校でさえ、この始末だ。東国原知事の発言をまつ
ばかりもなく、若者の道徳の退廃が日本を虫歯っている。一方、わが国の農業、とくに
林業の衰退も知事が心配する大問題だ。

”徴兵”という言葉が間違っているだけで、知事の言う”徴農制”に類似の発想は教育
再生会議でも一部の委員から提案されている。徴兵制があったころ”徴兵が終わるま
では一人前ではない”、つまり軍隊生活を体験するまでは一人前ではない、という意味
だったようだ。若い時の集団生活で、規律、協調性などを学ぶことは大切なことだ。日本
の国を悪くしている連中に誤る必要はない。"大麻大學”もラグビー部員だけの問題だ
けではなく、一部教授の間違った反日教育にも責任がある。